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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第4章 素材集めと宇宙(そら)へ
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揃いし真・蘇生秘薬

新しい妖精が登場します。

星見の妖精族に逢いに向かうと一人以外全員寝て居た,しかもミリスタ達とは違い森で見たフィギュア体型が縮んだ,だいたい身長10cm位で銀河の様なドレス姿の,女の子妖精だと思われる妖精だけしか居ない。


「すいません此方に妖精星光の壺を,貰いに来たのですが。」


雅史は一応起きてる妖精に言うと。


「ライドス以来のお客様ね。」


黒髪に物腰柔らかで緑の着物に銀河の星を散りばめた,そんな服装の子が奥から現れた,起きてると見てみたら器用に寝てただけだった。


「壺なら幾つでもあげるわよ~」


次にただしとか来そうと雅史が思ってると。


「ただし私は外から星が見たいの,連れてってくれるわよね金髪さん。」

「ふぇ?」


何故かシャロが指名された。


「じゃあ商談成立。」


勝手に商談成立とか言ってる恐ろしい妖精。


「………何か可愛くない。」


アリシアが呟いた。


「さて私は壺を手に入れないとな。」


妖精が来た方に行くと壺が大量にあり,星々の光を集めた様な光に満ちて居た。


「さあ私を仲間にしなさい。」

「嫌よ何か腹黒そう。」


シャロがド直球に妖精の事を言ってた。


「腹黒ないわよぉ~」

「腹黒性格の人とかは,同じこと言うわよ。」


誰か同じ性格の人居たのだろうか?


「何の騒ぎ………私達の中から撰ばれし妖精は,人間さんの直感で仲間に成って,星占いの結果を確めるのは人間さんにえら………,何をやってるのかしら?チヤ………。」


どうやら抜け駆け妖精だったらしい。


「チヤを妖精王の嫁に推薦するわよ。」


何か色々飛躍して来たぞ。


「それだけは,それだけは勘弁してリゼ。」


泣き付くチアと言う名の妖精,泣き付かれる青い髪のツインテールの,白いドレスに円盤銀河の柄の美少女妖精が居た。


「…………賢そうな妖精だな。」


壺を5個置いて全てカバンに入れた雅史,ツインテール妖精に向き合うと。


「宇宙に興味はあるか?」


ツインテール妖精のリゼに聞くと。


「行けるのならこの身を貴方に捧げてでも。」


シャロとアリシアが雅史を睨む。


「身は捧げなくて良い,なら付いてくると良いさ。」


【新しく星見の妖精族の,リゼが仲間に増えた。】


何か新しい演出を見た気がしたが無視をし,雅史はリゼを肩に乗せその場を去る。


「私はリゼ,星を探求する妖精族の一人。」


雅史も挨拶をする。


「私は冒険者の雅史,甘い物と肉と宇宙の神秘が好きな者だ。」


リゼは聞く。


「本当にあの星煌めく空に行けるの?」


雅史は答える。


「数週間後には行ってるな。」


リゼは目を輝かせる。


「宇宙て人が行けない場所て知らないのかしら?」

「旦那の妄想も受け止めるのも,妻である私の役目。」


何か後ろで言いたい放題の2人。


「アリシアはまだ妻では無いわよ,一番妻に近いのはわ私だから。」


反論?するアリシア。


「無い胸張って言わないでよシャロ。」


シャロが反論する。


「胸の無い女の子は居ないて,前にマサが言ってたて言ったでしょ。」


リゼが雅史に聞く。


「妖精も入りますか?」


雅史は地雷にしか聞こえない。


「「………………」」


後ろから圧を感じた雅史は。


「ノーコメントで。」


ガッカリするリゼだった,チノ店長と合流しベルフリーデンに着いた時には夕方だった。


「時間が分からないわ,お昼食べて無いのにもう夕方。」


シャロが言う通りだが,何か白鯨とは違う時間作用かも知れない。


「まだお腹空いてないよ,何かまだ午前中の感覚の気がするよ。」


アリシアの感覚が正しいかも知れない。


「おや?探検は明日だよな?」


ジェラールさんが現れた。


「「「!?」」」


1日ズレて出てきたのだろうか?


