休日
昨日は大変だった。突然廊下が罠いっぱいのダンジョンみたいになっていたから。でも、無事に出られてよかった。
今日は昨日までの事があってお休みって事になっているの。でも、成績がやばいから勉強会なんだけど。
「星音、ここまた間違ってる」
ただいま月華に勉強を教わっています。これで少しでも成績が伸びてくれれば良いんだけど。
「今は多分共同スペースにいると思うよ」
蝶華の声。今日は何か用事があるらしくて外に出ていたんだけど、帰ってきたみたい。
「あっ、いた」
蝶華の隣に男の人がいる。知らない。でも知ってる。どうしてなんだろう。
……面影だけはあったからかな。
「初めましてなの?フギミドくん」
「いいえ。ちゃんと覚えてる。でも、本当のボクって事なら初めまして。星音さん」
影だった時にそうかなって思っていたけど、フギミドくんはやっぱり中等部みたい。制服着てたから分かったの。
何年生かまでは分からないけどね。
「星音さんのおかげで復学もできたんだ。改めてお礼を言いたくて蝶華さんに頼んで連れてきてもらった。ありがとう星音さん。ボクを解放してくれて」
そう言ってフギミドくんは深々と頭を下げた。
「どういたしまして。復学って言ってたけどフギミドくんは何年生なの?」
「一年生です」
「じゃあ、上級生?これからよろしくお願いします。先輩」
「星音、星音、何を言ってるの?」
……あっ、一年生なら同級生だ。なんでだろう、フギミドくんってしっかりしてるからなのかな。
上級生って勘違いしていたのは。
「はは、よろしく」
「今勉強会しているから一緒にどう?久しぶりだから勉強できているか確認するのにも良いと思うよ。それに、勉強教えて貰える人が多い方が成績上がるかもしれないから」
それにみんなでやっている方がきっと楽しいから。
「良いの?」
「うん。大歓迎。みんな一緒に勉強してみんな一緒に成績上げる方が嬉しいし楽しいと思うから」
って事でみんなで一緒に成績を上げるための勉強会をした。
といっても、私以外は全員勉強できるからみんなが私に勉強を教えるっていう感じになっていたんだけど。
それで分かった事はフギミドくんはやっぱり教えるのが上手って事。
なにはともあれこれで何日も、ううん、何年も続いたテストの文字が変になる問題は解決。フギミドくんも救われて一番良い形で解決できたんじゃないかなって思う。
本当に救われたかどうかはきっとこの先の方が重要なのかな。
フギミドくんは明日から転入という事になっているから、楽しみ。復学って言うと事情を聞かれて困るかもっていう配慮らしい。
同じクラスになると良いけど、明日まで分かんないの。




