幼女、初めての食堂での食事
そうこうしていると、サラがケイティが注文してくれたものを持って来てくれた。
「おまちどうさま、ごゆっくりどうぞ」
サラが持って来てくれたふわふわパンと肉シチューは、湯気が立っていて匂いも美味しそうだった。
「アリエッタ、食べましょ、久しぶりのまともな食事ね、パク」
「そうね、おねえちゃん、食べましょ、パク」
「「美味しい、凄く美味しいわ」」
私とプリフィはお腹がぺこぺこだったので、すぐに料理を食べ始めた、そしてその食事はとても美味しいものだった。
「この肉シチュー、酸味が程よくあってコクもあって、何より肉も大きくて嬉しいわ、肉もあまり噛まなくても飲めちゃうくらいよ！炊き出しで出る料理よりも美味しいわ」
「そうねおねえちゃん、肉シチューだけじゃ無くて、
このふわふわパンもとっても美味しいわ」
肉シチューは、名前の通り大きな肉が沢山入っていて、よく煮込んであるのだろう、口の中で溶けてしまうほどでとても美味しく、ふわふわパンも酵母を使って作ったのだろう、ふわふわして柔らかくてとても美味しいものだったので、私とプリフィは満面の笑みで料理を食べた。
「プリフィちゃん、アリエッタちゃん、今日は私が奢りましょうか？」
「いえ、そんな、自分達で払います、それだけのお金も持っているので」
「そう、自分達で払うのね、偉いわね、食べ終わったら冒険者ギルドに行きましょう」
「はい、わかりました」
ケイティが、食事を奢ると言うので、プリフィは全力でその申し出を断った。
(住む所まで与えてくれて、そんなケイティさんに食事まで奢ってもらうわけにはいかないものね、おねえちゃん、それで良いのよ)
しばらくして食事を終え、会計を済ませて店を出て、そして冒険者ギルドまで戻って来た。
そして冒険者ギルドで。
「じゃあプリフィちゃん、アリエッタちゃん、冒険者登録をしちゃいましょう」
「「はい」」
「手続きは簡単よ、名前を書いて1000G払うだけだから」
「1000G・・・、私達2人で2000Gですね、ちょっと高いですけど、払います」
こうして、私とプリフィは冒険者登録を済ませた。
「冒険者はランクがあってね、1番下のランクがFランクで、1番上のランクがSランクよ、ちなみに今はSランクの冒険者は1人もいないわ、なろうと思ってもなれるものでも無いしね」
「そうなんですか、私達はFランクからのスタートですね」
「そうよ、まずは誰でも1番下のFランクからはじまるのよ、依頼をこなしていって少しづつランクが上がる為の条件が貯まっていくの、Sランクだけは条件がとても厳しいのよ」
私達はケイティから、冒険者のランクについて説明を受け、納得した。
