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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第2章世界冒険編
47/257

ロゼの誕生日パーティーと,大人の花見宴会。

雅史また仕出かす

セーラ姫のアプローチに次第に追い詰められる雅史とシャロ,だが雅史はある事で回避をした。


「残念ながら私は一般人,姫とは結婚出来ませんし恋も出来ません身分です。」

〘う………可愛いし美しい姫をフルのはツラい。〙


我に帰ったシャロも援護する。


「そうです,身分差で恋人何て聞いたこと在りませんわ。」


シャロが学園での立ち振舞いを発揮する,ピカピカと光る何かを出すシャロに怯むセーラ姫。


〘………これが報告にあった,この街のお嬢様学園最強のお嬢様オーラ……神々しいです……いえ負けては駄目よ私。〙


一瞬怯むも何とか践み留まる。


「シャロお姉様,私も彼女に……」

「駄目ですわ。」

〘姫にお姉様て………駄目よ私,独占出来なく成るの嫌〙


シャロは学園での立ち振舞いモード継続で,セーラ姫のアピールを躱す。


「………では私が一般人に成れば宜しいのですね。」

「多分無理だよあの王様,絶対反対するから。」

「……良かった~」


少し気が緩むシャロ。


「大丈夫です,母上に頼みますから。」


だがセーラ姫は忘れて居る。


〘私がセーラ姫に,墜ちなければ良いだけだな……まあシャロが隣に居れば耐えられるはず。〙

「まあ今日は誕生日パーティーとか在りますから,今日は楽しんで明日お帰り下さい。」

「二人に認めて貰います。」


だがそのあと美味しい食事や,パーティー等で楽しかったけど,このセーラ姫は後に王都帰り途中に事件に巻き込まれる……………


「シャロ,昼の用意手伝ってくれ。」

「昼も外なのね。」

「第何回目だ?」

「色々やってますからね。」


カシム達の慰労バーベキューやら,労いバーベキューやら色々理由付けては,皆で食べてたりする雅史とトムだった。


「前は裏庭でしたでしょ。」


シャロがメンフィス家でしたバーベキューを言う。


「私は参加してません。」


膨れっ面のセーラ。


「祐奈は弟子達と,何回も参加してるな。」

「この前も来て,夕食を食い荒らして行きましたからね。」


怒りを燃やすトム。


「………ユウナ」


セーラ姫の祐奈像が崩れて行く。


「アレ?セーラ姫フリーズしてますよ。」

「祐奈の何か美化された像が,崩れたのだろうトム。」


まあ正確にはトムのマグロ刺し身を,食い荒らして行ったであるが,トムはあの日以来祐奈には手加減無く瞬殺レベルで泣かせて居る。


「たまには手加減して祐奈を泣かせろよ。」

「食い物の怨みは収まりませんよ。」


大人げないデカイ息子だなと,雅史は頭を撫でながらトムを見て思った。


「嘘………ユウナが泣いて負けてる?」


更にセーラ姫から祐奈像が崩れたみたいだ,雅史達はバーベキューの用意を始めると,セーラ姫がもじもじし始めたのでシャロに頼んで,トイレに案内して貰った。


「よく気付いたわね。」


膨れっ面のシャロをなだめながら,雅史は肉の下準備に移る。


「串に肉に刺すならワシらがやるわい。」

「そうだな,暇だし久々にやるか。」

「お野菜切ったわよ~」

「流石私の恋人だな。」

「「やれやれ。」」


何かまた言いたそうな二人に。


「パーティー終わったら慰労しますよ。」

「楽しみにしておこう。」

「どんな慰労か楽しみにしよう。」


そして昼のバーベキューは全員楽しんだ………,作法等を吹き飛ばすから揚げやフライドチキンにセーラ達は,貴族や王族なんて概念を捨てお嬢様軍団四人は,皆と一緒に楽しい一時を楽しんだ,一応ロゼもお嬢様だがシャロの処世術の前には劣る。


