初雪舞う冬の日に。
遂に釣りイベントと修羅場イベント
雅史は夜が明ける前にCafeRabbitに来たが、眠そうなエーゲル親子を見なかった事にし、マスターズは何故かフローラさんを連れて来てた。
そのフローラさんの近くには、何か微妙に不安定なシャロが居る、釣りに行くとは言って無いが、シャロに不思議なトレンチコートオレンジを渡した、何故ベルト付きロングワンピースは、オレンジベースのチェクに茶色ライン系の服装に、白ソック?に見えるソックス、まあ後で呼ぶつもりでわあったが、シャロ以外は釣りの格好か冒険者の格好か、秋冬物の服装。
「早過ぎるプレゼントに、成ってしまったなシャロ」
「このトレンチコート軽いし、何か快適……ありがとマサ」
雅史に抱き付くシャロのスキンシップ、それを見たアリシアとフローラがムッとする。
(シャロだけズルい、私も欲しいあとイチャイチャするな二人共、益々モヤモヤする)
アリシアと同じくフローラも。
(最初に彼を好きに成ったの私だけど、こうもまた見せ付けられるとやっぱりモヤモヤする、夏にアピールすれば良かった、あとイチャイチャしないでシャロちゃん)
だが彼女達は知らない、そしてシャロすら知らないこの後の展開に、しかもロゼが居たら面白い展開に成ったかも知れない。
「後でシャロに二人紹介したい人居るから」
その言葉にシャロは嫌な予感がした。
「後トムがその内結婚すると思う」
「え!?」
シャロは混乱した、そしてトムは先に船に居る。
「まあ色々後で話そうシャロ」
全員を連れ船があるビーチに向かった。
「…………あれは漁船では無いわ、輸送船位在るわ」
ジェラールさんにツッコまれた。
「……………また新しい場所ねマサたら」
シャロの膨れた顔を無視し、全員スカイボードに乗り乗船しドラゴン海溝へと移動し、深海200mの場所で船を止め釣竿と仕掛けを渡す、上機嫌なジェラールさんたがたまにフローラを見る。
『孫を泣かせたら許さんからなとは言えんが,フローラ次第じゃな……昨日夕方に行なり帰って来るとはな,何か思う事が彼にあるんじゃろう,バカンスの時も目で追ってたからな,まあワシは大物を今日は釣りに来てるが,トロ食いたいから釣れると良いな。』
「さてマグロを釣るぞ。」
張り切るジェラールさん。
「私乗り物に弱いのに大丈夫なの不思議。」
「うんうん」
シャロが言うとフローラとアリシアも頷く。
「揺れて無いからじゃな。」
ジェラールさんの言葉にハッとする3人,雅史はまだゲスト二人を呼ばない,そもそもその二人もそのサプライズを知らないし,自分しか乗船してないと思って居た,雅史がサプライズする前に二人は出会ってしまった,ルリは迷って居ると赤いフリルスカート姿の,見覚えあるお嬢様と出会った狼狽えるルリ。
「…………え?エルリーナ様?」
船内ゲスト部屋に居たエルリーナは,お茶をとお菓子を飲み食いし過ぎてトイレを探しに出ると,綺麗な灰色髪とベレー帽に不思議なデザインのスカート姿の女性と目が合うと,何か驚かれた時に夏のあの事件前の,護衛してた冒険者達の中でユウナの次に浮いてた彼女を思い出す。
「貴女は夏にセーラ達と王都に帰る時に居た,護衛してた冒険者達と居た,綺麗な灰色髪の魔法使いでしたわね………て事は,マサが会わせたい人て貴女?」
エルリーナは驚くと。
「私もマサから会わせたい人が居ると聞きましたが,まさかエルリーナ様とは………」
色々な意味で,困った顔をするルリスティーナ。
「まあ何となくマサの計画が分かりました,それにマサの恋人は私だけでは在りません,貴女も認められたなら身分なんて関係有りません,一緒に彼を支えましょう………それに怖い人が居ますし。」
