幼女、ガウディ
私は、男性が家に入って来たのに驚いてしまう。
「ただいま、って君達は?」
その男性は銀髪で短髪で、アレクに似ている所から、多分親子なんじゃ無いかと思う。
ブルーの半袖で、黒いズボンの動きやすそうな感じの服を着ている。
この世界は地球で言う1年を、四季で通しているのと大体同じで、春夏秋冬がある。
今は季節は春半ばくらいだから、半袖を着ていてちょうど良い感じだ。
そしてその男性は半袖から見える腕の筋肉は程良く付いて、地球の水性生物の甲殻類の『シオマネキ』を連想してしまう左右の腕の太さの違いが際立っていた。
しかし顔は整っていてイケメンだ。
程なくして、男性の声を聞いたケイティさんが台所の奥から出て来た。
「お帰りなさいガウディ、この子達の事だけど、ちょっと訳があって私がお世話する事になったの、っと言う事でこの子達は今日から私達と一緒に暮らす事になったからよろしくね」
ケイティさんの言葉に私達は安心すると、プリフィが口を開いた。
「こんばんはガウディさん、お邪魔しています、私の名前はプリフィです、今は8才です」
続いて私も挨拶をする事にした。
「こんばんは、お世話になります、私の名前はアリエッタですわ、今は5才です。
私達は姉妹なんですが、ケイティさんに今日会ってお世話になる事になりましたの、なのでこれからよろしくお願いしますわ」
「あ〜そう言う事か、どう言った事情か分からないけれど、それは後で妻に聞くとして、よろしくね、プリフィちゃん、アリエッタちゃん好きなだけこの家に住むと良いよ」
「「ありがとうございます」」
私達はガウディさんに感謝の言葉を言った。
「アレク、ただいまって、アレク顔がやけにスッキリした感じだなぁ・・・、鼻水が出ていないじゃ無いか!良かったなぁアレク」
「うん、アリエッタちゃんに治してもらったんだ、おかげで息がしやすいよ」
ガウディさんはアレクの顔を見ると、いつもと違ってスッキリして見えた様で、ややあってアレクの鼻水が出ていない事に気付き、その後にアレクが治してもらった事を言った。
「さぁ料理も出来た事だし、冷めないうちにみんなで頂きましょう」
「「はーい」」「あ〜」
こうして、私達姉妹とガウディさん、ケイティさん、アレクとみんなで食卓を囲み食事を頂いた。
でも、食事の味はイマイチだったけれど、スラムにいた頃よりは良いものだから、私とお姉ちゃんは満足した。
そして私とお姉ちゃんは2階に上がって風呂に入ってからすぐに寝た、長い1日だったなぁ。




