蘇りし者達の奇跡と蘇らぬ者
ルナリアとイレイナの短編話し,先行で午前にアップ!。
キノコ狩りを終えた雅史,翌日雅史は試しに神殿の宝箱から手に入れた,蘇生ポーションレシピを試しにを作る事にした。
「先ずはタイニーフェザー山だけど。」
「面白そうだから僕が卵取って来ますよ。」
トムが手を挙げる。
「隠密行動で………」
「取って来たよ全部。」
影移動が更に早くなってるトムとその分身。
「後は恐竜の卵と煉獄鳥の卵だな………」
「と言うと思って大和富士の冥府ダンジョンと,マラウエアーマウンテンの恐竜の巣で取って来ましたよ,月光華もついでに。」
『昨日夜にユリとデートのついでにですが。』
いつか行こうとしてた場所を先に行かれ,雅史は相当凹むが材料が揃ったのでチノ店長立ち会いの元,試験管や圧力釜等を使い蘇生ポーションは完成した。
「何で同じ工程なのに,二回目と三回目のポーションの色違うのだろうか?」
最初のポーション製作は血のように赤く,二回目のポーション製作は無色透明,三回目ポーション製作は虹色に………。
「ルナリアと共にルナリアの故郷に向かうぞトム。」
「300本も使うのですか?」
実際には700近くあるが,残りは容器が無いから使ったあと補充する予定。
「でもルナリア帰って来てますよねたまに。」
「トム,ルナリア今何処に居る?」
トムは分身の情報を言う。
「2日ぶりに部屋に来てますよ,あと洗濯しに来てますね後ろから見た感じらしいですよ。」
「………………」
雅史とトムと魔法でステルス化を試してるチノ店長は,ルナリアと合流しいざレーティシアアルプス麓のゴルダー村に向かった,犠牲者はキャスビル王の計らいで全員棺で石碑の下に眠って居るらしい。
「マサさんここに両親や,連れ去られ死んだ子や村人が眠ってます,旅立つ前に花を供えに来ました………。」
悲しげな瞳でルナリアは言う。
「では悪いが全員出させて貰うよ。」
ルナリアは動かない,綺麗に魔法で掘り起こすと棺にネームプレートがあり,ルナリアに両親の名前確認後に先ずは棺を開けると,腐敗が進んで状態が微妙だったが一応,赤い蘇生ポーションを1本死体に使うと,腐敗した身体が虹色に光を発し眩しく見えない。
「マサさん何ですかこれは?」
ルナリアは光の眩しさに目が眩む。
「書物の現象より光が凄いです。」
チノ店長が記録を書いてる音がする,光が収まると男性が生前の姿に成ってたが,一応メディカルチェックをしたら……
「本当に蘇生出来た………」
「お父さんを蘇生出来たのですか?」
そして男性は目を開けると。
「………何故私は棺桶に………それに,雰囲気は変わったがルナリアと誰だ君は?」
「ルナリアに魔法を教えた冒険者ですよ。」
「お父さん…………」
ルナリアは泣きながら父親に抱き付き,雅史に助けられるまでの出来事や,助けられ後の旅の話をして居たが,死体の時の臭いは消えてないのか臭いらしい。
「…………私は何で棺桶に?」
「それもう私が言ったよルーナ。」
「…………これは夢かしら?夢よね?先に死んだエドワードが,生きてる筈無いもの。」
「お母さん………良かった………私………私………」
ルナリアは父親の時以上に泣きながら,母親に抱き付くと。
「俺よりルーナかよルナリア。」
シクシクと泣くルナリア父の,エドワードさんだった。
ルナリアが両親と涙の再開中に,今度は無色透明ポーションを使うと,効果が在るらしく小さな少女も蘇る,何故腐敗した身体が時間が巻き戻った様に成るのが不思議だが,高齢者や頭がない死体や,寿命らしい死体はどの色でも蘇生出来ない,頭部の骨が在っても甦ったり,甦らなかったりであるがポーションを大量に消費する,平均5本使えば小さな頭蓋骨が在れば蘇生も可能,だが蘇らない人の基準が不明だが何故か犠牲者で無さそうな,古い遺体すらポーション10本で蘇生した,謎が深まる蘇生ポーションである,しかしこの古い遺体の人物は混乱し,全裸のまま何処かに逃走してしまった髭もじゃのオッサン。
他にも病気で死んでる死体は,蘇生後に速攻で治療すれば再び死なない事が判明,チノ店長がレポートに纏める,あとオッサンは古い崩れた石の建物前で,「異世界に来て初めての一軒家が」と言ってたらしい。
