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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第4章 素材集めと宇宙(そら)へ
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シャロとの生活と,セフィール家ラボ建設。

さて雅史はセフィール家とまた良い関係に戻るのか?

セカンドハウスから更に奥のとある開けた場所に,雪が積もった黒い瓦屋根の一軒家がいつの間にか建って居た,周りには植えたのか?元々あったのか不明な,桜が咲いたり咲いてなかったりして居たが,ある部屋から目覚める人物が居た………。


釣りをした翌日目覚めると隣に愛する人が居る,天井は拠点でもセカンドや他の拠点とは違う作りにしてある,可愛い寝息が隣から聴こえる。

窓を見るとベランダには雪がまだ積もり,手すりに積もる雪にまだ起きないシャロ,今回は狸寝入りはしてないが,一緒の夜を過ごしたのは何時ぶりだろうか?


「何か幸せだな,……シャロが側に居るこの幸せは。」


シャロの頭を撫で布団から出る,一応拠点の家畜の見回りや次いでに朝風呂に入りたいからだ。


「トムは新居でユリさんと同居してるし,さて今日は洋服の方で出掛けるかな,試したいし。」


隣の部屋で着替える,手に入れた不思議なYシャツは今まで着た事無いフィット感と不思議な生地の感触で,黒いベストやズボンも履くと自動調整する,まるでタイムマシン映画ネタだ。

部屋ではまだ眠るシャロの寝顔を見てから,近くの施設から見回ってから拠点へ向かう。


「………………マサ何か寒いわよ……むにゃむにゃ………」


起きたかと思ったら寝言らしい,トレンチコートを着て外に向かい玄関から外に出ると,薄らと積もる雪景色が広がる,本格的に雪が降る前に家畜達に快適な場所を探す事を考える,一応無人島を数ヶ所考えて居る。


「家畜もストレス無いと美味い牛乳や卵に成るからな,あとは牧草や食料に成る物だな。」



雅史が家畜達の様子を見に行って30分後,シャロは目覚めると隣に雅史が居なかった。


「…………何で居ないのよぉ~」


シャロは隣の部屋を見るとパジャマを着替えた後と,何時もの他国の服は在るけどトレンチコートが無かった,シャロはフリル付き黄色いパジャマをボタンを外し脱ぎ,白のセーターとスカートにクロタイツに着替え,トレンチコートを持って廊下を隔てた隣のリビングに行くと,味噌汁てスープが温く成って居た。


