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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第3章 異世界交錯篇
50/260

雅史,怒りに燃える……ダークグロリスター教団誘拐勃発

暗躍するダークグロリスター教団,異世界でも悪逆非道。

某場所で闇がうごめく……,一人の薄い服装の女性が男の頭を蹴り付ける。


「使えない男ねトランフル。」

「申し訳在りません,唯一神の代行者のカーラ様。」

「二度も失敗とは無能ね,次は無いわよトランフル。」

「次こそは次こそは。」

「下がれ無能,次の生け贄を探せ。」

「ですがもう我が国には聖女は………」

「誰が聖女探せと言った,無垢な女を拐えと言った筈だ。」

「もう居ません,神の供物にした昨日の女が最後です。」


苛立つカーラと呼ばれた,胸元がはだけ見た目人間の女性だがこの世界には無い服装をしていた。


「もう良い下がれ。」


逃げる様に去るトランフル教王。


「もうあの男に使い道は無い,始末しろシェハラ。」


シェハラと呼ばれた女性は,黒いゴーグル眼鏡端末らしき物を付け,黒いフードを身に纏って居る。


「我らの主とカーラ様の為に,そして異世界に来た我等生き残りのダークグロリスター教団の為に。」

「……セーラとエルリーナ,エリスて供物はどうなの?」

「機材の残りで採取した結界では,あのお方の因子を孕ませ産ませられる女と確定しました,これでアイツ……サトシが向こうで死んでれば。」

「もう一度あの方が世界を滅ぼす機会が来る,私達もこの世界での仕事が終わる,あと二人の結果は………」

「二名のロゼとカルミアと言う女も,カーラ様の言ったとうり適正有りましたが………」

「どうした?」


憎々しい顔で言うシェハラ。


「あのサトシ=スターズに似た者が居ましたが,背格好は違いましたがどうやらカーラ様の腹心は………」

「道理で計画が進まぬ訳だ,後の三人はどうか?」


シェハラはニヤリと笑いながら。


「一人は見えない何かで調査不能でしたが,あの二人の居る国は魔物の軍勢をもうじき放てます,バカなモンスターマニアでしたが,あのモンスター達使えそうです。」

「あの二名も手に入れる作戦を実行せよ,この世界でも因子を孕ませ実験体にする。」

「アイツらに任せますか?」

「向こうから連れて来た部下だろ,有効につかえ。」

「はい,カーラ様………ですが奴等は。」

「……天の知恵教団の方か………アレは放置せよ。」

かしこまりました。」


シェハラは闇えと消える。


「我が神よ間もなく貴方の子を作らせます,そして全ての世界に無を………」


そして動き出したダークグロリスター教団,カーラから渡された物でセーラとローゼン姉妹は襲撃を受ける。



雅史送られたセーラ達は,祐奈達としばらく遊び3日後ローゼン家や冒険者に祐奈は,セーラ達を護衛しながら王都前まで着くと,黒いローブの集団が現れた。


「何あなた達は。」


黒いローブ達は見知らぬ……いやSFの様な武器で,ローゼン家や冒険者やセーラの護衛を,ゴミを見るかの様に殺して行く。


「これ以上死なせはしない,爆裂❰ファイヤーボール❱」


祐奈は手加減無く放つと着弾と共に,木葉の様に吹き飛ぶローブ集団。


「そんな……何で……」


ローブから顔を出したのは人間だった。