「まああの遺跡は時間があやふやだからな,帰って来たら前の日の夜だったからな。」


雅史は言う。


「ジェラールさん」

「なんじゃ?」


不思議そうにするジェラールさん。


「それを早く言って下さいよ。」


頷くシャロとアリシア。


シャロとアリシアと別れ白鯨までやって来た,遂にレシピを作る為に。


「杯を全部出したら光始めたぞ。」


聖杯に魔力を込めると水が湧き,大地の息吹杯に竜酒泉を注ぎ,妖精星光の壺に砕いた生命の息吹の宝珠や素材を入れかき混ぜる,試しにビーカーに入れ混ぜたが蘇生ポーション中劣化バージョンと出る。


「少し減った聖杯に入れて見よう。」


チノ店長も。


「それが良いかも知れませんね。」


一応聖杯にある魔力水?を試験管に入れ,妖精星光の壺の液体をやや多めに,大地の息吹の杯で虹色に成った竜酒泉を入れ,ゆっくり混ぜると天から光が差し込み完成した。


「完成したよチノ店長………だが。」


チノ店長は固唾を飲み聞く。


「あと四時間しかこの完成したポーション,効力が失くなりますよ。」


苦労したがタイムリミット付きだった。


「一応ポーション瓶に入れましょう,特殊なのを用意してあります。」


急いでポーション瓶を取りに向かうチノ店長。


「一応カバンでも効力失わないか試そう。」


新しいじょうごで,ポーション瓶に二つ入れチノ店長の特殊ポーション瓶に,全て入れてみた。


「残りの素材はチノ店長に,この壺と大地の息吹の杯を預けますね。」


チノ店長は喜んで引き受けた。


「では私は急ぎますね。」


イレイナに逢いに向かった。


「イレイナ何も言わずに来てくれ。」


赤い顔をしてイレイナは。


「はい雅史様…………」


時間が無い雅史は墓地にやって来た,そしてイレイナが青ざめる。


「私は要らない女に…………」


忙しいので説明は後回し,もう一度掘り返し棺を再びトムと引き揚げると,おろおろするイレイナ。


「さて開けるぞ。」


棺を開けるとやはり腐敗が進んで居た,雪舞う夜に棺の中の人物を見るイレイナ。


「誰ですか雅史様。」


何も言わずに虹色のポーションを,杭の様な痕の場所に掛けると光輝く遺体。


「………もう1本。」


更に光が満ちてそして収縮し消える,息を始めたので担架に乗せイレイナと共に,密約の場所に向かう。


「………………ココは?」


雅史は言う。


「レキリア………君の本当の父親が居る屋敷にして,君の父親が居る屋敷だ。」


混乱するイレイナ。


「さてレキリアの母も蘇生出来たし……」


更なる衝撃がイレイナを襲う。


「………今なんて?」


普通に雅史は言う。


「イレイナのお母さんだよ。」


イレイナは色々放棄した………


「大丈夫ですか?魂出てますよ。」


トムがイレイナを見て言う,仕方ないので。


「イレイナ,私に付いて来い……後で沢山甘やかすぞ。」


放心状態でイレイナは雅史に付いて行く,大丈夫なのだろうか?


コンコン…………少しして扉が開く。


「………お待ちしてました,当主が居る部屋へ。」


驚いた顔をロマンスグレーの執事が案内する,まあイレイナと担架の女性の姿を見てだろう,奥の部屋に向かい最奥の部屋の前で執事がノックする。


「来たか。」


執事は答える。


「驚かれますよヨハン様。」


執事の答えに。


「今すぐ入れてくれ。」


執事は間髪入れずに。


「かしこまりました。」


執事が扉を開き雅史は中に案内される。


「…………エレノーラ………君はあの日の姿のまま美しい,それにネモフィラ……君は母と同じく,綺麗で美しいレディーに成長してたんだね。」


我に返ったイレイナは。


「え~と。」


困った顔をしていたイレイナ,ライクス家当主ヨハンが話すには,元々レキリアの母エレノーラとヨハンは許嫁で両思いだったらしい,だがアラフト家の裏工作でエレノーラはアラフト家に嫁ぎ,監禁され孕むまでいたぶりゴイロスが生まれるまで,酷い仕打ちだったと聞かされたらしい,だが次の子は妊娠しないのでムチで叩かれ,妊娠するまでまた異常な生活をさせられたが,外出が多く成ったゴスアクの目を盗み逃げ出したらしい,だがこの時にゴスアクは何か薬を服用してたらしい。


