幼女、北の森へ
前回、ちょっとだけ神妙な話になってしまったけれど、私とお姉ちゃんちゃんは気を取り直して元に戻る。
「は!!!そう言えば今日はギルドに出勤しなければならないんだったわ、プリフィちゃん、アリエッタちゃん、今からギルドに行きましょう」
「「はい」」
と言う事で私とお姉ちゃん、ケイティさんでギルドへ向かう。
そして途中何事も無く、15分ほど歩き無事にギルドに着いた。
そしてギルドに着き、ケイティさんは2階に向かうので私とお姉ちゃんもついて行く。
「おはようございます、ギルド長、保護した姉妹はめでたいのかわかりませんが、今の所私の家で保護する事になったのですが・・・、
それで昨日いろいろと判明した事があるので、ギルド長だけでも知っておくべきだと思うので、後ほど報告しますね」
「おはようケイティ、わかった」
私は直ぐにケイティの言った言葉を聞いて、もしかして私が魔力が多いから聖女と言う事になっているので、その事について報告かな?と思った。
「ケイティさん、早速ですけれど、私達はコカトリスの生け取りのクエストに行ってきます」
「そう、プリフィちゃん、コカトリスは敵認定されなければおとなしいけれど、コカトリスの糞や唾液には気をつけてね、バッチいから」
そして私とお姉ちゃんは、そのままケイティと別れて、昨日ケイティに教えてもらった北の森に向かう。
そして40分ぐらい歩いただろうか、何事も無く無事に、北の森に着いた。
「アリエッタ、それじゃあ森の中に入るわよ?覚悟は良い?」
「良いですわよ、お姉ちゃん」
そんな事を言いながら、恐る恐る北の森の中に足を踏み入れた。
そして北の森の中に入って少し歩くと、空気は澄んでいて美味しく感じるが、大変嫌な気配がちらほらとする。
「お姉ちゃん、多分魔物がたくさん居ますわよ」
「そうね、アリエッタ、嫌な気配がバンバンするわ」
私はお姉ちゃんに魔物がたくさん居ると注意するが、どうやらお姉ちゃんも魔物の気配を感じとった様で、同じ様な答えが返って来た。
「何かこう、魔物の位置がわかると良いのですけれど、お姉ちゃん、ちょっと思い付いた事があるのでやって見ますわ?」
私は前世の記憶でのライトノベルとかで出てくる魔法を思いついていた、実際出来るかわからないけれども、出来れば便利な魔法なので取り敢えず試してみる事にした。
「サーチ」
私の言葉とともに、私の周りを私を中心にして、うっすらと目に見えないほどの薄い魔力の層ができた。
そして、その薄い魔力の層のおかげか、魔物の気配がわかる様になった、私は思った通りの魔法を成功したのだ。




