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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第2章世界冒険編
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家出娘の誕生日準備と,CafeRabbitの慰労旅行バカンス(雅史の拠点)

雅史接待編。

7月の終わりに早々事件は起きた,1期長期夏季休暇にバイトを始めたロゼが家出し,シャロの家に来たのだったが,どうやら勝手に一族の親戚の婚約者候補にされたらしい。

事情を聞くとロイドマスターから更に驚く事を聞かされ,ロゼは父と母を信じられなく成ったが,この時不正貴族や領主を取り締まってたので,妻と生まれてくる子の安全の為に避難させたらしい。


「一応手紙は預かって居た,一応アイツ成りに姉弟初顔合わせは,サプライズにしたかったらしい,婚約者の方はロゼ君の兄が養子に取られてるから,まあ取られた子とは言え,交渉カードにはしたくないらしい。」

「兄が居たのも初耳なんですがぁ~」


ロゼは混乱し同席してる雅史とシャロに抱き付き泣き叫ぶ。


「何でマサにも抱き付いてるのかしらね………」


背後から嫉妬の炎が見えるシャロ。


〘後でシャロをメンタルケアーしないと。〙


雅史はロゼの頭を撫でると,何故かシャロに睨まれるもロゼを見たら,嫉妬は収まったらしくシャロもロゼの頭を撫でる。


「今回は仕方ないけど,誕生日どうするの?」


いきなり誰かの誕生日の話しをするシャロ。


「誰の?」

「………マサは知らなかったわね,ロゼの誕生日明後日なのよ。」

「それなら店を2日休みにしている。」

「2日も大丈夫なんですか?」


雅史が一応聞くと。


「娘達もバテ気味だし,明日妻とフローラが帰って来るから,どのみち明後日から休みの予定だ。」

「フローラ先輩帰って来るのですか!」


ロゼのテンションが変わるとシャロは。


「………帰って来るのか………この時期には会いたくないわね。」


青い顔をするシャロ。


「苦手なのか?」

「悪い子ではないけど,直ぐスキンシップに抱き付いて来るのよ。」

「毎日私に抱き付いてるのに?」

「家はマサのお陰で涼しいから良いのよ,あと喫茶店も涼しくしなさいよマサ。」

「それは私もお願いしたい。」

「歳には堪えるからワシも賛成じゃ。」


いつの間にか話しに参戦してる,初代マスターのジェラールさん。


「彼女の為に頑張りますかね。」

「ありがとシャロ君。」

「ありがとよ嬢ちゃん。」

「ただで土地借りてますから。」

「結婚したらどうする気じゃろうな?」


ジェラールさんが意味深に雅史に聞くが………


「け……け………け………結婚!」

「さてシャロ次第ですね。」

「……………」


真っ赤な顔して黙るシャロだが。


「ちょっとシャロさん,行きなりグーでトントン叩かないで。」


痛くは無いが何か可愛くて堪らないと,雅史はシャロを暖かな目で見るのだったが。


「少しは痛がりなさいよ。」

「可愛くて無理。」

「「…………」」


何か言いたそうなオサンズ。


「さて,明後日の旅行なんじゃが……」

「仕方ないですね,大和神国の私の拠点なら,温泉に深い湖まで完備してますよ,部屋もそれなりにありますよ。」

「え?………招待するの?」


シャロが何か言いたそうだが,シャロとのんびり過ごしてるのは,セカンドハウスだからとは言った様な………と雅史振り返る。


「涼しそうだな,沢山行っても大丈夫かね?」

「あと数人増えても問題無いですが…………」


マスター達が,何人連れて行くか不安な雅史だった,雅史はサボり魔とマイペースな子を見る。

臨時バイトしているモニカちゃんの,元学友………いやまだ学友が二人バイトに来てる。


「モニカコレ食べたい。」

「ダメです私がおじいちゃん達に,怒られます。」

「モカさんは食べてたよ。」


店のケーキを食べてたモカ。


「モカお姉ちゃんは後で雷が堕ちて,屍に成ります。」

「モニカまで私を殺さないで。」


ジェラールさんが立ち上がり,モカ達の元に向かう。


「マイペースねモカは。」


拳骨制裁がモカを直撃。


「やはりまた屍に成ったか。」

「マサさんまた私を殺さないで。」

「復活早く成って………連れて行かれたわね。」


ジェラールさんに引き摺られて,倉庫の方に行った。


「どんなに怒鳴っても外に音漏れないからな。」

「いつの間にそんな改造したのよ。」

「この前。」


次に扉から出たモカさんは,シクシクと泣きながら出て来た。


