帰って来た美少女達
カルミア達が帰って来ますが………
更に数日経ちシャロは学校に行き,セーラはジェラールさんに叱られながら,仕事を覚えモカ達を追い越さなかった,気品だけあるので常連のお爺さん達からは,孫の様に甘やかされて居たセーラだった。
シャロの家の冬前の暖房設備調整してたら,シャロに呼ばれて玄関行ったら,車椅子に座ったまま腰を抜かすアリシアが居た。
「ねえマサ………私に内緒で,アリシアと密会してたわよね……」
シャロから嫉妬オーラが見える。
「密会はしてないが,治療をしたな。」
「……………」
アリシアの顔が赤い,やはり聴こえてたよね。
「………………はぁ~」
何かシャロに溜め息をされた雅史,休憩に来たセーラが物陰からアリシアを睨む。
『誰ですかシャロお姉様,その赤毛のゆるふわ美人さんは……まさか新しいマサさんの,恋人では無いですよね。』
そのセーラの勘は後に当たる事に成った,だがセーラは知らないまだ他にライバルが居るとは。
『あの時居た冒険者は,シャロの恋人だったんだ………そう言えば,何か色々思い出したいのに思い出せないんだよね~』
腕を組ながら難しい顔に成るアリシア,もう9月も始まり秋の季節だが,アリシアのリハビリは順調だが中々車椅子から降りない,理由は楽だからと親友が更に近くに居てくれるから。
『でもそろそろ立たないと,喫茶店巡りが出来ないんだよね………,でも階段登らなくて良い自他楽も捨てがたい。』
だがそれを察したのか,雅史はアリシアに耳打ちした。
「眠ってる時の約束,早くリハビリ終わらせないと無効だよ。」
『………え"!?何が………え?約束?………何か今ので思い出せそうだったのに。』
雅史が何を耳打ちしたか分からないが,シャロは面白く無かったが,もう時期帰って来るカルミアがどう行動するか,シャロは気が気では無い。
『おや?何か考えてるが,聞こえて無かったか忘れたかのどちらかかな?』
『寝てる時に,手が熱かった時が在ったんだよね……,あと唇………!唇………でも気のせいかもだし~』
悩むアリシアに忘れてそうと決断しそうな雅史,物陰から見てるセーラに本来の目的を忘れ,シャロがアリシアを家に誘った内容を忘れたが,雅史が時間を見て流れを変える。
「新しいお菓子作ったから,ティータイムにしょうかレディー三人。」
ギクとしたセーラだが,雅史にバレ仕方なく物陰から登場,呆れるシャロはジト目で,セーラを見詰めるがアリシアは雅史を見詰める。
「セーラはマスターに許可を得てから来てね,………バイトクビは困るから。」
「え"」
慌ててセーラは店に向かったが,ジェラールさんはお怒りだった,モカはまだ帰らずモニカも飛び級で皆から可愛がられてるらしい,小動物の様に……
「………マサさん…ジェラールマスターから,今すぐ来てくれだそうです。」
『まあダメならクビにしても構わないとは言ったが,遂にその時が来たか………案外長く続いたな………1日でクビも覚悟したが。』
シャロは雅史が戻るまで,アリシアをダイニングに案内すると,更に腰が抜けて居た。
「本当にシャロの家なの?」
「マサが建ててくれた私の家よ。」
思考が追い付かないアリシアに,ダイニングの席に案内してブランケットを貸す,シャロは冷蔵庫に向かうと冷えたアイスティーと,グラスやクッキーを持って戻って来た,同時にさっきの二人も戻って来た。
「やはりセーラはクビだった,予想より長く続いたな………」
「マサさんそれはどう言う………」
何か言いたい顔のセーラ。
「良く使ってくれた方よね………ジェラールさん,いつも影で胃薬飲んでたし……」
セーラは絶望したが。
「さてセーラはまだ働き口あるから,次は魔法で身内バイトね……ジェラールさんより厳しいから。」
ドSの雅史が顔を見せる。
「誰の所のバイトでしょうか?」
シャロは仕事に厳しい雅史を知って居る,怒らないが真面目にしないと無言で圧力が来る圧迫感は,シャロは怖かったのであるが,教えるのは優しいのにとシャロは思ってた。