「冷めてるから,それなりに時間経ってるのかしら?」


だが気配を感じて隣の茶の間に行くと,異国服の着物て服装の女性が居た。


「シャロさんおはようございます,此方は雪が積もってますね。」


トムの婚約者の猫人のユリが何故か居た。


「家のマサ知りませんか?」


シャロはユリに聞いたが。


「私もトムを探してたのです,朝起きたら木刀が無いし……起きたなら私も起こして欲しいですね。」


それを聞いてシャロは。


「木刀無いなら多分あっちの家で,マサと稽古してるかも……。」


シャロとユリは同時に溜め息をする。


「お互い大変ね。」

「そうですねシャロさん。」


二人は拠点隠し通路と書かれた場所に行き,マジックポートで拠点隠し通路に向かった,婚約者の元に向かう為に。




「あれ?マサさん何処だ?」


トムは準備運動を終え雅史を探す。


「鍛練の時間の筈なのに居ない,雪が舞ってるし牛達の所を探すかな。」


トムは影移動で牛達の場所に来たが,牛や鶏が居ないしかも掃除してるスライムすら。


「何処かに場所を変えたのかな?」




そして場所は変わりイレイナは,たまに来る時間に待ってた。


「雅史様来ませんね,またシャロさんとイチャイチャして……」


イレイナは部屋でつまらなそうに言う。


「もっとあの人に甘えたい,お父様達がくれなかった温もりをもっと教えて欲しい。」


イレイナは頭を撫でられたり,優しく抱きしめられたり添い寝したりと,人生初めての温かみに包まれて居た。


「何独り言言ってるんだイレイナ?」

『ビックリしてる間にこれを置いてと。』


雅史の突然の出現にビックリするイレイナ,少し間を置き雅史に挨拶するイレイナ。


「おはようございます雅史様。」

「おはようイレイナ。」


イレイナは雅史を見ながら幸せを噛み締める,会える嬉しさを表情に出しながら。


『さて何とか生き返れそうなら,イレイナと住んで貰ってイレイナに親子の時間をあげたいな。』


雅史はイレイナの為にも,蘇生させて親子を会わせてたいと思った。


「イレイナ12月に旅行するから,必要な物をリストに……」

「旦那様との子供とか………」


イレイナは顔を隠し耳を真っ赤にしながら言い,雅史はどう返事を返せばと考えるが,イレイナと後で話し合う事にした。


「さて次に向かうか。」

「もうで………」


次にイレイナが雅史を見た時には,雅史は魔法で移動して居た。


「相変わらず唐突に現れて,唐突に消えますわね。」


イレイナはテーブルを見ると,また新しいお菓子が置いて有った。


「また美味しそうなスイーツですわ,でも何で白いのかしら?」


イレイナは板状のそれを上品に食べ,幸せそうにするイレイナだった。





雅史は間違えてハローエンジェル国の,マラウエアマウンテンのマウエア草原の安全地帯に居た,周りを見渡すと千石さんは移動したのか居ない。


「他の草食動物居るし,この辺りに仮で放牧しょうなか。」


雅史は家畜達の一時な,冬の期間放牧場所を作る事にした。




その頃シャロとユリは鍛練場に戻って来た,トムを捕まえた。


「マサは一緒ではないのトムさん?」


シャロはトムに聞くが。


「僕も探してる所だよ。」


ユリは心当たりがあったが,口止めされてるので言わなかった。


「………分身が見付けたけど,今日の鍛練休みに成ったから買い物に行く?ユリ。」


雅史のお陰で小鬼の里と交流し,作物と魚類で交流していた。


「マサさんは家畜を移動させるみたいだ,分身数人働かされてるけど。」


トムは少し見届け。


「直ぐ終わるかもね,あとユリが作った朝食を食べて行きなよ。」

「お口に合うかは分かりませんが。」


根拠の無い事を言うトムは,シャロを連れて自分達の新居に案内した。



それから一時間後シャロは登校して居た,朝からお腹が苦しいのはトム達に朝食を振る舞って貰い,煮物とかを沢山朝食ではない量を,トム達から勧められ美味しく食べたけど。


「朝食からあの量はあり得ないわよ,トムさん。」


シャロは呟きながら学園に続く坂道を歩く,何台か馬車が慌ただしく過ぎて行く,あとセーラは寝坊してたがシャロは放置した,基本内職だからだ。




そして雅史は一時的な場所で牛達を放牧させ,簡易柵とか点検後にハルモニアのセフィール家に向かったが,会って貰えるか不安だったので先にギルドに向かうと。


「よお兄ちゃんあの時以来だな,一応何だ執務室に来てくれ。」



うるさい男パウエルギルマスと,執務室で話をする。


「ルリーナだが記憶を消して貰ったが,何故か不眠症ぽいから何か良い物無いか?」


パウエルギルマスに溜め息をする雅史。


「私が渡したポーションは?」


パウエルギルマスは言う。


「あれ疲労回復ポーションだろ?ハウゼンがそんな事を言って,ポーション持って行ったぞ。」


雅史は頭を抱えた。


「あれは精神安定とかリフレッシュする,特殊なポーションであって疲労回復ではない。」


ちゃんとパウエルギルマスに言ったはず。


「渡した時に言いましたよね?」

「ハウゼンが嘘かもとか言ったからな。」


雅史は今度ハウゼンをお仕置きしょうと思った,エルリーナと二人で突撃して。


