精霊の迷宮
ライドス登場
雅史は夜の精霊の森に来た隣には、白のフリル付きガーリーロングコートに黒タイツのアリシアは、夜明かりに映るお嬢様の様に可愛い、シャロは黄色のケープコートに、オレンジのスカートに白タイツで、此方に笑顔でを向けて手を繋ぎ歩く。2人と夜の散歩デートだが、不思議な事に精霊の森には雪が中心に向かう程無い、更に結界らしき場所を通ると雪が無く、モンスターの気配が無いが不思議な空間である。
夜に光輝く花や百合の様に咲く花、夜の星の雫を浴びたかの様な花もある。
「月が綺麗だねアリシア」
あるネタを言った雅史だがアリシアは。
「うん綺麗だね」
素っ気ないアリシアだったが,異世界文学知ってるのかシャロが,面白く無い顔をするので。
「シャロ,月がとっても綺麗だね」
シャロは答える。
「月はずっと綺麗よ」
雅史とシャロの視線が熱を帯びると,アリシアが文句を言う。
「何やってるの2人共、私も居るだけど」
ムッとするアリシアだった。
「ロマン無い返しをアリシアがするからよ、少しは勉強で今の意味が分かったら慌てるわよアリシア」
後にアリシアはその意味を知り,やり直しを請求したのだった。
「まーくんが居れば私は幸せだから、ロマンは幸せの次だから良いや」
そう言いながら甘えるアリシア。
『恋人に成ってから沢山甘やかしてくれるから、この幸せは親友だって譲らないからね』
アリシアは人生で一番の幸せが、今この時と思って居たが後に振り返るアリシアは、どう感じるのだろうか?
「私はマサに助けられたあの日から、幸せよマサ」
甘い言葉で囁くシャロ、だが雅史は思う。
『もし何も無くシャロは大学に行き、成人してシャロは他の男性との未来が在ったのではと、たまに考えてしまう……もしも私がこの世界に来なければ、助からない命も在ったかもだが他の幸せも在ったかもと、たまに思ってしまう彼女達に』
アリシアが言う。
「私を救ってくれてありがとうね,未来の旦那様」
シャロも負けずに。
「誰が去っても何回生まれ変わっても、私はマサと添い遂げるわよ」
何かを察したかの様に2人は雅史に言う,他の並行する世界ではそれを果たすシャロだが,アリシアと雅史の2人が添い遂げたり,フランソワーとシャロの2人が添い遂げり,フランソワーを助ける為に命を落としたり,雅史を追ったシャロとフランソワーとアリシアの,そんな悲しき世界も有るが悲しき世界にトムは存在しないが他の猫精霊が居た。
「私はまーくんが望むなら,ずっと添い遂げるよ」
アリシアが甘えた声で雅史に言うが,雅史は花を探す。
「さて月光華は何処かな?」
「まーくんが素っ気ないよ」
アリシアは頬を膨らませるが,雅史はそれ以前にやるべき事が在る,衛星の光を受け咲く白い花を発見………イヤ再び見る,前回はトムが花を摘んで来てたが,今回は光に照らされて居る花を回収出来た。
「綺麗な花だねまーくん」
アリシアは初めて見る光景に心踊る,シャロも目を輝かせ見渡す。
「夜のお茶会とかしたいわね2人共」
シャロのリクエストを叶える為に,シートを出し小さなテーブルとティーセットを出す。
「………まーくん準備良過ぎだよ」
何だかんだ言いながら,アリシアは雅史の隣に座る。
「何か甘い花の香りがするわね」
雅史はシャロに向かって,花の香りのミストを団扇で扇ぐ。
「…………マサ,色々台無しよ」
シャロも何だかんだ言いながら座る,お菓子はマカダミアを砕いて入れたクッキー,普通の茶葉の紅茶を三人でほっこりと飲む。