「宿題三教科終わるまで休憩禁止じゃモカ,後で監視に行くからな。」

「はい,おじいちゃん………」


トボトボと部屋に帰って行った。


「モカ文系は絶望だけど,その他は何故か優秀なのよね……バランスが悪過ぎるのよ,文系以外は私と良い勝負なのに,小説読んだりするの好きなのにね。」

「呼びました~」

〘このフローラルな香りは………〙


いつの間にかブルーフラワー先生が居た。


「呼んでません。」


シャロは神出鬼没なブルーフラワー先生が,苦手である。


「私も取材で旅行にて………」

「先生今日は逃がしません。」

「………アレ逃げ切れたはずなのに…」

「親切な紳士達に教えて貰ったので」


女性担当編集に引き摺られて去る,ブルーフラワー先生だったが……,離れた場所から警護する人を睨んでるブルーフラワー先生だった。


「売れっ子小説家も大変だな。」

「旅行来る気かしら?」

「困りました~」


その言葉が店前に響く………,翌日雅史は湖の近くに遊び場を設置すると,ルナリアが新しい自室の片付け終わり,作ってる物に興味津々に駆け寄って来た。


「何か楽しそうです。」

「そう言えば水着………ルナリア………無いよな。」

「ミズギ?」


分からないと言った顔なので,ここは体型が少しと同い年のロゼちゃんに任せる事にした。


「………誰ですかこの女は?」

「マサさん怖いです。」


ルナリアは雅史の後ろに隠れた,一応シャロの家でバイト前に掃除してたロゼちゃんに,ルナリアを会わせたらこれである,一応ロゼちゃんに経緯等を話した。


「……それは色々すまない,ルナリアさん私を許して欲しい。」

「………たまにマサさんから匂いする人だよね,怖い人だけど優しい人でも在るんですね……許しますから,同い年みたいですから友達に成って欲しいです。」

「ああ勿論だ。」


握手をするが。


「友達に成ったけど,マサさんは渡さないです。」

「残念だが友達でも,二人目は譲る気は無い。」

「さてロゼちゃん頼んだ。」

「何をですか?」


不思議そうに聞くロゼ。


「明日私の所に来るなら,水着は必要だぞ水遊びしたくないなら要らないが。」

「!?聞いてない。」

「私も聞いてないわよ。」


シャロが現れた。


「アレ?」

「不思議なのマサさん湖の近くに,作ってましたよ。」

「………マサ……色々後で聞かせて貰うから。」

「何が地雷だったんだ?」


何やらご立腹のシャロだったが事情を話すと………


「………私の前に助けた子なんだ,………親と死に別れ………ぐすん」


シャロはルナリアのこれまでを話したら,同情して泣いて居たがロゼちゃんも泣いて居た。


「私と同い年なのに………私より過酷な人生過ぎる。」

「マサさんやトムさんや,友達に成ってくれたロゼさんが居るから大丈夫ですよ。」

「私をお姉ちゃんて呼んでも良いわよ。」


泣きながら抱き締めるシャロだが。


「嫌」

「なんで?」


ショックのシャロ。


「正妻を姉とは言えない。」

「どう言うことかしら?マサ。」


少し怒りが入り過ぎなシャロに雅史は説明する。


「何度もルナリアは娘みたいな存在と,毎回言ってるだけどな。」

「ユウナやルーシエ達と一緒は嫌。」

「弟子は等しく我が子だよ。」

「兄弟子には厳しい。」

「死なせない為に厳しくしてる。」


まあ意図は………汲んでないかもな。


「マサには私と………」

「ブレて来てませんかシャロさん。」

「ハッ……無いわよ,私一人でマサを幸せにするんだから。」

「私もしたいです。」

「私もだ。」

「二人共私の話し聞いてる?て二人でマサに抱き付こうとしない。」

「渡さないです。」

「私がマサシさんの愛人に成る。」

「私は嫁志望だから愛人なら,敵ではない。」

「しまった~」

「愛人も作らせないわよ。」


カオス化して来たのであった。


「私の意思は?」

「魅力で落とせば問題無い」

「右に同じくです。」

「問題だらけだ。」

「問題だらけだわよ。」


その後色々あったが,ロゼにブレ始めているシャロ……雅史は二人平等に愛せるのだろうか?やりそうではある。

ロゼとシャロにルナリアは,明日バカンスに来る一部以外の女性陣と,水着を買いに行った……勿論シャロとルナリアの費用は雅史が出してある。


「さてカプチーノでも飲んでから,仕事に戻るか。」


裏から店に入ると,臨時バイト二人が居た。


「いらっしゃい変なお兄さん。」

「いらっしゃいませ~て,マイルちゃんお客さんにそんな事言うと,減給だよ。」

「メグルは店長かー」

「明日はマイルちゃんだけ留守番だね。」


雅史の言葉に固まるマイル。


「…………そんな…………バカな……」


シビアな顔で絶望する短髪青髪の活発美少女マイル。