「さてセーラのクビに成った記念……」
「そんな記念要りませんよ~」
雅史の言葉を遮るセーラだった,シャロが持って来たクッキーだが,シャロ自体も知らないクッキーが何種類か在った,何かの実を砕いたぽいクッキーを,シャロは食べるとサクサクの中に不思議と美味しい,木の実らしき食感に手が止まらなく成った,他にもチョコにコーティングされた木の実に,更に止まらなく成る,それを見たアリシアも一口食べ虜に,アイスティーおかわりが止まらない,セーラはいつもなら優雅に食べるが,二人の食べるペースがハイペース過ぎて余裕が無い。
「新しいハーブブレンドね。」
雅史は白鯨で購入した,季節のハーブ櫁と採取したハーブブレンドを出した。
「………次は他の試すか。」
雅史は一口飲んで,次のハーブティーブレンドを考える。
「そう言えばモニカちゃんの誕生日近いけど,マサはまたパーティーするのかしら?」
シャロから言われたので,ダブルマスターからの話をした。
「マスター二人から,モニカにケーキ禁止与えないでくれだそうだ。」
苦笑いをするシャロ。
「クリスマスは,「シャロ君達と過ごしてくれ」とも言われたよ。」
異世界のクリスマスは宗教ではなく,大切な者と過ごす大切な日や家族に半年ご苦労様の労いの日らしい,何か勤労感謝の日だなクリスマスより,まあ大抵恋人や婚約者居る人は一緒に居て,絆を深める日らしいが破談も起きやすい日らしい,あと不倫がバレ易い日でもあるらしい,カオスな日でもある。
「まだ先だが,旅行は計画してるよ。」
『敵が大人しくしてればだが。』
目を輝かせるシャロとセーラ,何故か興味津々なアリシア。
「何処に行くかはお楽しみに,カルミアさん達も帰って来るし,まあ楽しみにしてて。」
カルミア達の帰還予定日は,モニカの誕生日の翌週である……
「あとこの試作プリ………」
「プリンなら私の出番…………」
雅史はミリスタを一瞬で捕まえ,影に居るトムに渡した。
「今何か可愛らしいのが見えたよ。」
苦笑いするシャロとセーラ。
「気のせい気のせい。」
無かったか事にしたい雅史だった………,ショコラプリンは好評だったので,チョコとプリン中毒者対応が大変かもと思った雅史。あとビターバージョンは,マスター達と残念眼帯達に好評だったので,個数限定でハルモニアで売り出すのも面白いと雅史は,ある人と後で交渉する事にした雅史。
「セーラはジェラールさんに,このポーションとこの紙を渡して来てね。」
「………はい………」
しょんぼりしながら行くセーラ,紙には日本語なのでシャロやモカやセーラが見ても,理解不能な字である………だが先に来たのは紙を持って行ったセーラではなく,ジェラールマスターが飛んで来た。
「今すぐこの紙使うぞ。」
紙の内容は,一つはプライベート温泉貸し切り二つ目は,秘境海底温泉三つ目がバイエルン慰労飲み,ジェラールマスターが選んだのは秘境温泉の方だった………,一回しか使えないのに秘境温泉に,飛び付くジェラールマスター。
『まだ私入って無いんだが………,セーラの迷惑料だから仕方ない。』
「明日で宜しいですか?」
目の奥が光る。
「また酒を頼むぞ。」
仕方ないのでバイエルン名物の,ラガービールとピリ辛ソーセージを用意する事にした,ジェラールさんは親指を立て去って行った。
「ジェラールさんの接待だから,内容は言わないよ。」
シャロから話せ圧力が来たが,これだけはまだ言わないつもりで居る,夏がまた来たら連れて行く予定だし,冬の海を見ながらの酒も楽しみたいから,まだ秘密にしておく。
ジェラールさんが温泉満喫してから,1週間以上が経った日に雅史は急いでセカンドハウスに向かった,カルミアに呼ばれた気がしたからだ,またロゼから呼ばれた気がして空を見ると,虹色の何かが見えたのでトムとエアーウイングで,クッション性が高いデカイ布団を,トム分身2体追加し四角を広げ準備をすると,ゆっくり降りて来るカルミア・ロゼ・エルリーナ・エリスが見えた,他にも二人猫精霊らしき姿が見えた。