「妖精さんか精霊さんが居ないかな。」
影から現れる精霊。
「呼びましたか?」
「呼んでないよトムさん。」
猫精霊が現れたのに,アリシアはなかった事にしたがトムはクッキーを持ち逃げし帰った。
「アリシアの迂闊な発言で,クッキー減ったわよ」
シャロが山に成ってたクッキーが,今は3枚しかない。
「私はトムさんを呼んではないよ,あとミリスタさんも」
ギク
「今ギクて聞こえた気が」
アリシアは見渡すが誰も居なかった。
「チノさんみたいな妖精さんは居て欲しい」
雅史とシャロが頷く。
「…………どう言う意味かしら?」
妖精人に成りアリシア達と変わらない身長の,ザネスタが現れた。
「私はザネスタでは無いのよ,ミリスタなのよ………て誰よザネスタて言ったの」
口には出さないが,三人共思って居た。
「そんな事より私のお菓子は何処なのよ」
探すミリスタ。
「トムさんが持って行ったよ」
アリシアが言うと。
「あの精霊まがい猫許さない,オセロ勝負今日こそは………」
ミリスタはアリシアの影に消えて行った。
「…………ミリスタまで,何かミリスタが影移動習得すると厄介しかない」
頷くシャロとアリシア。
月光華を採取終わると何故かアリシアまで、セカンドハウスでお泊まりに成ったが、勿論手は出してない………筈だ。
翌朝両腕が痛いので目を覚ました。
「何時から私の腕は、枕に成ったんだ?」
むにゃむにゃするアリシアの寝顔が可愛いが,いきなり首を逆に向けられ痛い。
「おはようマサ。」
「おはようシャロ………首が痛いよ」
シャロからごめんねのキスで,ほだされる雅史だった。
「さて今日は妖精王に会いに行くよ」
「ふぇ?」
シャロから不思議な擬音が出た。
「ほぇ?」
アリシアもだった,朝食後シャロとアリシアはサンドイッチを作り,アリシアとシャロは着替えに向かったが雅史は自分用弁当?を確認して待つと,シャロとアリシアは何処かの探検隊の様なコスプレでやって来た。
「………なんのコスプレだ?」
シャロが恥ずかしいそうにしてたが,アリシアは胸を張り。
「探検ならこの格好だよ」
定番の探検隊服装にニーソの2人に,何も言えない雅史は再び朝霧の精霊の森に来た。
「妖精の迷宮は少し先か,2人共これに乗って」
再び浮遊バイクを出すと,アリシアとシャロがじゃんけんをして,チョキを出したシャロが敗北して居た,この時の敗北がシャロの運命が決まったのである,そして勝ったアリシアは。
「まーくんのうしろ~」
スキップして後ろに座るアリシア,2人共ヘルメットを被り。
「2人共行くぞ」
「何で私……負けたんだろ~」
落ち込むシャロとは対照的に,アリシアが元気良く。
「出発だよ」
妖精の迷宮に向けて走る。
「風が気持ちいい」
ぷにぷに
『運転集中………運転集中………』
冬なのに咲き誇る花達,モンスターのはずのラフレシアが普通の虫を捕食して居た,しかもねんどろ体型ではないフィギュアタイプの妖精らしき姿が,見えた気がした。
「今チノさんとは違う体型の,可愛らしい蝶々の羽みたいな妖精が見えた様な。」
アリシアにも見えたらしいが,ふとシャロをみても何か口がパクパクして居た,シャロも見たらしい。
「建物が見えて来た」
蔓に覆われた遺跡らしき建物は普通の………いや
穏やか過ぎる位蝶が舞い蜜を吸う鳥が飛びカラフルな鳥が、求婚を遠くでして居た。
「ではまーくんとシャロ隊員行こうか」
何故シャロだけ隊員?
