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第15話 ♡『金曜日の秘め事と、先輩の意外な弱点♡』

「――はぁ~、やっと待ちに待った金曜日! 今週もなんだかあっという間だったなぁ。ユナさんが淹れてくれた『七色の虹花ティー』、本当に美味しくて心がポカポカしたし、リシア先輩に教えてもらった美容ミストも大活躍だし……私も、ほんのちょっとは成長できたかな? スイ先輩、最近なんだか優しい瞬間が増えたけど、時々すっごく意地悪なSっ気を出してくるから、全然油断できないんだよね……。あっ、そういえば今日は『太夫』の二階で、登録コンシェルジュさんたちを対象にした、リュウカ様直々の特別研修があるって聞いたけど……一体どんなことをするんだろう? ちょっとだけ……覗いてみたいかも……!――」


華の金曜日。一週間の仕事の疲れと、目前に迫った週末への甘い期待感が心地よく入り混じる「太夫」日本本店のバックヤード休憩室は、いつもより少しだけ浮かれた、賑やかで華やかな空気に包まれていた。

サキは、開店準備を無事に終え、鏡の前で自分のトレードマークである桜色の猫耳カチューシャの位置を最終チェックしている。最近、スイ先輩との距離が、ほんの少しずつだが確実に縮まっているのを感じ、胸の奥がくすぐったいような、それでいてどこか切ないような、言葉にできない複雑な気持ちを抱えていた。

今日は、「太夫」の二階で、リシアやハナといった登録コンシェルジュたちを対象とした、支配人である観月リュウカ様直々の特別研修が行われるという噂を、小耳に挟んでいる。普段はなかなか目にすることのできない、憧れの先輩たちのプロフェッショナルな一面を垣間見れるかもしれないと、サキは胸をときめかせ、密かに期待していた。


**【リュウカとミャウリの朝 ~週末前の甘い予感と、乙女たちのさらなる成長~】**


ミャウリ「(リュウカの執務机の上で、美しい羽根ペンを前足でちょいちょいと器用に弄びながら、上機嫌に鼻歌を歌う)にゃっは~! リュウカよ、待ちに待った花の金曜日、華金じゃニャ! 今日の『太夫』は、週末に向けて乙女たちの“女子力”と“恋力”が、いつも以上にむくむくとチャージされ、キラキラオーラが溢れ出しておるのを感じるぞ! まさに、美とカオスが乱れ咲く、魅惑の前夜祭じゃニャ!」

ミャウリ「(得意げに、小さな金の巻物のようなものを取り出し、ポンと音を立てて広げる。そこには何やらミミズの這ったような文字が…)今日の『太夫』二階・特別研修の『意外なハプニング&ときめき発見あり度』は、ニャンと星4つ☆☆☆☆じゃ! あの鉄面皮のクールビューティーリシアや、計算高い腹黒エンジェルのハナでさえ、リュウカ様の神々しい指導の前では、普段は見せない新たな一面をポロリと晒してしまうやもしれんニャ。そして、サキには…『敬愛する先輩の意外な弱点発見&ドキドキ急接近チャンス到来確率:75%』! これは、またまた甘酸っぱくて心臓に悪い、素敵な展開が期待できそうだニャン♡ 特に、あの黒猫…スイにはくれぐれも要注意じゃぞ? 油断していると、その純粋な心をガブリと美味しくいただかれてしまうかもしれんニャ、ぐふふふ」

ミャウリ「今日の吾輩からのスペシャル大盤振る舞いバフは、『華金ハッピーオーラ全開&恋愛成就運ちょっぴり特大ブーストニャ!』だ! 週末に向けて、最高の自分をしっかりと準備し、素敵な思い出を作るのじゃぞ、乙女たちよ!」


