第二章~君との出会い~
教室に入るとすぐさま廊下へ並ぶ。
「荷物を置いたものから廊下に出ろ~。入学式が始まるぞ~」
少しくらいゆっくりさせてくれればいいものを・・・
ちなみに席は窓側、前から3番目。 星羅ちゃんは真ん中の列の一番後ろだった。
後ろ席の人はもう廊下に出たのか、いなかった。
―――――――――――――「入学おめでとうございます・・・」―――――――――――――
さてさて、入学式も無事終わり、今はホームルームの真っ最中だ。
「みんな入学おめでとう。オレはこのクラスの担任になった 伊野 直義だ。今からお前らに自己紹介をしてもらう!窓側から順番にな!」
担任の伊野先生は、見た目はなんというか渋い。でも28歳らしい。以外だ。
そんなことを思っていたらあっという間に自分の番になった。まぁ3番目なら無理もない。
「えと。。山城中から来た水島 魅羽せ…です。よろしくおねがいします。」
・・・・かんでしまった・・・恥ずかしい。。みんなに笑われてしまった。
「・・次、はやくしろ~」
ちょっとはフォローしろよ担任。。。
すると隣の子が、「ドンマイ」と口パクだが言ってくれた。と同時に次の人が自己紹介を始めた。
「うぃ。オレは 山倉 友時 (ヤマクラ ユウシ)って名前や~ 好きなことは遊ぶこと!嫌いなことは勉強!仲良くしといてやってねん!よろしくッ!!」
この 山倉とかいう奴、みためものすッごいチャラい。
こんなんでよくこの学校に入れたと思う。勉強嫌いなのに。。。
私ものすッごい勉強して入ったのにこんな茶髪・ピアス・制服の着こなし。
一年とは思えない格好をしているやつがはいれたなんて。
第一印象は”むかつく奴”だった。
―――――――――――――――――放課後――――――――――――――――
魅依を迎えに五組へ行った。
するとそこにはあのむかつく茶髪ヤロー(もといい山倉)がいた。
入り口近くにいて魅依に話しかけれない。
入り口付近をうろうろしていると魅依がこっちに気づいた。
「あ~。魅羽!ちょっとまってて」
そういうといそいそと支度をする。
我が妹ながらかわいいなぁ~なんておもっていたのもつかの間、
あの茶髪ヤローがこっちを見ていた・・・。
「・・・・・・。」
無言やめろよ!こえぇよww
「・・・あのぉ・・??」
声をかけてみた。
「・・・ぶっ・・。」
・・??この人まさか・・
「ぶははははははっ」
笑ってらっしゃる??
「え。。ちょ。人の顔みてわらうなんて失礼ですよ!?」
「ごめん。だってさっきから一人でなんかいってるからw」
・・・え?まさか・・・。
「全部口に出てたよwわるかったなむかつく茶髪ヤローで。」
・・・・・・・・コレはやばい。
「す、、すいませんでした!!」
一応あやまっておこう。うん。
「魅羽お待たせ。って何してんの??だれこの茶髪野郎は。」
魅。。。。。魅依もかよ・・。
「あれ?同じ顔?」
「そうよ。私たち双子だもの。」
「ははッそうなのか。オレは山倉 友時。 お前の方が妹??だよな。よし!覚えた!!」
「あの~・・。」
私は無視ですかい??
「覚えてもらわなくても結構。魅羽いこう。」
「またな~水島姉妹!」
そう言いながら手をぶんぶん振っていた。
・・・可愛いとこもあんじゃん。
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「魅依~。山倉くんどう思う??」
「どう思うって・・・魅羽あいつのこと好きなの??」
・・・どうしてそうなるんだろうか・・・。
「違うよ・・席、山倉くんの前だから、なんか怖いなぁって。」
「大丈夫。いい奴だと・・・・思う・・・。」
そう言うと足を止めた。
「魅依?」
魅依の顔を覗き込んでみると、真っ赤だった。
・・・魅依、まさか山倉くんのこと。。
「魅依!!がんばれッ!!」
「ハァ!!?なななな・・・なにいってんのよッ//」
そんな魅依は、いつもと違ってとても女の子らしかった。
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