「キャー離して,ユウナ助けて~」


馬車から連れ出されるセーラ達,護衛騎士は絶命している,祐奈はアーノルドを呼ぶ。


「アーノルドお願い。」

「………アイツらこの世界でも,許さねぇー」

「アーノルド?」


雰囲気が変わったアーノルドにビビる祐奈。


「本気で最初から行く,俺は昔みたいに誰も失わせない。」


アーノルドはクマサイズに大きく成り,ピンク色の毛は黒く硬く成る。


「ダメよアーノルド,アレ人間。」

「あまちゃんは黙ってろ,もう道化を演じてる暇はない。」


一喝され黙る祐奈,アーノルドは黒いローブの男達に向かうが,祐奈のせいで出遅れが仇と成った。


「神の供物よいざ我等の同胞の地へ,そしてあの方の子を産むのだ~」

「させねえよ外道達。」

「残念遅かったな。」

「「「ユウナ~!」」」


黒い球体を割り,空間が歪みセーラ達は空間に投げ入れられる。


「クソタレがぁー。」

「では我等は次のターゲットに……」

「クソ……ロストアイテムか,……もうこの体も長く無いのに。」


アーノルドは大地を叩き悔しがる。


「貴方何者………アーノルドは?」

「祐奈済まないが,もう時間が無い……俺の魂の寿命と,コイツの短い寿命に………」

「………嘘!」

「……うん嘘だけどペッタン。」


怒りの炎が祐奈の背後に揺らめく。


「……今すぐ殺す……じゃあない,セーラ達を助けたい。」

「無理だ,この世界とは違う異世界に飛ばされた。」


昔を思い出し,怒りを押さえるアーノルド。


「何で分かるの?」

「俺,サトシ=スターズは異世界から来たからさ,何故熊の身体かは分からねえし,俺に似た奴も居たし。」


サトシはマサシの事を考え,結論を出す。


「嬢ちゃん……祐奈は城に向え,生き残りのあの魔法使いの美人のルリスティーナと。」

「………あんたあの娘好きよね,胸か。」


祐奈より少し大きい胸を見る,アーノルド。


「うるせー早く行けー」


祐奈はエアーウイングを使い,城に向かって飛んで行く,ルリスティーナを置いて。


「何であの娘置いて行った祐奈,まあ良いか俺はアイツの所に行く。」


扉を出し湖がある建物に向かうが…


「アーノルドさんお久しぶりです。」


ボインボイン


〘堪らねえ胸だぜ,もう我慢出来ん告白して結婚だぁー〙


脱線をまたするアーノルド……いやサトシ。


「俺の嫁に成らないか。」

〘何か色々吹っ飛ばした~,がやっぱ堪らねえ胸だぜ。〙


ルナリアの胸に魅了されるアーノルド。


「無理ですよアーノルドさん。」

「アーノルドさん,人間にナンパは違うと思うよ。」


アーノルドはルナリアとルリスティーナから,ダブルでダメージを負う。


「ではなかった,アイツ……マサシいるか?」

「マサさんなら魔法鍛練に行った気がします。」

「ありがとさんルナリア。」

「結婚は無理ですからね~アーノルドさん。」


ダメージを更に負うサトシ。


〘何でアイツモテるのに,何故同じ姿だった俺がモテないのは理不尽だ。〙

「私はここで待ってます。」

「お茶出しますねルリさん」

「久しぶりねルナちゃん。」


アーノルドは泣きながら魔法鍛練してる場所に行くと,魔法で構築した剣を使い何かを待って居るが,此方はそんな暇はない。


「さっさと下らねえ鍛練は終わりだー」


スキルを使い神速で殴ろうとしたら,更に速い神速で蹴り飛ばされる。


「……でアーノルドの皮を被った,サトシ……何の用だ。」


