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【12】チョコがけドライオレンジと異世界の歴史。

 沢口さんと談笑したら、何だかんだ20時になったので、こうちゃんを寝かしつけた。


「まま、ねんね、まんま、だいしゅきー。」

あぁ。可愛い。最近大好きも言えるようになって、言われる度にキュンとする。ママも大好きだよー!


 あとは夜の授乳がなくなったらだいぶ負担が減るんだけどな。


 今日は15分くらいで寝てくれたので22時まで祥志とSWCサムシングワールドチャンネルの、異世界の歴史の項目を見ることにした。

 

 TV鑑賞のお供に何日か前に作り置きしたチョコがけドライオレンジを出す。


 義実家から清美オレンジを沢山頂いたので作ってみたのだ。


 輪切りにしたオレンジとお砂糖100gを水200mlで八分煮込んで注意深くキッチンペーパーにのせて両面の水気を取る。クッキングペーパーにのせて110度で60分、裏返して50分焼くとドライオレンジになる。


 さらに湯煎したチョコレートをつけて、好みでクランチやアーモンドをまぶして冷やせば完成だ。


挿絵(By みてみん)


 私はカフェインレス珈琲で祥志はラム酒のソーダ割を飲む。


◇◇◇

「この世界の歴史について。実はこの世界は立花さん達が住んでいる世界と元々は同じ世界でした。


 ところが、氷河期が終わり哺乳類が生き残り、人類が進化していく段階で、何故か一つだったはずの世界が急に二つになったのです。まるで双子のようにね。


 その直後、そのうち一つの世界にだけ、大気中に大量の魔力エネルギーが放出されました。


 この世界『サムシングワールド』は、魔力が放出された方の世界です。


 そしてその魔力を微生物が取り込んで呼吸したものが魔素となり、それを吸って人間達は知らず知らずに魔法を使えるように進化していったのです。


 そのお陰で科学は発達しない代わりに魔法が使われるようになりました。


 つまり、ここは貴女達の世界『地球』のパラレルワールドと言って良いでしょう。」


はい、随分ぶっ込んで来ましたね。


 パラレルワールド?


 でも、確かに祖先が一緒だというのは納得できる。だって異世界も地球も住んでる人間の姿形がそっくりだもんね。


 地形や気温によっては、魚人や恐竜、見たこともないような生物やロボットが世界を支配していてもおかしくないのにこの世界も人間が支配しているみたいだったし。


「ちなみに他の動物や病原菌も魔素を吸って進化しているので地球にはない病気や植物、生き物がいます。


 ただし、万が一サムシングワールドで病気になっても、地球に戻れば大気に魔素がないのでウイルスなどの微生物は死滅します。感染については心配しなくて良いです。」


あー、良かった。こっちで変な病気感染させられたら溜まったもんじゃないもんね。


「人間や動物はどちらの世界でも生きていけます。ただ、地球には魔素そのものがないので、サムシングワールドの人間でも魔法は使えません。


 逆に、地球の方々はサムシングワールドに来ると、特別な魔法が使えます。


 地球の方がこちらに来られた場合、『管理者』によって、力を付与されるので。まあ召喚した以上責任を持つ感じですね。


 サムシングワールドの人間は心臓に魔力を捉える機能があって血液中で魔力を循環させて魔法を使います。


 要は魔法の動力源が異なるので使用出来る魔法も違うのです。


 つまり、サムシングワールドの人達は魔素を返還させたエネルギーで魔法を使うのに対して、地球人は神から与えられたスピリチュアルな力で魔法を使う感じになります。」


 うーん、サラッと言ったけど、『管理者』が私達を転移させたって事?何のために?


 まあいずれにせよ、魔法と言ってもこの世界の人が使っているものと別モノってことね。


「ただ、祖先は同じなので、もちろん結婚すれば子供も出来ます。あくまでも同じ種族として捉えて問題ないかと思います。」


まあ、同じ人間ですもんね。


 歴史についても終わったのであとは


∟各国の国民性及び食文化、言語について

だけである。


 もう見るのが面倒くさくなったので、明日の朝のお米を研ぎながら流し見した。ケネスさんに言葉が通じた時点でこっちの世界の言語がわかるようになってるみたいだし。祥志もブロックでお家を作りながら見ている。


 まあ予想通り中世ヨーロッパRPGの世界観である。


 食はパン食でVTRで流れた写真を見たけれどこの国は洋食である。ソーセージとか美味しそうだった。国によっては芋を主食としている地域もあるらしい。


 この国の貴族はプライドが高いので、きちんとマナーに則った対応をすること、とあった。

 

 ケネスさん結構フランクだったけどね。多分貴族だけど根がいい人なんだろうな。


 言語は何ヵ国語かあるけど、やっぱり転生チートで全部読み書き出来るようになってるらしい。


 最後に、


⑦お問い合わせ先 をポチっと押してみると、


kanrisha^\☆%¥@■■.com


と出てきたので、

「あなたは管理者ですか?どうして私達を転移させたんですか?」


と送っておいた。


 よし、これで終わった。寝ようっと。明日は元の世界に戻れるはず。

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