「私がマイルちゃんの分まで楽しんで来るね。」


笑顔で言う桜の様なピンクで,ツインテールが天然パーマ系癖髪なメグルちゃん。


「私留守番確定かよ~」

「面白いコントだな。」

「良かったねマイルちゃん。」

「嬉しくないよー」


仲良く働く?二人とまた来て居る,ブルーフラワー先生。


「カプチーノ一つ。」

「ペッパードリンク一つ。」

「マイルちゃんチャレンジャーだな,今激辛チリペッパードリンクあるぞ(嘘)。」

「すみません,ちゃんと注文取るから~,それだけはそれだけは。」

「悪戯は時に自分の身を滅ぼす。」

「等しくマイルちゃんに絶望を与えん事を……」


何処かで聴いたことある,呪文みたいだなと雅史は思った。


「何の呪文だい?メグルちゃん?」

「呪文じゃあ無いよ?何となくだよ,で何時飲むのマイルちゃん?。」

「飲むの確定なのかよ~」

「何となくで言えるのかよ。」


結構ドSだったメグルちゃんだった。


「コレ飲んでね。」


真っ赤な液体を出す。


「ぐぐっとだよマイルちゃん。」


煽るメグルちゃん。


「辛い飲み物何て飲めない………」

「よしでは私が飲ませてやる。」

「私が腕を抑えてる間に。」


悪ふざけにノリノリのメグルちゃん。


「………辛い匂いしない。」

「鼻良過ぎない。」

「興味出たから飲むね………」


何か不思議そうな顔をするマイルちゃん。


「トマトぽい味なのに甘い………どうして?」

「こっちは誰飲むの?」


キャロット色の飲み物を雅史は出すと。


「じゃあそっちも味見てあ~」


横取りするメグルちゃん。


「キャロット味なのに甘い……それにフルーツの味する。」

「それ私が飲みたかった。」


マイルちゃんは膝を付き,飲まれたダメージを受けた。


「明日もしかしたら………」

「「もしかしたら!?」」


期待膨らむ少女二人。


「出ないかも知れないな。」

「そこは出してよ~。」

「そうだよ出してよー。」

「甘いお菓子は………」

「「出さないは無しで。」」

「今日の仕事頑張った方に,ご褒美がマスター采配で出ます。」

「「負けられない。」」

「ワシを巻き込むな。」

「私を巻き込むな。」

「さて誰が評価するかは次回に………」

❪勝手に終わらせないで下さい。❫

「今何か聞こえた様な?」

「伝説のケーキは私が食べる。」

「違うよ,私だよ~」

「?伝説のケーキ」


頭を捻る雅史にマイルが言う。


「モニカが自慢してたんだよ,凄く美味しいケーキ……生チョコケーキが美味しかったて。」

「私はチーズケーキだよ。」

「私はシャロさん一人が食べてた,ベリーの香りがしたケーキ食べたいです。」


いつの間にか帰って来てたモニカちゃん。


「ケーキは普通にロゼちゃんの,誕生日ケーキとして出るぞ。」

「「「!?なんだってー」」」

「是非私の好物のチョコを頼みます。」


何故か背後に居たロゼちゃん。


「シャロ達は?」

「モニカちゃんがいきなり走って行ったので,置いて来てしまいました。」

「…………ケーキ無しに成るな。」

「「「がぁ~ん………」」」

「ロゼさんのせいで久々のケーキが……」

「ロゼ姉のせいで伝説のケーキが………」

「ロゼ先輩のせいで伝説ケーキが………」

「私の誕生日ケーキなのに,何で三人に私が責められる?」


実はもうケーキは出来てたりしてる。


「悪い子達には食べさせれないな~」

「何で主役の私まで入ってるのですか,マサシさ~ん。」


マスターの判定は二人共失格である,夕方にロイドマスターは妻達を迎えに向かった,馬車ではないらしいが?


「あの試作スイーツ美味しかったけど,明日出るのマサ?」

「先輩の家に居るけど,私食べて無い。」

「私家でとは言って無いわよ。」

「二人で美味しい物を黙って食べて,ズルーい。」

「そうだズルいぞー」

「そうだそうだー」

「ズルいです。」


何故四人で文句言う。


「私はマサの彼女だから良いのよ。」

「まあ元々暑いから作った物だし,喫茶店………この店には無いか。」

「アレて喫茶店に在る物なの?前のバイト先にも無かったわよ。」

「「「気になる~」」」

「何かチョコの予感」

「「……………」」

「あの感を違う方に向けれないかなシャロ。」

「無理よ,ロゼだもの。」


さてお披露目出来るのだろうか?試作デザートの行方は………



雅史は拠点に戻り,やや暗く成った明日の準備を始めた。


翌朝何故か呼ばれて居ない客が増えて居た,あと女性陣は何故かマイルちゃん以外涼しそうな白か水色のワンピースだった,お嬢様と姫と美女以外………マイルちゃんは半袖短パン……わんぱく感ハンパない。