エルリーナはカルミアが脳裏に浮かぶ,怒ると一番怖い人物だと訴える乙女の直感。
「それに一番はシャロさんですから,私達は等しく同じポジションですわ。」
狼狽えるルリスティーナと,トイレを忘れてたエルリーナは思い出し,トイレに駆け込むがトイレで悲鳴を出すオチが。
その後二人は意気投合し食堂で,雅史に関する話に花を咲かせたが,この時この二人の出会いとフローラの勇気を出した行動が,8人の運命の歯車が動き始めた………それは彼女達8人と雅史の,未来の話しだがシャロにとしては嬉しい反面複雑にも成った。
もしフローラが何かを感じても行動しなく,シャロの婚約話しで初恋を諦めてい居たら,バナージ王子と結ばれた未来だったが,フローラはそれを選ばず雅史を選んだ結果に成った。
「さて先ずは深海魚を釣ろうか。」
「何でお爺ちゃんとお父さんは武装してるの?」
昔の装備は使えなかったらしいので,余りそうな不思議なトレンチコートをさっき渡した,ついでにアリシアにはアクアブルーを,フローラには桜色を渡し次いでにエーベリックさんに灰色を渡した。
「私には武器をくれないのか?あと何故私は灰色何だ?」
「あの二人には貸しただけですよ,色は適当です。」
仕方ないのでエーベリックさんが釣り上げたら,トムかエネーブルか雅史が倒すことにした。
「…………釣りだよね?」
アリシアが不思議そうに聞く。
「大抵魔物かモンスターだけどね。」
青ざめるアリシアとフローラとシャロ。
「まあこの時期はあんこだけどね,マグロはメガトンマグロが旬らしいね。」
ゴクリとトムとエネーブルにユリにビオラに,ジェラールが眼の色を変えた,何かどす黒い欲が吹き出て居たが,魚雷より速いらしい異世界マグロをどうやって釣るやらと,雅史はお目当ての魚目指して釣糸を深海400m位の場所に,釣糸を垂らし待つともうヒットしたので釣り上げると,巨大な鯛が釣れたので釣り上げと共に,倒しカバンに収納した。
「先ずは一匹目。」
魚の大きさに顔が青ざめるシャロ。
「…………デカ過ぎよ。」
シャロがツッコミを入れる。
「ファンタジアの漁師でも,あんな大きな鯛は釣らないわよ。」
「うんうん。」
シャロに同意するフローラ。
「私も釣りたい。」
アリシアに違う釣竿を貸す。
「次こそお目当ての魚を!」
だがまた浅い場所でヒット。
「…………竿変えようかな。」
実績ある釣竿だが浅い場所の魚で,目当ての魚でわ無いので釣り上げたあと,釣竿を変える事にしたが。
「何か大物だな。」
引きが強いが皇帝程では無いと釣り上げると,勢い良くつり上がったのはメガトンマグロだった,しかも1٠8t級だった,異世界特殊釣竿は頑丈である。
「僕が貰ったー」
「させねえよトムさん。」
銃口をマグロに向けるエネーブル,雅史が釣り上げた巨大なクロマグロいや,メガトンマグロは空中を舞い,黒く光る魚体は朝焼けを反射し黒いダイヤモンドの様な,そんな光景だがマグロ狙い達には違う光景だったらしい。
「トム頑張って。」
ユリの声援もエネーブルの狙撃も,トムのジャンプも無意味に終わる,雅史が魔法で先にトドメを刺しカバンが収納したからだ。
「後で刺身を出すから落ち込むな。」
トム達は再び釣竿を持ち待つが。
「釣竿変えよ,浅いのは要らないし。」
トムが分身使い釣竿を回収,他の場所で他の分身と釣りを始めると,メガトンマグロや豊穣鯛やら大漁に釣り始める分身達,刀を装備したトム分身体?が酒をねだるので渡した。
「頼むぞ万能釣竿。」
真・ゴーストシップのゲソをエサにし,深海300mでヒットするとゆっくりリールを巻く,グロテスクで冬の鍋の定番が姿を表し,雅史は一気に釣り上げた。
「大王あんこうゲットだ。」
