表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
料理好きの主婦、週末は異世界でシェフになる。  作者: 間宮芽衣


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/135

【38】門出のお好み焼きパーティー

 

「ただいまー!」


 公爵邸のお庭に、また家を出させてもらってスマホで鍵を開けた。


 今度はレオナ様が、『この魔道具は何?!』とスマホに興味深々だった。


 玄関ドアを開けるとこうちゃんが、

「ままー!アンパン◯ン!見た!」

と報告しに来てくれた。


「おかえりー!無事終わって良かったな。って、え?!なんか人数多くない!?」

と言って祥志が慌てている。


「すまん、また来てしまった。お邪魔する。」

ケネスさんがそう言っていつも通り靴を脱いで上がってくれた。


 例の如く皆さんそれに続いてゾロゾロ靴を脱いで後に続く。


「ごめんね、祥志。レオナ様がお昼食べたらすぐ日本に避難しなきゃいけなさそうだったから、門出を祝ってあげようと思ってさ。みんな連れてきちゃった。」


いきなり大人数を連れてきてしまったので一応謝っておいた。


「…お、おお。まあいいけどさー…。」


ちょっと祥志に呆れた顔をされてしまった。


 私は、ちゃぶ台を引っ張り出してきて、作り溜めしておいたクッキー缶と麦茶の入ったピッチャーとコップを『デン!』と置いた。


「皆さん、それを食べながらちょっとテレビでも見て待っていてください!!」


そう言って急いで『ゆあばすけっと』に走った。


◇◇


 今日のメニューはお好み焼き、もんじゃ、焼きそばである。


 急いで15分ぐらいで買い物を済ませ、家に帰ってきた。


 皆は再放送の朝ドラを見ながらクッキーを食べて寛いでいた。


 今日の朝ドラの内容は、戦時中に赤紙がきて、夫がヒロインと子を残して戦争に行く話だった。あゞ、悲しきイケメン夫よ…。


 ダイアナさんと宮野さんの奥さんは目をうるうるさせていたが、シリウス君とレオナ様は当時の日本の文化に興味津々な様子である。

 ニーナちゃんと一樹君はドラマそっちのけで甘酸っぱい雰囲気でクッキーを半分こして食べている。カップルか!ニーナちゃんに彩音ちゃんが何か耳打ちすると、真っ赤になった。何を言ったのかな?


 ケネスさんはそれを複雑そうな顔で見ている。


 そんな皆さんを尻目にお昼ご飯の用意をする。


 特大のボウルを3つ用意して、ホットプレート2台を温めておく。


 まずは下準備だ。

 キャベツ丸々1個は1/4をざく切りに、残りはみじん切りにする。

 豚バラ肉は1/2パックをざく切りに、1.5パックはお肉の長さを半分にする。


 シーフードミックスは解凍する。おもちを一口サイズに切って、ピーマンを千切りにする。

 山芋はフードプロセッサーですりおろしておく。


 ここまで終わったら料理ごとに具材をボウルに分ける。


 特大ボウルその1は、焼きそばだ。

 ピーマンの千切り、もやし、ざく切りキャベツ、ざく切り豚バラを入れておく。あとは焼きそばと合わせて炒めるだけだ。


 特大ボウルその2は、お好み焼き生地だ。

 すり下ろした山芋、卵、お水少々、みじん切りキャベツ、紅生姜、天かす、お好み焼き粉を混ぜる。


 焼く時に下に豚バラ肉かシーフードミックスを敷く予定だ。


 そして最後の特大ボウル3は、もんじゃだ。

 ピザ用チーズ、コーン、明太子、おもち、ベビースターラーメン、残ったみじん切りキャベツ、天かす、小エビ、ウスターソース、粉末だし、小麦粉、水を混ぜる。


 以上で具材は準備完了である。


 その他には鰹節、青のり、ソースを使いやすいように三つずつに分けて小皿に盛り付けておく。


 あとはホットプレートで焼くだけだ。


 ちなみにお好み焼きソースは、ケチャップ、中濃ソース、はちみつでピッタリな味になるので、我が家ではいつもこの三つをブレンドして作っている。大きいお好み焼き用ソースを買ってもいつも残ってしまうのだ。


 あとは、お皿とコップ、割り箸を配れば準備完了だ。


「皆さーーーーん!お昼ごはんの準備ができましたよーーーー!」


◇◇


 ジュー!!!


 家中に香ばしい良い匂いが広がる。


 私はこれからレオナ様と過ごす時間も多いだろうということで、隣の席になった。


「レオナ様、シーフードとお肉、どっちが好きですか?目玉焼きも食べます?」


「レオナでいいわよ。じゃあシーフードがいいわ。卵も好きよ。ありがとう。」


焼けたお好み焼きの上に目玉焼きも乗せてあげたら、ナイフとフォークで上品に召し上がっていた。おお、美しい…。なんだか違う料理みたいだな。じゃあお言葉に甘えて、これからはさん付けで呼んじゃおうっと。


「ダイアナ様はどちらがいいですか?」

「そうね、私はお肉の方を目玉焼き付きで頂くわ。」

おお、ダイアナさんはお肉派か。

 ちなみに私はシーフード派である。


 こうちゃんは焼きそばを頬張りながら、私達の会話を聞いてキョトンとしている。あー、手で食べないの!


 祥志とシリウス君とケネスさんは明太チーズもちもんじゃに夢中だ。ベビースターの歯応えが気に入ったようで取り合うように食べている。


 宮野さん一家とニーナちゃんは穏やかに話しながらお好み焼きと焼きそば、両方を焼いている。


 一樹君がお好み焼きを作ってあげると、ニーナちゃんは頬を染めて嬉しそうに食べていた。それを彩音ちゃんがニコニコしながら見ている。


 ああ、平和だなぁ。さっきまでモンスターをぶっ飛ばしながら180キロ運転して、王宮に潜入して、レオナさんとテレポートしてきたなんて夢のようである。


 お好み焼きが疲れた身体に沁み渡る…。なんだか昼間だけどビールが飲みたくなっちゃうなぁ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