「眠い時はて…………」


ハンモックやハンモック式チェアにもう寝てる,モニカちゃんにモカさんとブルーフラワー先生………


「何で堂々と寝てるのかしらね。」

「まあ二人は風呂上がりで,眠いのは分かるけど……」


日陰の風通しが一番良いハンモックに,眠れるお嬢様は寝て居た。


「学生時代から変わらんのぉ~」

「そうですねお義父さん。」


ロイドマスターの嫁,アルテネが懐かしいと言わんばかりに言うが。


「お義父さん若返り過ぎます。」

「ワシは温泉で,一人酒飲んでただけじゃ。」


張りのある肌に成った義父に嫉妬する,アルテネさんだった。

昼休憩にし,また湖で遊ぶメンバーとハンモックで昼寝するメンバーに別れた,他は片付けたりして雅史はセカンドハウスに,夜の宴会場所作りと増えた人数分のケーキを増産。


「スフレ系とホールケーキに,飲み物は好評だった野菜と果汁ジュースと,妖精シリーズハーブのハーブティに,玉露や玄米茶にココアを出してと,牛乳も出しとくか………モニカちゃんしか飲まなそう,甘い炭酸サーバーも用意と。」


スキルを総動員しサラダ以外の食事を作って行く,この頃はピザにも挑戦しシーフードピザを,少し冷ましたのをトムに試食したら美味かったらしい,あと何故祐奈に試食させなかったのかは,察して欲しいのである。

それでも意見は必要で,とある少年が人間と共存する種族の,サキュバス経営店から出た所をら…………………連行し,試食させたら何故か泣かれたが分けて欲しいと言われたので,二枚トマトとシーフードを渡してた。

ポテチやフライも欲しいと言われたが,自分で作れと放置し帰って来たが,それでも不安があったので祐奈が居ない間に,ハルモニアの冒険者ギルドの受付嬢の,ルリーナさんにも協力して貰ったが,たまに持って来てと言われた……私はピザ屋では無い冒険者だ。


「好評だったが今回パーティーに出すのは,シーフードだけだな………宴会の方はそこにトマトとミックスも出して,ツマミにナッツやサツマイモやカボチャの素揚げ,そこらに売ってたジャガイモを揚げたフライを出してと。」


淡々と準備を進めると,じゅると音がした。


「夜まで待てよトム。」

「ゲソを下さいマサさん。」


カバンから乾燥したゲソを後ろに投げると,口に咥えて去って行く。


「………やっと見付けたわよ。」

「さてはトムに案内させて来たね。」

「手伝い居るでしょう,マサはサラダ作らないから。」

「向こうで頼む予定だったのだが。」


セカンドハウスのお泊まり部屋から,ピンクのウサギキャラクターのエプロンを,着けて来たらしいが雅史はそんなシャロを,後ろから抱きしめてしまう程堪らないのである。


「ポニーテールのシャロも,やっぱり可愛い。」

「前はツインテール可愛いて,言われた気がするわよ。」

「可愛いから仕方ないのだよ,何か毎回だが新婚てこんなんかな?」

「さあね私は分からないわよ。」

「冷たい未来の新妻だな。」

「…………仕方ない未来の旦那ね。」


お互いドキドキとしながら,しばらくそのままで居た。

準備も終え何人か雅史とシャロを探してる事を知らずに,雅史とシャロは夏本場でも咲き続ける桜の木下で,アイスティーを飲みながら過ごしていた。


「冷たいレモンティーも良いわね。」

「シャロのクッキーも美味しいよ。」

「………私これで胃袋掴んでるのかしら?」


何とも微妙な思いのシャロだった,二人は休憩を終え雅史のマジックポートで拠点に戻り,リビングの飾りをルナリアとトムに手伝わせ,夕方前に終わらせる。


「主賓の着替え頼んだシャロ。」

「あれ本当に要るのかしら?」


シャロはルナリアと共にロゼの着替えを手伝う,あるタスキを装備させて。


「私達も参加しても良いらしいですが?………」

「プレゼント誰も無しでのパーティーらしいですが,普通はプレゼント有るはずですよね?」

「食事会みたいな,誕生日パーティーらしいです。」


お嬢様達は色々納得出来ないが,数人はロゼの誕生日よりそれに出るケーキ目当てであった。


「遂に伝説のケーキを食べれるね。」

「マイルちゃんヨダレヨダレ。」

「伝説のケーキ?」


モカはフローラに,シャロの誕生日ケーキを語るが一番熱弁してたのは,やはりモニカだった。


「何で私に教えてくれないのよ~」

「フローラ止めて……激しく……うっ……」


青白い顔になるモカ,更に激しく揺するフローラは雅史を見る度に鼓動が早くなり,手加減出来ずに揺すって居たが。


「そんな楽しい事,お母さんを放置してでも来たのに~」


実際は雅史と楽し事二重での意味で,助けられた後で雅史を探してたけど,初恋は黒髪の女性を見て一回は諦めようとしたけど,後に冒険者ならある程度の収入在れば複数奥さんが居ても普通と聞き,再度探したけど見付からず昨日親友のシャロの恋人だと知る,前の黒髪の彼女は彼を捨て何処かに帰った見たいらしい。