前から言いたかった雅史は,アーノルドとして来てないサトシに言う。


「お前……いや議論は後だ,セーラ嬢ちゃん達が異世界に拉致された,俺がお前の身体で向こうに居た時の世界にな。」

「………私とは違う世界の異世界人とは知ってたが,どうやら色々な世界の私の一人て事か……。」

「何で冷静なんだ?」


サトシの発言に押さえてる感情が,溢れ出ようとしていた

「冷静………これが冷静か?………」


雅史は怒りに震える手を握る。


「たぶんセーラは戻って来る,あの渡したアイテムが機能すれば助けに行ける,エルリーナもエリスちゃんも近くに居れば,一緒に帰って来る筈。」


トムは木の影から震えて出て来ない。


「昔の俺より殺気が弱いな。」

「私が殺気?何を言ってる,私は殺気は出してない怒りだ。」


雅史は息を吐き,気持ちを落ち着かせながら息を吸う。


「キャナル,セーラ達の反応は?」

『セーラ様は次元の狭間に反応あり,異常な何か通過……セーラ様以外反応有りません。』

「……サトシ,伝言を頼む。」

「誰にだ?」

「ハウゼン・ローゼンさんにだ,娘の安否難しいと。」

「……向こうに飛ばされたか。」

「………後はアイテムが起動して,身を守ってくれれば良いが。」


その時キャナルから報告が入る。


『報告……次元の狭間から移動を確認しました。』

「サトシはローゼンさんを頼んだ,私はキャスビル王に会って来る。」


雅史から怒りの感情が溢れ出る,雅史はスキルを使い城の祐奈の後ろに現れる。


「久し振りですね王様。」


挨拶しながら言う雅史。


「何の用だ,今は祐奈と謁見中だ。」

「報告に来たんですよ,異空間に誘拐されたセーラ姫は無事みたいですが…………」

「家の娘達は………」


二十代位の女性が走って来た。


「ローリエさん。」

「……私の娘達は……」


深刻な顔に成る雅史。


「………この世界以外に飛ばされたらしいです,守りのアイテムさえ起動してくれれば助かるかもですが………」

「…………それは本当か?」


何故か後ろに,サトシが連れて来たハウゼンさんが居た。


「いずれ知るにしても連れて来るかね,サトシ。」

「サトシて言うな,アーノルドだ。」


絶望に暮れる祐奈とローゼン夫妻。


『マスター報告です。』

〘報告頼む。〙

『セーラ様が戻って来ましたが,アメリア神国に反応を確認……防御反応を確認。続いてセーラ様が襲われた場所から反応をサーチ………ロゼ付近に反応……移動中にロスト……』

「ロゼもか……」

「何か在ったか。」


キャスビル王にセーラの居所を話す,あと同じ犯人がドラルーラで事件を起こしたと。


「………マサシだったな………頼むセーラを助け出して欲しい。」


藁にも縋る思いでキャスバル王が言う。


「言われずとも行くさ,えにしある者に手を出した報いをくれてやるさ……敵には。」

『更に報告,カルミア様もロスト………,犯人はアメリア神国に出現。』

「行く前に,寄り道してから行かないとな。」

「……………何か今日のマサさんやアーノルド怖い。」


祐奈はビビって居た,雅史はスキルを使い残念眼帯の屋敷に来た,いや乗り込んだ。


「緊急だ残念眼帯。」

「誰が残念眼帯だ,それ処ではないロゼの乗った地下走行車輌が,車輌事消えた………しかも車輌はファンタジアの入り口に突如表れて,客の一部が居ないらしい……ロゼの安否は不明……」

