氷城
新しい種族登場。
大和富士聖域に居た光の鳥の素材を手に入れた、光の鳥は白く美しく日の光に照らされた姿は、確かに光を纏った光の鳥だった。
目的の爪の他にも古い卵の欠片に落ちてる翼や、巣の一部は特殊な回復ポーションや薬に出来るらしいので、少しだけ貰って行くあと、マグマの地熱で珍しい薬草が有ったが、聖獣を敵にしたくないので諦めた。
「次は精霊の森と氷城のどっちかだが、何処も冬景色だろうし北極大地に向かうか」
「魚居るかな?」
(異世界のペンギンが居るらしいから、楽しみなんだよね……擬きのモンスターは要らない)
雅史は異世界ペンギンに期待し、トムは相変わらず食欲であった。
「今回は雪原浮遊バイク旅を、二人でしょうか」
「たまには良いですね、ユリに言って旅仕度して来ますよ」
雅史に寒気が襲う、そして嫌な予感すらするのであった。
「真っ白で何も見えないな」
雅史達は大和神国側から行くつもりだったが,暗くそして猛吹雪の大地に呆然とする。
「旅装備でも無茶ですよマサさん」
ホワイトアウトしてる視界にトムが言う。
「仕方ない景色見ながら旅は断念だトム、スキルで目的地に向かう」
更に増す風と雪に視界は更に悪く成る、雅史はイメージ画面を見ながらトムの手を握りながら、氷城場所を指で押し向かった。
到着したが吹雪は無いが目の前の城は、入り口以外凍った城で雪で一部が埋もれて居る、唯一雪や氷が無いのは最上階と入り口位だった。
「マサさん向こう側凄い黒い雲ですね」
たぶんさっきまで居た方向に、嵐の様に暗い雲が見えて居る。
「冬の嵐だな……もう11月も終わるが、異世界は気温低いせいか冬も早いだな、この肉体もこの星の今月で19歳に成ったし、何故か身長がまた微妙に伸びてるし、何故か体重が減ってるし色々分からんな」
「魔法使い過ぎだからでは?」
魔法や技を多用すると食欲が増すが、前より食べる量増えてるが何故か体重が落ちてる不思議。
「魔法ダイエットしてる気は無いのだが」
トムの体型はスマートに成ったまま、あの不思議な小手もスマート体型に成ってから、その存在が無いがまた他の不思議装備着けたら、またトムは進化するのだろうか?まあトレンチコートでは進化しなかったが、何かすれば人間の姿バージョンのトムとか…………と雅史は思ったが、イケメンに成りそうだったので自分の中会議で却下した。
「…………トムは今のままが一番だな」
「?」
トムは不思議な顔をして雅史を見るが、城の中に向かって行ったので追いかける、雅史は遥か上空に雲が途切れた空に、一筋の光に反射する白く動く様に見える何かを、後で確認する事にした。
❪氷城❫
昔ある異世界人が建てた最古の城、勇者に成る訳でも英雄に成る訳でもなく、ただ城を作りたかったから作っただけの趣味城だが、異世界特典で製作物創造スキルを選んだので、色々その異世界人の趣味が出た城である。
二代目の城の主の異世界人は、集めた宝物をこの城に隠したが、冒険をまたして居た途中である勇者に殺され戻る事無く月日が経ち、500年前より3代目異世界人が住む城と成った。
初代はある場所から他の惑星に行き、新しい趣味城を作りそして彼はとある惑星で、人間身で永遠の若さと寿命を手に入れたが、ある惑星で核戦争に巻き込まれ生涯を強制修了させたらしい。
「………なんか何処か有名天空の城ネタだったな、ドーム状の屋根とか………バルスて言えば壊れる仕様無いよね」
「?」
不思議そうな顔で雅史の後ろを歩くトム、城の床や壁は大理石擬きの何かの建材だが、検索しても魔法で錬成された岩盤もしくは大地しか出て来ない、ダンジョンでは無いのでダンジョン地図は出ない、だが新しく手に入れたスキル建物・異空間地図は機能した、お目当ての聖杯は宝物庫らしいが何故2ヶ所も宝物庫がある?
「さてお目当ての宝物庫に行こう、最上階の300階の手前の299階らしいな、何か人の反応が最上階に在るが放置と」
何か関わっては成らないと、直感が反応する。
「見た目は300階も無いですよね?」
トムが言うがこの先に在る物が、全てを物語る。
「この異世界の建築で、私以外では最古のエレベーターだろうな、普通に近代エレベーターだけど。」
城の中央にはエレベーターが在り、ズラリと数字が300まで続く。
「魔力供給式なんだな」
近付くのポールを触れると、術ポイントを持って行かれた。
「全部持って行くかよ,神酒無ければノーポイントだな」
だが神酒飲んでも持って行かれたが、トムがボタンを普通に押したら開いた。
「最初からボタン押せば、良かったみたいだな」
「面倒ですね」
二人はエレベーターに乗り299階の、ボタンを押しいきなり高速で上に向かうエレベーター。
「罠なのか?」
「何をやってるのですか?」
雅史は警戒し身構えトムは平然と立って居た,重力に身構えてたのだが普通にもう250階を通過した,どんな……いやと雅史は自分がたまにやってた事を思い出す、雅史は記憶からなかった事にしたい。
「トム」
「なんですか?」
トムは何か嫌な予感がする。
「今さっきの見なかった事にしないと、特トロざんまいが一生出ないからな」
「!?」
トムは特トロの為に見なかった事にした、忘れられない美味さを手放したく無いからだ。
「この前のモンスターの丸焼きも、マサさん付けて下さいね」
「口止め料だな」
そんな事をしてる間に到着する、城の20階~290まで異空間階で291階から通常空間らしい、外から見るとまだ大きそうだったが。
「着いたみたいだな。」
扉が開くとカーペットとか敷かれ、本物の城の廊下の用な感覚だが、何故かカーペットの紋章には金の刺繍で某宇宙世紀公国紋章が、ジ○ン派だったのだろうか?