「モカお姉ちゃんが白目剥いてますよ,フローラお姉ちゃん。」


前後に激しく揺すら過ぎて,少し魂が抜け始めてるモカと色々と心の整理が追い付かないフローラ,後にフローラは決断の時を迎える。


「ケーキてユウナが前にくれた,ショートケーキ?かしら?」

「ドラルーラと違って,ケーキ作れるのユウナとコック長だけですもの。」


エリスちゃんが,フィーネの話をする。


「でもこっちに来る前にに寄った時に,フィーネに聞いたら物凄く美味しい甘いスイーツ食べたて,誇らしげに言ってましたよ。」


だが不意にテーブルを見た三人は驚愕する,ユウナが参加してないのある物があった。


「あ………アレは()()………」

「シーフードピザだよアレは。」

「「「……………」」」


呆気に取られる三人だった。


パーティーが始まり,ワンピース等涼しい服装で参加する皆,ロゼは紫色でフリルスカートのワンピースに,あんたが主役のタスキを付けられたて入って来た。

勿論そのタスキの言葉を分かるのは,ジェラールさんだけなので見た途端に,笑うのを堪えていた。


「悪趣味じゃな。」

「日本人以外分かりませんよ。」


こうしてパーティーは幕を開け,何故かシーフードピザに群がる人々。


「ユウナが作る以外で食べれるなんて………」

「魚介類のピザなんて在りますのね。」

「フィーネに自慢が出来ます。」


雅史は急いで口封じをした,代償は高く付いた。


「デートか………祐奈への口封じには高いな。」

「それか私達に何かプレゼントでも構いません。」


セーラ姫が提案をしたので,最近多発してる怪事件対策アイテムを渡した。


「「「何ですかこれ?」」」


突起が付いた短い黒い筒と,青と赤の長い筒二本づつ。


「突起今押すと,失明するよ……まあ目が一生見えなくなるよ。」


押そうとしてた数名が慌てる。


「マイルちゃん,隣国の怖いオジサン達が居る部屋に行きたいなら,やっても構わんよ。」


慌てて悪戯を止めるマイルちゃんだった。


「この短い筒は,エーテルが無い場所でも目眩まし閃光弾に成る,便利な筒だけど数秒で発光するから押したら,直ぐに投げれば逃げれるよて………マイルちゃんまたか。」

「効果的な方法在るわよ。」

「まあマイルちゃんは,参加出来ない手前だしな。」


何かを察して顔が青くなる,トドメにメグルちゃんが言う。


「マイルちゃんの分まで,私が伝説のケーキ堪能するね。」


マイルちゃんは大人しく成った。


「魔力が要らない物ですか……」

「確かに魔法が封じられたり使えない,ダンジョン罠が有ると昔父上から聴きました。」


エルリーナちゃんが昔聞いた話をする。


「あと長い青筒と赤い筒は,この頃の怪事件の時に使えるアイテム,一応エーテル魔力が無い場所でも居場所が分かる,救助信号内臓アイテムだが,コレには弱点がある。」

「どんなですか?」

「この星以外の場所に飛ばされると,救助は不可能です。」

「じゃろうな。」


ジェラールさんは納得する,一応欲しい人だけ渡した……何故か数本発信器筒を手にする数名。


「悪ふざけで使った場合,ペナルティに………」


雅史は手のヒラに,スパークする玉を出す。


「ビリビリ痛い魔法お見舞いしますよ,あとワサビとかマスタード入りの,スイーツを強制で食べさせます……身分関係無く。」


全員顔が青くなる。


「何て恐ろしいペナルティ。」

「仕出かした方は勇者ですわ。」


見てみたい人達が,ムチぶりを始める。


「やらないの?マイルちゃん。」

「やらないよメグル。」


メンフィス姉妹でも。


「やってよモカ。」

「何で私にやらせようとしてるの?フローラ……」

「そうです,モカお姉ちゃんはその道のプロですから。」

「モニカ?私を訳の分からないプロにしないで。」


そして鎧を外した騎士隊長さんにも。


「見てみたいので,お願いしますねルーシー。」

「姫様お戯れ過ぎます,これは王妃様にご報告致します。」


青い顔になるセーラ姫だったが………。


「そんな事より,ケーキを出して下さいマサシさん。」