最後の抵抗か空中で口を大きく開けて,雅史を食べようとしたが真っ二つにされカバンに収納された。
「マサ今の魚?は何?」
「女性が好きなヤツじゃな,冬は美味い鍋になるわい。」
ジェラールさんは何故か普通に秋刀魚が釣れて居た,ロイドさんは何故かノドクロの巨大なのを,エネーブルは不思議な万能仕掛け疑似餌を使い,豊穣鯛や深海ヒラメを釣って居たまあグロテスクに,目が飛び出てたが。
「私も釣れたよ。」
アリシアは虹色に輝く秋刀魚が釣れた,だがエーベリックさんは何故かモンスターばかり釣り上げる。
「何で小さい古代鮫ばかり釣るんですか,レア魔物釣る天才ですか。」
「私に言わないでくれ。」
トム分身がエーベリックさんをまたサポートし,エネーブルがヘッドショットで仕止めてるとシャロがまた聞く。
「女性が好きなのて?」
雅史はコラーゲン豊富な魚と話すと。
「マサもっと釣るのよ。」
シャロは眼の色を変えた。
「私も肌ツルツルに成りたいから,未来の旦那様頼みますよ。」
アリシアまで便乗するとフローラが上目遣いで。
「頑張って下さいね,私沢山綺麗に成りますから。」
「沢山食べるの間違いよ,フローラは。」
シャロのツッコミは今日は大忙し,雅史は美少女3人にほだされ張り切るのだったが,シャロはフローラの行動に今更と思う,それはバカンスの時にチャンスを棒に振ってたから,雅史では無かったのかと安心したからだ。
「巨大な大王あんこうまた釣り上げたぞ。」
シャロ達は何時食べれるか楽しみにしてたので,解体終わった食材を鍋にしに向かう、3人の美少女を連れ食堂に向かう,だが雅史に予想外の遭遇戦は食堂で起きた。
『何で二人がもう出会ってるの?』
食堂でお茶を飲みながら談笑する,ルリとエルを見て固まる雅史,後ろからは三つの圧力を感じるので覚悟を決める。
「シャロ紹介するよ。」
そしてルリスティーナとエルリーナを呼ぶ。
「あとエルにルリにも紹介するよ。」
シャロから嫉妬オーラを感じるが。
「シャロは前に会ってるが,エルリーナとあとルリスティーナ,新しい私の彼女で………」
ルリとエルに向き合い。
「この赤毛の活発で積極性ある彼女はアリシア。」
雅史はアリシアが諦めずアタックした,思いを受け止め。
「彼女も今日から彼女に成ります。」
フローラ以外開いた口が塞がらないが,アリシア涙を流しながら喜んだ。
「私も彼女に立候補します,もう我慢出来ない。」
フローラまで立候補した,フローラは雅史に走って行き胸に飛び込み,両手で雅史の顔を抑え背伸びをしてキスをした。
「……………春に助けてくれたお礼と,私の初恋を抑えてた思い受け止めて。」
雅史はフリーズしアリシアは口をパクパクさせ,シャロは茫然と立ち尽くし,エル&ルリはパニックに成ってオロオロして居た。
「返事はまだ?」
何かタガが外れたフローラは,雅史の首に腕を回し再び背伸びをしてキスをした。
「…………二回もしちゃた………キスて甘いのね。」
シャロが我に帰り。
「私はまだ,今日マサにキスされてない。」
「……………………」
雅史は混乱したがフローラも恋人にした,この場に居る全員に雅史は宣言した。
「シャロの両親に挨拶しに今度行くぞシャロ,あと春に結婚しょうシャロ。」
シャロ以外全員フリーズした。
「嬉しいマサ………やっと言ってくれた。」
雅史に抱き付き泣くシャロを,祝福する親友二人だが。
「勿論私とも結婚しますよね。」
フローラが言うとアリシアも。
「シャロと一緒とは言わないから,結婚してくれますよね。」
だがエルも負けずに。
「勿論私も卒業したら約束通り結婚ですよね。」
ルリも遠慮がちながらも,袖を引っ張り上目遣いで。
「勿論仲間ハズレにしないですよねマサ………」
