拠点移動とキノコ狩り。
喪休み前にもう1本
攻略を終えバナージ王子に金のドラゴンフルプレートと,ローズエペとムーンブレードオブ・オブシダンの大剣を渡した,そしてシャロの休みまで少しあるので,真・ゴーストシップの砲の鉄屑等を溶かし,要らないゴミ剣を全て溶かし鉄を量産,あとエネーブル達の家とトムの家を新築する。
場所は猫の里から離れるが西に猫の里の島よりデカイ島,まあ海溝が在るから微妙だが,島は広いので問題は無い。
他にも南西の大きな島は無人島だが,サーペントが巣にしてたが2日間で全滅させたが,毒処理すれば鍋とかに出来るらしいが,基本魚類の亜種ドラゴンの筈だが魚ぽい味らしいが,まだ調理はしていない。
猫人に聞いたら今の島では畑は少ないから,助かると言われたので土地開発して,一応イレイナの家を此方に移しバナナとかも,農業魔法等を使い移動させた。
「雅史様は普通では無いですね,やはり異世界人ですよね。」
イレイナの問いには答えない,まだシャロにも話しては無いからである。
「まったく私の愛する旦那様は頑固………」
キスでイレイナを黙らせたら。
「はぁ~旦那様は大胆なんだから……」
雅史に寄り添いながら言うイレイナ。
「ここなら広い土地だし見渡せるだろ,あと色々猫人の皆に頼んだマグロとかで。」
ジト目で雅史をみるイレイナ。
「広いですが全部此方で栽培ですの?」
猫人の畑も在るが椰子の木もあるので,カカオは内陸部にバナナは海岸近くに,異世界みかんオレンジの黄玉の実は,棚畑にして海岸線と内陸の風通しの良い場所にした,肥料は無臭に成功しスライムに毒素が増えない様に,アレンジマジックポート経由で拠点の水を引いてる,一応サーペント倒しながら設置は大変だった,あとモンスターとかが嫌がる木の実を発見し,マタフシの木を植え魔物避けは完了だが,何故か猫人達がマタタビの様な反応してるのが不思議だ。
「まあ大体はね,猫人の人達も畑を使うからね,温暖な場所だから雪は無いみたいだし。」
南国的な気温だがイレイナには少し暑いらしい,適温に設定してある家に居れば暑く無いのにと思うが,一緒に居たいらしいので甘やかせる。
猫人は明日から畑をしに来るらしい,今日は午前中だけイレイナと過ごした。
午後からはハローエンジェル国の南東の無人島で,エネーブル達の家とトムの愛の巣を作りに向かうと,微妙に木が足りないので移動スキルを使い残りの遺跡回収と,使えそうな木を伐採し探索がもうされてないハルモニアの遺跡も回収,先にエネーブルの家を作る。
「黒い屋根て暑そうだよな。」
エネーブル達の要望の地球の一般宅と同じ設計だが,外に射撃場と花壇スペースを頼まれた,一応神殿で手に入れたやり方で開発済み,BOXに材料を入れトムとエネーブルの新居を数分で出来た,トムの方は後でサプライズする。
「さてエネーブルを呼びに行くかな。」
エネーブル夫婦に新居を提供した。
「やっと新居だぜビオラ。」
「マイホームタダなんて嬉しいわ。」
だが彼らは後に移住するので暫くの間の島に成る。
「引っ越しの荷物は大丈夫かい?」
雅史の問いに。
「直ぐ終わるぜ,そんなに荷物無いしな。」
「私は在るわよ。」
ビオラさん一人荷解きするらしいので,雅史はエネーブルを連れロストシップドックまで案内し,集めた遺跡を1つ1つ出して合体させると近未来的な姿に変わる,最後の1つを合体すると宇宙戦艦ドックの様な,未来的な大きさのステーション的なドックに成った。
「どうなってるんだこれは。」
エネーブルは呆れながら言う。
「私に言われてもな,この遺跡作った他の異世界文明に言ってくれ。」
また船が変わってそうな予感に,雅史達は入り口の建物に入り中のエレベーターで,地下ドックに降りて行く。