「残念だがその中にロゼちゃんは居ない,さっき同じ襲撃が2ヵ所在って,カルミアさんもセーラ姫も巻き込まれた。」

「………嘘だろ?てちょっと待て………俺だ,なんだ?」


眼帯を取り通信機を落とすルードリッヒ。


「黒い球体に吸われたと生き残りの部下から,今カルミア嬢の話が来た………これで俺の人生終わりだな。」

「……恨みなら晴らせるぞ,そこに殴り込みにルーデウスさんを連れて行くつもりだ。」

「そうか?なら俺も行こう,弔いの敵討ちだ。」

「生きてるけどな,まあ帰れる手段無いから……カルミアさん次第かな?」

「?て今ロゼ生きてるて言ったか。」

「色々の状況は後で話す,魔法銃使えるよね?」

「使えるよなルードリッヒ。」

「ロイドいつの間に。」


いつの間にか居たロイドマスター。


「騒がしかったからな,それに当分はシャロくんにも黙ってるのだろ。」


雅史は頷くが,ロイドマスターを連れては行かない。


「シャロの事を頼みますよロイドさん。」

「頼まれた,まだファンタジア戻らないしな妻達。」

「ロイド,部下達を任せた。」

「アイツに頼んでおく。」

「娘の治療が芳しく無い,……後で助っ人頼むかね。」


ルードリッヒは雅史を見ながら言う。


「酒の高いヤツ,ワンボトル。」

〘もうとっくの昔に治療は終わってるが,ロゼの味方なんでね,まだエーゲル家の情報は秘匿だよ……。〙


何か言いたそうなルードリッヒ。


「………さて連れて行ってくれ。」


ファンタジアのルーデウスの趣味部屋に跳ぶ。


「………エロいオッサンまた増やしたか。」


美女の裸の絵が並ぶ,大抵巨乳だが一部魔法で妻の裸をスキャンしたみたいな絵もある。


「頼も~」

「やっぱ来やがったか,で魔法撃ち放題だよな。」

「奥さん二人と夫婦喧嘩した腹癒はらいせだろ,まあ黒いローブやトランフルてのは倒して下さいな,セーラ姫助けた後は戦術魔法使うのでその前にね。」


雅史は本気で今回怒ってるので,容赦はしないつもりで居た。


「……今凄く物騒な単語聞こえたが?」


ルーデウスギルド長が,ルードリッヒと口喧嘩を始める。


「気のせいにしとけ,死にたくなかったらな中二病。」

「うるせーよエロ異世界人。」

「しょうもない事で,親子喧嘩したバカに言われたくない。」

「バカじゃあねぇー,娘にサプライズだ。」

「「娘に更に嫌われた残念眼帯だな。」」

「ぐはっ」


同時に二人に言われ,ルードリッヒは立ち上がれない。


「では行きますか。」

「では留守番頼んだ中二病。」

「嵌めやがったな~。」


スキルで跳び雅史は外套をフル活用する。


「では派手に破壊頼みますよ。」

「久々にストレス数十年分出せそうだな。」

「これ魔法回復神酒3本。」

「サンキュー,さて爆裂系から撃とうかな。」


楽しそうなルーデウスさんだった,雅史はセーラの反応在る場所に,神速サードで向かう。


「まだ距離長い持久力スピードとかに,心臓が馴れてないか……だがそんな事言ってられん。」


雅史は建物奥に向かうと,防御フィールドに守られたセーラを見付けるが,仮面を付けた怪しげな女が二人と黒いローブが何か撃って居る。

その光景に雅史は遂に,怒りのリミッターが外れた。


「お前らを…………殺す。」


雅史は通常の剣手裏剣を,全員の額や頭に向けて投げる。

セーラを取り囲むローブや幹部らしき女一人には通用し,倒せたが玉座ぽい場所に居る女には弾かれた。


「セーラ無事だな。」

「………マサさん……はい無事ですが,二人は助けられませんでした。」

「たぶん無事だろ,防御アイテムさえ起動出来てれば。」

「……それが起動出来てればですけど………」


泣いているセーラに雅史は言う。


「ならいつかシャロとセーラと一緒に,カルミア達を迎えに行かないとな。」

「カルミアお姉様まで………」

「それに何となくカルミアなら,戻って来そうな気がする……あの謎のアイテムが目覚めれば……」

「世迷い言は終わったか人間。」

「………元()()()()()()(),言うのか?」

「アノお方の価値も解ら愚かな者には解らぬさ,サトシ=スターズ擬き,ここで死ね。」

「私はまだ恋人と添い遂げないと成らんのでな,お前を滅ぼして美しく可愛い婚約者候補を連れ帰る。」


