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料理好きの主婦、週末は異世界でシェフになる。  作者: 間宮芽衣


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【60】超ずぼらレベル上げ@スタンピートの森前


 食後に2時間程車を走らせて夜9時半頃に森の目の前に着いた。


 その間、どんどん多くなるモンスターを何十匹も倒した。(車が。)


「いやー、運転は大変だったけど、割と快適な旅だったな。」


そう言って、祥志がアイテムボックスから出した家にそのまま車庫入れした。


 降りずに車庫入れすればセキュリティが働くのでモンスターに襲われる可能性もない。


 一応近隣の村に被害が出ないように、家の位置は森の中に続く入り口を塞ぐような形で配置した。


「それじゃあ、今日はゆっくり休もうか。


 多分明後日には討伐隊も来るだろうから、今日はお風呂に入ってゆっくり寝て、明日朝ごはんを食べ終わったら作戦会議しよう。」


 私がそう言うと、皆順番にお風呂に入ってくれたので、早めにぐっすりと寝た。


 こんな場所でグッスリ寝れるなんて、本当にありがたいことである。



 朝は買っておいた分厚い4枚切りの食パンと珈琲、それにヨーグルトとジャム、ポテトサラダとゆで卵とフルーツとちょっといいウインナーを用意した。


 いつもは朝は和食だけどたまにパンも食べたくなる。特に今日はシリウス君もいるし、慣れたパンの方が良いかなと思ったのだ。


「「「「「頂きまーす!」」」」」


 食パンにバターを塗って、蜂蜜をたっぷりとかけるだけでなんでこんなに美味しいんだろう。


 卵も半熟でとても美味しい。ちなみに私は塩と粗挽き胡椒をかけるのが好きである。


 ちなみに祥志はマヨネーズ派である。


「いつも白パンか黒パンなので、食パンは初めて食べました!外側が香ばしくて中がもっちりしていてすごく美味しいですね。」


とシリウス君にも大好評だ。


 ボイルしたウインナーも美味しい。お肉の中にハーブとレモンが練り込んであって、さっぱりといただける。かぶりつくと、『パリ!』っと本当にCMのような音がする。


 食後の珈琲は冷凍していた生クリームをのせてウインナー珈琲にして、上にシナモンを振りかけた。


 なんだか朝からとても贅沢な気分である。


「あー。なんだかこんなに美味しいものを朝から食べていると、モンスターに討伐に来てることをついつい忘れちゃいますね。」


 と彩音ちゃんが言った。


「だよねぇ。作戦って言っても、どうする?」

私が言うと、ゆったりとソファに寝そべった祥志が答える。


「とりあえず、討伐隊が来るまで家を置いておけばモンスターも出てこれないし、このままここでゆっくりしてたら家が勝手に倒してくれるんでない?」


ちなみにシリウス君はこうちゃんと遊んでくれている。子供用ブロックを2人で組み立てる姿にホッコリだ。


「それもそうだね。じゃあよっぽど何かない限りは今日は家から出ないで、みんなでゲームでもして遊ぼっか。


 そういえば、車が弾いてくれた分はレベルに換算されてたけど、家が弾いた分ってどうなんだろ?」


私がそう言ったのがきっかけで、みんなを鑑定することになった。


まずはこうちゃんからだ。


『立花 晃志(2)Lv.142

 美人な女性が好きな二歳児。よく食べ、フィジカルが強い。好きな食べ物は中華とクリーム系のおかず。属性は時間。

【スキル】最適化』


…!!めっちゃレベル上がってる!!!そして、疲労の文字がついに消えた!


 やったー。こうちゃん、復活である。


 次は祥志だ。


『立花 祥志(34)日本の公務員。Lv143

 おもちゃのブロックで建築物を作るのと漫画が好き。ぬいぐるみ好きで意外と乙女な一面も。好きな食べ物はラーメンと豚バラ肉とポテチ。なかなか風邪をひかない丈夫なフィジカル。属性は雷。

【スキル】急速充電、Wi-Fi。』


おお。祥志も上がっている。車でドライブして家で寛いでいるだけでこんなにレベルが上がるとは。


 次は私である。


『立花 栄子(34)Lv162 日本の子育て中のよく食べる主婦。料理とDIYと旅行が好き。よくズレた妄想をしている。好きな食べ物はタイ料理。属性は白。

【スキル】送信•受信•転送』


おお…なんだか人間離れした数値になっている…。

 でも、チキンなので、『俺TUEEEEE』する前に大きいモンスターが来たらビビってしまうかもしれない…。


 次は彩音ちゃんである。


『宮野 彩音(17)Lv171 聖女。A高校2年。インドの文化に興味あり。趣味はランニングとヨガ。憧れの人はダルシム先輩。好きな食べ物はフルーツ。属性は白。

【スキル】強制ログアウト』


おおお。やっぱり彩音ちゃんはすごいなぁ。


 でも、さすがにレベルが上がれば上がるほど、上昇率が減っているようだ。


 最後はシリウス君だ。


『シリウス・ムーンヴァレー(16)Lv118 春からムーンヴァレー王国の第一王子。趣味は魔道具と魔法の研究。将来の夢は研究者。好きな食べ物は麺料理。属性は火と水。』


おおおお、シリウス君もレベル100超えていた。元々の数値は知らないけれど、確実に上がったのではないだろうか。というか、麺料理が好きだったのね。


 今度ラーメンでもご馳走してあげよう。


 皆に結果を伝えると、彩音ちゃんとシリウス君は目を見開いていた。


「あ、あんなに姉とアヤネ様と苦労して修行したのはなんだったんだろう…。」


 そう言ってシリウス君は複雑そうな表情をしていた。


 私の頭の中に何故か『ジャパンねっと高井さん』の声がこだまする。


『はい!皆様注目!!

 今日は、厳しい修行もなくゴロゴロするだけで50Lvアップも夢じゃない!『セキュリティ付住宅』のご案内です!!


 この条件で!お値段なんと!!4980万!さらに今回は特別に!!!


 なんと異世界旅行付!!!さらに30分以内にお申し込みの方は!!枝切り鋏もつけちゃいます!!!」

 

…また変な妄想をしてしまった。それにしても本当に凄いな、この家。モンスターが沢山出そうな所に置いて中でゴロゴロしておけば、何もしなくても強くなれるし、モンスターも倒せるって事よね…。


 せっかくだからゆっくりしようかという話になり、みんなでゴロゴロオヤツを食べながら映画を見た。


 無実の罪で収監されて、刑務所内で囚人同士ハートフルな触れ合いをしつつ、脱獄する話だ。


 最後にトイレの配管を利用して脱獄に成功して雨に打たれるシーンでは全員大号泣してしまった。こうちゃんだけ映画そっちのけで積み木をしていたけれども。


 エンドクレジットを見ながらみんなで『ハァー。良かったね。』


と言っていたら外から


『ズシャアア!!!』とモンスターの死体が崩れる音がした…。



 


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