「何ですかこの騒ぎは?」

「あら~隣国のセーラ様ですね。」

「…………まさか貴女は……ブルーフラワー先生,サイン下さい。」


どうやら隣の国にまで,ブルーフラワー先生のファンは居るらしいが,まさかセーラ姫とローゼン姉妹までて,何故三人居る。


「旅行です。」

「やはりマサさんこの街に居ました。」

「国王に何と説明すれば良いか……」


頭を抱えるセーラ姫の護衛騎士隊長さん。


「三人は放置して,バカンスにご…ぐえ」

「マサちょっと………」

「何ですかなシャロさん。」


何かメラメラとまた,嫉妬の炎が見える気がする雅史,物影に連れて来られ説明させられる。


「アレだれ?」

「隣国のセーラ姫と,ハルモニア領主の娘姉妹。」

「どうして居るのかしら?」

「私に言われても困る。」

「ライバル多過ぎよ,特にあのセーラて姫マサを落とす為に来たわね。」

「逃げたいな~まあ今日の主役放置出来んし。」

「仕方ないから今回だけよ,その代わり二人に成ったら甘やかしてね。」

「勿論。」


セーラ姫のお付き以外全員連れて拠点に戻る,ルナリアは昨日シャロの家に泊まりロゼと親睦を深め,恋愛以外では仲が良いみたいだが………


「料理の腕が互角とはなルナリア。」

「ロゼさんもなかなかですね,マサさんには勝てませんが。」

「シャロ先輩にも私は勝てない。」

「ラスボスですね。」

「確かに………」


何やら二人共意見が合う。


「広い場所だー。」

「湖に色々あるよ~」

「早く水着にてマイルさんにメグルさん,何故服の下に学校指定の水着着てるのですか?」

「「早く着替えられるから。」」

「二人の食事のグレードが下がりました,水だけに。」

「「そんなぁ~」」

「シャロちゃんー」


モカとモニカよりやや青みが濃い銀髪清楚そうな,ポニーテールお嬢様風なフローラさんがシャロに抱き付いてた。


「厚苦しいから抱き付かないでよ~」

「私もシャロちゃんに……」

「本気で止めてモカ………」

「シャロちゃんが本気で嫌がってる……」


ロイドマスターは嫁と湖畔ベンチで,夫婦水入らずでイチャイチャしていた,後に真の愛妻家はロイドマスターだけだと知ることに成る。


「ルナリアは女性陣の案内頼む。」

「頑張ります。」

「玄関入ったら靴を脱いで………」


姫達はブルーフラワー先生と談笑してるみたいだ,しかも頼んで居ないのにトムが最初に出会った頃の,執事服に成ってるし。


「ワシらの部屋は?」

「ジェラールさんには一人部屋で,あそこの夫婦は二人部屋で,ロゼはルナリアと,後は2グループに分けますよ。」

「楽しみじゃな。」

「温泉入るなら,今案内しますよ…一人手酌酒付きで。」

「気が利くな後輩。」

「やはり温泉には酒でしょ。」


二人見合って笑う光景に,数人は何であの二人は笑ってるか不思議だった。

雅史はプライベート温泉に招待し,ジェラールさんに神酒等を渡しのんびり風呂を提供した。


「………異世界で温泉か………長年の疲れがとれるわい。」


温泉を堪能する元地球でサラリーマンしてた,石田氏だったが後にこの中のとある酒で事件が勃発する。


「部屋割りてどうなの?」


モカ達が雅史に聞くと。


「ルナリアとロゼちゃんは同室,後でベッド運んどくからあとモカさん姉妹とマイルちゃんとメグルちゃんは同室,大人は別室で,ブルーフラワー先生や呼ばれてない三人は,客間応接室に案内頼むルナリア。」

