表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/50

テスト週間


「はぁぁぁ」


 今日は今季一番嫌な週です。なぜかと言いますと、本日よりテスト週間開始です。


「はぁぁぁぁ」


 まだ朝起きて学園に行く準備中だけど、もうすでに憂鬱です。


「はぁぁぁぁ」

「いつもそうなの?」

「星音ちゃんと前の寮一緒の部屋だったけどこの時期はいつもこうだよ」


 テスト週間終わっても補習で居残り確定だし憂鬱すぎるです。


「居残り確定……はぁぁぁぁぁ」

「もう諦めんなよ。昨日まで毎日勉強してたんだから大丈夫だって」

「初等部の勉強しかしてきてないから居残り確定」

「今回は初等部の範囲しか出てこないから」


 初等部のお勉強しかしてないし、それすら半分くらい分からないだったから居残り確定。


「居残りやー」

「居残りじゃなくて補習だろ」

「月華、ギリギリまで勉強教えて」

「月華くんずるいよ。席が偶然隣になったからって」

「今日帰ったら空姫ちゃん勉強教えて」

「うん。良いよ。喜んで」

「部屋に戻ったら蝶華に交代」

「話してないで早く行かないと遅刻するよ」

「にゃ⁉︎もうこんな時間」


 時間を見て私達は急いで学園に向かった。


     ******


 いざテスト開始。って言っても二限目だけど。


 最初のテストは数学というか算数。分からないところいっぱいあったけど分かるところだけやってからちょっとずつ頑張ったから補習免れますように。


 二限目は外国語。苦手だけどいっぱい教えてもらったから少しは解けると思う。


 にゃ⁉︎文字が変になっていて読めない⁉︎


 なんか文字が滲んでいたり黒くなっていたりして問題文読めない。これじゃあ補習確定になっちゃうよ。


      ******


 とりあえず選択問題だけは適当に書いて出した。でも、全部何書いてあるか分からなくてあっているか分かんない。


「はぁぁぁぁぁ」

「分かんなかったのか?」

「読めなかった」

「は?」

「なんて書いてあるか読めなかった」

「月華ー、外国語のテストやばい」

「私も」

「二人も読めなかったのか?」

「うん」

「なんか文字が変になっていて」


 私だけじゃないんだ。そういえば、なんだかクラスの雰囲気が沈んでいる。半分くらいだけど。もしかして読めなかったのかな。


「あと二時間あるから昼休みになったら隣のクラスに聞き行くか」

「うん」


     ******


 二限目の外国語は全然できなかったけど三限目の国語は普通だった。


 でも四限目の理科はまた文字が見えなかった。


「どうだった?」

「俺は全部普通だった」

「私は外国語と国語だけ文字が変になってた」

「僕は一限目以外全部。星音は?」

「外国語と理科」


 みんな見えなくなっているのはバラバラみたい。


「一限目以外全部引くって逆にすごいな」

「それは全部普通なの引いた君の方でしょ」

「補習やだー」

「とりあえず隣のクラス行こうぜ」

「うん」


 他のクラスも同じようになっているか確かめるために、月零くん達のクラスへ向かった。


     ******


「えっ、全部普通だったよ」

「そのクラスと蝶華だけ呪われてるんじゃない?」

「蝶華達のクラスだけテストめちゃくちゃだってみんなつぶやいてる」


 って事らしい。他のクラスもとかだったら補習免れたかもだけど私達のクラスだけなら望み薄かも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