バイクを降り仕舞い、三人で妖精の迷宮へ入る。
-妖精の迷宮-
❪妖精の迷宮とは❫
妖精王に会う為には、この迷宮をクリアーしなければ成らない、モンスターは徘徊してないが試練は在る,不思議な鉱石がたまに在るらしいが、ドワーフでも加工が出来ないらしいが妖精の一部に伝わる技術で、武器や防具が作られる。
「中は如何にも遺跡ね」
シャロはトレンチコートを脱ぎ,長袖から下にきてたらしい半袖に成る。
「長袖要らない過ごし易いね」
アリシアまで半袖に成る。
「迷子に成ったら彼女や婚約者でも,電撃のお仕置きするからね,あと一週間甘やかさないから」
うろうろ見回ってはぐれそうな2人に,戻るようにお仕置きする気はないが,見付けるのに大変時間が減るのでダンジョンマップ使いながら,目的の場所に向かう。
「甘やかされないのは嫌だ」
青い顔をするシャロとアリシア。
「暇そうなあとふた……イタタタタ……」
両側から頬を引っ張られる。
「どうせエルとルリよね」
アリシアがジト目で言う。
「ご~め~い~と~」
溜め息をするアリシアとシャロ。
「一緒の時間減らされたくないわよ」
シャロの発言に頷くアリシア。
「それでまーくん、地図無しに良く歩いてるよね?」
スキルとは言えないので。
「冒険者の勘だよ」
ジト目で雅史を見る2人だった,自動で宝箱の回収が始まりアリシアがたまに,「宝箱とか探さないの?」と聞いて来たが言えない,既にカバンに宝箱ごと入ってるとは,あとあの禍々しい宝箱は,近くの寺で供養して燃やしたが和尚さんは微妙な顔をして居た。
「何か階段が在るね」
下の階に降りて行くと森が広がって居た,何かジェラールさんの話とは違う,米粒位の精霊らしき青い光が飛び交う,下には翼の無い小人らしきねんどろ体型の,女の子や服を着たイタチやオコジョが歩いてる。
「…………ここ精霊の迷宮だよな」
ダンジョンマップも精霊の迷宮と出るが。
「オコジョが服を着てる何て不思議ね」
だが雅史とアリシアはそこかと思う。
「小人さんや光る何か居るじゃん」
アリシアの言葉にシャロは。
「なに言ってるのよ,小人何て見えないわよ」
どうやら白鯨と同じく見える人しか,見えないらしい。
「見えるとシャロも楽しいのに」
「仕方ないシャロが踏むと大変だし,見える私が運ぶか」
下では何か瓶やら持って来て居た,小人らしき者達だが服装は何故か和服テイスト,何か北海道の民族衣装のような感じだ。
「精霊味噌安いよ買っててよ兄さん」
どうやら小人ではなく精霊らしい。
「箪笥の修理やクローゼットの修理まで,オコジョ修理店が受け持つぜ。」
○にオと書かれた法被を着た、冬毛のオコジョが言う。
「精霊酒店をご贔屓に人間さん」
精霊なのに妖精とは明らかに違うが,もう小人だろ君達と言いたい雅史。
「干し魚や海老も在るよ、しかも大和海老だよ~」
大和海老は日本で言う伊勢エビである,少し大きいが。
「精霊コーヒー豆買っててよ兄さん」
小人では普通に持てないイヤ,人間の女性でも20キロ位のは持てない人居るが,この精霊はコーヒー豆の袋を軽々と持ち歩くパワーがハンパない,しかも20キロを超えてる気がする大袋。
「それよは精霊茶店で茶葉買ってよ兄さん,安くするよ金でもアイリス通過も使えるよ。」
まだ増える自称精霊。
「まーくん面白い精霊? だね」
シャロは不貞腐れて居た。
「不貞腐れた顔も可愛いなシャロは」
可愛らしい精霊がやって来た。
「うちはアクセサリーの店だよ、500アイリスでどう?」
爽やかな花の香りがする不思議な髪止めと,オレンジ色の髪止めリボンを1000アイリスで買った。
「アリシアには、この爽やかな香りの髪止めリボンね」
アリシアに渡すと。
「そこは髪に止めてよ」
リクエストに答えて後ろ髪の,前髪サイド三つ編みロングアップに,爽やかな香りのリボンバレッタを付ける。
「まーくんありがとう」
ニコニコのアリシア。
「次はシャロだよ」
今日は何故か右前髪三つ編みしてたので,オレンジ色の髪止めリボンバレッタ編み込みに止める。
