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わんわんわん

 

 どうやって戻るのか考えるためにまずこうなったきっかけを探す事になった。


 こうなったきっかけなんて分からないんだけど、寝ていて起きたらこうなっているんだから。

 変な夢を見たとかそういうおかしな事もなかった。


 本当にどうしてこうなったんだろう。気になる。


「こうなりそうな事何かあった?」

「くぅん」

「一応確認だけどあそこのもので何か触ったり食べたりはしていないよね?」

「くぅん、わんわん」


 食べたって事は絶対にないけど、触ってないかって事に関してはなんとも言えない。あそこにいた間に気づかず何かに触ってしまうというのはあり得なくもない事だと思うから。


 でも、それだけでこんなわんちゃんになるのかな。


「月華、蝶華いる?」


 この声は月零くんだね。どうしたんだろう、こんな時間に。


「どうしたんだ?」

「紀蝶がわん以外話せなくなってる。それにツブーヤに同じような事が書かれてる。女子限定で」

「わん?わんわん」


 女子限定でこんな事になっている理由は分かんないけど、少なくとも原因は昨日の……そういえば日付変わってないんだっけ?


 夕方にあったあのふわふわな場所が原因っていうわけではないんだよね?


 それなら本当に何が原因なんだろう。


「星音もなっているの?」

「うん。起きたらこうなってた」

「起きたら……じゃああれは見てない?」


 あれってなんだろう。そんな神妙な顔をして言うほど重要な事なのかな。


「一時間くらい前に急に空が光って、一瞬だったんだけどその後から紀蝶が犬みたいな鳴き声以外は話せなくなったんだ」


 光?多分寝てて見てない。


 でも、それが原因っていうのは間違いなさそう。


「どの辺から?」

「向こう」

「向こう?」


 月零くんが指差した方向は、私と蝶華が使っている部屋では窓がない場所。


 これは起きていても見れないんじゃないかと思うけど、その辺は考えないようにしよう。


「明日調べてみる?」

「わん」

「明日、いつもの服着て集合ね」

「わん」

「他のみんなにも伝えておく」

「よろしく」

「うん。それと、月華はそろそろ部屋に」

「俺今日蝶華と一緒に寝る」

「隣なんだから戻れば良いじゃん」

「月華は星音の面倒見ないとだから、今日は僕と一緒に寝るんだって」


 ベッド大きいから二人くらい余裕で入るんだけど、そうなると月零くんが一人になるんじゃ。


「月華戻らないならニマの部屋にでも遊び行こ」

「そうすれば良いだろ」

「じゃあ、また何かあったら連絡するから」

「うん。よろしく」

「わん」


 今は夜で危ないから外に出れないけど、明日外に出てわんちゃん状態戻ればいいなぁ。


 まあ、これなら学園に行ってもみんなが同じだから恥ずかしい思いをする事だけはないんだろうけどね。

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