涙目で雅史に言うロゼ。


「料理まだ食べてる最中でしょう,まだ先だよ。」


ガッカリするロゼに,頭を撫でながら。


「まあ皆と談笑して楽しみを待て,そうしないとモニカちゃん達のお腹空いてると,シャロ誕生日会の悪夢が再びだよ。」


モニカちゃんが平然と,チョコケーキを食べてた光景を思い出すロゼ。


「………忘れてました。」

「それで私の時より,量が在るのね。」


いつの間にか隣に居たシャロ。


「でもピザもう尽きるわよ,唐揚げも。」


刺し身はトムとジェラールさん二人だけ,まあ鯛の刺し身だが。


「ミックスを出す羽目に成るとは。」


一部具材秘密のミックスピザを二枚出す。


「「「「お~」」」」


お~ではないわと,雅史は食いしん坊達に思った。


「この牛乳美味しいです。」


ピザと共に牛乳を飲むモニカちゃん,だいぶお腹も一杯に成って来た模様だが,彼女は油断出来ないケーキ大食い王。


「モニカちゃんには試食頼みたいから,あそこの場所で食べて感想を欲しい。」

「何かワクワクします。」


モニカちゃんお腹一杯作戦,犠牲に成るのは……スフレケーキシリーズ,まあシャロがもう味見して大丈夫だがこれはモニカちゃんの胃袋を,ケーキ食い荒らし対策である。


「このスフレ………」

「じゃあ私も……」


呼んでないのに来るモカとマイル。


「これが伝説の………」

「二人今食べると,本番食べれなくなるよ……モニカちゃんはペロリと食べるが。」


胸を張るモニカちゃん,褒めては居ない。


「………モニカ悪夢がまた………」

「モカ姉,顔青いよ?」


シャロ誕生日会ケーキ事件を,モカは思い出し顔を青くする。


「二人共デザート在るわよ。」

「シャロ頼んだ。」

「任せなさいよマサ。」


モカ達を解禁したデザートやフルーツの場所に,シャロは連れていくが,何故かプリン辺りが賑やか………慌てて行くとそこにはミリスタが。


「やっぱりミリスタか。」

「「「「「精霊様」」」」」

「私はあんなのと一緒にしないで欲しいかしらて,ちょっと離しなさいてぎゃ~。」

「トムまた探して処分頼む。」

「了解。」

「「「「妖精様を意図も簡単に……」」」」

「アレ妖精よ。」


シャロが平然と言う。


「また庭園に連れて行ってねマサ。」


意味深に言うから質問攻めの嵐に,雅史は対応した。


「伝説の白鯨図書館大迷宮は,凄い所なんじゃな。」

「冒険楽しそう。」


目を輝かせるマイルちゃん。


「普通の冒険家なら面白いかもね,命の危険と隣り合わせの冒険者よりは……」

「マサを見てると,そんな気はしないのよね。」


失礼な彼女だった。


「ジェラールさん,彼女(シャロ)酷いので,この前のシャロの数日休み無しで。」

「良いのか?」


ジェラールさんが意味深に言う。


「あの場所のサプライズは,無しにします。」

「ではシャロお姉様の代わりに私が。」


セーラが立候補する。


「させないわ。」


セーラ姫と二人にさせたくないシャロ。


「私も行くぞー。」


ロゼも参戦。


「「私達もー」」


ローゼン姉妹も参戦。


「何か楽しそうだから私もー」

「マイルちゃんはトラブル起こして,痛い目に遭いそう。」


メグルがフラグを立てる。


「大人数では行けない場所じゃ〘まあ嘘じゃが……〙」

「トラップ在るだけのダンジョンだし。」

「マイルちゃん,私が骨を拾うからね。」

「何でメグルは,トラップ掛かる前提なのさ~」

「確かにマイルさんはやらかしそうです。」


スフレ片手に話しに参戦するモニカちゃん。


「モニカは食べ過ぎだよ,あと牛乳も飲み過ぎだよ。」

「まだまだ行けます。」

「私は知らないよ………」


モカがモニカの牛乳のハイペースの飲み方に,警告を言うが。


「大丈夫です,牛乳は身長伸びる方に向かってるはずです。」


何故断言出来るのか不思議なモニカちゃんだが,後にモカの警告無視が仇になるモニカだった。


「だいぶ食べ終わって来たわね。」

「生ゴミは,その蓋開けてから入れてくれシャロ。」

「わかった。」