「残り少ないですが。」


カバンから妖精のティータイムを二本出し渡す。


「ちゃんと()()なルリーナさんに渡してね。」


またハウゼンさんに渡したら,プロレス技でも一撃掛けてやろうかとプレッシャーが出る。


「今度は渡すぜ…………あとゲルダーを許してやってくれ,フィーネちゃんは何事も無いみたいに,普通に過ごしてるぜ。」


パウエルギルマスに今回来た目的を話した。


「珍しいモンスター倒したから,解体依頼しに来たのか。」


不思議そうに聞くパウエルギルマス。


「まあ普通の冒険者は絶対遭遇しない,巨大な海のモンスターですよ,しかも相棒の攻撃威力が原因ですが。」


どんな攻撃したんだ的な顔をする,パウエルギルマスだったが。


「常温や暑い場所では解体出来ないですね,海の生き物だから。」


パウエルギルマスは言う。


「王城の冷蔵倉庫位しか,そんな場所ないぜ。」

「あの王に嫌み言われるから,使わないですよ。」


それを聞いて苦笑いするパウエルギルマス,一応パウエルギルマスを連れ,ゲルダーさんに会いに向かうとフィーネと二人で,何か言い合ってる。


「お父さんユウナお姉ちゃん居ないから,そろそろ新規客開拓しないと,私は個人客居るけど。」


だがゲルダーは。


「でもなユウナ位ヤバい冒険者でない…………」


ゲルダーは何と無く視線を感じる方を向くと,気まずい相手の雅史に遭遇した。


「お兄さんお久しぶりです。」


元気に走って来たフィーネの頭を撫でる。


「今日は解体頼みたいのだが,しかも人類が解体したか分からないモンスターを。」

「!?」

「!?ユウナ以上のが居たな。」


フィーネは分からず,ゲルダーは分からないが尋常ではない何かと察してが,フィーネやルイーズや街の人間は事件をどうしてか忘れてたり,違う情報に成ってるがゲルダーはまだ気持ちに余裕が無かった,この時のゲルダーには。


「特殊なモンスターなんで,私の資金で水棲生物とか腐乱化しない,ラボ造りますよその代わり無理難題は聞いて貰いますが。」


特殊なモンスターに親子は興味津々だが,どんな無理難題とラボを提供してくれるか不安なゲルダーだった。


「解体出来たら報酬に,オリハルコンより切れ味がある刃物を差し上げますよ。」


フィーネか食い付く。


「お父さんがやらないなら私がやりたい。」


フィーネに負けたゲルダーは,引き受ける事にした。


「引き受けるが残ってる土地で,何処にラボ造るんだ?」


雅史はパウエルギルマスの肩に手を置き。


「ギルドかここどっちが良いですか?」


パウエルは雅史の突然の選択肢に。


「ギルドに売ってくれるなら,ギルドの方で考えるぜ。」


雅史は余り売るつもりは無い。


「では残りの雑木林の土地,私が買い上げるからお願いしますね,あとでプリン一つあげますから。」


セフィール家の物陰から現れた女性が一人。


「あらバレてたの,でもこの場所地盤が緩いし大変よ。」

「そんな場所を売ったのかよ。」


プリン中毒商業ギルマスのコロネの言葉に,呆れるゲルダー。


「前より色々知識増えたので,隣接する雑木林の土地を2000万アイリスでどうですか?」


ゲルダーとフィーネが雅史の出した値段に,目が点に成り呆然と立ち尽くす,コロネの判断は。


「毎度あり1000万アイリスで売ったわ,どの道買い手無かったし。」


1000万アイリス安く買えたが。


「前にユウナちゃんに売りに出したら,買ってくれなかったのよね,面倒だからとか言ってたわねあと,飲食店とかには立地が悪いしとか言ってたわね。」


色々ダメな土地らしいが問題ではない,ついでに弱い地盤の調査をキャナルに頼む事にする。


『呼びましたかマスター?』

『……まあ良いや,この一帯の地盤調査頼むよキャナル。』


キャナルはやる気満々に。


『お任せ下さいマスター。』


頼りになるキャナルである,コロネギルマスが話を続けて居た。


「……でね,国中の土魔法使いでも地盤を強固に出来なかたのて……,あれ?どうしてゲルダーさん家は大丈夫なの?」


今頃かよと内心突っ込みする雅史。


「セフィール家の基礎下に,ちゃんと杭を打ったりして地盤強化してるからですが?」


雅史は普通に言ったが。


「何の杭打てば大丈夫何だろ?」


色々魔法使ったりしたからとしか,言えない雅史だった。


「まあ揺れたりしてたからな,色々してたんだろうさ。」

「そう言われたらそんな記憶も有った様な。」


ゲルダーさんは覚えたてみたいだが,コロネギルマスは興味無く忘れてたらしい。


「まあお金は後で構わないので,契約書作って来るので。」


雅史はゲルダーさん名義にして貰う。


「では持ち主はゲルダーさんで。」


顔が強ばるゲルダーだった,良いタイミングで帰って来てたネフィルさんと一緒に,土地権利の契約に行って貰った。


「さて雑木林真ん中だけ要らないから。」


キャナルの調査は終わり,報告によると地下水脈が複数と枯れた水脈で地盤が緩いらしい。水脈がある部分は使わない場所なので,レアメタル等使い魔力起動式モーターポンプで,地下水の水を使える様追加し,雑木林真ん中を大量伐採して今回は必要無いので,薪や建築材と使えるのと分けて回収した。