「前より降りるの深い気がする。」
「異世界技術は分からねえな。」
エネーブルは微妙に疲れて居た,エレベーターが止まり扉が開くと,もう小型宇宙船ではなく普通に宇宙戦艦級である。
「ドラグーンが小さく感じる大きさだぜ。」
「前より巨大化してるね。」
『前は全長280mだった様な』
「その通りよ,これから全長400mまで大型化するわよ,今は320mね。」
今回はハッキリ声がわかったので振り向くと,画像付き二足歩行ロボが居る,画面にはリボンで髪を束ねた赤い髪の女性が喋る。
「私は異世界天才科学者の白亜エルビーよ,本体はコールドスリープで寝てるけどね。」
何か付いて行けない雅史とエネーブル。
「私が居た異世界は滅んだけど,まさか作った遺跡の4割を回収するとはね。」
「あれで4割なのかよ。」
雅史は頭を抱えた。
「白亜さんよ。」
「エルビーで構わないわよ猫ちゃん。」
「俺の名はエネーブルだ,エルビーさんよ。」
エネーブルは話を続ける。
「俺専用のロストシップは作れるか?」
エネーブルは聞くと。
「彼みたいに素材集めれば可能よ,まあ一番必要な素材は建物の特殊鉱を使えば良いけど,貴方に出来るかしら?」
「そ………それは……難しそうだな。」
「そうでしょそうでしょ,私も面倒だから無理ね。」
このエルビーて博士は面白い人だが,色々ツッコミたい雅史だった,エネーブルは諦める事にしたが雅史が聞く。
「余った資材で小型船は作れないのか?」
「だから面倒なのよ,設計を最初からするのとか。」
「それが本音か。」
「それが本音よ。」
エネーブルは諦める事にした,雅史はエルビー博士に聞く。
「話は変わるがこの資料……」
雅史はエーテル永久機関コンバーターの,資料を見せると。
「私には無い発想力だわ,これ動力に変えましょうエンジンは大気圏離脱の,高出力ドライブ・ブースターとかは,縮退エンジンで良いわね。」
何か物騒なエンジンが聞こえた気がした雅史,エルビー博士は続ける。
「武器等のエンジンと航行中のエンジンは別にして,四次元空間にエンジン隔離すれば,事故が有っても大丈夫ね。」
事故が発生しない仕様にして欲しい雅史だった。
「永久機関は壊れない素材ぽいから,この白オリハルコンを大量に欲しいわね。」
「それなら後で倉庫に置いとくから,新しい場所に移動してるよね。」
案内板を移動してる,空中を飛び回る小型ボール型ロボ達。
「宇宙艦の中の倉庫でも構わないわよ。」
入り口ハッチが開き,大型トラックでも入れる気かと思う雅史だった。
「一応雷魔石で電力は有るから,電気は通ってるわよ………あと倉庫そこのフロアーだからね。」
「何フロアー作ったんだ?」
エルビー博士は答える。
「…………忘れた~」
頭を抱える雅史だった,エネーブルと共に倉庫に白オリハルコンを入れた後で,艦内を見て回る事にした。
「やはりエレベーター式か。」
1階フロアーは倉庫類やエンジン等の機関部,エレベーターに乗り2階フロアーはレクリエーションフロアーで,何ヵ所かエレベーターホールが在るが1階フロアーへは真ん中のエレベーターのみらしい。
「エネーブルは部屋どうする?」
雅史の言葉に驚くエネーブル。
「俺達の部屋も良いのか?」
「クルーは必要だからね,経験者はエネーブルだけだし。」
フッと息を吐い後にエネーブルは言う。
「じゃあ俺が艦長だな。」
「なんでやねん。」
思わずツッコミをする雅史だった,3階フロアーは居住区で沢山の部屋があり,お風呂2ヵ所と各部屋にシャワールームが在るが,雅史は艦長室に拠点の温泉が楽しめる仕様にしてある,温泉は適温で特注空間タンクにストック済みだが,貯まった温泉をまたタンクを増やし設置予定である。
「左にも部屋が在るがそこはどうする?」