静かに泣くセーラ。


「待ってろよセーラ。」

「……はい,貴方を待ちますマサさん。」

「行くぞトム。」

「出番到来。」


雅史は怒りから魔力が溢れ出している。


「食らえ!」


雅史は手の先から収縮したレーザーを敵に放つ。


「人間ごとき,このダークグロリスターの総帥である,この私カーラに通用する筈が……」

「カーラ様………」


空間から出て来た異形の魔族三体に,邪魔をされ倒せなかったが。


「ぐっ」

「僕を忘れたね。」


カーラと名乗る敵に,トムは一撃を食らわせるが。


「この美貌を気に入ってたのに。」


カーラは玉座に在る紫宝石の場所から,アビス瘴気を身体に浴びて姿が変わって行く。まるで黒い霧を纏った女怪人みたいな姿に……。


「さあ私に魅了されて死ねぇー!」


ピンク色の霧を手から放つと,アラウネみたいな怪人化していたカーラ。


「…………その程度か?」

「バカな………魅了されないだと?」


驚愕するカーラ。


「可愛い未来の嫁三人も居るのに,ババアごときに欲情するかよ。」

「お前は異常だ,普通の男なら私の胸でも魅了されるはず。」


雅史は興味無い顔で。


「ババアに興味ないわ。」

「この美貌にババアと何回も言いやがって,死ねぇー」


黒い炎の球体が雅史を包むも。


「バカな!?」

「残念だったな,トム行くぞ。」

〘新外套は素晴らしい防御力だ。〙

「久々にやりますか。」

「「《疾風剣》」」


二人はカーラを切り刻む,自在剣とオーラソードで黒い塵が舞っても。


「この私が………この私が……異世界でしぬ……の………」


黒い塵に成り消えるカーラ,フィールドが消えて雅史に泣きながら抱き付くセーラ,雅史はセーラの頭を優しく撫でる。


「マサさん,奥から変な音がしますよ?」

「セーラもう少し辛抱してくれ。」

「もうマサさんから,離れたくないです………」


どうやら今回の事で,離れたくなくなってしまったようだ。


「王妃様をセーラが説得出来たらな。」

「………頑張ります。」


雅史の胸に顔を埋めて言うセーラ。


「それに説得出来ても,暫くはシャロと暮らしてくれ……やることがある。」

「………ハイ,シャロお姉様と居ますが……」

「まだシャロは知らない,ロゼもカルミアも異世界に連れ去られたとは……」

「………知らないですわよ,怒られても。」

「アレで繊細過ぎるから,今言ったら壊れそうで怖いんだよ…」


トムが言う音がする場所に辿り着くと,映画とかで見るバイオ槽や見た事無い機材が稼働してる。


「何ですかこれ?」

「……機械だな………見た事無い字だが……」

〘スキル解読と,キャナル解析開始。〙

『了解マスター………………解析完了,人間の女性を使いこの世界成らざる存在の力を,人間の女性の身体を使い子供を産ませる計画だった模様,ですがこの機材は本来の使い方出はなく,医療治療や生物の品種合成等に使われる,異世界機材と判明しました。』


雅史はキャナルに医療とか関係無いデーターを消却させ,使える機材をカバンに収納して,セーラを抱き抱えながら外に出ると。


「遅いぜ………まさかしくじるとは……」

「足と腕を怪我しただけでしょう,自分で回復出来るクセに。」

「…………そこ普通心配しない?」

「私はしません,死んでたら蘇生するかもですが。」

「………困った後輩だな。」

「……奥さんと仲直りして下さいよ。」

「………………」


何か言いたそうなルーデウスさんだった,少し離れた場所に移動し,魔法を使う。


「マサさんの回りに何か,魔法陣らしき物が?」

「戦術魔法は俺も知らないからな,どんな魔法やら。」


雅史は意識を集中し魔法を構成する。


「発動!❰超重力破斬(ギガスレイヤー)❱」


超重力破斬(ギガスレイヤー)とは❫


超重力の黒い魔力の塊が,目標に到達すると同時に全てを潰しながら,球体に周りの全てをブラックホールの様に吸い込む,吸い込んだ物がどうなるかは不明である。


放たれた魔法は目標に当たり建物を潰し,術の核に向かって吸い込まれて行く,威力はかなり離れた場所に居るが,術の吸引で周りの物は黒い塵と中心に光が見え,深いクレーターを作りアメリア神国の王城てよりホワイトハウス的なのは,その原型すら無く消えた。