「行くぞトム,皆を迎えに上がる。」
「「「了解。」」」
全員ゆっくりと布団に降りて,怪我がなく回収完了してカルミア達を介抱しながら,シャロとセーラが走って来た。
「皆無事で…」
シャロは泣いてたがそんな暇無く,雅史はメディカルチェックを始めると,ロゼちゃんとエルリーナちゃんから濃度が高い薬物反応と,微量だがエリスちゃんにも反応があり,浄化作業を三人にし一応ロゼちゃんとエルリーナちゃんに,何か嫌な予感がしたので魔族を葬る浄化魔法を使い,一応身体に何か傷が在るかもと細胞再生等もしておいた,そしてシャロは目覚めたカルミアに話す。
「カルミアさんお帰り,1ヶ月振りです……連絡無いから心配しましたよ,マサから話を聞いておどろきました。」
「…………え?」
「本当に1ヶ月後に帰って来るなんて。」
カルミアはフリーズした,エネーブルは目覚めると万年筆から聴こえた女性の声が聴こえた,隣には大切な人ビオラが寄り添いながら風景を眺めた。
「エルもエリスも無事で………,マサさんの話しではアーノルドが突然居なく成って,ユウナも寂しいでしょうから,早く帰って顔見せてあげて。」
エルリーナはセーラと包容を交わしたが,幸せそうなセーラに嫉妬心が沸き上がる。
その頃新天地に来たエネーブルは気付く。
「何で俺は異世界の言葉分かるんだ?」
雅史は猫精霊……いやシャルトリューの,ケット・シー人のステータスを見ると,名前はエネーブルでステータスはと雅史は驚いたが,どうやら神の様な存在からの贈り物らしいので,エネーブル?に話しに向かった。
「君はこの異世界に来てスキルを習得したのさ,スキルで全ての言語を通訳等の便利スキルを君は手に入れた,ただそれだけだよ,他にもステータスやレベルもチートレベルに|Gift《新しい旅立ちへの祝福のプレゼント》されてるみたいだね。」
エネーブルは混乱すると,トムそっくり………いやそれよりは痩せてる此方のファンタジー世界のトムに,握手を求められた。
「ようこそ異世界の仲間,僕はマサさんの相棒のトム,一緒にマサさんと旅をしょう。」
「此方こそ頼むぜ,向こうのトムよりスマートなトムさんよ。」
こうしてエネーブルは新天地で,新たな冒険は………まだ始まらない。
「では先にエルリーナちゃんと,エリスちゃんを送り届けるけど,済まない君達がセーラと在った記憶は,いつかまたセーラと出会えるまで封印するよ。」
「「え!?」」
先に王都のローゼン家の執務室に送ると,エルリーナは背伸びをし雅史にキスをし。
「私は貴方を諦めない,振り向かせて見せるからね。」
「お姉様今何をしてたの?」
悪い顔をしながらエリスに。
「まだエリスには早いから内緒。」
雅史はまた悩む事に成った。
『記憶を封印させて貰うよ……』
魔法でセーラと接触した記憶を封印した,ローリエさんをメイドさんに呼びに行って貰い,記憶を封印したのに抱き付いて来るエルリーナ,セーラの伝家の宝刀うるうる瞳を使い,雅史を見上げるエルリーナ。
『何でモテてるんだ,訳分からない~』
アタフタする雅史を更に見詰めエルリーナ。
「沢山キスをして………」
「ダメダメ,好きな人同士がするんだよエルリーナちゃん。」
エルリーナは異世界での出来事を話すと,雅史は怒りながら。
「そいつぶち殺す,あとサトシも張り倒す。」
余計な事をしやがってと雅史は,何時かサトシをぼこぼこにしょうと誓う。
「夜に会いたい……ダメ………」
「うっ…………明日なら……」
雅史はエルリーナの上目遣いにクラクラする,可愛い女の子は卑怯だと思う雅史だった,結局折れた雅史はなし崩し的にエルリーナと,次の日の夜に会う事に成りアイテムを渡して,ローリエさんに身柄を渡して,次はロゼを送り届けに向かう。
「……あの~ここ本家なんですが~」
ロゼは雅史を睨む。
「残念眼帯は今ここの主だよ。」
「………え"!?」
混乱するロゼにキスをし,更に混乱させるが面白いので放置しながら,ロゼを屋敷の敷地に連れて行くとロゼそっくりな美人が,扉を開きロゼを見て走って来る。