エネーブルに聞かれたので答える。
「エネーブルとゲストルームかな。」
『一番奥はイレイナ専用部屋だな,私以外入れない仕様のエレベーターしか,入れない様にしてある。』
歩きながら広い場所に行くと,奥にはキッチンスペースにエーテル魔石機能の,水道や湯沸し器や冷蔵室にクリーンルーム等がある,食事スペースはカフェ風のテーブル席に,和風の畳スペースに焼肉専用や鍋専用個室もある,艦に元々在った自動調理機もある,食料は大分貯まったがから揚げの質がいまいちなので,キャナルとリンクさせて質の向上を目指す,から揚げ作業軽減の為に。
「やっぱドラグーンとはスケールが違うな,じゃあ俺は艦長室に。」
「艦の外が良いのかなエネーブル?」
慌ててエネーブルは。
「左の大きな部屋で構わないから,怒るのと説教は止めてくれ,あとなんだそのボタンは!。」
「強制排出ボタンよ。」
エルビー博士がボタンを押すか楽しみにしてた,エネーブルは雅史がトムにした説教を見てしまった,エネーブルはたまにどうして叱られてるのか色々観察し,大丈夫なラインを模索して居たが今日は失敗した。
「説教はしないよ…………今はね」
エネーブルは爆弾を抱えてしまった。
「さてブリッジに行こう,数日後には予定在るからね。」
エネーブルは大きなエレベーターホールまで,付いて行くと。
「メインブリッジは基本このエレベーターみたい。」
「見たい?」
エネーブルはスキル地図で見ると,閲覧出来ない部分が黒い。
「何ヵ所かスキル地図が黒いけど。」
エネーブルの質問には答えないが。
「危ない場所には行くなて事だね。」
機関部は真っ暗で表示されないし,左後方部屋も黒いエリアに成ってた,エネーブルは雅史とエレベーターに乗り,メインブリッジに着くと,広過ぎるメインブリッジに驚く。
「何人クルーが必要なんだ?」
雅史は答える。
「基本三人で動かすよ,大抵は自動運転だけど火器管制はエネーブルに任せるよ,秘匿兵器意外全てね。」
「何か不安になる兵器載せてるよな。」
雅史は答えない,後で教える予定だからである。
「必要に成ったら教えるよ。」
「まあ火器管制を見れば分かるか。」
エネーブルは火器管制場所を探す。
「艦長席下の席がエネーブルの場所だよ。」
エネーブルが席に着くと,電源が入りミサイルや宇宙空間魚雷に,主砲等を確認して行くが主砲連装砲のフォトン砲は,ヤバい気がしたエネーブルだった。
「また色々変わるかもな。」
「武装もか?」
エネーブルの質問に雅史は。
「前回のロストシップの構造とは変わってるからね,変わる可能性が高いよ。」
エネーブルはそれを聞いて呆れた。
「あのエルビーて博士次第て事だな。」
「そう言う事だよ。」
溜め息をする二人だった。
数日後雅史は婚約指輪をしたシャロと,恋人繋ぎをしながら拠点裏の山にキノコ狩りに来て居た。
「マサこの森は景色が綺麗よ。」
笑顔のシャロに癒されながら歩く,途中で松林で松茸と匂いが濃い松茸を取り,更に標高高い場所には天然なめこや猿の腰掛や薬草類を採集。
「珍しいハーブも在るわよ。」
「それは薬草にも香辛料にも成る,植物だったはず。」
『六角草ですマスター。』
キャナルが植物の名を教えてくれた,シャロは摘み取り異次元アイテムに入れる。
「あの赤いキノコはなに?」
「不死鳥茸だよ,特殊な茸だけど食べれないよ。」
「そうなんだ。」
シャロは雅史の腕に抱き付き,久々の幸せを満喫して居た。
「次は岩場に行こう。」
シャロをお姫様抱っこし,飛行魔法で険しい岩場に向かうと,レア過ぎるキノコが見付かる。
「修験者茸に行者岩茸に仙人茸は,危険な場所にしか無いんだよ,しかも数年掛かって育つらしいよ。」
「それは貴重過ぎるキノコね。」
