ゴーレムとの戦い。
カシム達はレーティシア国からウロライナーを越え,聖ルーン騎士国に入り,カシムはエリーにエリーの家族を紹介された,ルーシエは父にレイナードを紹介すると,泣きわめかれた。
「パパは彼氏変わった何て,聞いてないよ。」
「師匠より近くに居てくれたのは彼…レイナードです,それに戦闘中に私を守ってくれそして,私の告白を受けてくれました。」
当のレイナードは苦笑い。
『僕は押し倒されて襲われたけど,しかも彼女に成らないと泣き叫ぶと脅されたけど………,ただ仲間を守っただけなのに……………』
女の子に弱いレイナードは強引に流され,いつの間にかルーシエと雪に押し倒された,しかも兄弟子は助けてくれないしルナリアも助けてくれない,あと異世界人?のユウナは爆発しろとか言うしと,レイナードは色々ありルーシエ達と付き合うと,少し疲れるが好きと言う気持ちを,ちゃんと向き合って言ってくれるが,一国の姫2人は荷が重いレイナードだった。一応師匠に拾われるまでの話を,王様達に話したら。
「大変だったんじゃなぁ~」
何故か王様に泣かれた………しかもカシム兄弟子や他の仲間にも………だがユウナはハンカチで鼻をかんでた,ルナリアは眠そうだった。
「彼はマサ師匠に凄い鎧を貰ってます。」
「鎧と言えばハルモニアの特殊全身鎧と我が国の聖勇者の鎧が有名じゃからな。」
ワクワクしながら雪とルーシエは,レイナードに期待したので仕方なく鎧を瞬時に展開すると,王様は顎を外した。
「………………」
「凄い子ね。」
王妃様は喜んで居た,やっとルーシエに恋人が出来たと,王様は固まったままだが,そこにお呼びでは無い人物が現れる。
「失礼する。」
謁見の間に黒騎士バーンが現れると。
「ヤツは何処だぁぁぁぁぁ!」
頭を抱える王と王妃とルーシエ。
「師匠は居ないぞ。」
カシムが言うとレイナードが言う。
「マサ師匠はこの前,竜王国に旅に行くかもと。」
レイナードはバカ正直答えた。
「居ないのか………」
ガッカリして退出した。
「アイツ何しに来たんじゃ?」
哀愁漂う背中が去って行く………
「今度こそ手合わせ出来ると思ったのに………」
黒騎士バーンは職務室に帰って行った,ルーシエとエリーは鉱山の街の討伐依頼を国から受け,ウロライナーとエルフの国エデルフリート国境にある,エルローに向かうと死霊が憑依したゴーレムに遭遇した。
「雑魚ゴーレムなら普通の格好で,ウィップソード改で倒せるはずよ。」
ゴーレムに向かい剣を伸ばす祐奈。
「行け!!ウィップソード改」
次々とゴーレムを倒すが,オリハルコン色のゴーレムに向かって,剣を鞭の様に操り剣を振り下ろすと,硬い身体に刃が火花を散らし,どんどんヒビ割れあっさり剣が砕け壊れた。
「…………あ………やっちゃった。」
脳裏には雷が墜ち,腕を組ながら怒る雅史が過る……
「ユウナやりましたね。」
ルーシエが呆れていうと,全員同意する。
「酷いよ皆。」
「僕の出番ですね。」
「拙者も忘れては困る。」
レイナードが鉄球を出し,凄い破壊力でゴーレムを破壊する,この頃影が薄い千石がゴーレムを居合切りで倒して行く。
「鉱山からでは在りませんわ。」
エリーが森から出て来たゴーレムを,指差す。
「どうやらアッチが本命だな。」
カシムは神鉄剣を抜き,金色のゴーレムや白金色のゴーレムを斬る,邪霊の気配にエリーとルーシエとルナリアが魔法を放つ。
「サンライトアローですわ。」
ルーシエが魔法を放てば。
「ライトフレアーですわ。」
更にエリーがその上の魔法を放ち。
