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【15】神様のお返事と、とろーり生チョコ


 祥志が仕事から帰ってきたので19時頃に夕飯にした。


「うまぁ〜い!エビフライ、なんか頭も付いてると豪華な感じがするね。」

「おいちー!こうちゃんこのコーンのご飯好きー。」


鱈とエビのフライはサックサクでタルタルソースの中の胡瓜のピクルスがアクセントになっていてさっぱりと頂ける。

 コーンバターご飯もミネストローネも全部美味しく出来た。


「もー、こうちゃん、コーンだけ抜き取らないでママお米も一緒に食べて欲しいな。」


子供あるあるで、豆パンから豆だけ抜き取って食べたり、炊き込みご飯で好きな具だけ抜き取って食べたり。


「むぅー。ごめんなさい。。」

「大丈夫。次は気をつけてね!」


◇◇

 食後はみんなで生チョコを食べる。さっき、ストックの野菜を切る合間に作っておいたのだ。


 実は生チョコは、生クリーム100mlを火にかけて、細かく刻んだ板チョコを3枚溶かしてバットに入れて固めて、上から純ココアを振るうだけで作れる。


 私はバニラオイルやラム酒を風味漬けにいれてるけれどね。コクを出したい場合はスキムミルクを入れるのもお勧めである。


 こうちゃんはまだ一歳なのでココアを作ってあげた。大人は生チョコとノンカフェイン珈琲を頂く。


「うん、美味いわ。生チョコ久々だけどとろける〜。」

「ココアおいちー。」

食後の甘いものはホッとするよね。


「あ、祥志、そう言えばさ。今日ケネスさんから電話あったさ。」

「え。ケネスさんスマホ使えるの?」

まあ、そう思うよね。


「ううん。そうじゃなくて、魔法で水面を振動させて自分の姿と音声を送るんだって。」


「へー。すげぇ。いいな。俺も魔法見たかったー。」


「珈琲飲んでたらいきなり水面にケネスさんが映ったからめっちゃビックリしたけど。あ、それでね。週末ケネスさんの国の王子と召喚した聖女様もケネスさんの家に来るからもてなし料理を作って欲しいだって。」


「は?王子?聖女召喚?なんか、どっかのラノベみたいだな。面白そうだから俺とこうちゃんも行こうかな。」


「また明日連絡くれるらしいからケネスさんに3人で行っていいか聞いてみようよ。あ、週末ケネスさんのとこでパートだから、デカバツオ予約しておく。リモコン貸して。」


番組表を開くと、右上にメールマークがある。うん?なんだろう。


 クリックすると、

『Re: お問い合わせにつきまして』と出てきたので中身を開く。


『立花様

 この度はSWCをご覧頂きまして、誠にありがとうございます。お問い合わせ頂いた件についてご回答申し上げます。


 まず、私が管理者であるかどうかですが、答えはYESです。ただ、口下手な為このような形を取らせて頂きました。いつでもご質問があればメールでお答えしますので何卒よろしくお願いします。


 また、何故立花さん一家の召喚したか、に関しては、地球でご購入されたお家の座標が両方の世界から繋ぎやすかったからです。

 

 召喚という負荷のかかる形ではなく、最初から境界が薄くなっている座標を繋ぐことで一気に3名に魔力やスキルを与える事に成功しました。


 こちらの世界には体質的に魔力を吸収し過ぎて変異してしまった存在がいます。


 人間には魔王と呼ばれておりますが、元々は罪の無い人間です。


 今までは召喚された聖女と人間の代表者によって排除され続けてきました。しかし、その度に大気中に過剰な魔力が放出された為、これ以上莫大な魔力を放出されると深刻な環境問題が起こる可能性があります。


 お手数かけますが、排除ではなく共存出来るよう、お力添え頂けると幸いです。


 放っておくと2つの世界の狭間に存在する立花さんのお家は廃墟になってしまう可能性が高いです。こちらの世界では魔王によって、地球では天災によって。


 明日届く魔導書とスキルの説明書を見て勉強に励んで下さい。


管理者より』


…え、ま、魔王?というか、新築のマイホームがなくなるの?!最悪なんですけど!


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