「分かりました。」

「あと湖に入る前に身体ほぐしてから,水に入る事……準備運動しないでな入って,もし事故起こしたら……」

「「「「「起こしたら?」」」」」

「電撃魔法で黒焦げ手前の出力で蘇生してあげる。」

「「「「「それ蘇生じゃあ無い!!」」」」」


その場に居た全員,溺れたりしないと誓うのだった。


「私はチャンと蘇生してくれるのよね?」

「眠り姫の恥ずかしいエピソードを,耳元で囁いてから。」

「………何を言う気かしらね。」

「洗濯物のぱ……」

「あの先生に拾われてる事は不名誉よ。」

「かなりの頻度で拾われてるよな。」

「マサから貰ったアイテム,洗濯物には適応しないのよね。」

「部屋に干しなよぱ………」

「私の今日………アレなんだけどな…」


ゴクリ。


「生殺しだな,まあシャロ専用の部屋は向こうだし。」

〘とんでもない彼女だな,私の理性を揺さぶって来るとは。〙

「………抜け出せたらまたあの木下で,膝枕してあげるかもよ。」


雅史を誘惑ラッシュするシャロだった。


「あの二人怪しい。」

「何か毎日来てる様な雰囲気です。」

「でも始めて来たてさっき言ってたよ?……でも~」


ロゼとモニカとモカは,シャロの雰囲気にいつも来てる疑惑を持つ。

一方マイルとメグルは水が流れる滑り台を,満喫しまくって居たが勢い余って,二人が立てる水位目安のクッションバーを越え,その先の安全ネットにだいぶする二人だった。


「この網無かったら電撃だったよ。」

「危なかったねマイルちゃん。」

「他人事だねメグル。」

「日頃の行い良いから。」

「自分で言うのかよ~」

「楽しそ~」


モカ達も合流し水遊びが本格的に始まるが………


「セーラ,私達は水着持って来てませんね。」

「私はブルーフラワー先生と………,アレ?私達何しに来たのでしたけ?」

「旅行ですわよ。」

「そうマ…………」


忘れて居た三人だったが,雅史の姿は見えなかった。


「あの透明な建物に取材しないと~」


マイペースなブルーフラワーいや,ドラグーン王家の末席エーデンス家のお嬢様小説家カルミア嬢,家督は兄が継いでるがシスコンの為に護衛が今尚付いて居る。

色恋が二十歳に成っても無いのは,兄のシスコンが拗らせて自分は結婚してるのに,妹過保護が異常で嫁も頭が痛いらしい。


「お義姉様と一緒に来たかったですね。」


当の本人的に兄は眼中に無いが,兄嫁を本当の姉の様に慕って居た。


「ブルーフラワー先生が居ない。」


セーラ達はダブルで見失う,仕方ないのでガーターベルトの金具を外し,白いニーソを脱ぎシートを敷いてから水に足を入れる。


「涼しいです。」


セーラは細く白い生足を水に入れ涼しむ。


「……セーラの足の曲線美は,同性の私には嫉妬でしかないわ。」


隣で黒ニーソを脱ぎ,セーラと同じく涼しむエルリーナが睨みがら言う。


「エルリーナは筋肉付け過ぎなのです。」

「そうです,お姉様は筋肉付け過ぎです。」