だが他にも部屋を開けると地球連邦政府の旗に、ティ○ーンズやパイロット個人エンブレムや、異世界アニメ化した作品の紋章や、プロ野球球団やメジャーリーグの旗とか有ったが、旗やエンブレム好きの者が作った城なのだろうか?
「アレ何ですか?」
ある部屋には何処かで見たことある、少年テニスプレーヤーのマネキンを、フィギュア化した物とか置いてある,あと妹がゲームしてた乙女ゲーや、アニメ化や書籍化されてた乙女ゲーアニメや書籍や、悪役令嬢に出るイケメン美化アップの王子やらが、ズラリと有ったが頭痛がしたので見なかった事にした。
「妹に近い趣味の持ち主が居たようだ」
「………あんな趣味を僕が居なく成った後、持ったのですね」
雅史は思った、妹の趣味はアレでは終わらない………アレを見たら精神病むと、雅史はアレには賛同出来ない逆もだが。
「宝物庫はこれですかね?」
トムの居る前の反応は宝物庫である、トムは罠や仕掛けを確認して扉を開けた、此方に肉球を向け手を振る。
「ダンジョンでなくって良いが、広い家族用の部屋は何時か必要だな、岩盤とかから作る建築方法も調べるかな」
だが宝物庫を見たら雅史は呆気に取られる。
「……………」
聖杯らしき杯が二つ光を放って居る、アクアマリンとダイヤが融合したらしき,不思議な宝石が付いてる白銀の聖杯はやはり聖杯で、大地の息吹き杯は盃はトパーズで作られ、台座が白銀で作られてる。
「大地の斧か…………恐竜の卵に,斧の柄付けただけだよな」
❪大地の斧❫
斧よりハンマーの見た目だが、真の姿に成らない限り巨大な卵の様な形のハンマーにしか見えない。
「ハリセンならツッコミに使えるのに」
❪それは既に武器ではない❫
「次は何処に行きますか?」
トムに言われ決めかねて居る、そろそろあの妖怪らしき者達に接触するか、妖精の森に向かおうか迷って居た、あと竜泉酒は渇れ掛けてるので、渇れる前に採取はしてるが大丈夫かは不明。
「竜泉酒の酒でトムはひと呑みで、酔いつぶれたよな」
トムは知らん顔して居た。
「さて帰って謝りに行くかトム」
「そうですね旅出来ませんでしたからね」
雅史とトムが去ると宝物庫は閉まり、次に大地の息吹き杯が置かれるまで,扉は開かない様に鍵が閉まる。
「500年振りねゼウスの爺さん」
眼鏡をした黒髪の女性が髭剃り片手に居る。
「聖杯は持ち出されたから、もう管理人は修了じゃ」
詰め寄る黒髪眼鏡の女子高生らしき女性。
「何をする気じゃ」
この頃異世界人に神の威厳が削られてるゼウス、壁に追いやられて女性が言う。
「私の異世界ライフ返せやジジイ!!」
「ワシのプリティーな髭ガァ~!!」
顎髭を剃られたゼウスは、500年の罪滅ぼしに一つ願いを叶える事にした。
「ジジイ一つだけなのかな?」
ゼウスは慌てる。
「ならもう2つで、だからワシの髪を切ろうとしないで」
見た目外見女子高生な女性は言う。
「イケメン王子とかと結婚と、私を更に美人にしてあとは美男子達に囲まれた自堕落出来る生活かな」
ゼウスは首を横に振る。
「先ずは頭部から」
「そんな無茶苦茶な願いは無理じゃあ、眼鏡無く新しい場所で異世界ライフとかなら大丈夫じゃが、他の星で生活なら今直ぐ可能じゃ」
それを聴いた女子高生? は言う。
「ドラゴンとか色々仲間に出来る?」
ゼウスは嫌な予感がしたが言う。
「種族越えフレンドリースキルは、他の元OL転生異世界人に女神が与えたから無理じゃ、て髪を切らないでぇ~!」
前髪を大分切られたゼウス。
「最強無双魔法少女は?」
ゼウスがまた言う。
「さっきまで魔法バカスカ撃つヤツが居たわい、後その魔法少女? は見た目とね………」
何処からかバリカンを出し頭部を一部刈る。
「ワシの髪が………」
女子高生? はゼウスを睨む。
「ジジイ次は全部刈るぞ、言葉には注意しろ………まあ優姫お姉様は今頃卒業したかな?」
さて彼女は雅史の元カノの,優姫の関係者なのだろうか?