騒ぎに気付いた生き残りの村人がやって来て,甦った仲間や友人と涙の再会を始めた,そしてルナリアの旅も終わりを告げなかった,その後世界を再び旅をして子供が産まれるまで,初心者魔法使いに魔法を教え回ったり,雅史を襲いに行ったりと波乱万丈な物語をするルナリアだった,ルナリアが誰と結ばれたかは………秘密である,そして雅史は次に向かう。
「さて次はアメストリアに行くぞ2人共。」
「ルナリアはどうします?」
トムの問いに。
「親子の再会を邪魔は野暮だぞ。」
雅史は旧アメリア神国が元の国の名に生った,アメストリアの雅史が作った墓地に向かう。
「魔法で吸い込む前の遺体は回収したけど,やはり死体の損壊は激しいが…………」
試しに体を復元してから蘇生させたが,何人かはもう魂が輪廻から帰らなかったみたいだ,あと魔法の影響で無いことを願う。
「やはり魂が帰らないと蘇らない。」
「蘇生した女性はどうします?」
トムに女性達に服を着させ,復刻を目指す仮首都の冒険者ギルドに預けた。
「次は夜にしょう。」
夜に成り旧エルロイ,今はロゼの兄フリードが領主をしてるエスタークの,集団供養墓地に向かい内密に犠牲に成った女性達を蘇生させる,本来ならイレイナを連れて補佐させたいが,その罪は引き取った自分がと雅史は,犠牲者達を性病とか回復させながら夜中過ぎまで,全員を蘇生完了し全員をある場所に保護させた,後はロイドマスターの調べた故郷に帰った遺体を蘇生させ,残った一人を蘇生を終えた頃には日が昇り,朝霧すら無い時間に成ってた。
「少しはこれでイレイナの罪が軽く成ればな,まあキノコ頭は死んで当たり前だし,イレイナには悪いがあの父親に同情は無い。」
雅史は後一つ名もない墓の前に来た。
「貴女の娘は悪さに手を貸し,手を染めてしまったが私があの子の支えに成りますよ,いつかレキリアと共に墓参りに来ますよお義母さん………試しにと。」
どんな殺され方されたのか分からないが,頭蓋骨や腕や肋骨の損失が激しく,死後数年以上経ち過ぎて蘇生出来る奇跡が難しいかもだが,一応蘇生ポーション使ったが一部身体が復元されなかった,2本虹色を使ったが身体は修復されたが息を吹き返さなかったので,メディカルチェックするとお腹の中にレキリアの,弟か妹が宿ってたみたいだがその生死原因があやふやな為に,蘇生が不可能らしいが何か黒い物がその胎児に刺さってた。
「トム,花を敷き詰めよう。」
「………このバラの花ですね。」
薔薇等を敷き詰め手を併せ,再び棺桶の蓋を閉め元の状態にしてから,彼岸花の華の青い花と更に珍しい青紫色花の,球根を植えその場から去りながら話すトム。
「あの何か呪いぽいのどうします?」
トムが聞いたが,花を入れた時にリミッター解除で魔法を使ったが,特殊な呪いらしく解除出来なかったが。
「………まあ,原因分からないし蘇生出来るかも分からないが,難しい方の素材集めてまた試しに来よう,魔法で解呪出来ない呪い解除方法も探さないとな。」
「素材集め等の冒険再びですね。」
雅史は新しい目標を追加し,拠点へ帰って行く。
「次回はどうなのかしらね?」
太った旅人を見送る女性。
「異国の人,あの子………レキリアの事をお願いします………。」
頭を下げた美しき金髪の女性は,何かを成し遂げた様に光の粒子の様に,姿が消えて行く。
「レキリア………幸せに成ってね………傍に居られなかったけど,貴女はあの男の子で………わ…………」
意味深なセリフを残し光は天には帰らなかった,お腹には黒い楔が刺さってた。
「…………これ抜けないと何処にも行けないわね,それにレキリアには本当の名を知って欲しい,ネモフィラ………私とあの人と付けた本当の名を。」
何かを思うレキリア母,名もない墓標に名が刻まれて居たが,レキリア母には読めなかった。
「何語かしら?」
後に雅史は再び訪れる。
ロイド「終わったみたいだな。」
雅史「終わらせましたよ。」
ロイド「資金は預かるが,またルードリッヒに絡まれるぞ。」
雅史「その時は思い切り,眼帯掴んで攻撃してやりますよ。」
その後実行されたのは言うまでもない,違う件で。
次回に続く。
復帰一話目続いてもう一話は夕方に。