靴以外履いて無かったエリスが,魔法袋からプリンを出しながら涼しむ。


「………ユウナのプリンいつの間に。」

「ハルモニア出る前に買いました。」


だがこの後エリス達に悲劇が訪れる,それは四人はまだ建物に入って無い為に,トイレの場所は知らないのである,まあ実は滑り台付近に女性専用トイレが在るが,ルナリアの説明聞かないと結局四人だけトイレピンチの危機は去らない。


「あの四人はマイペースね。」

「シャロ,味見頼む。」


3階で冷やしてた食べ物の一部を雅史はカバンに入れ,ある果物が入ったゼリーをシャロに食べさせた。


「これも甘くて美味しい~」

「シャロの胃袋は私が握り潰す。」

「怖いこといわないでよー」

「でも甘い物で,シャロの胃袋は私の手の中にある。」

「………普通私がマサの胃袋掴むのが,恋愛だと思うのだけど?」

「私はシャロに魅了されてるが…………」

「真顔で恥ずかしい事言わないでよー」


またイチャイチャしてる二人だが,はしゃぎ疲れ始めた皆に冷えたおやつ達をカバンに仕舞い,二人で下に降りてから外に向かう。


「セカンドハウス?だったけ,あの家より大きいわね。」

「最初に作った家だし,色々対応出来る様にしてある。」

「………まだ私二階見てないわね,まあ3階一部と部屋位かしらね。」

「まあ夜には,ロゼちゃん誕生日パーティーだから,疲れたらモカさん達と一緒に休んでも良いぞ,パーティー終わったら私は大人達の接待あるから。」

「………お酒飲む気ね。」


何か不貞腐れてるが,そんな顔も可愛いと思う雅史であった。


「さて腹ペコ達の元に行こう,未来の伴侶予定さん。」

「………予定なのね?」

「シャロ次第だからね。」

「……………本当に待つの?」

「シャロがやりたい事を見付けて,一緒の時間を共に歩める時が来るまでね。」

「…………そうね。」


シャロは未だに悩んで居た,今の関係のままで一緒に居るだけの恋人のまま,誰にも邪魔されずに一緒に居られるのか?

この頃はロゼもマサの恋人にしてもとも考えるけど,ロゼみたいな魅力は私には無いとヘコむ時もあると,シャロは葛藤が未だに収まらない,それに今日現れたセーラ姫をみてシャロは更に不安に成った。


〘私より魅力的な女の子だらけ,それにロゼもセーラ姫とあのお嬢様も,私より背が高くてスタイルも私より良い,私は彼にフラれたくない……でも彼は優しいから,でも………〙


シャロは葛藤するが,不意に頭に手が乗り優しく撫でる。


「未来は未来に行かないと分からんさ,今結論出しても後で後悔したら意味ない,だからマイペースに行こうシャロ。」

「ありがとうねマサ………大好き。」

「残念だがその倍シャロが大好きだ。」

「………変な意地出さないで。」


いつの間にか葛藤を忘れ,まだ心は晴れないシャロだけどマサと歩む未来は,笑顔で一緒に居れば辿り着けると思う事にしたシャロだった,陽射しが眩しい中シャロは再び歩み始める未来へ。