雅史は全員に宣言する。
「8人全員結婚しますとも。」
シャロとエルリーナ以外全員。
「「「私達以外にも居るのぉ~」」」
後に雅史妻の会が結成されるが,カルミアに主導権は渡されなかった,カルミア以外満場一致でシャロが仕切る事に成った,主に雅史とイチャイチャスケジュール等の会議であったが,結局雅史が忙しい時はお茶会に成るのだった。
「さてあんこう肝の酒蒸しと,鍋二種類を作るぞ。」
エルリーナが聞く。
「ナベてなんですの?」
シャロが言う。
「勇者様とかの故郷の料理だったわよね,ドラルーラでは冬の家庭料理として有名ね。」
「そうそう。」
フローラの相づちに,雅史は脂汗を流す。
「大和神国や和の国にも,普通にある鍋料理だよ。」
雅史は誤魔化す事にしたが,シャロは何か怪しいと思って居た。
「シャロ味見するか?」
「僕がしますよ。」
影からあざとく現れたトムだが。
「味見するわ。」
雅史はあんこうどぶ汁と鍋を特製土鍋で煮て,豆腐や白菜や茸等をふんだんに使った麹味噌たっぷりどぶ汁と,醤油ベースのあんこう鍋を作り,シャロに鍋の方を味見して貰うと。
「何か体が温まるから,マサ抱き締めて。」
どさくさ紛れで,甘やかしてアピールをされる雅史。
「困った婚約者だな。」
「え!?」
シャロがポケットから婚約指輪を出して嵌め,雅史もやっと公然と婚約者と言えた。
「私聞いてないよシャロ。」
アリシアが抗議する。
「私も聞いてない。」
フローラも抗議する。
「いつの間にシャロさんと婚約したの。」
エルリーナがうるうる瞳で聞いてくるが,セーラのネタを使うエルリーナだった。
「私は何時婚約してくれますか?」
ルリもうるうる瞳で聞いて来る。
「シャロの両親の挨拶終わったらて,セーラの方はもう両親の挨拶済んでイタタタタ,シャロ耳痛い耳痛い引っ張らないで。」
顔は笑顔だが眼は笑ってはない。
「同棲するから勘弁してシャロ。」
「それなら許してあげる,私以外同棲禁止だから。」
だが他から。
「それ異議あり。」
「右に同じく異議あり。」
アリシアとフローラが異議申し立てをする。
「私も異議です。」
ルリまでと思ってたらエルリーナも。
「全員同棲を希望します。」
だが雅史は。
「却下です特にエルは屋敷に住んでるだろ,後で色々あの薔薇マニアにネチネチ言われたくない。」
『他でイチャイチャしてるから,勘弁して欲しいよエル。」
4人の異議申し立ては雅史に却下されたが。
「まあルリは一緒に冒険行けば,泊まりの冒険なら同棲みたいな状態だろ。」
ハッとするエルリーナだが。
「エルは卒業まで冒険には連れて行かない,まあこの前ロゼは狙撃手として戦いに参加したけど。」
エルリーナが呟く。
「親友に先を越されたわ。」
雅史は知らない,エルリーナとロゼが帰って来る前に親友に成ってる事を。
煮えた鍋を火から離し,先に分身合わせた6人にあんこう鍋を振る舞ったが,猫だけにトムは猫舌で苦戦中だったが。
「猫精霊だからって,舌まで猫舌にしなくても……アチ」
どうやら本体だったらしい,どぶ汁は甲板に持って行き,ジェラールさんが先に食べ始める。
「やはり冬は土鍋料理じゃな。」
「あんこうのどぶ汁ですよ。」
何か言いたそうだがフローラの姿無いと知り,ジェラールは雅史に向き合い。
「…………,さて腹減ったから秋刀魚でも焼いてくれ,後孫を泣かすなよ。」
「お腹空いてるなら鍋を早く食べ下さいよ。」
トム達も竿を置きやって来たので置いて,炭とかを出し秋刀魚を焼きなから,鯛の刺身も出したらジェラールさんやトム達に,一瞬で食べ尽くされた。
「遂に娘も結婚だな。」
エーベリックさんがフラグを言うので。
「誰の?」