「エレノーラに再会して逃亡して1ヶ月が経った日,エレノーラが捕まったそして数ヶ月後,エレノーラの実家で第2子誕生を知り,数年後まだ年端の行かないネ……レキリアを連れ再び,駆け落ちしたが二度目は一年経ったある日,君を誘拐されエレノーラは暗殺された,まあ私を暗殺すると流石にまずいと知ってか,何もして来なかったがね。」


ゴスアクがレキリアを娘と思ってたのは,まだメイドが孕んでたからだったが,一つ間違えばレキリアと言う少女も消されてたかも知れないらしい。


「アイツは気付いて無かったらしいがネモフィラ,君には我が一族の血が確かに受け継がれて居る,少し眉毛が癖がある所とかね。」


解りづらい特長を言われるが,イレイナも薄々感じてたみたいだ。


「………でも貴方は助けてはくれなかった,私の命を拾ってくれたのは彼です,私にはもう父は居ません…………」


イレイナは泣き始める。


「……………うるさいわよヨハン,娘が起きちゃうわよねネモフィラ……………アレ?」


目が覚めたエレノーラの一言は。


「…………ヨハン老けたわね。」

「10年以上経てばね。」


笑いながらエレノーラは言う。


「ヨハンが冗談何て………ハンスもだいぶ老いたわね,まさかロマンスグレーに憧れ過ぎて,何かマジックアイテム使ったのかしら?」


ハンスと呼ばれた執事は苦笑い,何か言われたくない事を言われたらしい様な顔だ。


「相変わらずですねエレノーラ様は。」


顔を引き吊らせながら言う執事のハンス。


「褒められる事は言って無いわよハンス?」


こめかみをピクピクさせる執事ハンス。


「褒めてはいませんよエレノーラ様。」


そしてレキリアと目が合うエレノーラは。


「おいでレキリア………」


レキリアは無意識に,母エレノーラの胸に飛び込む。


「…………本当十数年経ってたのね,この子を見なければ分からなかったわ。」


ヨハンは困ったエレノーラだと,表示に出しながら目は最愛の2人に,優しい眼差しを向ける。


「あの酒泉使えるかも知れないな。」


雅史は後でヨハンさんに聞くのだった。


「何か臭いわね?」


ヨハンさんが言う。


「それは腐乱してたからね,彼が生き返らせたからエレノーラは今生きてるのさ,それにレキリアは公式には死罪で死んだ身に成ってる,あと君とヤツの子は魔物に食われ死に,ゴスアクは国王の手で処刑されたよ。」


エレノーラさんは何かを思いながら。


「………そう…………」


雅史は妖精のティータイムと,少し弱い栄養ドリンクを,ハンス執事に渡しその場を去る前に。


「エレノーラさん,レキリアの妹弟の為に生きて下さいね。」


あの状態から胎児も甦り,十数年の時を経て産まれようとしていた。


「待って雅史様。」


だが追いかけレキリアは間に合わず,雅史とトムの姿は消えて居た。


「…………ヨハンの子が居るのね。」


お腹を擦るエレノーラ。


「…………何で彼は妊娠してるて気付けたんだ?」


レキリアは言う。


「世界一のロスト魔法使いにして,私の大切な旦那様ですから。」


全員レキリアの発言に固まった。




チノ店長に事の顛末を話した。


「後で国の王様に怒られるだけで済めばですが………」


雅史はまだ死にたく無いので,再び訪れると。


「娘を幸せにしてくれ。」


そう言われてネモフィラ……イレイナを連れ帰り,たっぷり一晩甘やかせた。


「もう置いて行かないで下さいね。」


うるうる瞳で雅史は言われた,そして翌朝シャロに怒られたそして数ヶ月後イレイナに弟が産まれた,ライクス家に明るい光が差した事はまだ先の話し。





時系列は戻り12月のある日,残念眼帯とロイドマスターと謎の男性に,蘇生ポーションの話を根掘り聴取されてた。


「私は話しませんよ,知りたければ文献を旅して見付けて,命を懸けて素材を集めて下さい,まあ普通にしんどいですから誰も依頼引き受けませんよ。」


ルードリッヒが口を開く。


「そこまでのか。」


雅史は頷き。


「大変ですよ,ジェラールさんがプロポーズする前に,行った遺跡も大変だけど,北極大陸の城やら色々アイテムや秘宝集めないと成らないですからね,依頼料一旅に1兆アイリス出して貰わないと,割に合いませんよ。」