トム分身にまだ処分が終わらない宝箱を,罠を解除する班と宝箱を開け仕分けする班,材料に成らないポーションをハルモニアギルドに売る分身と,布類防具をファンタジアに一括で運ぶのと,微妙な魔法剣は1ヵ所に纏める班等に分けた。


「美味しい食事の為に。」

「がんばるぞー」


トムは流れ作業を開始,雅史が出す大量の宝箱を罠無いのは大抵傷薬や毒消し薬,たまに罠がある木箱や白銀箱に万能薬が在るが,100を越えるストックがあるので放出した。


「鋼鉄や鉄を溶かすから,ジャンジャン持って来てくれ。」


トムの分身が更にやって来た。


「ほぇ~」


近くではフィーネがトムの作業を見て居た。


「マサさんこれどうします?」


ロングソードや白銀のレーピアにグレートソード,クレイモアに錆びた槍や折れた矢や不思議な刀等持って来た。


「普通のだからスクラップ,今溶かしてるから放り込んでくれ,まあ魔法でも熱いなあと白銀のレーピアと刀数本は,後で考える。」


更に宝箱から小石程の神鉄やオリハルコンも出たが,塵も積もればとは言うが刀や剣を作るには,1/3位しか量は無かった。


「何でナイフや小剣が大量に出て来る。」


トムが大量に宝箱を開けてるが,何処の宝箱かは不明だが汚れが酷い宝箱から,型が古そうなナイフ等が出て来たがたまに金のフレームに赤い塗装の,ザ・宝箱まで入ってたのだがそれには,洋画や骨董品が大量に入ってた。


「何でこの男の人1ヶ所以外裸なんですか?」


肉体美の絵画らしき絵をガン見するフィーネ,やはりお年頃か顔を手で覆い隠しても,指の隙間からガン見してる。


「何で野郎ばかりの筋肉ポーズだらけ何だろ?しかもブーメランパンツモッコリし過ぎだ,どんなボディービルモデルだよ。」


フィーネの視線はある1点をガン見してる気がする,雅史は色々な形のティーセットを大漁に手に入れた。


「さてインゴットにした材料も増えたし,BOXの新機能やら色々盛り込んでと,後はまた光学モザイク目隠ししてと。」


この後うっかりをし,フィーネに建物を出来る工程を見られたが,まあ他にも見られてるので良いかと思うのだった。


「先ずは斜面斜行に300㎜の厚さを固めて,何か昔の戦車装甲だな………ついでに,グラビティで地面を定圧して杭立てる場所にマーキングして,立てる場所にトムその杭を頼むよ。」

「お任せ。」


鋼鉄の巨大な杭を,軽々マーキングの地面に刺すトム達。


「ほぇ~」

『大丈夫かな?マサさん気付いてないのかな?』


トムは杭を十二箇所に刺し立て,雅史が仕上げをする。


「グラビティで杭打ち完了だ。」


上手く杭打ちを終え基礎工事等を終え,4階ビル入る高さの半月型のラボと,内装設計図を入れ材料とレアメタル等を入れ,大量の水や氷エーテル魔石等に,照明にはクリスタルレイクの水晶を使い,BOXがミストを出し前より速くミストが,建物を作って行く。


「お兄さんこれは夢ですか?」


雅史は声の聞こえた方を見たら,フィーネが不思議な顔して雅史を見て居た,だが前にシャロの家作った時も見られてるし,フィーネちゃんなら変な気は起こさないだろうと考え,完成して行くセフィール家のラボを二人とトムと分身は,10分の間見届けミストが無くなり固定化魔法を使い,風化等の劣化対策をし,BOXを仕舞い光学モザイクを解除し中を確認に向かう。


「ここが出入口だよ。」

「重そうな扉ですよ。」

「ノブ回せば分かるよ。」


黒い色の扉のノブを回し開くフィーネ,扉をゆっくり引き開けると軽く,中を見てワクワクするフィーネだが。


「何か部屋が在りますよ?」

「まあ防犯とか色々してあるからね,あと此処は部屋ではないよ,室温とかの関係調整場所かな。」

「?」


フィーネには分からないだろうから,今日のフィーネのスカート姿では危ないので,一部施設のエアーを停めて中が見えない様にした,一応他の方法でも雑菌等の対策もしてあるのである。