「マサ大好き」
機嫌が治ったシャロ。
「次は家のを買ってくれよ」
おばちゃんぽい精霊が話し掛ける,簪とか入った箱を持ち上げ言う。
「精霊蜂蜜は家が一番さ」
「精霊美容化粧品なら家だよお嬢さん」
アリシアにも売り込む精霊達だが。
「…………さっきまで見えなかったのに,これが精霊?イヤイヤ無いわよ小人よね」
あの髪止めでシャロも見えてるらしいが,何か納得出来ないらしいが雅史も同じである。
「まーくんコレ欲しい」
アリシアの指差す先にはオルゴールが。
「1500アイリスだよ」
アリシアにせがまれ買ってしまった。
「レモンチェッロ有るよ兄さん」
「それ在庫あるだけ全部買った」
行きなりの雅史のテンションに,シャロとアリシアは引く。
「…………まさか全部買う人間が居るなんて」
酒にレモンが入った容器が,何故か無害スライムが運んで来た。
「あと40本頼みますね」
そして雅史を見てレモンチェッロを売った,眼鏡をしそろばんを持った黒髪の店主が言う。
「69万2000アイリスだよ」
だが雅史はあっさり払う,地球だったらためらった金額ではある,カバンに入れホクホクの雅史だった。
『社会人で働いてたより収入が良いから,爆買いが止まらないな。』
その後味噌や醤油や魚や海老の干物,どう見ても日本酒の清酒に葡萄酒や洋酒にコーヒー豆,茶葉にクッキーや何処かで見たことあるパッケージのチョコ。
「…………このチョコ何処で仕入れてるの?」
精霊に聞くと。
「日本て所のある僕達をモチーフに絵を書いてる,人間からモデル料に貰ってるよ」
雅史は頭痛がした。
「まあ私達精霊しか行けないけど,何か面白いポーションくれたら,このお菓子あげるよ」
雅史は新エナジーポーションMkⅢを,1ダースを渡した。
「不思議な泉と薬草で作った、疲労回付ポーションだよ」
のちにこのポーションで,チョコを買い物をする雅史だった,あとロゼに渡す気は無いのである,勿論自分で食べる為である。
「また来てねぇ~」
手を振る精霊達と別れ一部怪しい所も在ったが,次の階に降りて行くと今度は洞窟,やはり何かジェラールさんの話とは違う,鉄の枠と車輪に木製の車体がレールにの上にある。
「何かトロッコが在るよ,しかも5人乗りの座席付きで。」
あからさまな罠だろそれアリシア。
「この紐何かしら?」
シャロが座席に座り横から引っ張ると,伸びるシートベルト。
「ワクワク………ワクワク」
仕方ないので。
「2人で乗りなよ、私は飛んで行くから」
不思議な顔をする2人だったが,2人はこの世界の人類初の絶叫トロッコを体験する…………かな?
「何か座ったら紐に固定されたよまーくん」
やっぱりと雅史は思った,雅史は基本絶叫コースターが苦手な人種である。
「マサ外れないの降りれないの、何で降りれないの?」
泣きそうな顔のシャロだが,何処からカン高い音が響くと共に,女性アナウンスが響く。
「妖精迷宮コースターへようこそ……これより最高傑作,絶叫マシーンコースターが発進致します,シートベルトを外さないで下さい,あと命の保証はしますが万が一コースターを汚しますと,コースターから放り出され命の賠償金を払って貰います,ご注目下さいませ。」
アリシアが言う。
「乗る前に言ってよ~」
シャロが叫びながら言う。
「降ろして降ろしてぇーー! 、マサに恥ずかしい姿見せたくないぃーー!」
だが無情にもアナウンスは。
「発車します。」
2人一緒に。
「「発車しないでー!!」」
だが発車したのは違う方かは来たトロッコが,車線変更しながらやって来る。
「「「………………」」」
ガッタン
何故か隣に止まり,シートベルトが外れ2人は逃げる様に降りると,見本とばかりに空の隣のトロッコが走り出して,この先のトンネル下に凄い音を立てながら,消えて行った。
「ではお乗り下さい。」
アナウンスが響く。
「乗らないわよばかぁー!!!」
シャロが叫べば。
「乗るわけ無いじゃん。」
アリシアも言う。
「またのご利用を………」