リュウカ「(ミャウリの楽しげな言葉に、優雅な笑みを浮かべ、その小さな頭をそっと慈しむように撫でる)まあ、ミャウリ。またそのような面白い占いが出ているのですね。コンシェルジュたちにとっても、今日の研修は自身の美意識と専門技術をさらに磨き上げ、お客様により深い感動をお届けするための、貴重な機会となることでしょう。そして、サキさんにも何か新たな発見があるのでしたら、それはとても素晴らしいことですわね。成長の糧となることでしょう」

リュウカ「(窓の外に広がる、週末の華やかな賑わいを見せ始めた銀座の街並みを、どこか優しい眼差しで見つめ、ふっと小さく息を吐く)…週末というものは、日常の喧騒からほんの少しだけ解放され、新しい自分自身に出会える、特別な魔法の時間。今日の『太夫』が、ここに集う皆にとって、そんな素敵な予感に満ち溢れた、心ときめく一日となりますように。そして、スイさんとサキさんの、あの可愛らしい関係も…ふふ、少しだけ、わたくしも楽しみに見守らせていただきますわ。まるで、育てている花が開くのを待つような心境ですの」


**【会員制茶屋「太夫」日本本店・バックヤード休憩室 – 金曜日の開店前】**


(休憩室では、サキ、ユナ、そして少し遅れてやってきたハナが、開店前の慌ただしい中にも、どこか週末を前にしたウキウキとした雰囲気で身支度を整えながら、それぞれの週末の予定について楽しそうに話し合っている。サキは、スイ先輩から「お守り」として借りたままになっている、お揃いの深紅のティントを、愛用のポーチからそっと取り出し、まるで宝物のように大切そうに眺めている)


ユナ「サキさん、その美しいティント、本当に素晴らしい深紅ですわね…。スイ様とお揃いだなんて、まるで運命の赤い糸で結ばれた恋人同士の、愛の証のようですわね…うっとりしてしまいます」

ユナ「(サキの手元を、憧れの眼差しで覗き込み、ロマンチックな想像に浸っているのか、美しい頬をほんのり桜色に染めている。彼女の繊細な天女の猫耳が、嬉しそうにぴこぴこと小刻みに揺れている)」


サキ「ゆ、ユナさん! も、もう、そんなロマンチックなこと言って、からかわないでくださいよぉ~! これは、その…スイ先輩から預かっている、大切なお守りみたいなものなんです! ……た、たぶん、ですけど」

サキ「(顔をリンゴのように真っ赤にして、慌ててティントをポーチにしまい込む。スイ先輩との二人だけの秘密を共有しているような、甘酸っぱくてくすぐったい気持ちで胸がいっぱいだ)」


ハナ「へぇ~、サキたん、ついにあのクールなスイ先輩と、世間で言うところの『そういう仲』にステップアップしたわけ~? いや~ん、甘酸っぱくてエモい! それが青春だねぇ~! ででで? 今週末のラブラブデートはどこ行くの? もしかして、あの予約困難で有名な、天空の夜景が見える隠れ家フレンチレストランとか!? キャー、想像しただけでロマンチックすぎて鼻血出そう~!」

ハナ「(大きな目を少女漫画のようにキラキラと輝かせながら、身を乗り出してサキにグイグイと迫る。ゴシップと恋愛話が大好物な一面が全開だ)」


サキ「ち、違いますってば! デートとか、そういうのじゃなくて、その……まだ、何も……! 本当に何もないんですから!」

サキ「(顔をブンブンと横に振りながら必死に否定するが、その表情はどこか嬉しそうで、まんざらでもないのがバレバレだ。ハナの勢いにタジタジになりながらも、心の奥では少しだけ期待している自分もいる)」


(そこへ、リシアがいつものように静かに入ってきた。手には、数冊の分厚い専門書のようなものと、最新型の薄型タブレット端末を抱えている。今日の二階で行われる特別研修に向けて、最終的な資料確認をしているようだ)