「………やり過ぎだな。」

「悪は滅びる為に在る。」


雅史は言って見たかった台詞を言うと。


「………なんだ?お前も中二病か。」

「ルードリッヒ残念眼帯と,一緒にすんなや。」


マジックポートでルーデウスさんをいた……送り。


「何でエロオッサンは,ボロボロなんだ?」

「セクハラは犯罪だからな。」


隣では泣いているセーラ,ルーデウスさんの顔には叩かれた跡と,私に殴られた後がある。


「人の女の尻を触るとは,天罰だ。」

「………確かに犯罪だな,まあやり過ぎだなこれ。」


アメリア神国の惨状を話し,言えない部分以外をルードリッヒに話した。


「………何て恐ろしい魔法使うんだ。」


青ざめるルードリッヒ。


「そこかよ,娘の心配よりそこかよ。」

「……人間の女を使った外道な悪事をしてた,外道教団だったとはな。」

「…………」

〘セーラには言って無いが,あの部屋の奥には……〙


トムは他の部屋を調査したのが,次の隣部屋てより祭壇には沢山の女性が串刺しにされ,血を集めて居た……しかも媚薬もかなりの量が有ったみたいだ,他にも何かの器具が大量に有り媚薬調合具らしきのも,有ったと報告された。


「もう違法媚薬は精製されないだろう,全て破壊したからな。」

「………そう言えばさっき竜王国から,アメリア神国からダークパープルの光る柱が見えたて,報告書来てたぞエロオッサン。」

「酒呑童子倒した時も有ったな……」


思い出しながら言う。


「………やっぱお前勇者だろ?」

「嫌な役職なんて要らん,冒険者で十分だ。」

「出世欲情が無いヤツだな。」


セーラの手を握り,ルードリッヒを放置して王都アクシズの,王室に出た。


「………いきなり表れて………セーラ。」

「お父様,お母様只今戻りました………」


丁度良く王妃も居た。


「………セーラ,射止めたみたいですからこの前の件,私が認めます……異論は認めないわよキャスビル。」

「……でもなセーラは……」

「行方不明にします,護衛だった冒険者やローゼンの騎士に優秀な執事や,セーラのプリンスガード全滅ですし。」

「……まあ運良く一人冒険者生き残ってますが,あの娘また不運だな……」


キャスビル王は溜め息を吐きながら,立ち上がると。


「マサシよ娘を頼む。」

「結婚式には呼ぶよ,あとで王子にも挨拶しとくさ。」


コンコンとノックが聞こえる,扉に向かうキャスビル王。


「誰だ?」

「父上私です。」

「衛兵は部屋を見るな,あとバナージは中に入っても一切他言無よだ。」

「………判りました父上。」


王子がのぶを回し入って来ると,瞳には涙が。


「他言無用だバナージ。」

「……はい……父上」


セーラとバナージは再会の包容をしている。


「無事で………でもフローラにはなんと?」

「今話す訳にもいかん,それでこやつがセーラの婚約者だ。」

「どうもバナージ王子,冒険者の雅史だ。」

「初めましてだ,第一王子のバナージだ。」

「?息子まだ居るの?」

「私だけです。」

「普通に王子で良くない?」


バナージが父を見る。


「いつ兄弟増えるか分からないしな。」

「キャスビルたまに夜激しいから。」

「下世話な事を言うではない。」


真っ赤な顔のキャスビル王だった。


「これでマサさんと子作り……」

「まだしないぞ,シャロの卒業にカルミアさんの救助に,この元凶を倒す。」

「あの彫刻みたいな物をですか?」


そしてヤツが現れる。


「それの説明は俺がする。」

「アーノルドさん」

「サトシお前……またアーノルド体型か。」

「サトシ言うな。」

「「「「サトシ!?」」」」


サトシ……いやアーノルドが全てを話した。


