幼女、常時依頼②
こうして私とお姉ちゃんは、とっても禍々しい気配がする場所に突入して行く。
すると、そこには5匹のオークらしき魔物がいた。
オークは、人型の魔物の近い2速歩行でありながら、全裸で武器を持っていた。
オークの武器は大きな切れ味が無さそうな斧の様な物を持っていている。
私はオークの下半身をジロジロと見てしまう。
オークの下半身を確認した所、オークはいちもつを持つものが1匹で、他の4匹はツルペタだった。
しかし私は怖い、2mのオークの持つ恐怖の存在感と、圧倒的に見える脂肪は、私が使う魔法や、ゴブリンを一撃で仕留めるお姉ちゃんの鉄拳も、吸収してしまうだろうと伺えた。
私はオークに気づかれない様に小声でお姉ちゃんに言う。
「お姉ちゃん、やっぱり怖いわ」
「アリエッタ、お姉ちゃんに任せて」
そう言ってお姉ちゃんは単身、5匹のオークの群れに突っ込んで行く。
そして1匹のオークの目の前にお姉ちゃんが止まると、お姉ちゃんはオークの顔面目掛けてジャンピングパンチをした。
そのお姉ちゃんの拳がオークの顔面に当たった瞬間、大きな音を立ててオークはその巨体を吹っ飛ばして行った。
その吹っ飛ばされたオークの首はあらぬ方向を向いていた。
私の『サーチ』の魔法から1つの禍々しい気配がその瞬間に消えた。
しかし残りの4匹のオークが気づいた様で、お姉ちゃんの姿をオークのが確認すると、身構えるオーク2匹、お姉ちゃんに向かって行くオーク2匹と分かれた。
お姉ちゃんの目の前に迫るオークが武器を振りかざし、お姉ちゃん目掛けて攻撃をするが、お姉ちゃんはスウェーをして軽く避け、次の瞬間武器を振りかざしたオークの顔面に向かってお姉ちゃんはジャンピングパンチをした。
オークは避ける間もなく、お姉ちゃんの拳が当たり吹っ飛んで行く。
そしてまた、私の『サーチ』から禍々しい気配が1つ消えた。
攻撃に転じていたもう1匹のオークは呆気に取られていて動かない。
すかさずお姉ちゃんがそのオークに近づき、顔面目掛けてジャンピングパンチをした。
やはりオークは吹っ飛ばされ、『サーチ』から気配を消す。
残る2匹のオークは防御の姿勢をするが、お姉ちゃんはその防御の隙間をぬってジャンピングパンチをして、オークを吹っ飛ばす。
残り1匹となったオークは、腰が抜けたのかそのまま地面に座り込むが、お姉ちゃんが近付いて行きパンチを顔面に繰り出すと、オークは転がる様に吹っ飛ばされ、『サーチ』から気配を消す。
私はその一連の出来事を黙って見ている事しか出来なかったが発言をする。
「お姉ちゃん!!!ゴブリンの時もそうだったけれど、何で群れに突っ込んでいっちゃうの?危ないじゃない!!!」
私は怒ってお姉ちゃんに言った。
「さっきだってオークが武器をお姉ちゃんに向かって振りかざして、当たったらどうしますの?下手をしたら死んでしまいますわ?」
「大丈夫よアリエッタ、私はアリエッタが一緒だったからオークなんて怖くなかったし、それにオークの攻撃は遅いから、絶対に私に当たらないわ?だからそんなに怒らないでね?」
「う〜、お姉ちゃん、お願いだから危険な事はやめて下さいまし」
私は泣いた、お姉ちゃん何もしもオークの攻撃に当たったらと思うと怖いから泣いた。
私はお姉ちゃんに無事でいて欲しいから怒った。
「うん、わかったわアリエッタ、今度からは魔物の群れの中にいきなり突っ込んで行かないからね?」
「お願いしますわ、お姉ちゃん、無茶はしないで下さいまし」
私はお姉ちゃんが大切だ、このままずっと一緒にいたいけれど、将来は結婚とかもするかも知れないから、多分ずっとは一緒にいられないけど、今は離れる時じゃ無い。