「お帰りロゼ。」
たまらず走るロゼは母に抱き付き。
「ただいま帰りましたお母様。」
雅史は見届けたので,セカンドハウスに帰ろうと後ろを振り向いたら,残念眼帯が居た。
「娘に何をやってんだコラァー」
見られたらしいが,緊急離脱が出来ない……また後方から阻止された。
「私はマサシさんの恋人だから,オヤジには関係ない。」
「ぐはっ……」
残念眼帯は膝から崩れダメージを食らう。
「あらあら,ロゼたら乙女にちゃんと成長したわね。」
喜ぶ母リセと地面を叩く残念眼帯。
「私はまだ学生だから,マサシさんシャロさんの家まで送って……」
「その必要は無いわよ。」
母リセは街にある屋敷から学校通えとのお達しと,隣街の領主に兄が成ったから会いに行きなさいと,ロゼは言われたが少し時間が欲しいと言い,本家屋敷を後にした。
「マサシさんのキスは返事として,私は受け取りましたからね,あと戦い方とかも教えて下さいね,私のフィア………」
「あらロゼ,私の前で良く言えたわね。」
顔は笑ってるが目が笑って無いシャロが,いつの間にか横に居た,見渡すとセカンドハウスに戻って居た,間違えてセカンドハウスに来てたらしい,こめかみをピクピクしながら近付くカルミア,何かマズイと警告する本能。
「マサは誰が見ても私の婚約者よ。」
雅史を奪うシャロ。
「居ない間にイチャイチャしてたんだから,シャロさんは遠慮して下さい,私が二ヶ月イチャイチャしたいので。」
カルミアのから何か恐ろしい気配を感じた雅史は,三人から逃げる事にした。
「「あ"!?」」
雅史は適当に離脱すると,何故か今度はアリシアに鉢合わせる,良く見ると未回収だったマジックポートが在った。
「………やっと思い出した………私の唇奪いましたよね。」
詰め寄るアリシア。
「あれは栄養剤を飲ませる為に……」
疑うアリシアだが,約束を思い出したアリシアは。
「目を覚ましたので,妖精さんに会わせてくれますよね。」
更に詰め寄るアリシア。
「約束は守って貰わないと,あと唇奪ったので私を養ってね,シャロと一緒に。」
更に詰め寄るアリシア。
「くうっ~」
色々追い詰められる雅史だったが。
コンコン
「誰?」
アイテムを回収した雅史,トムに感謝して離脱……
「逃がさないわよ。」
振り向き戻って来たアリシアに抱き付かれ,一緒に無人島拠点に来てしまったが,イレイナの場所に向かわなくてよかったと思ったが,まだジェラールさんにしか公開中してない場所に,アリシアを連れて来た雅史だった。
「………海………」
アリシアは海を眺めて居た,仕方ないのでエアーウイングで抱っこし,空からの海を見せたら喜ばれた……,シャロは初飛行で気絶したけど。
「景色が綺麗………」
ちょうど白鯨が大和富士の辺りに見える,アリシアが雅史の視線の先を見ると。
「何か白い巨大なのが浮いてる。」
「……白鯨見えるとはね,トムでも見えて無いしシャロも見えて無いぽいのに,まさか私以外に見える人物が居るとはね。」
「………そうか……シャロには見えないんだ……」
何か悪い顔をするアリシア,次いでに白鯨へご招待した。
「………メルヘンだよココ。」
庭園にワクテカするアリシア,蜂とか見て興奮するのだった。
「何かでっかい建物在るよ。」
歴史図書館に興味津々だが行かせない,妖精見せたら帰るからだ……アリシアの手を引き,雑貨屋まで連れて行き新しい店長に会いに行った。
「いらっしゃいませ」
水色のストレート髪とブルーのワンピースの,チノ店長が居た。
「………かぁ………かわええ~」
アリシアの第一声に雅史は,ミリスタ達とは違い確かに天使的な可愛い妖精と,アリシアの隣で頷く。
「これはマサさん,いつもミリスタが迷惑掛けてます。」
「チノ店長も大変ですね。」
某ピンク危険妖精は,和政に付いて行ったみたいだ。
「問題児二人居ないので,職場は天国ですよ。」
あの二人は,一体長年何を仕出かしてたんだろうか?