「………何か新婚ぽいよ。」


モカの発言に睨む数人と,赤く成るシャロ。


「私も手伝います先輩。」

「主役は座ってなさい。」


シャロに制されるロゼ,テーブルが片付きメインイベントだが,モニカちゃんが居ない。


「さてメインの誕生日ケーキはこれだー」


普通の苺のホールケーキを出したら,明らかに落胆するロゼだが,他からは目が光る。


「これが伝説の………」

「遂に伝説のケーキ,食べれるねマイルちゃん。」


喜ぶ二人にお嬢様三人はフリーズしていた。


「あんなケーキ見た事ないです。」

「私も誕生日にケーキ作って貰いたい。」

「二人はまだ先でしょ,それにセーラ様は次一つロウソク足さないと。」

「非公式な年齢の話をしないで。」


学園では公務こうむで単位が足りず留年状態であるセーラ姫,しかもセーラ姫とエルリーナは1ヶ月しか誕生日違うので,同い年なのである。


「去年の不足の単位取れたから,休み明けから元の学年復帰よエル。」

「でも18月の卒業までに単位足りないわよね。」

「大丈夫ぬかりはありません,あっちの末期試験1位だったから,特別に一部授業の単位補習以外免状されました。」

「無駄に秀才なのよねセーラはて,私はまだ次席て事よね…………。」


どうやら王都アクシズの卒業式は,夏二期長期休み前らしい。


「しまった先月裏誕生日でした。」

「なら私今月なのでお願いしますね。」

「急遽増員だな。」

「私は構わないですマサシさん。」


笑顔で言うロゼに怯むエルリーナ。


「度量の差を見せ付けられてる気がします。」


急遽イチゴケーキをエルリーナ裏誕生日にし,後回しサプライズ予定のアイスチョコケーキを出す。


「ひんやりしたケーキだ………」


感激するロゼだが。


「チョコアイスケーキだから急ぐぞ。」


ロウソク火消し省いて主役二人に,先に食べて貰う。


「コレ病み付きに成る美味しくフワフワなケーキです。」

「冷たくて美味しい~」

「先に早い者勝ちでチョコアイス食べて。」


女性陣一斉に食べるも,アイスを食べるのに苦労するがイチゴケーキの方は,ライバルが居ないのでゆっくり味わうのであったが,未だにモニカちゃんのみ姿が見えない。


「次はホールのスフレチーズケーキと甘さ控えめのチーズケーキに,ベリーケーキだ。」

「ワシは甘くないチーズケーキじゃな。」

「マサシさんベリーケーキも美味しいです。」


笑顔のロゼ,玉露を飲みながらチーズケーキを食べるジェラールさん。


「玉露にチーズケーキて……」


雅史は合うのかと思ったが,本番勝負の抹茶ケーキを出したが,ジェラールさん以外不評だった。


「やはり味覚の差だろうか?」

「じゃな,ワシがコレ貰うぞ。」


抹茶ケーキを一人黙々と,涙を流しながら食べるジェラールさん。


「我慢して食わなくても,居ないモニカちゃんや食いしん坊祐奈に,食べさる予定だったのに。」


げっそりしたモニカちゃんが登場すると。


「マサお兄さん胃薬下さい。」


牛乳の飲み過ぎでお腹を下したらしい,下痢止め薬を渡しモカさんと共に部屋に案内し,まだ使う予定ではなかったファイヤーフェザーの羽毛布団を出し,渡して部屋を去る。


「冬に使う予定だったんだがな,また狩に行くか。」


ファイヤーフェザーの肉は,実は今日使ってたりするが誰も気付かなかった,まあロック鳥の方がインパクト強いからかも知れない。


「じゃあ本当のメインを出すか。」


雅史は戻る成り空に成った皿を片付け,ロゼ待望の生チョコケーキを出した,喜んだロゼは走り雅史に抱き付く。


「マサシさん大好き~」

「な……」


呆気に取られるシャロ。


「離れなさいー」


急いで引き剥がしに入る姉妹。


「許せません。」


そこに参戦するセーラ。


「若いな。」

「昔を思い出すわねアナタ。」

「昔の事を言わないでくれ。」


ロイドマスターが,何やら困った顔に成って居た,パーティーは終わりお腹一杯に成った人から,部屋に帰りシャロは私が部屋に送り,飾りを外し終わった私を含めた五人を,大人の二次会に案内した。