惚けてみたら。
「まだだったか,そろそろプロポーズ位。」
「何か色々吹っ飛ばしてますね。」
だが他の方向からも。
「フローラは貰ってくれるよな。」
「何で不服そうな顔で言うのですかロイドさん。」
この後フローラとアリシアにより色々大変だったが,この後の大物で色々うやむやに出来た,特にマスターズの嫉妬にあとフローラは結婚しても進学予定であるが,フローラとの結婚はもう少し先。
「私はマサ優先だから。」
フローラ進学を聞いてもシャロはぶれなかった,再び食堂に戻りチョコをおやつに出す。
「この白いチョコ甘くて美味しい。」
「ロゼが居たら大変よ。」
「「うんうん」」
アリシアは幸せそうに言いながら食べ,シャロがホワイトチョコを食べながら言い,ロゼがしそうな行動に同意するアリシアとフローラ。
「ロゼの評価はチョコ中毒者扱いだな。」
「本当の事よ」
「あの後輩は学園でも有名だから。」
「ファンタジアまで,買い占めに来た時も有るからね……夏前まで姿を見たわ。」
3人の話しに頭を抱える雅史だった。
「さて釣りを再開するか。」
甲板に戻りエネーブルとトム分身がタッグで,メガトンマグロ狩りをして居た,分身が釣り上げ空中に上げたのをエネーブルが,ヘッドショットで仕留めたが刀を居合い体勢のトム分身は,ガッカリして居た。
「またマグロが消えたぜ。」
「だからマサさんのカバンの中に入ってるんだよ,僕らが倒したのだけだけどね。」
ゲスト達は自分のアイテム袋とかに,釣れた魚を入れてる光景をエネーブルはみたら。
「後で本当に貰えるよなトムさん。」
確認するエネーブル。
「そこまで僕は知らないよ。」
分身は一心不乱に魚を釣り続けた,そして久々にヤツが現れた。
「何だあの角は?」
「何か巨大なのが来るぞー!」
慌てるジェラールさんとロイドさん,それを聞いて迷うエーベリックさん。
「トム久々の血祭りだ。」
「僕の特トロちゃん。」
特製雷エーテル魔石仕込み槍を出し,エアーウイングで空を飛ぶとキャナルから報告が。
『一角マグロ皇帝が,海溝南より北上2体確認しました,今居る一角マグロ皇帝の下にもう,1体更に巨大な一角マグロ大皇帝を確認,船が危険な可能性あります。』
雅史は判断し。
「キャナル船の移動開始,エネーブル新居の島に移動。」
『了解マスター。』
船は動き出しエネーブル達の新居がある,島に向かって発進した。
「トム行くぞ。」
「アイサー。」
やる気満々のトムと分身に特製槍を渡し,船を追う一角マグロ皇帝に上空から技を放つ。
「食らえ流星衝。」
技の発動させ槍を放つと,闘気の光と電気のスパークが合わさり,流星の様な光の槍にスパークほど走り1体にヒットし,脳天に刺さり電撃で一角マグロ皇帝1体を倒した。
「僕はデカイの貰った!!」
槍を異常なスピードで投げ,巨大な一角マグロ大皇帝を仕留めた,仕留めた槍は貫き海溝底へ。
「今日は本気出し過ぎだよトム。」
同時にトム分身も仕留めたので,合計4体を仕留めると海溝の底から,更なる強敵が現れた。
『マスター古代生物モンスター接近,更に高度を上げる事を具申します。』
慌てるキャナルに雅史とトムは高度を上げる,飛行ユニットは博士に預けてる為今は無いが,プロトタイプ2号機が在ったが,トム専用機にカスタマイズ中にトムを呼びに行ってる時に,祐奈と自称女神が居ていつの間にか引っ張り合いし,乱暴に扱って落とした結果爆発して壊れた,あの恨みは少し晴らしたがアレ以降BOXで改良はしても,材料が足りず結局2号機は棚上げ中。
「渡したばかりだから無理だよな。」
「マサさん下にデカイ影が。」