「え~と,この妖精さん連れて帰りたい。」
アリシアがとんでもない発言すると。
「ミリスタに頼んで。」
やんわりと断るチノ店長。
「ミリスタ?」
雅史はお金が掛かりそうな,ミリスタの事を話すと。
「…………え!?………国境向こうの街名物のプリン中毒の,トンデモ妖精なの?」
アリシアはチノ店長を見る。
「私はチノさんみたいな,天使な妖精と暮らしたい。」
それは雅史も同意したいが,店長がまた変わられても困るが,チノ店長が提案する。
「地上に居る同胞を探せば,一緒に居てくれそうなもの……仲間が居るかもですよ。」
『今物好きて言い掛けたよね。』
雅史はツッコミを口に出さなかった。
「よぉ~し何時か探し出すから,一緒に探してね彼氏。」
勝手に彼氏にされた雅史だが。
「まだ付き合って無いよ,アリシアちゃん」
アリシアはすかさず言う。
「ちゃん言うな,………そう言えば唇以外にも何か……」
冷や汗が大量に背中に流れる雅史。
「まあ何時か思い出したら,色々追求するからね。」
可愛く雅史に宣言するアリシア,雅史はまた大切な人が増えてしまった。
『もう6人に惚れてるが,大丈夫だろうか私は?』
他の選択肢の雅史よりマシである,アッチは二桁である。
「チノ店長,今日は妖精の弓と剣を(次いでに)買いに来ました。」
「ちょっと待ってて。」
魔方陣の布を広げその上に立つチノ店長,一瞬でねんどろ体型妖精が赤ちゃん位まで,大きさが変わると歩いて壁に入って行った。
「「!?」」
呆気に取られる二人,そして壁からまた現れるチノ店長の手には,妖精の弓とナイフぽい剣。
「剣はこれだけですね,お代は宝石20個位。」
「はい。」
「!?え……普通に出せるの?」
アリシアは色々混乱する,色々感覚がおかしいとアリシアは思った。
「さて行くか,アリシアちゃんよ。」
「………頭が混乱して。」
アリシアは目を回して居た。
「また沢山買いに来て下さいね,マサさん。」
「またポーションか何か,買いに来ますよ。」
雅史はアリシアを連れて店をでる,アリシアにある事をし目が回る状況を変えたが,アリシアの雅史への恋人に成りたいアピールは,この数日後から始まる………シャロを捲き込んで。
「……………アレ?何時部屋に帰って来たんだろ?」
アリシアは夢心地から現実に帰り,周りを見ると夕方だった。
『さっきまで妖精さんと会ってて,宝石を渡してるの見た後から,記憶が無い………あれ?でも,何か嬉しい……胸が熱く成る体験したような………』
何故かアリシアは顔が熱く成る,記憶はハッキリしないが心がざわめく。
「また会えたら,胸が熱く成る正体分かるのかな?」
アリシアの思いは本物か?次回に続く?