「………これは見事な桜じゃな………」

「トム席に案内頼む。」

「了解マサさん。」


執事服のトムが4人を案内,アロマキャンドルとエーテル光魔石をアレンジした,薄明かるい大きなパーティーテーブルに4人は着席を見てから,カバンからピザ三種に酒を出す。


「さて大人だけの二次会開きましょうか。」

「ルー坊の葡萄酒,やっと今日飲めるわい。」


体調がすっかり良くなってるジェラールさんと,雅史は乾杯を日本語でし楽しむ。


「この酒美味いぞアルテネ。」

「何処のお酒かしら?」


一人だけ言い当てる。


「人間が作ったお酒では有りませんね,伝説のお酒でしょうか?………まさか酒泉のお酒では……」

「それこそ幻の酒だよブルーフラワー先生。」

「………ワシその酒,温泉で堪能したがどうなんじゃ?」


葡萄酒をグラスに入れながら聞く,ジェラールさん。


「勿論酒泉ですよ,飲み放題だからリクエスト可能ですよ。」


全員フリーズした,ジェラールさんは酔いが冷めたみたいだ。


「ワシの肌の張りは酒泉が原因か?」

「?そんな効能の酒は在りませんよ,新しい酒泉のは隠して………飲んだのですか?」

「一番奥に隠れてた瓶飲んだぞ………」


それはまだ効能を調査中の酒泉の酒だった。


「他に隠しておくべきだった,それはまだ効能調べてない酒泉の酒ですね,一応試験管に入れといて良かったが……。」


スキルを使い調べるも,生命酒と出た。


❪生命酒とは❫


戦闘や寿命を使う代償で減った寿命を,回復出来る酒だが貴重な酒であり,相乗効果の合う物と合わさると老いた体すら若返る効果があるらしい,寿命も合わさる質により若返る効果が在るらしい。


