第15回と第16回元オッサン達異世界人飲み会
突然開催されるオッサン達の飲み会
これは秋のある日に開かれた隠れ家的な飲み会,この会はたまに開くが地球で中年だった野郎達が集まり,飲み食いする会でこの会に入れるのは,ごく一部の者のみの元地球で中年だった者のみ会員,しかも会場は恋人や嫁や家族や仲間にも秘密の隠れ家,主催は雅史で在るがたまに口外厳禁でゲスト枠がある,ある約束破ると笑いが止まらなく成る,呪いのギアスが発動し痛い目に遇う。
一人仕出かし今はギルマスを休職してるかも知れない,残念眼帯は信用度無いので呼ばれない,今回来た面子は会員のジェラールさんとルーデウスさん,ゲスト枠は初回からのパウエルギルマスとロイドマスターである。
「酒は美味いし珍しい食べ物も,タダで食べれるし最初は何か裏が在ると思ったが,不思議な酒は飲めたがアイツはもう来ないのだな。」
スキンヘッドの今は来ない在る者を思う,パウエルは他国の酒を飲みながら,キノコのムニエルやグラタンを食べ終え,次の料理を待った。
「ジェラールさん,俺の松茸酒を取らないでくれよ。」
ルーデウスが個室座敷で抗議する。
「さてなんの事じゃ?ワシは,自分の松茸酒を飲んだだけじゃ。」
また肌のハリが若返ってるジェラール,松茸に大人げない対応をするのだった。
「松茸の土瓶蒸しお待ちどう。」
眼を輝かせる二人は,土瓶蒸しを食べ始めた。
「二人は此方の醤油ラーメンを。」
テーブル席で待ってたロイドとパウエルは,珍しい麺の食べ物に興味津々だった。
「醤油かよ,俺なら豚骨だな。」
どうよて顔で居るルーデウスだが。
「王道は塩じゃよ。」
ルーデウスを真っ向否定するジェラールだが。
「私は味噌派なので,麺は差し上げますから自分で作って下さいよ。」
雅史とルーデウスとジェラールの間に,見えない何かのスパークが見える気がする,パウエルだが触らぬ神に祟りなしなので関わらない。
「味噌より豚骨だろ。」
胸を張り言うルーデウスに。
「違うな塩だろ。」
絶対王者は塩味と圧を出すジェラール。
「そうですか,まあ私は基本味噌ラーメンしか食べないし,後はお好きに議論して下さい,二人に出す味噌ラーメンは無いので。」
何か言いたそうな,ルーデウスとジェラールだった。
「この醤油ラーメンての,なかなか美味いな。」
「変な空気で無ければな。」
パウエルとロイドはため息をし,ラーメンを食べる。
「酒の追加はまだかぁ~」
雅史に酒を追加を頼んだと思い込んでるルーデウス,飲み過ぎな気がする。
「まだ隠してる酒を持って来い。」
雅史はギクッとした,まだ出してない酒泉酒が有るには有るが,竜酒泉やワインの酒泉やエナジー酒泉もある,だが余り出したくない,何時枯れるか分からない酒泉はなので,妖酒泉の酒で誤魔化すのだった。
酔いが回りジェラールはロイドに付き添われ帰り,ルーデウスは千鳥足で帰りパウエルはお土産の,ポーション瓶に入ったエナジー酒泉を持って帰った。
時は過ぎ今日は何か忙しいパウエルを抜いて,特別ゲストにエーベリックが加わり今日は4人で,テーブル席のみで料理を出す。
「秋刀魚の蒲焼きです。」
塩焼きはもう出したので,蒲焼きにして出した。
「蒲焼きも良いな。」
「そうだな親父。」
メンフィス親子はゆっくり味わいながら食べ。
「塩焼きが食べたかったが仕方ない。」
酒を飲みながら食べるルーデウス。
「この酒を店に………いや何でもない。」
雅史に睨まれ大人しく酒を飲みながら,秋刀魚を食べるエーベリック。
「二人にはお待たせの大トロです。」
食べ終わった皿を下げ,無我夢中で大トロの刺し身を食べるルーデウスとジェラールだった。
「鯛の刺し身や不思議なサーモンとか食べたが,やっぱり大トロだな。」
早いペースで酒と刺し身を食べるルーデウス,味わいながら食べるジェラールだった。
エーベリックも美味い酒に,娘に春が来た嬉しさに酒が進む,本当なら花嫁修業してから嫁に出す予定だったけど,娘の幸せが大事だしお見合いは片っ端から拒否されるし,まあ彼ならなんとかするだろうと,エーベリックは思った。
「次はまた新作,色々試行錯誤した1品。」
毒抜き等苦労したとある海の魔物。
「煮物だが何の魚だ?」
「私が釣ったあのモンスターかな?」
エーベリックの問いに雅史は首を振る,煮物は箸でほぐすとホロリと身が崩れ,味の染みた身がだし汁と身の旨味等が溢れ出る。
「始めて見る身だが,本体無いし大きい魔物だろ。」
崩した身を箸で口に運び食すと,口に広がる旨味達に身体に稲妻が走る衝撃で,ルーデウスはフリーズした。
「不思議な美味さだ。」
エーベリックも辿々しく箸を使い食べる,だがまだ終わらない。
「次は…………のステーキです。」
「「「「!?」」」」
雅史は肉の名前を濁し言うと,何の肉だと不安に成る4人は恐る恐る食べると,柔らかく不思議な旨味が口に広がる。
「なんだ此は?」
驚く4人は無我夢中で食べた,食後にカシューナッツを肴に酒を飲み,ルーデウス以外の三人は上機嫌で帰り。
「実際アレは何だ?」
サーペントと教えたら固まり,酔いが醒めたのか何かぼやきながら帰ったルーデウスだった。
さて次回は何時だろうか?
祐奈「未成年差別だー」
和政「祐奈ではなく,俺を招待してくれよ兄貴。」