「マサ帰って来ましたね。」
次回に続く前にまだ雅史は,大変らしい。
「アレ?シャロとセーラとロゼちゃんは?」
「何故か逃げましたよ,どうしてでしょうね。」
何時もニコニコ顔のカルミアさんから,どす黒い何かが出てるからとは言えないので,ディナーデートに誘う事にした。
「じゃあこれからデートに行きますか?」
デートに食い付くカルミア。
「行きたい……もうマサ好き。」
カルミアの怒りが一瞬で消えたが。
「つまらないデートだったら,私が満足するまで付き合って貰うからね。」
怒りは収まって無かったやはり,雅史はカルミアとバイエルンの,大人向けのレストランに入った。
「他国のレストランは初めてだけど,ドレスコード大丈夫なの?」
ドレスコードは無いが18歳以上で,身分証が必要だが素行が悪いと冒険者ギルドや,領主や国に通報されるシステムで賠償金も高い店,昔素行が酷い冒険者に店を荒らされた事が始まりらしい,しかもこのレストランは色々な国にの王に認められた,凄腕の料理人で人脈も広いらしい。
「行きますよカルミア。」
「………はいマサ。」
初めて直接カルミアと呼ばれて嬉しいらしい,エスコートして店に入ると,料理長が雅史の前に現れた。
「久しぶりだな,今日は美人な恋人とと一緒かね。」
隣で何か言いたそうなカルミア。
「マサ………前は誰と来たの。」
何かを察した料理長は逃げたが,雅史が取り出した物を取りに戻り去って行った。
「さてテーブルに着こう,カルミア。」
仕方なく席に着くカルミア,店員がやって来たので注文する。
「何時ものワインと彼女にコース料理に,私はステーキ頼むよ。」
「かしこまりました。」
一礼して店員は去る。
「一品目です,あとワインです。」
厨房から親指立てた料理長が居た,ワインをグラスに注ぎ終え去る店員。
『やはりフランス料理的なのだな。』
雅史はゆっくりワインの味を楽しむはずが,何か何時ものワインと違う様な,納得出来ないワインだったので,店員に追加でフルーティー系のワインを注文し,店員は料理長に言うと叱られて居た,今日はソムリエが休んでるらしいのか,料理長直々に何時もとは違う場所からワインを取り出すと,店員に運ばせて居た……が見なかった事にした雅史。
「コチラ料理長お勧めのワインに成ります。」
グラスを変えワインを注ぎ,再び店員は去るがステーキが出来たらしく,焼き立てがテーブルに置かれる。
「お待たせしました。」
ガーリックの香りがするソースと,塩の二つだが肉は雅史が持って来たフィレ肉。
『やはり凄腕の料理人,ナイフがすんなり肉に入るし肉も柔らかさが違う,最初に食べた肉は柔らかかったが,何か物足りなかったから,ついつい拠点で飼育してる牛のフィレ肉出してから,もう病み付き何だよね………恐るべし料理長。』
カルミアも満足らしくコースのスープで,ポタージュを笑顔で食べて居た,ワインもステーキに合うので後で肉をもう少し渡す事にした。
「マサ,美味しいわ。」
ナイフとフォークでソーセージを切り分けながら,上品に食すカルミアに雅史は,やはりお嬢様だなと実感する,雅史はもう一皿頼みカルミアが食べ終わるまで,ワインを楽しむ雅史だった。
「お会計頼むよ,冒険者カードで。」
店員は受け取り支払いを終えると,カルミアとセカンドハウスに帰り,酒をまた飲んで夜を過ごした。
「久々に美味しく酒が………」
雅史は血の気が下がる,何か暖かい感触に………雅史が見た光景は………想像に任せます。
「次回に続きます。」
「久しぶりフラン。」
「エリス大丈夫なの?姫様と一緒に誘拐されたと,大変な騒ぎに成ってたのに。」
「私とお姉様は無事でしたが,お姉様の親友のセーラ姫姉さまが見付からないらしいです。」
「心配ですね。」
「心配ですよ。」
アリシア「私のターンよシャロ。」
シャロ「オセロで負けられない。」
ミリスタ「早く変わるかしら。」
二人同時に「相手に成らないから黙ってて。」
凹むミリスタは,トムに勝負を申し込みに向かった。
次回に続く。
さてエネーブルの活躍は………