『特に冥府は。』


雅史はうんざりとしながら言う,あとカバンだろうが特殊ポーション瓶だろうが,調合してから四時間でただの虹色の魔力水に成った。


「じゃあ帰って良いが,何でエレノーラさんは昔のままなんだ?」


ルードリッヒに雅史は答える。


「遺体が元に戻るのだから,それは死んだ年のままでしょう。」


納得出来ない顔の三人だったが,雅史は付け加える。


「あの娘がした尻拭いのついでに,母親を甦らせただけだよ。」


雅史はそれだけ言って,次の仕事に向かった。


「………お前に聞きたいがある…」


次はキャスビル王である。


「なんなりと。」


床で片膝を立て聞く。


「セーラは元気か?」


公務で聞く事ではない気がする雅史。


「料理の腕はあの状態ですが,毎日可愛いさが増してますよ。」


眉間をピクピクさせるキャスビル王。


「さて本題だが,蘇生………」

「お断りしますキャスビル王。」


苦々しい顔をするキャスビル王。


「まあ最後まで聞け,ソナタが復活させた異世界人だが兵として採用したが,部屋に閉じ籠って出て来ない。」


困った顔をしていた。


「ピザとコーラとハーレムをくれないと無理とか,異世界人は分からぬ何とか成らんか?」


雅史は即答で答える。


「そんなヤツ放り出して,まともな兵を雇うべきです王よ。」


キャスビル王は言う。


「お前も同じ助言をするな,ユウナが久々に顔を出したから聞いたら,同じ事言われたぞ。」


雅史はついでに言う。


「かの冒険者ギルドのギルマス長の,ルーデウス氏に身柄を渡しては,私もあの方と知り合いですし。」


考えるキャスビルは。


「あのエロジジイに頼むのはな,気が進まんが城に置くよりはマシか。」


側近を呼び直ぐにルーデウスさんに,身柄を渡す事にしたが。


「私には鎧や武器は無いのか?」


バナージ王子に色々あげたから,此方にもと言いたいらしい。


「まもなく商業ギルドから,王に謁見申請が……」

「昨日来たわ。」


だいぶ値段算出に手間取ったみたいだ。


「お前から直に欲しいもんだ。」


仕方ないので。


「ドラゴンフルプレート銀なら有りますが。」


キャスビル王の目の色が変わる。


「あの金の方は無いのか?」


雅史は即答で。


「在りませんよキャスビル王。」


雅史は立ち上がり,銀のドラゴンフルプレートを出した。


「着て良いか?」


雅史は即答する。


「公務の後で自室で着て下さい。」


キャスビル王は少し考え。


「なら帰ってよし,また呼ぶ時は……」


雅史が言う。


「セーラとの結婚式まで会いません。」


雅史はそれだけ言い帰って行った。


「困った義理息子だな,もう少しビターチョコや酒を置いて行ってもバチは当たるまいに。」


雅史は言う。


「そんな事だと思いましたから,王妃様に渡してますよ毎回。」


キャスビル王は走って何処かに向かった,多分今ビターチョコでお茶してる王妃様の所だろうと,雅史は思った。




「次回に続くぞアムロ。」

「呼んだかキャスビル?」


キャスビル王は言う。


「奴等の動きはどうか?」


アムロ隊長は言う。


「奴等の動きは捉えてるが,だが厄介がこの頃増えてるぞキャスビル。」


それを聞き頭を抱えるキャスビル王。


「何故我が国に盗賊や犯罪者達が集まって居る?」


アムロは言う。


「盗賊とかの抑止力に成ってた,ユウナが居ないと噂が広がったからだろ?」


深い溜め息をするキャスビル王。


「キャスビルの奥の手出したら,良いだろう。」


だがキャスビルには掃除して,国政をクリーンにしたいが邪魔な存在が居る,しかも王家に長く支えた侯爵の家柄だから裁くに裁けない,何か仕出かさない限り…………





リゼ「ココが私達と同じ妖精が…………,アレを妖精とは認めたくないです。」


リゼはまん丸系体型の妖精を見て,違う部類と思う事にしたので,雅史に付いて行き暫く暮らす事にした。




次回に………



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