「「利用しないー!!」」
アナウンスに向かって叫ぶ二人だった,他の場所に通路があり歩くと手すりがあり,そこから見るとレールがデンジャラスなコースだった,しかも地球ではあり得ない規格のコースターだから,絶叫好きの人ならチャレンジしそうだが……
雅史はある人物を思い出し,少しドSな顔がはみ出たがシャロやアリシアには気付かれなかった。
「…………無理………あんなの無理………」
何時もの元気無くアリシアは,プルプル震えてレールをみてると,アリシア達がさっき乗ってたらしきトロッコが,ヘアピンカーブや連続回転区間を走行してたのを,アリシアは青い顔をして見て居た。
「……………………」
足をガクガクと震わせるアリシア,シャロは先に進んで居た見たくないらしい。
「行くよアリシア。」
アリシアを抱っこし先へ進む。
「………………遺跡よね?」
流石のシャロもおかしいと思って居る,今はまた降りて地下四階の筈だがまだ下れと階段が有る。
「階段迷路とか今頃出さないよね」
だが当たりでたまにレールを走る音が聞こえる壁,ダンジョンマップで出口に20分で着く,マップ無ければ迷って出れなかったかも,更に下ると連続で長い階段を降りると,休憩出来そうな場所でダンジョンハウス出せそうな場所に,設置して中に入るなりシャロがトイレに駆け込む。
「先越された」
だが心配無いのである。
「アリシアもう一つ更に奥に在るから,早く行きなさいな」
アリシアは赤い顔をして走って行った。
「リビングで休も」
雅史はリビングに向かった。
「「…………………」」
リビングに来た二人が見たのは,気持ち良さそうに寝てる雅史だったが,明日学校が在るのにのんびり寝ては居られない。
「…………あ!」
普通に起きる雅史,まだ昼には少し早いが。
「二人共昼はどうする?」
時間感覚が分からない2人には,分からないのだった。
「もう少し進んでからにするかな」
伸びをしながら言う雅史,シャロとアリシアは水分補給をして,再び下へと歩き出す。
「まーくんのアイテムは,色々不思議だらけだよ。」
シャロが頷く。
「最下層の地下7階だが………」
雅史は先に下りて行くと蔦のガーデン門前に,ガーディアンらしき巨大な花のモンスターが。
『アレはシャインフラワーて言う魔物ですが,光魔法を得意とする魔物ですマスター』
ならと大地の斧を出す。
「力を示せ大地の斧よ」
だが変化は無いが。
「先手必勝ダイナミック薪割りスペシャル」
❪ダイナミック薪割りスペシャルとは❫
斧技
大きく振りかぶりどんな大きな直径の薪割りも,ジャンプしその力も使い一気に薪を割る様な力で,敵を一刀両断する技。
卵の回りに光の刃が出て,チェンソーの様に回転を始めると,光の刃が高速で技と重なりシャインフラワーを真っ二つにして行く。
「………最強武器はチェンソーと聞くが,そうかも知れないな」
真っ二つに無惨な姿のシャインフラワーは,攻撃も出来ずに倒された。
「巨大な花だから,エーテル魔石もデカそうだな」
カバンに回収され解体されるシャインフラワー,そしてシャロ達が追い付いて来た。
「何か草を切った時の香りがするよ?」
シャロは雅史が持ってる巨大な卵の方を,ジト目で見てる。
「さて向かおうか」
大地の斧を仕舞い蔦が巻き付いてる,ガーデンポールの門を進むと違う景色に成る。
「巨大な庭園みたいな場所だな」
-妖精の庭-
周囲を見渡すと色とりどりの蝶が飛んで居る,妖精ならそろそろ出番である。
「ミリスタ,チノ店長連れて来てくれ無いと,盗み食いした食材を集めて来て貰う」
シャロ達も来たので三人で見回る。
「苦労した達成感あるよね」
ただ歩いて青い顔してただけだがとは,アリシアには野暮な事は言わない雅史。
「不思議な場所ね,これからどうするのマサ?」
そして影からゲスト登場。
「連れて来たのよ」
チノ店長は回りを見渡す。
「あの悪魔が来たかった場所ですね」