「美少女無双魔法使いで勘弁して綾子様」
何故か土下座するゼウス、綾子と呼ばれた女子高生? は仕方ない的な顔で、他の星の異世界スローライフを満喫しに飛ばされた、彼女がその後数百年婚活の末イケメン旦那と結婚したが、旦那以外全員十代で不老不死一家に成ったが、これで良いのだろうか?
「ワシに言われてもな………、また髪が剃られたく無いし」
ゼウスはまた一人異世界人を召喚した、綾子に対抗する人物を人生を謳歌して、家族に看取られたのに身内のブレーキとして、異世界召喚され行方不明の妹に出逢わされる新たな異世界人、彼は妹の暴走のお陰で高校時代の体で新たな異世界旅を妹と始める。
「ゼウスのジジイ、次会ったら全部剃る!」
だがゼウスは現れなかった。
そして時系列は戻り雅史達は。
「早いお帰りねトム」
ユリに抱き付かれてユリに言う。
「ただいまユリ」
その頃雅史は………………
「ただいまシャロ」
「……………浮気じゃあ無いわよね?」
疑われていた。
「困った焼きもち婚約者だな」
シャロを抱きしめると安心したそうで、甘えるシャロ。
「今日は沢山ギュッてしないと、ダメだからね。」
雅史はシャロにキスをして、イチャイチャし始める。
翌朝目覚めるとシャロが居ない、日直だから早めに家に戻ると書き置きが在り、イメージ画面には朝7時50分と表示されてた、珍しく遅く起きてしまった。
「さて雪掻きに鍛練だな」
炎魔法で雪を溶かすのは雪掻きではないが、雅史は鍛練場所以外を雪を溶かし準備運動をした。
(もう剣や刀レベル差が無いに等しいから、トムとの鍛練は私の修行経験値に成りつつあるな、何とかトムに負けない様にしてるが何時まで引き分けに持って行けるだろうか?)
木刀を持ったトムが現れた。
「今日は引き分けはさせませんよ」
やる気満々のトムに勝機はあるのか? だが、結局引き分けに持って行けたが、あと1歩違えば負けてた雅史だった。
「何で変な所でコケて、引き分けに出来るんですかマサさん」
不服なトムだった、雪で滑りコケその反動に体重が載り過ぎた雅史の木刀が、トムの木刀を結果的に同時に折れた。
「滑ってコケたから仕方ない」
(色々助かった~)
こうして雅史はトムと引き分けを続ける事が出来た、雅史は久々にトムと酒が沸く場所に行くと、狸の様な猫? の様な2匹が酔い潰れて居た。
「先客は無視して行くぞトム」
「沢山呑むぞぉ~」
朝から酒を飲む二人だった、雅史はトム用の酒のツマミを出し、雪舞う景色を見ながら久々にトムとドンチャン騒ぎをする。
「あらよっと!」
空中連続回転をしながらゲソを食べるトム、吐いても自己責任である。
「連続焼き鳥を受け取れ」
やっと焼き職人の領域にスキルが達し会得した、焼き職人技能で焼いた焼き鳥を空中に投げると。
「その食い物私が貰った」
白い狸らしき妖怪参上。
「それは私のだ」
黒い狸らしき妖怪も参上。
「それは僕の焼き鳥だ」
キジトラ柄の猫妖精が2匹より先に、焼き鳥を回収する。
「よくも私の食べ物を」
「白夜のではない私のだ」
2匹の狸らしき妖怪が喧嘩を始める。
「うるさいクロ、お前この頃加齢臭が酷いぞ」
黒い狸?が反論する。
「白夜お前が臭いんだ、私は加齢臭なぞせん」
焼き鳥を食べながら見て居るトム。
「狸妖怪は双子なのか?」
雅史の言葉に反応する妖怪。
「「私は狸妖怪ではないわ!!」」
「次回に続くのじゃ」
「酔い過ぎですよ稲荷様」
狐耳と尻尾に人間姿の着物を来た美少年が、袴姿の金髪で狐耳に尻尾の女性に言う。
「そうだぞ稲荷お前はさっさと祠に帰れ」
白い狸ぽい妖怪が言う。
「うるさいぞデブ猫風情が」
反論する白い狸ぽい妖怪。
「私は猫でも狸でもない高貴な存在だ」
ジト目で回りから見られるが。
「妖怪一高貴な存在は私だけだ」
色々なゴミを投げられらる自称高貴な妖怪二匹、次回はどうなるやら?
アリシア「あのポン太面白いよね、まーくん」
白夜「小娘,誰がポン太だ」
クロ「そうだぞ白夜はそれで良いが、私を巻き込むな他国の小娘」
アリシアは2匹の腹をぷにぷにと弄る、次回に続く。
さて次回に続くの予定妖怪ネタ。