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【31】魅惑の簡単タコライスと2回目の神様のお返事


 午後6時。


 宮野さん達家族は積もる話もあるとのことで公爵邸に宿泊することになった。


 まあ、そうだよね。せっかく久しぶりに会えたのに解散するのも微妙だし、彩音ちゃんの今後も考えなきゃだもんね。


 一樹君が泊まると聞いて、ニーナちゃんの顔がほんのり桃色乙女顔になっていた。


 …あれ。でもそういえばニーナちゃんって昨日のツンデレ王子と婚約してたんじゃなかったっけ?

 

 でも、王子は彩音ちゃんを追いかけ回してるらしいし、上手くいってないんだろうな。


 …近々壁ドンからの『あんな奴やめて、俺にしとけよ!』が見れるかな。その時は是非おばちゃんの前でやって欲しい!



 ケネスさんはヴァレッタという大きな街で大事な会議があったらしくまだ帰ってきていない。


 ダイアナさんにご飯を食べて行くか聞かれたけれど、もう少しで祥志も帰ってくるのでお暇させて貰った。


 遅くなっちゃったし、ケネスさんと話すのは明日以降だな。神様からのメールの返信もまだ見れてないしね。


◇◇

 

 さて、今日は遅くなっちゃったので夕飯は手早く出来るタコライスと、ちょっとアジアンな味のスープにする。


 まず、お米を研いで、ご飯を炊飯する。

 その間にスープを作る。

 小鍋に水を入れて火にかける。千切りしたニンジンと大根と牛蒡と椎茸を入れて、コンソメと出汁の素、ナンプラーを入れてごま油をたらりで出来上がりだ。

 

 次はフライパンに油をしいて塩胡椒でひき肉を炒める。

 こうちゃんの分だけ取り分けてからチューブのハリッサを入れる。辛いけどコレがめちゃくちゃ美味しい。味噌ラーメンとかに入れても本当に美味しいので友達にも勧めまくっている。


 あとはご飯が炊けたらちぎったキャベツと角切りにしたトマトと挽肉をのせて、最後にピザ用チーズをのせたら出来上がりだ。

 混ぜて食べるとチーズがとろ〜りとけて絶品なのだ。


 実質ひき肉炒めてトマトを切ってレタスをちぎるだけだから我が家では忙しい時によくやっている。


 こうちゃんは、調理中、アンパンの顔のアニメを見せたら大人しく待っていてくれた。


◇◇


 「「「頂きまーす。」」」

 祥志が帰ってきたので皆で夕飯だ。


「辛ぇー!!コレコレ!!来るわー!!」

おお、辛いもの好きの祥志に早速刺さってますよ。

 

 こうちゃんはチーズが気に入ったようで、ひき肉とチーズとご飯は食べてくれた。レタスとトマトはお気に召さなかったので、野菜代わりにトマトジュースをあげておいた。

 

 うん、スープも美味しい。牛蒡って結構出汁も出るんだよね。ナンプラーもいい仕事をしている。


 今頃彩音ちゃん達も家族で団欒しているのかな。


 久しぶりの家族皆で食べるご飯はきっと美味しいだろうな。


◇◇

 今日は祥志がこうちゃんのお風呂を入れてくれるというので、その間にテレビをつけたら、神様からメールが着ていた。


『Re: お問い合わせにつきまして』

あ、タイトルは前と同じなのね。


『立花様

 いつもお世話になっております。

 この度はお返事が遅くなってしまいまして申し訳ありません。お問い合わせ頂いた件についてご回答申し上げます。


 まず、お金に関しては、晃志君のスキル『最適化』でお金をこちらの世界のものにすれば問題なく使えるかと思います。

 

 魔王に関してはご本人と一度直接お会いして話し合いをして頂けると幸いです。

 ただ、魔王の城に行く前に強いモンスターが出ると死んでしまいますので、きちんとレベル上げしてから行って下さい。


 魔王の城の場所についてはグングルマップで検索できますので、何卒宜しくお願いします。


管理者より』


 え、魔王の家までアプリで検索できるんだ…。

 というか、さらっとレベルを上げないと死ぬって書いてきましたよ、この人!


 でも白属性って彩音ちゃんと同じだから私の方で魔導書を読んでもわからなかったら教えてもらおうっと。


 まあ、まだ魔導書は殆ど読めていないんだけどね。


 こうちゃんのスキルや魔導書は本人がまだ読めないし理解できるかわからないから、後回しにしてたんだけど、やっぱりきちんと読まないとダメだなぁ。


 お金、ちゃんと日本円に変えられるのだろうか。


 一度、家族でスキルを一緒に試したり、魔法を練習する時間を設けないとダメかも。

 まだ地味に祥志のスキルも使ってるの見た事ないしな。

 祥志の『Wi-Fi』のスキルって確か念話出来るんだよね。ちょっとアニメの主人公みたいでカッコいいし、早くやってみたい。


 メールを読みながらそんなことを考えてたら、こうちゃんと祥志が風呂から上がってきた。


 ざっとメールの内容を話して、スキルをお互い見せ合う約束をしてお風呂に入った。


(あー、良いお湯だわ。)


 そう思いながら湯船に浸かって、ぼーっとしてたら居間で祥志の悲鳴が聞こえた。


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