リシア「皆さん、おはようございます。朝から随分と賑やかで、活気がありますわね。特にハナさん、あなたのその楽しげな声は、バックヤードの隅々までクリアに響き渡っていますわよ。もう少しだけ、その美声を抑えていただけると、わたくしとしては大変助かりますわ」

リシア「(いつものようにクールで落ち着いた表情で、しかしその瞳の奥にはどこか楽しそうな色を浮かべながら、皆に優雅に挨拶する。彼女の美しい銀髪は、バックヤードに差し込む朝の柔らかな光を受けて、キラキラと天使の輪のように輝いている)」


サキ「あ、リシア先輩! おはようございます! あの、今日、二階でコンシェルジュの皆さんを対象にした特別研修があるって、小耳に挟んだんですけど……具体的には、どんなことをされるんですか? もし差し支えなければ、教えていただけますか?」

サキ「(目を輝かせ、興味津々といった表情で、リシアに丁寧に尋ねる。憧れの先輩たちの、普段は見ることのできないプロフェッショナルな姿を、少しでも見てみたいという純粋な気持ちがあるようだ)」


リシア「ええ、サキさん、おはようございます。ご存知でしたのね。本日は支配人であるリュウカ様直々に、私たち登録コンシェルジュのために、最新の『美的深層心理学』と、より高度な『異文化間コミュニケーション術』に関する特別研修が行われますの。私たちコンシェルジュは、お客様一人ひとりの心の奥底にある真の美的欲求を的確に読み解き、その方にとって最高にして唯一無二の『美的体験』を提供することが、最も重要な使命ですから、常に最新の知識と技術をアップデートし続ける必要があるのですわ」

リシア「(少し誇らしげな表情を浮かべ、しかしあくまで淡々と、プロフェッショナルな口調で説明する。その言葉の一つ一つからは、彼女の仕事に対する真摯な姿勢と、揺るぎないプライドがひしひしと伝わってくる)」


ハナ「へぇ~、美的深層心理学ねぇ。なんだか、めちゃくちゃ難しそうだけど、お客さんの心をガッチリと鷲掴みにして、超高額案件ゲットに繋がるんだったら、このハナ様も真面目に受けなきゃだわ~! ねぇねぇリシア先輩、今日の研修で、何か即効性のある『裏ワザ』とか『禁断のテクニック』とかあったら、後でこっそり教えてくださいよ~♡ お願いしますってば~!」

ハナ「(ちゃっかりとした抜け目のない表情で、リシアに媚びるように甘えた声でウィンクする。実利に繋がる情報は見逃さない)」


ユナ「まあ、リュウカ様直々のご指導による研修……! きっと、わたくしたちのような見習いメイドには想像もつかないような、素晴らしい知識や技術が学べるのでしょうね……! わたくしも、いつか必ず、そのようなハイレベルな研修に参加させていただけるよう、これからもっともっと精進しなくてはなりませんわ!」

ユナ「(目をキラキラと輝かせ、新たな決意を胸にするように、胸の前で両手をギュッと組む。その純粋でひたむきな向上心は、見ているだけで清々しい気持ちにさせてくれる)」


(そんな和やかな会話をしていると、突然、バックヤードのドアが勢いよくバタンと開き、スイが普段の彼女からは想像もつかないほど慌てた様子で、文字通り飛び込んできた。いつものクールで余裕綽々な雰囲気はどこへやら、どこか焦っていて、息も少し上がっているように見える)


スイ「はぁ…はぁ…っ! や、やばいニャ……! まさかの、大寝坊したかと思ったニャ……! あぶニャい、あぶニャい……!」

スイ「(ぜぇぜぇと息を切らしながら、自分のロッカーに文字通り駆け寄り、慌てふためいて制服に着替え始める。その手つきは、普段の優雅で洗練された動きからは想像もつかないほど、せかせかとしていて落ち着きがない)」