全員で中心に向かうと暇そうにしてる,ミリスタそっくりな男の緑髪の妖精人が居たが冠付けてるし,王様みたいな服装をしてるが服装負けしてる,しかも権威の欠片も感じない。
「久しぶりねライドス」
この暇そうにしてたのがミリスタが,言ってたライドスらしい。
「…………遅いよミリスタ,眠くて暇で退屈で眠い………」
ミリスタが雅史の武器庫からハリセンを,勝手に出し。
「寝るなぁぁぁぁー!!」
スパーン
「甘いなミリスタ」
いつの間にか躱されてた,しかもアースドールをしばいてる光景のミリスタ。
「テーブルに寝そうだった体勢で,どうやって躱したのかしら?」
シャロとアリシアとチノは,難しい顔をしてた。
「コイツ異世界人転生妖精だからよ,しかも何かの神様に永遠に近い寿命を貰ったのよ」
ばらすのかよと言った顔をするライドス。
「あのレシピは?」
ライドスが答える。
「ゼウス爺さん以上の神様?に貰った知識のレシピ本,俺も惚れた人間の女を生き返らせる為に集めたが,大地の杯と聖杯がな………」
雅史は使いたい人物が居るので,秘密にしておく。
「妖精王の杯何て何に使えるやら,まあ果汁が美味しく飲めるが」
雅史はハリセンで殴りたい気持ちに成った。
「沢山在るから土産に沢山やるよ,あとミリスタはココから出れないから」
ミリスタは信じて無い。
「早く言えば俺はやっと出れるが,ミリスタは俺の代わりに出れないのだがな,ミリスタを伴侶にしたら俺の自由が………」
ライドスが失言を言うが,だがこの発言こそライドスとミリスタが同時にこの地から出れる条件だった。
「妖精星光の壺は何処にある?」
雅史に聞かれライドスが指差す。
「星見の妖精族がこの先に居る,奴らに会えば貰えるさ………何か願いでも在るのか?」
「色々と在るにはある,一番は大切な人と平和に暮らしたいかな」
赤くなるシャロとアリシア。
「俺なら地球の最新ゲームを頼んだが,使い方が新し過ぎて分からないし,そもそもゲームソフトが無いから,外で最新を知る異世界人を探さないとな」
ライドスに和政の情報を提供した。
「サンキュー,これで最新ゲームが出来るぜ,あと願いは一壺に一回だが死んだ人は蘇らないぜ,試したからな」
そしてライドスは言う。
「壺を使えるのは条件が必要だから,嬢ちゃん2人は使えないから願い考えるのは諦めな」
アレコレ考えてたシャロとアリシアが,絶望の顔をしたが願いを叶える為には,異世界人で沢山の徳か若しくは,人助けし見返り無い善をした数だが,雅史はどっこいどっこいであるが使える条件は,クリアーしている。
「後の留守番宜しくミリスタ」
スキル移動かマジックポートか,はたまたテレポートみたいな物かは不明だが,一瞬で消えた。
「ライドスに留守番頼まれる為に,来たわけでは無いわ」
ミリスタはまた人が作り置きした,プリンを持って来たらしい,材料費分労働を後でして貰うつもりの雅史だった、そして迷宮の名前が変わった事を誰も知らない。
「次回に続くよ」
「姫様何を言っていらっしゃいます?」
諏訪岡城から城の由来の湖を見下ろす。
「爺はこの頃忙しそうですね」
家臣の小早川が困った顔をする。
「実は雪姫様が伊岡に滞在してまして,困った事に他国の姫や王子と一緒で,尾張に問い合わせたら姫として接待は不要と,それでは我が藩の面子が………」
困った爺だ事と諏訪姫は思った。
星の光に美しく照される諏訪姫,実際の名は撫子なのだが民衆から,美しき容姿から先人の名を呼ばれて居る。
「私は恋に生きたいのですが,容姿は気にしません私を甘やかせてくれる,素敵な殿方に会いたいです」
『伝説の小説家の月が綺麗ですねとか,言ってくれる殿方募集したいです,どうせなら前に私を助けてくれた,太った冒険者ならなお嬉しいです』
だがその願いは並行世界の撫子は,叶えて居たのであった。
アリシア「せっかく世界全ての紅茶が飲みたいとか,未来の私が見たいとか願うつもりだったのに」
文句を言うアリシア。
シャロ「私は言わないわよ」
『マサともっとイチャイチャしたい何て,あと未来のマサとの子供見たかったわ』
次回に続くよ。