「面倒だから太陽柱です。」
2人の攻撃を越える魔法を放つルナリア。
「「一人だけ大技出さないでルナリア!!」」
三人の魔法はゴーレムには効かなかったが,憑依した邪霊や死霊が浄化された。
「レイナード行くぞ,掃討だ。」
「了解ですカシム兄弟子。」
「だから拙者を忘れるな。」
祐奈は仕方なく魔法でゴーレムを倒して行く。
「爆裂ファイヤーボール……あと,エアーボール食らえ!!」
夕方には討伐を終え,オリハルコンや白金や金を回収,祐奈に師匠に届ける仕事を渡す全員,泣く泣く向かい雅史に土下座すると。
「前に硬い物には使うなと言ったよな,人の話を聞いてないのかな?」
夜で暗いのに更に天気が悪く成り暗くなる,寒い風が吹くと遠くで雷の音が。
「ごめんなさいごめんなさい,命だけは…………」
呆れる雅史に雷の音は消えるが,祐奈は何故かお腹が雅史の膝の上にあり………嫌な予感がする祐奈,今日の装備はミニスカ軽装備冒険者風。
「トム私が押さえてるから,アレ一撃ね。」
「かしこまり~」
トムがデカイハリセンを出すと,素振りを始めると祐奈は逃げようともがくが,雅史から逃げられない。
「やれ。」
スパーン
祐奈の尻に,フルスイングのハリセンが命中。
「ひぎゃぁぁぁ~!!」
この日祐奈は人生で一番痛い目にあった,だが次にまた治したウィップソード改2を,改2だから巨人にも通じると思い込み,だがウィップソード改2はまた砕かれた,正確には握り潰された,強度上がっても普通の魔物に使えとの言葉を,また忘れた祐奈は違うお仕置きが待って居た。
「ごめんなさい~」
「もう修理はしない,次はこのお仕置きだな。」
祐奈は言葉が出ないお仕置きを見る,ティアの共闘の時以上のお仕置き以上に,本能的にヤバいと警告するが逃げられない。
「アイアンメイデンとこちょこちょマシンと,未知のウナギ水槽とロシアン超激辛肉まん地獄と,あの暗い部屋とどれを選ぶ,選ばせてやるぞ祐奈。」
最初の二つとロシアン肉まんは嫌なので,ウナギは何か嫌な予感がするから消去法で,暗い部屋を選んだ祐奈だが,祐奈はこの後の記憶が無い。
「じゃあ暗い部屋で。」
雅史は無言で祐奈を連れて行った,翌朝目覚めた祐奈はルーシエ達に心配されてた。
「………アレ?いつの間に帰って………」
「さっきうなされてる声が,聴こえましたよ。」
そんなに大変なお仕置きだったのかと,ルーシエ達は恐怖した。
「私……何のお仕置きされたんだろ?記憶が………」
青ざめるルーシエ達,ルナリアはまだ寝てる。
「ルーシエは何か知ってる?」
知るはずがない,祐奈のうなされた声で帰って来てたと知ったからだ。
「私はあの暗い部屋で,どんなお仕置きされたんだろ?まあ激辛肉まんやアイアンメイデンよりましよね。」
ルーシエ達は怯えた,窓の外に宙を浮いてニッコリしてる雅史に,自分達は迷惑掛けない様にしょうと誓う。
「皆顔青いよ?」
飛んで来るカシム。
「師匠に何をしたんだ,稽古めちゃめちゃ厳しかったぞ。」
祐奈を見るエリーにカシムは察した。
「師匠から伝言,祐奈以外に新しい防具や武器を渡すから集合だと,あとルナリアを叩き起こせと言われた,早くしないとレイナードがたお…………」
窓の外を見て青くなるカシム,祐奈以外急いでレイナードの居る場所に向かった。
「何をあんなに慌ててるのかな?」
「まだ青いな………誰も拙者を忘れてるし,そろそろ一人旅するかな。」
まだ眠気が抜けない祐奈は二度寝したと,松平家に嘆願書を部屋に書きに向かう千石だった。
完。