幼女、住む所
「え〜、答えられる事だったら答えますわね」
ケイティは私達に聞きたい事があるらしい、そして私達は答えられる事だったら答えます、と言った。
(なんだろう、私達の親の事とかかしら)
「プリフィちゃんとアリエッタちゃん、初めて見る顔だけど、お家はどこ?親御さんは?」
やっぱりそこが気になる様で、ケイティは遠慮せず、私達にその事を聞いて来た。
「親は居ません、それと私達、家もありません、この町じゃないスラムに住んでました」
ケイティの問いに、プリフィギルド答えてくれた。
「親も居なくて家も無いの?この町に住んでたんじゃ無くて、ほかにも町のスラムに住んでたんだ・・・、
辛かったわね」
「いえ、私達はスラムに住んで3年になりますけれど、慣れちゃいましたから、大丈夫です」
ケイティが私達を同情して、辛かったわねと言ったが、プリフィはスラムに3年住んで、慣れたと言った。
(確かにスラムに住んで慣れたわね、でも私、前世私思い出しちゃったから、今の暮らしは嫌かも知れないわ)
「でも、プリフィちゃんとアリエッタちゃん、そんな暮らしをしている様には見えないほど綺麗だけど、それはどうしてなのかしら?」
「それは私がクリーンって言う魔法を使って清潔にしているからですわ、たまに水浴びをしますけど、クリーンの魔法があるから、そんなに汚れないのですわ」
「クリーンって言う魔法まで使えるの?それは凄いわね、でもおかげで納得できたわ」
ケイティは、私達がスラムに住んでいた割には綺麗だと言ったので、私がクリーンの魔法を使っている事を素直に言ったらケイティは納得しくれた様だ。
「プリフィちゃん、アリエッタちゃん、良かったら私の家に住む所が見つかるまでいらっしゃい、旦那と息子が1人居るけど、空いている部屋があるから、そうね、そうしましょう」
「え、良いんですか?寝れる場所があるとありがたいんですけれど、本当に良いんですか?」
「え〜、良いわよ、今日から私達と一緒に暮らしましょう旦那は30歳、息子は5才よ、仲良くなれると良いわね」
「「ありがとうございます」」
ケイティは私達姉妹を案じて、一緒に住もうと言ってくれたので、私達はそれに甘える事にした。
(ケイティさん、なんて良い人なんでしょう、恩返し出来るかしら?)
「プリフィちゃんとアリエッタちゃん、査定が終わったよ」
私達とケイティが話している間に査定が終わった様だ。
果たしていくらになったのだろう。