シャロにキノコを取って貰い次に向かう,今居る場所より更に先の森に降り立つと,木に貴重な茸が。
「このキノコ何?」
シャロの質問に答える。
「高級えのき茸。」
「……………白く無いわよしかも椎茸ぽいわよ。」
「まあ天然だし。」
茶色い色の天然えのき茸,地球で食べてたえのき茸より栄養素が2倍である,あとナラタケやホンシメジやハラタケを収穫,他にも地球には無いが食べれると,キャナル案内キノコも収穫。
「鍋や味噌汁や茶碗蒸しに使おうかな。」
「…………」
ジト目で雅史を見るシャロだった,更に地球ではあり得ない季節に出てる秋筍やタラの芽を収穫,異世界は色々不思議である。
「あの紫の実は何かしら?」
「桑の実だね,果物とは違うけど食べれるよ。」
葡萄の様な房に成った実を食べるシャロ。
「不思議な甘さね。」
女性でも一口で食べれる実であるが,雅史は近くの二種類の蔓を見付け,片方の蔓の中から実を採る。
「それはなに?」
「アケビだよ,種は飲ますに白い実を食べて見て,種は吐いて捨てれば良いよ,種だらけの実だけど甘いよ。」
シャロは少し口に含み種を出して感想を言う。
「甘いのに種が邪魔ね。」
「まあそう言う実だから。」
次に雅史は土魔法ピットでもう1つの蔓の下を掘ったら,お目当ての物を手に入れた。
「何かしらその根っこ?」
「自然薯だよ。」
「ジネンジョ?」
シャロへの説明は後回しにして,他の蔓も見付け大量に自然薯を手に入れた。
「さて帰ろうかシャロ,美味しい昼をご馳走するよ……ゲストが三人野郎が来るが。」
シャロには部屋で寛いで貰い,先にご飯の支度をし三人を招待した。
「こ………これは美味いぜ兄貴。」
「だから兄貴に成った覚えはない和政。」
松茸ばかり食うゲストその1。
「久々の松茸じゃわい,あっちでも出るよな。」
「石………ジェラールさんも,松茸ばかり食わないでくださいよ,あと出禁にしますよ。」
松茸ばかり食うゲストその2。
「もっと松茸を出せ,俺は人生初松茸何だぞあと松茸ご飯はまだか。」
「ルーデウスさんは,また夫婦喧嘩ですか?」
「うるさいわい。」
松茸ばかり食うゲストその3。
「茸汁美味しい~,あとこのキノコも美味しい~」
どさくさ紛れに松茸を食べまくる可愛い彼女,指輪は何処かに仕舞ったみたいだ。
「川魚の塩焼きはオールシーズン美味しい。」
「トムさんこのタケノコの刺身も,美味いですぜ。」
何故か居るトムとエネーブル。
「茸汁初めてだけど美味しいわ,あと鍋も。」
食いしん坊キャラに成りつつある,ビオラさん。
「おじいちゃんに付いて来て正解でした。」
「キノコ鍋美味しいねお母さん。」
「そうね……やっと歌手業終われるわ,フローラには悪いけど,次回のコンサートで引退するわ。」
アルテネさんは歌手に疲れたらしい,今度は夜のバーでだけ歌うらしい,店も安定してるしのんびりしたいらしい。
「ハイよ自然薯だよ。」
ルーデウスさんが悪い顔をして居た。
「帰ったら嫁をヒィーヒィー言わせるぜ。」
下世話ネタを普通に言うルーデウスさん。
「俺も頑張るぞ。」
「頑張るなよ和政。」
ルーデウスさんと和政は自然薯と松茸を大量に食べて,軒下で爆睡をして居た。
「マサ,自然薯の効果て何?」
「シャロの嬢ちゃん教えてやるわい。」
悪いおっさんがシャロを呼び,耳打ちするとシャロが真っ赤に成ってた,何か吹き込んだらしい。
「マサ,私頑張るわ。」
「?何を?」
何かやる気に成ってたので雅史は,ロゼの勉強かモカさんの勉強を見る為の,気合いだと思い込んだのだった。
「シャロちゃんが燃えてる。」
モカさんはマイペースだった。
「眠いから僕も寝よ。」
トムは昼寝の場所に向かう。
「俺らは家に帰るか。」
「ご馳走さま。」