「皆ー甘いお菓子だぞー」

「マサシさんチョコは?」


ロゼが雅史に聞く。


「ゼリーとパフェだけしか無いぞ。」

「この器のカラフルなの美味しそう。」


グラスに入ったパフェに興味津々なモニカちゃん


「それは生クリームやチョコアイス………」


チョコに敏感に反応し。


「これは私が貰ったー」


一瞬で食べれる場所に向かったロゼだった。


「これ何?」


モカの双子の妹?のフローラが,ゼリーを見ながら聞いて来たが……


「ゼリーですよね,前のとは違いますが。」


モニカちゃんがゼリーに入ってる,フルーツに興味津々。


「甘い桃だ。」

「モモ?」

「まあピーチだな。」

「何か甘い香りが知ってるピーチと違いますが。」


睨むモニカちゃん。


「大和神国の今が旬の,香り高い白桃使ってるからね。」


ゴクリ


「冷えてる内に食べないと,ぬるく成って残念な事に……」


それを聞いた全員が気になる物を取り,食べ始めるとスプーンを口に入れたままフリーズした。


「まあ始めて感激する味だと,ああ成るわよね。」


食べ終わったロゼが2つ目のパフェを持って,また去って行く。


「アレ食べ過ぎると昼と夜のメインに,お腹冷やして楽しめなく成るぞ。」

「まあその時は自業自得よ。」

「シャロちゃん前より厳しいわね。」


パフェを食べながらシャロに話し掛ける,フローラさんは何かそわそわして居るが。

雅史は後にこの行動の意味を知る。


「気持ち良かったわい。」


温泉上がりのジェラールさんが戻って来たが,何か違和感を感じる雅史…………振り返ると顔のシワが減ったジェラールさんが居た。


「アレ?何か若返ってますよジェラールさん。」


雅史に言われ答えるジェラールさん。


「そうなんじゃ,酒飲んでたらいつの間にか肌が若返ってたんじゃ。」


それに反応する女性達は。


「「「「…………今直ぐ温泉で肌つるつるに!!」」」」

「温泉にそんな効能は無いぞ」

「私は艶々に成ったわよ,前より。」


何故かルナリアまで女性陣に混じり,温泉に向かった………あとセーラ姫の護衛女騎士隊長と旦那置いて,奥さんのアルテネさんまで……。

残ったのは野郎とシャロとセーラ姫と,散策してて居ないブルーフラワー先生。


〘確か本名のカルミアて花言葉は,優美な女性てあるが………優美な女性ではあるかもだが,マイペース過ぎやしないか?〙


雅史はまた失礼な事を思った。


「マサさん,この甘いのは何処のパテシェが作ったのですか?」


聞くセーラ姫。


「マサよ。」

「マサさんですね。」

「彼じゃよ。」

「だな。」


何で本人以外が,一斉に言うのだろうか?


「…………城で私専属の……」

「ことわ~る」

「マサは誰にも渡さない。」

「そこをシャロお姉様……」


うるうるキラキラ瞳で,シャロに接近するセーラ。


「おお…お姉様~」

「落ち着けシャロ。」


どうやらセーラ姫の精神攻撃は,シャロに効果抜群らしいので雅史はシャロを背中に隠す。


「マサさんシャロお姉様の次で良いので,恋人にして下さい。」

「ロゼ君ピンチだが,温泉に行ってるな。」

「嬢ちゃんも目を回してピンチじゃな。」


解説するマスターズと,うるうる瞳で雅史に向き合うセーラ姫,ゼリーをまだ食べてるモニカちゃん。



さてどうなる次回………



カシム「延長許可出たから,更に頑張ろう。」

クロイツ「お願いしますカシム先生。」

カシム〘頑張るぞー〙


カシム達は冒険者ギルドに行き,クロイツ君の冒険者カードと軽い修行冒険に出掛けたのだが,この数日後クロイツ君にとって悲劇が起こるとは。

彼がカシムと出掛けて剣の旅に出掛けた日に,妹達がセーラ姫とドラルーラに旅に出掛けたのだった,そして彼女達の運命の歯車が動き始める,長年動かなかった時計塔の歯車が動く様に……。

次回後編。

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