サキ「ス、スイ先輩!? だ、大丈夫ですか!? そんなにゼーハー息を切らして、一体どうしたんですか……?」

サキ「(スイのあまりにも意外な姿に心底驚き、思わず心配の声をかける。いつも余裕綽々で、ミステリアスなオーラを纏っているスイ先輩が、こんなにも慌てふためいているのは、サキにとっては初めて見る光景かもしれない)」


スイ「な、ニャんでもニャいニャ! ちょっと、昨日の夜、月がことのほか綺麗だったから、ついついお気に入りの屋根の上で、長めに月光浴しすぎただけニャ……! そ、それより、サキちゃん、今日のあんたのその桜色の猫耳、ちょっとだけ曲がってるニャンぞ? ほら、貸してみろニャ、この吾輩が特別に、完璧な位置に直してやるニャン♡」

スイ「(サキの心配そうな言葉を遮るように、いつもの調子を取り繕って早口で言い訳をし、強引に話題を逸らそうとする。そして、サキの頭についている猫耳カチューシャに手を伸ばし、その位置を直そうとするが、その美しい指先が、ほんの微かに震えていることに、サキは気づいてしまった)」


サキ「(あれ……? スイ先輩、なんだかやっぱり様子がおかしい……? 指先も、ほんの少しだけど震えてるし、それに、顔も心なしか赤いような……。もしかして、寝坊っていうのは口実で、何か別の理由でこんなに慌ててる……? 例えば……体調が悪い、とか……?)」

サキ「(スイの顔を、心配そうな、それでいて何かを察したような複雑な眼差しで見つめる。いつもは完璧に見えるスイ先輩の、意外な弱点を垣間見たような気がして、サキの胸が少しだけドキッと高鳴った)」


リシア「……スイさん、あなた、もしかして少し熱があるのではなくて? お顔の色が、いつもより優れませんし、呼吸も心なしか浅く速いですわ。今日の研修はギルドにとっても重要なものですが、体調が優れないのでしたら、決して無理をなさらない方がよろしいかと思いますけれど。後でリュウカ様には、わたくしから事情を説明しておきますわ」

リシア「(スイの些細な変化も見逃さず、冷静に、しかしその声色には明確な心配の色を滲ませながら的確に指摘する。その目は、スイの健康状態を真剣に見極めようとしている)」


スイ「なっ……!? ね、熱なんてあるわけニャいニャ! この吾輩は、ただの猫じゃニャくて、由緒正しき猫又だぞ!? そんなヤワな体じゃニャいニャ! ちょっとばかし、寝不足なだけニャ! それより、早く準備しないと、リュウカ様にどんなお仕置きをされるか分かったもんじゃニャいニャ……!」

スイ「(リシアの鋭い指摘に、さらに慌てたように、しかし虚勢を張って反論するが、その声は少しだけ掠れていて、いつものようなハリがない。そして、ロッカーから自分の艶やかな黒い猫耳(本物)と、美しい二股の尻尾を取り出し、手早く装着しようとするが、その手つきがどこかおぼつかなく、ぎこちない)」


ハナ「えー、スイ先輩、本当に大丈夫~? なんか顔も赤いし、ちょっとフラフラしてない? 無理しないで、今日はゆっくり休んだ方がいいってば! ねぇ、リュウカ様にも、このハナちゃんからちゃーんと事情を説明して、お休みもらえるように言っといてあげようか? 任せてよ!」

ハナ「(心底心配そうな表情でスイの額にそっと手を当てようとするが、スイはそれを反射的に、しかし少し弱々しく避ける)」


スイ「だ、大丈夫だって言ってるニャろ! 余計な心配は一切無用ニャ! さ、サキちゃん、あんたも早く準備しないと、開店時間に間に合わニャくなるぞ! ほら、行くニャ!」

スイ「(あくまで強がるように言い、サキの背中をいつものようにポンと軽く叩くが、その手には普段のような力強さがなく、どこか頼りない。そして、ふらりと一瞬だけ体勢を崩しそうになるのを、サキは考えるより先に、とっさの判断で、その細い体をそっと支えた)」