水面を割り出て来たのは爬虫類みたいな巨大な口で,歯は鋭利でどんな硬いモンスターでも噛み砕けそうだ,しかも鼻らしき場所にトムが投げた槍が小さく見える,海面から結構高い高度だが危うく食われそうだった。
『あれは古代生物最強海洋モンスター,グランドモサウルスです,恐竜種と同じ種ですが獰猛で海のギャング王と恐れられる,危険なモンスターです。」
顔が海に戻るとゾッとした,あの口のデカさは
船が一撃でスクラップに成りそうだ,移動させて正解だったが。
『どうやら寝てたのを起こされ機嫌が悪い様です。』
トムを見る雅史。
「あんなのが居るとは知りませんよ。」
船を追われたく無いので攻撃をする。
「最初から本気だす。」
雅史が魔力リミッター解除し,上級上位魔法を発動すると空に雷雲が発生し,雲からは蒼白い稲妻がスパークする。
「一撃だ一撃で倒す,行け神雷」
❪神雷とは❫
雷上級上位魔法。
神の雷の如く目標に向かって雷の柱で攻撃をする,そのスピードは光の速さに匹敵するらしいが,もう一つ最強の上級上位雷魔法がある。
ピカッと光った後,轟音と共にグランドモサウルスに雷の柱が直撃したが。
『生存を確認,まだ息がありますが麻痺と瀕死で動かない模様。』
丈夫なレアモンスターである,確かに痺れた様な痙攣をしてたが,次で終わらせるつもりで魔法を連続展開。
「もう一つオマケだ,コスモ・サンダー」
❪コスモ・サンダー(宇宙雷)とは❫
雷上級上位魔法の一つ。
その雷の光は光速を超える蒼き高出力の雷,宇宙空間でも物質を焼き尽くす質量を持つ高出力である。
蒼き雷が遥か上空から,さっきより轟音を轟かせ弱ったグランドモサウルスに落ちる,グランドモサウルスは動かないが巨体が浮上し,トムが自在剣を出し死亡確認の為に,剣を延ばし脳天に突き刺す。
「倒しましたねマサさん。」
「何かに使えるかな?」
後で料理に使えるか調べる事にした,知識が無ければスキルでも調理出来ないからだ。
「海王類だからどんな料理にに成るやら,おや?BOXが解体しないな,解体してくれるか分からないが頼むかな?フィーネの件も在るからな。」
後にこのモンスターが波乱を呼ぶ,主にハルモニアのセフィル家とハウゼンがである。
全員と合流すると心配されたが,雷魔法を問い詰められたが上手く誤魔化せたはず。
「浜釣りをするかな。」
「俺は何時もの岩場ポイントで釣るぜ。」
エネーブルはそう言い,海鳥が巣を作る絶壁ある海岸に向かった。
「エネーブルは刺身要らないと。」
飛んで帰って来たエネーブル。
「早く言えマサ。」
一角マグロ皇帝をの各部位を切り,皿に盛り付けたがその間にジェラールさんやトムやエネーブルに,ビオラやユリが食べて盛り付けが間に合わない。
「そんなに美味しいなら私も……」
だが修羅場の雰囲気にたじろぎ引くシャロだった。
「大トロが足りんぞ。」
「特トロ至急お願いしますよマサさん。」
トムとジェラールさんの間にスパークが見えるが。
「何としても今回は特トロを食べてみせる。」
今回も負けフラグ確定かエネーブル。
「その特トロもワシが貰う。」
「僕のです渡さない。」
だが雅史はシャロ専用をコッソリ作ってた,中トロやトロを大量に出し腹を膨れさせる雅史だが。
「美味しいわねユリさん。」
「マサさん来ないと食べれないですからね。」
ビオラさんとユリさんが妨害してた。
「特トロを。」
「大トロはまだか。」
トロと中トロが尽きた頃,エネーブルがブロックごと大トロをワイルドに食べて居た。
「やはりワイルドに食わねえとな。」
雅史は見なかった事にし,大トロ終わる頃にはマグロ大食い達は,満足そうに屍に成ってた。
「次は鯛の塩蒸しと焼きだな。」
焼きのスキルは順調に育ち,後少しで焼き職人スキルを獲とく成りそうな予感。
「出来たよ。」
