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料理好きの主婦、週末は異世界でシェフになる。  作者: 間宮芽衣


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【32】のんびり平日休みと、こうちゃんのスキル


「どうしたの、何かあった?!」


バスタオル一枚で慌てて風呂を上がると、スマホを握った祥志が真っ青な顔をしていた。


「ザッキーが」


ん?ザッキー?


「ザッキーが結婚したぁあああ!!!」


(はぁああああ?!)


ちなみにこうちゃんはジュースを飲みながら目を丸くしてキョトンとしている。


「もうダメだ、俺、明日仕事休むわ。幸い、キリのいい所まで終わらせたし、外勤ないし。係長にメールしとくわ。」


あ…。はい。

 まあ、人に迷惑かけないのなら有給取ればいいけどさ。いきなり叫ぶもんだからビックリしたわ!


◇◇


 次の日は祥志が有給を取ったので、3人で義実家に遊びに行った。ちなみに明日も有給を取ったそうだ。


「あら、こうちゃーん!よく来たねぇ!」

そう言ってバァバがこうちゃんを抱き上げる。


「バァバいちご!」

こうちゃんが叫ぶと『はいはい。』と言いながらバァバがすかさず洗った苺をお皿に乗せる。なんて速さだ!


「アイス!」

今度は、『はい!』と言いながらジィジがアイスをお椀に盛り付ける。なんて手際の良さだ!


「おせんべい!」

『あるよ!』と言いながらまたバァバがお菓子の袋を高速で開けてお皿に盛り付ける。

 

 凄いな、王様か!

 孫パワー恐るべし!高速ジィジとバァバの誕生だ!


 お昼の素麺を頂いてお土産に持ってきた森本屋のバームクーヘンを食べて。


 まったりしていたら、お義姉さんの娘の瑠璃香るりかちゃんが遊びに来た。


 なお、瑠璃香ちゃんは小学校四年生だ。ちょっとお茶目なお年頃だね。もう好きな子なんかもいるのかな。


「あっ!瑠璃香もバームクーヘン食べるぅー。」


そう言いながら取り出したのは巷で話題のゲーム機だ。へえ、今ドキの子はどんなゲームで遊んでいるんだろ?


「瑠璃香ちゃん、それなんていうゲーム?」


私が覗き込みながら聞くと、素直に教えてくれた。


こいケンだよ!恋ケン!漫画が原作なんだけどね、今すっごく女子に人気があるんだよ。」


 正式名称は『恋する聖剣』というゲームらしい。なお、原作も同じタイトルだそうだ。


 聖女として召喚された女の子が異世界の学園で4人のイケメンの中から好きな人を選んで、恋に落ちるらしい。


 そして、その相手と一緒にステータスと好感度を上げて、聖剣を『愛の聖剣』に進化させることが出来れば魔王を倒せるらしい。


 で、クリア後は願いを叶える宝珠と、お相手にも『特典スキル』が貰えるらしく、お相手キャラも操作可能になるようだ。


 そして、サブゲームなどをこなしていくと、美麗スチルがどんどん増えるらしい。そして、裏ボスである魔神を倒しに行くと毎回違うアイテムをくれるらしい。


 なんだかありがちな話だなぁ。女子が好きそう。


「あー!今よくある話だなぁとか思ったでしょ!でもね、王道こそが正義なんだからね!おばさんも漫画買ってみて!絶対ハマるから!」


そう言って姪っ子は『恋ケン』を猛烈プッシュしてきたのだった。

 

 そして、帰りは祥志が『ミスター味野郎』が読みたいと言うので、『コミックオフ』に寄った。

 

 料理をしながら、不良達を次々と舎弟にして天下を目指す漫画だ。『トンポォロオオオアオオオオ!』と言って敵を殴るシーンはなかなか迫力がある。


 祥志を待ちながらプラプラしていたら、『恋する聖剣』の全巻セットが、セット売りコーナーにあるではないか。


 私はそれを徐ろに買い物籠に入れると、すかさずレジに並んだ。これで私も今ドキ女子の仲間入りだ。


◇◇

 帰ってきてこうちゃんをお風呂に入れたらもう3時になってしまった。


 しかし、全然お昼寝する気配がないのでこうちゃんのスキルの説明書を読んで、ダメ元でこうちゃんに発動して貰おうということになった。


 まず、こうちゃんのスキル、『最適化』は、その場にある物を、一番目的に適した状態に構成を変えるスキルらしい。


 例えば、『食べる』という目的がある場合、腐ったリンゴを一番美味しい蜜入り林檎に変えたり、『お金を使う』という目的なら、異世界のお金を日本円に変える事が出来る。


 なんだかチートなスキルだなぁ。ただ、リンゴは蜜柑にはならないし、お金は食べ物にはならない。


 あくまでも『その物』である事が条件なのだ。


 また、『コピー』のスキルは単純で、同じ物を2つに出来る。


「こうちゃーん、試しにこの金貨!こういうお金にしてみて!」


 そう言って、白金貨とお財布の中のお札を取り出した。

 すると、キョトンとして固まってしまっている。


 ううーん、無理かな?

「じゃあ、この古い蜜柑を美味しく食べたいってお願いしてみて。」

 そしたら、ちょっと考えてから、

「おいしく、、?わかった!」

と言ってミカンを手に取ると


パアアア!


と蜜柑が光った。おお?これは成功かな?

 皮を剥いて、みんなで食べたら高級なお蜜柑様の味がする、!!…もしかして!


「凄い!すごいよ、こうちゃん!あ、じゃあ今度はこのお金でこのアンパンのキャラの電車のおもちゃが欲しい!って祈ってみて!」


パアアア!


(何という事でしょう、白金貨13枚が130枚のピン札に、、、!)


 もちろんアマンゾで、おもちゃはポチってあげた。


 次はコピーのスキルで蜜柑を2つにしてもらった。蜜柑は美味しく3人で頂きましたよ。


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