殺菌等を終えフィーネを巨大なステンレス製,解体台に案内すると。


「…………………」


口をパクパクするだけで,動かないフィーネ。


「まあこれ位無いと,巨大な生物解体不可能だよね。」


フィーネは外に急いで出て,グリーンのスカートの中身が見えそうな勢いで,再び戻って来た。


「お帰りフィーネちゃん。」

「ただいま………じゃあないよお兄さん,中と外の大きさが違うよ,しかも何か色々この中不思議過ぎますよ。」


アタフタするフィーネ。


「さてフィーネちゃん着替えて来てね,スカートとか汚れるよ,これからある魔物を解体練習で解体して貰うからね,あと水は地下から水を汲み上げてるし,着替え出来たりシャワー使えたりする部屋も教えるね。」

「………………………」


フィーネは現実逃避したくなった,夫婦揃って帰って来て建物見て固まってたので,先ずは作業着を着たりする更衣室を案内して,シャワー室や洗濯機や地下水の使い方を教えた,地下水は汲み上げ式ポンプだが,自動清掃濾過フィールタを組み込んで,半永久的に使える仕様にしてある。


「…………何を解体させられるんだろう?」

「新しい命の為に稼ぎなさいよ,三児のお父さん。」


妻ネフィルの言葉に,苦笑いするしかないゲルダーだった,雅史に解体場所に連れられて来たら,広過ぎる解体台に場所を見渡し,ゲルダーは何か違和感を感じたが雅史に呼ばれる。


「さて親子には練習で,レア魔物の古代鮫を解体して貰いますね。」


雅史は大型トラック2台分の,巨大なホオジロサメ擬きを練習用に出す予定。


「サメは時間の経過でアンモニア臭がする,大変この後のモンスターに直系しますよ,アンモニア臭はしないですが遅いと多分腐ります。」


親子は腹を括り道具を持って来て,設備等の説明を聞いてまた固まる親子だったが,オリハルコンの解体道具を並べ気合いを入れる親子,雅史は古代鮫を出した。


「デカ過ぎるだろ。」

「人間なんて軽く一口だよお父さん。」


解体道具を装備するゲルダー,最初に刃を入れる場所を探すフィーネ。


「腹から捌くぞフィーネ。」

「お腹からだね。」


大型用の剣の様なオリハルコン刃を入れて捌く。


「固いな,オリハルコンの道具でも硬い魔物か,なかなか職人泣かせなヤツだ。」


その割に解体はスムーズに解体し,30分後には解体が終わった。


「鱗が鉄より硬いて,どんな化け物だ。」


ゲルダーは文句を良いながら,解体部位の鮫裸を雅史からお譲り貰う。


「指が削れそうなザラザラな皮だな。」


古代鮫の皮を触るゲルダー。


「さて次は本番と言いたいですが,デカ過ぎるので明日にしましょう,魔石は回収しますね古代鮫肉や皮は差し上げますよ。」


それを聞いた親子は,解体した部位をアイテム袋に詰め,ギルドに向かって走って行った,その後かなり高値で売れたらしい。





翌朝目覚めると抱き付いて離れないシャロ。


「おはようシャロ。」

「目を覚まして一人は嫌だからね。」


可愛いシャロを抱きしめた,布団を出ると外はまた雪が積もってた,かまくらとか作れる程ではない積雪。


「冬の始まりだな。」

「雪深そうよね此処。」


雅史とシャロは寄り添いながら外を眺める,ロゼとモカは試験に向け追い込みロングスパートに入った。


「昨日セーラに同居バレそうだったわ。」


だが時既に遅く,セーラが疑惑を感じカルミアと話し合ってたのを,まだシャロは知らなかった。

二人は朝食を終えシャロは学園へ,雅史はハルモニアに向かった,ラボにはもうスタンバイした親子が居たので,早速本題の魔物を出した。


「出すの大変だな,流石私とトムを食おうとしたモンスターだ。」


カバンから出すと外見ワニに似たモンスターで,全長最大30m以上あるが手足は水掻きで,海生恐竜系モンスターで鱗はドラゴンより魚ぽい見た目,まあ海のトカゲであるから仕方ない,尻尾は分厚いドルフィン型だが見た目ワニぽいのに不思議だ。


「どんなモンスターだよ,特製オリハルコン道具の刃先が,魔力込めても鱗を切断出来ない,こんな硬いヤツ初めてだ。」


どうやら苦戦中らしいので,白オリハルコンとミズン鉱石合金の包丁セットと,神鉄剣試作プロトタイプの,サーベル型1本とナイフと短剣型各1本を渡した。


「このセットはなんだ?」


ゲルダーの問いに雅史は。


「特殊合金調理包丁セット。」

「………………」

「特殊合金調理包丁……」

「ホウチョウでなんだ?」


知らないらしい………いや,刀とか知らないし日本以外包丁文化無かったと,思い出すがでもルイーズは包丁持ってた様なと思い出す?