トムはハンモックチェアを出して眠り,エネーブル夫婦は帰って行った,眠くなったモニカちゃんはトムの腹の上で眠ろとして居た。
「止めて,お腹に登らないで中身が出る。」
「頑張って我慢して下さいトムさん。」
「そんな~ぐぇ」
雅史は見なかった事にした。
「………凄い事に成ってるわよマサ。」
シャロが言うが見なかった事にしてる。
「我慢して下さいて言ったのに。」
「無理に決まってるよ,僕は温泉に行くよ。」
「コラ,モニカ!!」
「お爺ちゃん怒らないでぇ~」
ぺしんぺしんと叩く音がしたが,見ない様にしてる雅史。
「本気でジェラールさん怒ってるわね,直にて久々に見たわ。」
見たままを言うシャロと和政を見ると鼻を伸ばしてる,お仕置きされてる少女に興奮するなよ和政と,雅史は和政に思った。
「ごめんなさいお爺ちゃん,お尻を叩かないで。」
本人から状況聞きたくなかったよ,モニカちゃん。
「私が怒る前にお義父さんがお仕置きしたら,私の立場が……」
アルテネさんが愚痴を言う。
「お母さんの引退コンサートは,何処でする予定なの?」
モカさんがアルテネさんに聞く。
「大々的なコンサートは12月末の,ファンタジアのオペラ堂で歌うわよ。」
「お母さん色々歌うからね,最後はオペラなんだ。」
アルテネさんは言う。
「違うわよ始まりがオペラ堂だったから,終わりがオペラ堂にしただけよ,まあ思い出の曲を何曲か歌うけどね。」
そしてアルテネさんは言う。
「あと引退したら,お父さんとイチャイチャ出来るし。」
「私もそんな旦那様と結婚したいな。」
羨ましがるモカ。
「私はマサと沢山イチャイチャしたいな………」
甘えて来るシャロだったが「はっ」と言って,慌てて思い出した様に拠点に入って行った。
「何か忘れ物かな?」
一応和政に神殿で手に入れた釣り道具を渡した。
「おぉ~凄そうな釣竿だ,兄貴ありがと。」
「もう面倒だ。」
雅史はジェラールさんから何か視線を感じたが。
「追加で松茸獲りに行こうかな。」
「俺も行くぜ兄貴。」
「ワシも行こう。」
「面白そうだから私も。」
ジェラールさんと和政にモカさんが,一緒に来る気満々だ。
「私も行こうかしら?」
アルテネさんもらしいが。
「和政以外着替えて来て下さい。」
ジェラールさんは店の服装だし,モカさんは白いワンピースにピンクのカーディガンだし,アルテネさんは青いブラウスに白いカーディガンとスカートだし。
「モニカちゃんの着替え持って来たわよ。」
「私も来ましたよ。」
シャロが紙袋を持ってやって来たが,何故かアリシアまで居るのだったが。
「何処かに行くの?」
「三人が着替えたら松茸狩りに再びね。」
あちゃとアリシアは自分の格好を見る,シャロはジャージ姿から,白い短パンに黄色の長袖パーカーに,白ニーソに着替えて居たが,アリシアは水色のフリル付きニーソにスカート,白いフリル付きブラウスに水色のカーディガンの服装だった。
「シャロ服貸して。」
「仕方ないわね。」
シャロとアリシアは戻り。
「ワシらも着替えるぞ。」
「うん。」
「急いで着替えましょ。」
そしてモニカちゃんは。
「お風呂借りますねお兄さん。」
「前と同じ場所だけど,冷蔵庫に行ってもケーキ無いからね。」
「そんなぁ~」
モニカちゃんの狙いはバレバレである,暫くするとジェラールさんが戻って来た,次に短パンからまた上下赤いジャージに成ってるシャロと,微妙にキツキツな感じの同じ服装のアリシアが,次にジーパン系の膝上の半ズボンにピンクの長袖パーカーのモカさんに,ジーパンと紫色の長袖パーカーのアルテネさんが来て,トムはモニカちゃんの監視に残し,和政は浮遊バイクを出し、バイク経験あるジェラールさんに浮遊バイクを貸して,モカさんとアルテネさんを乗せ,雅史はシャロを後ろに乗せサイドにアリシアを乗せ,さっきとは違う松林に向かう。
