幼女、カツオブシ②
この世界のカツオブシは、幼女の私の手には余る大きさだが、お姉ちゃんくらいになると普通に、あ、カツオブシ持ってるなぁと言うくらいのサイズだ。
カツオブシは1匹の、乾燥させやすい手ごろなサイズの魚を、3枚おろしにして半身から2本づつ、計4本のものが作れるのだそうだ。
カツオブシは和食にとっては欠かせないもので、カツオブシを削ったものを削り節と言い、その削り節で出しを取ったり、おひたしの上に掛け、香りや味に深みを出すものだ。
私は、そんなカツオブシをアイテムボックスから取り出し、手に持って出来上がったばかりのカツオブシ削り機でカツオブシを少し削る。
『シャー、シャー、シャー』
私は、軽い音を立ててカツオブシを皿の上に削って行く。
「お姉ちゃん、この削ったものを食べて見て?」
「え!!!木を食べるの?しかもなんか色が悪いわね・・・」
「良いから食べて見てくださいまし」
「うん、わかったわ、食べてみるね」
私がお姉ちゃんに、今削ったばかりのカツオブシを食べて見て?と促すと、お姉ちゃんは恐る恐ると言った感じでカツオブシ削り機口に運ぶ。
「ムシャムシャ、あれ?美味しいわ?木って食べれるのね・・・」
「お姉ちゃん、これは木ではありませんわ?れっきとした魚ですのよ?」
「これが魚・・・、魚がこんなに硬いの?でも、削ったら柔らかくなったって当たり前かぁ」
「魚は本来なら硬くないですけれど、乾燥させて硬くしたのですわ」
私もあんまり詳しくはカツオブシの作り方はわからないけれど、ともかく、お姉ちゃんはカツオブシを食べてくれた。
今度は次の段階に移る。
「お姉ちゃん、今度は味噌汁を飲んでみて?」
「ミソシル?わかったわ、ミソシルを飲めば良いのね?」
私はそう言うと、2つの鍋に水を『ウォーター』で出してコンロにセットして、『ファイヤー』を使って火をつけて、お湯を沸かす。
そして先ずはお湯と味噌を溶いたものをお姉ちゃんに飲んでもらう。
「美味しいわね、でも何だか何かが足りない様な気がするわ」
「今度はカツオブシで出しを取ったものを飲んでくださいまし」
私はそう言って、今度は沸騰したお湯にカツオブシを入れて、ちょっと待ってから先ほどと同じ様にして味噌私鍋に溶き、今度はそれを飲んでもらう。
「あ、美味しい、さっきのも美味しかったけれど、こっちの方が断然美味しくなったわ?どうしてなの?」
「それがカツオブシの力ですわ」
私はそう言って満足をして、味噌汁を飲んだお姉ちゃんも満足した。