サキ「スイ先輩……! やっぱり、無理しないでください! 私、すぐにリュウカ様に事情をお話ししてきますから、今日はゆっくりと休んでください……! お願いします!」

サキ「(スイの華奢な腕を、しかし決して離さないという強い意志を込めてしっかりと掴み、潤んだ真剣な眼差しで、まっすぐにスイの瞳を見つめて訴える。スイ先輩の弱っている姿を見ると、自分がしっかりしなければ、という強い使命感が、サキの胸の奥から湧き上がってくるのだった)」


スイ「……サキちゃん……。……はぁ、わかったニャ……。今日は、お言葉に甘えて、少しだけ……ほんの少しだけ、あんたに甘えさせてもらうかニャ……。すまニャいな……」

スイ「(サキの真摯で力強い瞳に見つめられ、そしてその温かい支えに、ついに観念したように小さく、しかし深いため息をつく。そして、まるで小さな子供が母親に甘えるように、サキの肩にこてんと力の抜けた頭を預け、弱々しく、そしてどこか安心したように呟いた。その声は、いつもの挑発的なSっ気は鳴りを潜め、どこか無防備で、甘えているようにサキの耳には聞こえた)」


サキ「(スイ先輩の、初めて目の当たりにする弱々しい姿と、自分に全てを委ねるように甘えてくる仕草に、サキの心臓が、まるで壊れてしまうのではないかと思うほど大きく、そして激しく高鳴るのを感じる。この人を守ってあげたい、という強い庇護欲と、それ以上の、もっと複雑で温かくて、そして少しだけ切ない感情が、胸いっぱいに広がっていくのだった。スイ先輩の熱い額が、自分の肩にじんわりと伝わってくる)」


(リシアとハナ、そしてユナは、そんな二人のあまりにも意外な様子を、一瞬言葉を失い、少し驚いたような、それでいてどこか微笑ましいような、様々な感情が入り混じった複雑な表情で見守っている。特にリシアは、スイのこの意外な一面に、何か深い考えを巡らせているかのように、静かに二人を見つめていた)


(――華の金曜日。「太夫」のバックヤードでは、憧れの先輩メイドの、普段は決して見せない意外な弱点と、それを健気に支えようとする後輩メイドのひたむきな姿が、新たな絆の形を、静かに、しかし確かに紡ぎ出していた。二階で行われる予定だった特別研修は、急遽スイ抜きで行われることになったが、このバックヤードでの小さな出来事が、彼女たちの、そして特にスイとサキの関係に、これからどんな変化をもたらすのか――それは、週末の甘くて優しい予感と共に、まだ誰も知らない、二人だけの秘密の物語の、新たな始まりなのかもしれない)


(休憩室の隅っこ、ミャウリ専用のふかふかクッションの上で、聖獣ミャウリが、スイのロッカーから先ほどこぼれ落ちた「特選☆高級猫用マタタビ入りカミカミ棒・サーモンフレーバー」を、こっそりと器用な前足で自分の懐(?)にしまい込みながら、ニヤリと満足げな笑みを浮かべていた。「ふむ、スイの奴、今日は珍しくダウンとは、なかなか見ものじゃったニャ。ま、たまにはこういう日もあってよかろう。これで、今日の特別研修のマル秘情報を、後でサキにこっそり教えてやるための『口止め料』は、しっかりと確保できたというわけじゃニャ、ぐふふふ。しかし、あのプライドの高い黒猫が、あんなにも素直にサキに甘えるとは……これは、週末に向けて、何かとんでもない『ご褒美イベント』が発生する、超特大のフラグかもしれんのぅ! うひょー!楽しみじゃワイ! 報酬は、もちろん最高級プリンアラモードと、新作猫缶食べ放題で決まりじゃな!」と、ちゃっかり自分の利益と、今後の甘々な展開への期待に胸を膨らませ、ご機嫌に尻尾を揺らしているのだった――)

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