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【10】苺クリームソーダと魔法。

「すー、すー、すー、すー、、、」

こうちゃん、やっとお早寝してくれたー!なんで赤ちゃんって両手をあげて寝るんだろ。あぁ、可愛い、、。


 現在時刻は午後3時。


 ということで午後は異世界チャンネルで『⑤ 魔法、スキル、魔道具、モンスターについて』を祥志と一緒に見る。


 テレビ鑑賞のお供にいちごクリームソーダを作った。


 まずは苺ソースを作る。小鍋に冷凍苺を入れて、砂糖とレモンを入れて、ある程度火が通ったらブレンダーでクラッシュしてフツフツするまで煮詰めるだけ。アイスやヨーグルト、チーズケーキにかけても美味しいよ。


 完成したソースをコップに入れて炭酸水を注いで、上にバニラアイスを盛り付ければいちごクリームソーダの出来上がりである。

 

 あー、落ち着く。ソファに座ってアイスを掬いながら2人でテレビ画面を見る。


◇◇◇


「まずは魔法についてです。魔法の属性は、火、水、土、風が基本属性となります。こちらは、サムシングワールドでは普通の書店に魔導書が売っています。」


魔導書が初級から上級までずらっとテレビの画面上に並ぶ。


 「ただし、本を読んだだけでは難しいので自分の実力に添った形で先生をつけて練習していく人が大半です。また、独自にオリジナルの魔法を編み出す人もいます。」

異世界の子供が先生に魔法を習っているようなVTRが流れる。


 VTR画面の北欧系の顔立ちの子供達が頑張って練習している姿が微笑ましい。


 魔導書は要は教科書のような物らしい。レベルの高い魔法を使える人はきっと高校でいう数学でⅢCまでを終わらせてさらに上をいく感じだろうか。


 ちなみに私は文系だったから数学は2Bまでしかやっていない。高校の数学担当だった旧帝国大出のおじいちゃん先生、生きてるのだろうか。


 よく問題が解けると、美しく出来ました、と言って生徒を置き去りにしてさっさと次に行く人だった。今思えば、美しく数式を解くのが趣味のようなものだったんだろうね。


…こっちで魔法得意な人もそういう感じなのだろうか。


 ちなみにオリジナルの魔法は魔導書の内容を応用させて、魔導書に載っている術式を自分なりに書き換えるとのことだった。


「ただし、雷、白、時間の魔導書は管理者から与えられた力なので書店では買えません。お三方の魔導書は、こちらから郵送させて頂きます。嬉しいオマケ付!明後日届く予定なのでお楽しみに!」


というか、『こちら』とはどちらのことだろうか。


 というか、散々テレビ見といてアレだけど、この番組作ってる人誰だろう。もしかして私達を召喚した人だろうか。


 あとで、お問い合わせ欄にあるメールアドレスに連絡してみよう。


 まあ魔導書やオマケはありがたく受け取っておくけどね。


 しかし、この歳になって、勉強かぁ。


 こうちゃんもまだ小さいし、家事もあるし、公爵家での週末パートあるし。やる時間あるんだろか。

 

 魔法を使える頃には、婆ちゃんかもしれない。


 隣の祥志を見ると、やる気を無くして死んだ魚のような目でポテチをバリバリ食べている。うん、祥志、勉強嫌いだもんね。。


 ちなみにスキルは使えない人が大半で、こちらは念じれば使えるとのことだった。私達のスキルの説明書のようなものは魔導書と一緒に郵送してくれるとのこと。


 あと、魔道具は基本的に魔力をエネルギー源にして動く、こっちの世界でいう電化製品のようなものらしい。


 魔石というものが埋め込まれていて、魔石そのものを取り替えて使うタイプと、魔力を充電するタイプがあるとのことだった。

 

 モンスターについては、人を襲う害獣だが天然の魔石の供給源になっており、モンスターから採掘された魔石は高く売れるとのことだった。


 ただし、魔石は人工でも作られているので討伐しまくって万が一絶滅しても問題ないらしい。


 なお、モンスターの博物館もあるらしい。是非行ってみたい!


 博物館は大学内にあり、モンスターを専門に研究している学科もあるらしい。ちょっと面白そう。


 これであと残っているのは、


①異世界「サムシングワールドについて」の概要

∟歴史について

∟各国の国民性及び食文化、言語について


だけとなった。


 一気に見ても疲れちゃうから、夜に見ようっと。

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