腹ペコ達が舌鼓打ちながら,鯛料理を食べて幸せそうな彼女や婚約者の顔に,疲れが癒される雅史だった。
「マサはまた唐揚げ食べてるわね。」
「ただの唐揚げでは無いのだよ婚約者よ。」
そう遂に手に入れた柚子を仕込んだ,柚子味唐揚げである。
「唐揚げ?」
アリシアが不思議そうに見る。
「バーでたまに食べてるよね。」
目敏いエーベリックさん。
「あげませんよ。」
だがチーズ味にハマったルリが,雅史の袖を引っ張り。
「何時もの頂戴マサ。」
上目遣いで言うルリに何か誤解されたのか,怒りに燃える4人が雅史を睨む。
「ほいチーズ味。」
皿を出すと隣で食べ始めるルリ。
「何か見せ付けられてる気がしますわ。」
静かに怒るエルリーナ。
「この頃私でも食べて無いわね。」
目が据わってるシャロ。
「………………」
気になりながらも鯛を食べるフローラ。
「私には?」
「レモン味で良いかアリシア。」
「あ~んして。」
シャロの顔がひきつる,流石にそろそろシャロが爆発寸前である。
「はいシャロあ~ん」
「仕方無いわね~」
「シャロに甘過ぎて,私の分だよねそれ。」
「マサ美味しい。」
喜ぶシャロに,4人はシャロを白い目で見る,そしてアリシアが一言。
「ツンデレは流行らないよシャロ。」
「うるさいわよアリシア。」
オッサンズ達3人とエネーブルとトムは,また釣りをしに海岸に向かった,雅史は船を戻す為に船を出したのだが。
「何で着いて来たのやら。」
大和富士には積雪がだいぶ降りて来たので,拠点裏の家畜達の大雪疎開場所をまだ検討中。
「白鯨は余り移動してないよね。」
アリシアの言葉にシャロとルリが反応し,エルリーナとフローラは不思議な顔をする。
雅史とアリシアは大和富士から,北の方角に向かう白鯨を見る。
「何も見えないですわ。」
エルリーナが言うとフローラは。
「空飛ぶ大きなクジラね。」
アリシアに続きフローラも見えるらしい。
「フローラも見えるんだ。」
「?普通は見えないの?」
「今の所見えてるのは,私とアリシアとフローラだけだな。」
だがシャロとルリは。
「白鯨にマサに連れてって貰ったわよ。」
シャロが対抗心で言うが,ルリも負けずに。
「私は図書館の中でマサと過ごしました。」
「………………」
シャロとルリの間に何かがスパークする。
「私も行ったけど。」
アリシアが火に油を注ぐ。
「マサ後で話があるわ。」
「私はマサと素敵な思い出がありますから,キャ………」
シャロは更にムッとする,赤い顔でくねくねするルリ,キャラ変わってませんかルリ。
雅史は構わずキャナルに後を頼み,セカンドハウスに向かう。
「この花何時も咲いてるわね。」
シャロは次々に咲く桜を見上げる。
「あ………雪らしいのが降って来たよ。」
アリシアが見上げた先には,小さな雪が舞い降りて来た,冬の訪れを告げる雪が舞い降りて来る。
「アリシアとフローラにも,セカンドハウスに来れる……」
「私とマサの憩いの場所がぁ~」
シャロは頭を抱える,だが雅史はシャロにサプライズを後でするのだった。
「次回に続くぞ。」
「ジェラールさん誰に言ってるのですか?」
リールを巻き聞くエーベリックさん。
「ワシは無いも言っとらんぞ。」
知らばくれるジェラールさんだった。
アリシア「やっと婚約しましたよ」
シャロ「してないでしょ」
エルリーナ「嘘はいけませんわアリシアさん」
フローラ「そうよ私とシャロが婚約よ」
シャロ「どさくさに紛れて,嘘を言わないのフローラ」
ルリスティーナ『言えない,恋人に成る前に………』
赤い顔をするルリは妄想ダイブを始めた。
次回に続く。
連続アップ!終了です,次回から通常運転成らぬ通常アップ!予定。




