飼い猫の一日 学園へ行けました
月華くんがお父様に話を通してくれて学園内を自由に出入りできるようにしてくれた。
でも、授業中はちゃんと授業受けるの条件。午前は月華くんで午後は蝶華くんの机の上で
「……」
「ここ分かんねぇのか?」
「なんだ、夜月分からないところがあるのか?」
「星音がその問題の解き方が分からないらしいです」
「……にゃぁ」
なぜかねこになっているっていうの誰も突っ込まないんだよね。本当に謎。
でも、いつもなら言えない事を月華くんが言ってくれたからなって良かったのかな。
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午前の授業が終わって昼休み。
蝶華くんと月華くんが一緒にいるとみんなが集まってきた。
「星音猫ちゃん触らして」
「にゃぁ」
なんかみんなに触らせて欲しいって言われる。でも、その度に月華くんが安くないとか言って触らせないようにしてくれている。
でも、空姫ちゃんは良いの。
「金神くん、夜月くん。星音ちゃんの事お願いね?私もできる事があればするから」
「うん。今回の事もそうだけど、また何かあったら頼むよ」
「にゃ?」
「星音は知らねぇんだな。猫星音を学園内に自由に連れて行くようにするのに頼んでくれていたんだ」
「金神くんから連絡着て一緒に行っただけだよ」
部活の事は秘密だっていうのにそれ頼んも……というかなんで空姫ちゃんの連絡知っているの?
「星音に何も言ってない?」
「それは当然だよ。お母様やお父様のようにできなくても私だってそういう教育をずっと受けてきてるんだから。あっ、でもここでは学友なんだから今回のテスト範囲の勉強教えて」
「いつものように寮でって言いたいけど、今回は部室で良いかな?」
この三人どういう関係なんだろう。
あっ、午後の授業始まる時間だ。
「午後は僕の方でだよ」
「にゃ」
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授業が終わって動物愛部に行った。
「先輩、これはどのご飯が良いんですか?」
「これは」
仲良くやっているみたい。これならもう動物にしようってならないかな。
「部室行こっか」
「にゃ」
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部室の中でみんなでお勉強。
猫はペンを持てないという事で月華くんの勉強しているところを見ていた。
「あっ、空姫さん久しぶり」
「久しぶり」
「空姫、ここ違うよ」
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「ありがとうございます、蝶華様のおかげで今回も平均点以上取れそうです」
「家じゃないんだし、様も敬語もいらないよ」
「……そうだね。クラスの時と同じようにするよ。紀蝶ちゃんは今日来なかったけど休み?」
「用でもあったんじゃない?」
家、敬語。どんな関係なの?気になるのに、猫だから聞けない。