「なかなか面白いバイクじゃわい。」
ジェラールさんを見ると革ジャン着て,大型バイクで旅とかしそうな感じがする。
「俺も誰か連れて来れば良かった。」
後悔する和政。
「何かシャロズルい。」
「こん………彼女の特権よ。」
更に抱き付くシャロに,アリシアが文句を言ってた。
『そろそろシャロのご両親に,婚約の挨拶しないとな。』
シャロは普段してないが,この前アイテムが変化して髪飾りから指輪に成り,エンゲージリングに成ったので,プロポーズを雰囲気ある場所まで行き,「もうプロポーズしてるでしょう。」と言われた,言った覚えはない筈だが返事は貰えた。
改めてシャロの誕生日石の魔法宝石指輪と,プラチナの婚約指輪を渡した,シャロが何処に仕舞ったのかは不明だけどプラチナ指輪はたまに嵌めてるのを見る,一応キノコ狩りの時はしてたが。
『そろそろ婚約者と公言しないとな,彼女呼びが日常化して来てるし。』
雅史はシャロの父親への手土産を,何種類か手に入れて居る。
『その前にキノコ狩りだな。』
さっきより規模が広い松林より森に来た,何本かマタフシの木が生えて居る,全員着いた所で松茸狩りに向かう。
「色々な松だらけだな。」
「見付けた者勝ちじゃ。」
最初に発見したのはやはりジェラールさん。
「さっきのキノコはこれね。」
午前中の採集で覚えたシャロ。
「この変な形の先が変なのは?」
モカさんとアリシア以外赤い顔をして,見ようとしない。
「毒キノコだよ。」
「そんなぁ~」
あのキノコはモザイクを入れたい雅史だった。
「何でシャロは顔が赤いの?」
アリシアの質問に答えないシャロだった。
「二つ目ゲットじゃ。」
「捕ったど~」
和政が何かの真似をしてたが無視。
「お義父さんのキノコを参考に,これかしらお義父さん。」
「それじゃ。」
「お母さんに先を越されたよぉ~」
シャロはアリシアに松茸を教えて居た。
「どれも同じに見えるよ私は。」
「毒に当たって死んでも私は知らないわよ。」
「その時は未来の旦那が助けてくれるよね。」
雅史はわざとらしく見渡す。
「人間は面倒なのよ。」
雅史以外全員フリーズする。
「またチノ店長とあの島に行ってたな,顔に蜜や椰子の汁がベタベタだぞ。」
「この進化した体を馴れさせてるのよ。」
シャロとアリシアが来て言う。
「何であのミリスタさんが,大きく成ってるのマサ?」
「何であのちっこい妖精さんが,大きく成ってるんですか?」
アリシアの発言に雅史を睨むシャロ。
「何でアリシアが………ちょっとマサ……」
シャロから嫉妬オーラがみえる雅史だった。
「妖精人に成った私は最強よ。」
「オセロ連敗記録がな。」
「うるさいのよ。」
未だにトムに勝てないミリスタだった。
「あのピンクの悪魔よりマシだな。」
「私に喧嘩売ってるかしら,まあ分からなくもないのよ。」
興味無いジェラールさんは,松茸をまた獲り始めた。
「次回に続くらしいですよ,何かお母さん居ないと寂しい。」
フローラは考える。
「彼,私を助けた事忘れてるし,親友のシャロちゃんの彼氏に成ってるし,私の初恋はどうすれば良いの?」
誰も居ない部屋で,自問自答するフローラだった。
??「ワタクシの出番はまだかしら?」
??「お嬢様,下手すると無いかもです。」
??「あの男を屈服させないと気が済みません。」
??「でも我等の登場時期過ぎてますお嬢様。」
顔面蒼白に成り金髪縦ロールの巨乳お嬢様は,召し使いらしき男にムチで叩き。
??「お嬢様ご褒美ありがうございます。」
この二人に永遠に出番なく次回に続く。
??「作者いつか私に服従させて見せますわ,おぉほほほ~」
次回は新盆開けを予定してます。