幼女、食堂
「査定額は16000Gで良いかな?ボアが5000G薬草は11000Gだよ」
「うわぁー、そんなに高く買ってくれるんですか?嬉しいです、ありがとうございます」
「おねえちゃん、これで食堂でご飯が食べられるね、早速食堂に行こうよ」
私達とケイティが話していたら、どうやら査定が終わった様で、ギャスパーが話し掛けてくれたが、なんと16000Gで買ってくれると言う。
(ゴミを拾って売っても、1日200Gいけば凄い日なんだけど、こんなに稼いだのは初めて、嬉しいわ)
「プリフィちゃん、アリエッタちゃんお腹が空いているのね、まだお昼には早いけど、私がひいきしている食堂に案内するからついていらっしゃい」
「ケイティさん、ありがとうございます、そこまでしてもらってありがたいです、アリエッタ、ケイティさんについて行きましょう」
ケイティは一緒に住んで良いと言ってくれただけじゃなく、食堂まで案内してくれる様なので、私達はその言葉に甘える事にした。
そしてケイティの後について行き、冒険者ギルドを出て5分くらい歩くと、食堂らしき建物に着いた。
「ここがおすすめの食堂よ、ギルドからも近いし、冒険者からも人気の食堂なのよ?」
「へぇ〜、そうなんですね、私達、食堂に入った事が無いから楽しみです」
ケイティが、人気の食堂だと言うと、プリフィは楽しみだと言い、そして食堂の中に入る。
「プリフィちゃん、アリエッタちゃん、この席に座って店員さんが来るまで待ちましょう」
「「はい」」
ケイティの言葉に、プリフィはやや緊張気味にしていたが。私達は席に座った。
(おねえちゃん、緊張してるみたい、無理もないわね、私達食堂に入った事ないから)
私は前世で食堂は体験済みだから、緊張してないけれど、前世でも初めて食堂に入った時は緊張した事を覚えている。
今世では食堂に入るのは初めてだけど、緊張よりもどんな食事が出て来るのか楽しみだ。
「いらっしゃいませ、ケイティ、今日は3人で良いのかしら、はい、お水よ」
「え〜、サラ、今日は3人よ、この2人は今日から私達と住む事になったの、2人だけで食堂に来る事もあるでしょうから優しくしてあげてね?」
食堂の店員さんのウエイトレスと思われる女性は、ケイティに気軽に話し掛ける。
ケイティはこの食堂の常連なのだろう、ウエイトレスの女性の事をサラと言った。
サラは緑色の髪色で灰色の瞳、顔は整っていてまだ10代だと思われた。
「貴女達、名前はなんて言うの?」
「私はプリフィ、今は8才です」
「アリエッタです、私は5才ですわ」
「私はサラ、18才よ」
私達は軽く自己紹介をした。