雅史はそれを見てからジェラールさんに聞く。


「途中炭酸泉や,緑色の温泉入りました?」

「アレは良かったよ,疲れがすぅーと消えて体が楽に成った,それに肩凝りや腰痛も無くなったしな。」

「………それ体を活性化する温泉で,炭酸泉は疲労回復等の効果や緑色の温泉は,身体の代謝やキズ等癒やす効果ある温泉なんですが………,入ったんですね。」

「入ったらまずいのか?」

「原因が分かったから問題ないです。」


雅史はこのコンボで温泉には入れないと思った。


「私が入った温泉にはなかったわよ?」

「私は温泉すらあると知らないのですが?」


アルテネさんから不満を言われ,カルミア嬢からも不満を言われた。


「アレは私個人専用なので,ジェラールさんに貸したのはたまたまです。」

「お義父さんだけズルいです。」

「マスターズルいですよ。」

「ワシに言われてもな,ワシは案内されて温泉使っただけじゃ。」

「そう言えばシャロちゃんも,肌艶々だし綺麗に成ったし……アレも温泉効果かしら?」


アルテネさんが聞いて来たが答えない雅史。


「ジェラールさん,次はこれ飲みましょう。」

「ルー坊の年代物だな。」


カルバーニュ1354のラベルのワインを開けると。


「私も飲むぞ。」

「貴重なワインだから私も。」

「貴族や王族でも飲めないワインですよ。」

「流石王族末席家系が言うと違う。」

「「「え!?」」」


雅史は仕出かすがスルーする。


「ハイ,グラス3つ追加と。」

「流したわよ失言て,え?彼女王族家系なの?」

「「さて知らんな………」」


シラを切る親子二人だったが……


「流石国の中枢に居たロイドさん,あと異世界冒険者のリーダーのジェラールさん。」

「ワシは生まれはこの街じゃよ。」

「ルードリッヒと共に,魔物倒してただけですよ。」

〘つい昔みたいに張り合って,諜報部に入ってしまった経緯あるが,若かったな私も………。〙


色々在りそうな二人だと雅史は思う。


「何故貴方が私の素性知ってるのですか?」

「親切な野郎に聞いて。(嘘)」


何か言いたそうなジェラールさん。


「不思議な方ですね,噂では王都アクシズの魔物事件解決も,貴方のお弟子さんが倒し強敵は,貴方とそこの猫精霊様が倒したとか……」

「セーラ姫や今日セーラ姫に付いて来たお嬢様達は,確かにその事件で会いましたが,事件を納めたのは異世界の英雄君ですよ。」


不思議そうな顔をされた………


「貴方を観察しましたがなかなか,素性が分かりませんね。」

「その割には温室庭園に入って,蜜蜂を観察したりハンモックで爆睡してましたよね。」

「何の事でしょうか~」


目が游いでるカルミア嬢だった,ワインを開け六人でワインを飲む,トムは何故か飲み干すと仰向けに寝て居た。


「困った息子だな。」

「チーズは無いか?」


ジェラールさんに催促され,チーズを置くと何故かアルテネさんが寝てので,ブランケットをロイドさんに貸す。


「こんなに酒弱く無い筈だが……」


何か挙動不審なカルミア嬢。


「私に状態異常は通よしませんよ,トムの今日の服装では効きますけどね,さて今日来たのも何か在るのですよね。」

「感が良いですね。」

「何か物凄く嫌な予感がするのですが。」


身構える雅史だった。


「私に縁談の話がやっと来たのですが,数ヵ月前に破談に成りましてね。」

「この頃の違法媚薬取り締まりで,名家が何軒か潰れたな。」

「流石ロイドさん。」


どうやら異形魔族と犯罪ギルド等の流した,ヤバい媚薬を買った奴らは結構多かったみたいだ。


「兄が縁談破談で大喜びしてまして………」

「?普通妹の幸せが兄の幸せのはずだが。」


雅史は普通に言うと。


「兄は私に結婚して欲しく無いらしいです,お義姉様は結婚賛成してますが兄は聞かず,隠居したい父も私の結婚賛成何ですが,見合い話前に兄が全て断ってて………」


何やらシスコンを拗らせた兄らしい。


「恋を知らなければ作品が作れません,小説や私の未来の生活安定の為に,恋と結婚は経験したいのです。」


カルミアの発言に三人は。


「………アカンなコレ」

「恋愛を舐めてるな。」

「そんな簡単ではないわ。」


男三人から批判?を受けるカルミア。


「なら貴方,私に恋を教えて下さい。」

「彼女が居るので無理です。」


即効で断る雅史。


「玉砕じゃな。」

「玉砕だな。」


その後4人は酒を浴びる程飲む,一番先に潰れたのはやはりカルミア嬢だったので,二人を置いて仕方なくセカンドハウスの一階客間のベッドに寝かし。


「フリーだったら断って無いな,セーラ姫と言い心揺さぶられるな。」


本音を言う雅史はトムを拠点寝室に眠らせて,頭を撫でながら布団を掛けロイドさんが嫁を連れて,玄関から部屋に向かい少し片付けから,ジェラールさんと更に飲む。


「若返る効果て最高じゃ。」

「まだまだ行けそうですね。」

「日本ではここまで飲めなかったからな,人付き合いの酒より美味い酒を気にせずに飲めるのは格別じゃ。」

「神酒も美味いですよ。」


マグロの刺身を肴に神酒を飲むジェラールさん。


「懐かしい感覚じゃ」

「まあもう一献いっこん

「お~」


升に酒を入れて,ゆっくり味わうジェラールさん。


「堪らん。」


夜中を少し過ぎるまで,酒泉酒やブランデーや葡萄酒やワインを飲みまくる二人だった,そして雅史はある事を思い付くと必要な場所と,料理のレシピを増やす計画と必要な酒や材料集めも考え始めた,一応在る人物を誘い実験………試食と言う会を開いてるが,他にも試したい事が増えたので人を増やす事にした,この時もう飲み会の会員三人が居てこの後,ジェラールも入りついでにロイドもゲストとして入る事に。


次回までに酔いは覚めるのだろうか?



雅史「またどんちゃん騒ぎしますかジェラールさん」

ジェラール「分かっておるな後輩。」

トム「次は僕寝ずに付き合いますよ。」


次回に続く。












次回事件勃発。

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