「ルイーズちゃん包丁持ってますよね?」


ゲルダーさんが言う。


「ユウナ嬢ちゃんからもらった,不思議なナイフだな。」


だがフィーネは。


「包丁だよお父さん。」


フィーネは包丁と認識してるらしい。


「お父さん知らないよ。」


だがフィーネは。


「お父さんは料理しないからだよ。」

「フィーネちゃんは基礎が出来てから,料理をしてね。」


フィーネは雅史からの注意に,ダメージを受ける。


「容赦ないなお前さんわ。」

「ではフィーネちゃんの料理上手くなるまで,食べて下さいねゲルダーさん。」


流石のゲルダーも顔が引き吊る。


「フィーネちゃん良かったね,どんどんお父さんでに食べてもらって……」


顔が青ざめるゲルダーだった,仕切り直し先ずはゲルダーがサーベル型を使い,すんなりと腹を開くと血が流れ肉は分厚いのである。


「なんか鶏肉の様な魚の様な肉質だな。」


雅史は見て思った,ゲルダーさんが解体しフィーネちゃんが絵と部位の記録を書いて行く,四時間掛かり半分解体終わりモンスターが腐ったりはしなかった,鮮度も何故か落ちて無いが作業してるゲルダーさんが限界なので,一旦休みにして終わった腹から下の部位を纏めるフィーネちゃん。


「残りは明日かな。」


残りは明日にして今日解体した物の,反省点や部位の特長等を確認するそうなので,解体費用を魔法宝石で渡す。


「報酬はほう…………なあこれ,魔宝石だよな。」


ダイヤモンドカットされた,小さなサファイアを渡した。


「売るなりなんなりして下さい,それなりの報酬額には成るはずですよ,フィーネちゃんにはガン見してた男性の絵ね。」

「………フィーネ………」


フィーネにあげたのは,ブーメランパンツ姿のボディービルの絵画,それを見たゲルダーは何とも言えない顔をした,まあ貰った本人は父の視線でアタフタしてたが。


「では続きは明日に。」


雅史はそれだけ言って解体した部位を,バイエルンのレストランに持ち込んだ。


「久し振りですね,今日はまた肉ですかな?」


凄腕コックのルーウィックさんに,希少なモンスター肉を渡した。


「珍しい肉質ですね,何のモンスターか魔物ですか?」

「海に居たレアモンスターみたいですが,ワニ………アリゲーターみたいな巨大なモンスターですね。」


ワニはこの世界にも居るが,大抵モンスターか魔物であるので,動物には含まれないのである。


「アリゲーターにしては,上質の食事を食べてたみたいですね,興味深い肉質だ………誰かこの肉を,料理として評価出来る方を連れて来て下さい,今日の営業は休業にして,この食材を生かす料理を出しますよ。」


数人浮かんだので,必要な物を聞いたら。


「珍しい柑橘類と,何か私が知らない食材が………」


雅史は言い終わる前に,酒で洗い蒸したあんこう肝を渡した。


「何かの部位ですか?」

「あんこうて魚のモンスターの肝を,酒で洗って蒸した物ですね。」


不思議そうな顔で見てから,厨房に行き少し端を切り一口食べ,何か嬉しそうにして居た。


「あと黄玉おうとうもココに置いときますよ。」


雅史はある場所に向かった。





「次回に当たれ!」

「また公務サボってるのかキャスビル。」


茶色髪の天然パーマに,軍服らしき水色の服装に胸ポケットには,勲章を付けた人物が居た。


「何しに来たアムロ。」

「暫く軍を連れて魔物討伐依頼出したの,キャスビルだろう。」


少し間を置き。


「…………そんな事は忘れた。」

「これが昔冒険者時代に張り合ってた,ライバルとは思えないなキャスビル。」

「うるさいぞアムロ。」


この後怖い人物に,めっちゃ怒られたキャスビルだった。




アリシア「本当に同居したのシャロ?」

シャロ「何で休日なのに,今日登校日なのかしらねアリシア。」


アリシアは話をはぐらかされた。


アリシア「フローラは今日帰るらしいね,シャロみたいに抜け駆けしないよね。」

シャロ「………………」


不安に成る二人だった。



次回に続く。














次回あの方々初登場と名前が判明します。

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