「じゃああの暗い空間で見たのは…」

「世界を破壊し無に還す者,ヤツを倒す為に魂を減らして,倒したはずなのに……一部破壊しただけかよ。」

「異世界を渡り破壊する敵か,……にわかに信じられんな。」

「あの黒いフードはダークグロリスター教団,手段のためなら自爆テロや殺戮に非合法すらやる連中だ。」

〘もうバイオ戦闘員やバイオ構成員を,作らせてたまるものか。〙


バナージ王子が,父キャスビルに向かい言う。


「世界の団結の時です父上。」

「団結しても勝てねえよ,………俺はそれを見てきた。」


アーノルドは悲痛な熊顔で言うが,シリアスが足りない。


「白鯨禁書図書館の際奥に行く時かな,まだ魔族の図書館も調べて無いし。」

「「「何その白鯨図書館て!」」」

「秘密だよなセーラ。」

「そうです秘密です。」


ムッとするキャスビル王だった。


「もう逢い引きしてたか,切り捨ててやる。」

「逢い引き処かキスしてるよな。」

「ですね。」

「ぬぁにぃ~」

「だから,娘さんを幸せにしますので貰って行きます。」


一転してシリアスな顔に成る,キャスビル王。


「セーラを幸せにしてやってくれ,あと私に武器防具を作れ。」

「………お父様………」


何か王妃とセーラから怒りのオーラが見える。


「待て二人共待て,話せば分かる話せば。」

「「最後の台詞は勘弁成りません。」」


やれやれと見るバナージ王子。


「明日王子とクロイツ君には,可愛い店員が居る喫茶店にご招待しますよ。」

〘そうしないと言えない事も有るからね。〙


顔をキリッとさせたバナージ王子は。


「よろしく頼む。」

「ではこの移動魔法が付与されたアイテムを,人が立てて他人から見え難い場所へ。」

「楽しみに待ってるよ。」

「では私達はこれで。」


バナージ王子と握手し帰る。


「セーラ行くよ。」

「はい。」


無惨なキャスビル王から目線を外し,マジックポートでシャロの家に跳ぶ。


「シャロはキッチンらしいな,行くよセーラ。」

「これでシャロお姉様と一緒に,マサさんを支えられる。」


台所に向かいこちらを振り向くシャロは,何か見た途端に鬼の形相に。一応セーラと話すとセーラが,ロゼの件を口を滑らす。


「………そうロゼもカルミアさんも……」


倒れそうなシャロを支える。


「……大丈夫だ迎えに行く,必ず方法はある筈だ……無ければこの星を出て,他の場所に在るか探すだけだ。」

「なら私学校中退して………」

「シャロにはセーラの,生活の基本を教えてやってくれ,最終的には変装して店でバイトして貰って,自分の生活費と旅に同行出来るまでに,料理の腕は上げて欲しいな~」


シャロにリクエストする雅史に。


「私が先生に成って,セーラを鍛えるわ。」

「お手柔らかにお願いします,シャロお姉様。」


少し引くセーラ。


「今日から料理は開始ね。」


だが表情は暗い,いつかシャロに笑顔を取り戻すと,雅史は次の準備に向かう。


「次回に続くみたいですよお・に・い・ちゃん」

「モニカ何の練習?」

「フローラお姉ちゃん,マサお兄さんをメロメロにして,ケーキを毎日食べる為の練習です。」

「やっぱ私て要らないお姉ちゃんなの?モニカ~」



ロゼ「私の出番は次何時だろう?」

エルリーナ「私は在るのかすら分かりませんわ,ロゼ。」

エリス「私戻るので在りますよ。」

優姫「何で私こっち側なの?て,私の服が他校の制服に変わってるの何故?」



次回に続く。







今回のみ1日二話アップしました。

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