激闘レッドカイザークイーン。
アリの化け物戦第二弾
滅びたクオリスク国の北の集落に雅史達は来たのだが,虫達が魔物死体を巣に運んで居たが,雅史達に気付き空を飛ぶ魔物達。
「二人共行くぞ。」
「先制攻撃で僕が活躍だ。」
トムは爪から斬撃を放ち飛んできた,メガビー達を倒して行くが巣から増援が出て来たが。
「残念乱れ撃ち。」
蜂魔物メガビーや蟷螂や頭が蟻に身体がカマキリのアントカイザーまで出て来たが,トムに倒される。
「今の内に降りて戦闘体勢に入るぞルナリア。」
「早過ぎるお出まし過ぎます。」
文句を言うルナリアを無視し,妖精の弓を出し巣穴に向かって,技を解き放つ。
「行け!《流星の矢》」
光の矢が分裂し巣穴に吸い込まれる様に,虫達を蹂躙して貫く。
「戻って来たのを倒します,❮アイスショット❯。」
30近くの氷柱を戻って来たメガビーを攻撃する,何本かは外れたが流れ弾が他から帰って来たカマキリ達にヒットして倒す。
「まだまだ頑張る,❮アイスショット❯」
今度は40に増えて飛んで来るメガビーやカマキリにアントカイザーを凍らせ倒す。
「なかなかだがまだまだだなルナリア,フル❮アイスショット❯!」
二百以上の氷柱が雅史の頭上に展開し,マルチロックした部位目指して,範囲1kmの虫の魔物を全滅させた。
「まだまだだな,もっと精度上げないと強敵には勝てんな。」
「………普通に勝てる気がしますよマサさん。」
「僕達はルナリアとは違って,経験してるから言えるんだよ。」
トムは誇らずに言う。
「私,もっと頑張って強くなります。」
雅史達はトンネルクラスの巣穴に入って行く,中は緩やかな下り坂の洞窟に成って居て,たまに小部屋があり見ると宝箱があるが何故在るかは不明。中身はアイリス硬貨や金塊に玉虫の布やエーテル魔石が入って居た。
「何か汚い布や骨やナイフが散乱してますよ。」
「何処で見た事あるな。」
「何処でしたけ?」
思い出せない雅史とトムだが先に進むと更に広く成り,レッドアーリーガードに遭遇戦闘態勢に入る。
「❮金剛の盾❯」
ルナリアが防御魔法盾を展開する。
「❮ライトガードソード❯」
雅史も防御魔法を展開。
「瞬動!」
トムは瞬動でレッドアーリーガードの首関節を跳ねるも,奥からぞろぞろ現れる,アントカイザーの色違いのレッドアントカイザーナイトてモンスターも登場。腕が鎌ではなく大剣である。
「唸れツイン❮リープ・エアースラッシャー❯!」
「私も❮リープ・エアースラッシャー❯行きなさい。」
ルナリアは1体1体を確実に倒し,雅史は操作し豪快に首を跳ねて行くが,洞窟の奥からぞろぞろ沸いて来るレッド二種類モンスター。
「まだ来る………」
「前より多過ぎませんか?」
「引く訳にはいかんだろう,それに少しヤバそうなのが1体接近中だ。」
雅史はスキルダンジョンマップで,更に大型モンスターを捉えて居た,レッドアーリーガードはもう少しで全滅目前である。
「もう1つ❮リープ・エアースラッシャー❯!」
トリプルリープ・エアースラッシャーが更に首関節を跳ねて,トムは分身して敵を狩る。
「《分身残像剣》」
❪分身残像剣とは❫
分身体を使い質量残像攻撃する剣技,敵を翻弄しながら攻撃する技でもある。
一瞬で20体を倒すトム,更にスピードを上げ駆逐して行くとレッドアントカイザーより大型の,クイーンガードが遂に姿を現す。
「ギリギリのデカいヤツだな。」
たまに頭が洞窟を削って居る,ビル5階位は在りそうな迫力だが。
「図体デカくても。」
トムはフェイントとフェイクを入れ,首を狙うも大剣腕にガードされる。
「小癪な虫だな,だが。」
身軽に腕を足場にし首を狙うも,大剣腕に邪魔されるが隙を見てルナリアがリープ・エアースラッシャーを当てるが,弾かれた。
「硬いよ。」
「合体で行けぇー!!」
レッドアントカイザー・クイーンガードは左腕を犠牲に防ぐ。
「頭の回るヤツだ。」
レッドアントカイザー・クイーンガードの口から液体が放たれたので,ルナリアを抱え回避すると地面が溶け強烈な酸の匂いがする。
❪超強酸❫
魔物やモンスターが胃液等を吐いての攻撃,耐性がない防具の者に無は,一瞬で酸の餌食になり熔ける瞬殺攻撃。
「臭いです。」
「酸だからな。」
「隙あり。」
トムが隙を付き自在剣を伸ばし,闘気を纏わせて首の関節にフルスイング。
「行けぇぇー!」
途中で引っ掛かるも更に力を込め斬り落とすが。
「まだ腕が動いてるぞ。」
雅史に向かって大剣腕が向かって来るが,身体が制御を失い倒れて来るのも同時だったので。
「神速セカンド!」
素早く退避し赤い身体は大地を揺すりながら,天井のを一部崩落させた。
「あの赤い外皮赤い硝子みたいだが,強度異常何だよな。」
関節部分しか斬れない頑丈過ぎる外皮てと,雅史は複合神鉄でも斬りにくいモンスターに,悩みが増えるのだった。
「ポーション飲んだら先に進むぞ。」
「甘くて疲れが癒されます。」
「美味いですよ新作のポーション。」
「………新作では無いが………」
「前より何か甘くて美味しいですよポーション。」
「………あ~………まあリメイク的な…」
「「何か怪しい………」」
雅史は明後日の方向に顔を背け,パックゼリーにしたポーションを吸い込みながら前に進む,携帯栄誉クッキーバーをトムとルナリアに渡す。
「このクッキーバー美味しい。」
「もう一本。」
「…………どんだけ早食い何だよて,咥えてるの食え。」
「だってチーズ味美味しいですから。」
「ナッツ入りも美味しい。」
マカダミアナッツを砕いたのを,入れたクッキーバーを食べたルナリアは幸せそうに言う,途中宝箱を見付けたが。
「玉虫のローブや布にアイリス通貨だらけだな。」
入って貯まったアイリス通貨は三十万アイリスを越えた。
「魚とか出て来ないかな?」
「出るわけ無いだろ,在れば奴らが食ってるだろうよ。」
下に下る道と掘ってる途中のトンネルがあったが,アンダルシア方面に掘ってるみたいだ。
「下に数体とBOSSが居るぞ。」
大量に倒したレベルアップ!表示される。
【レベル10アップ!】
【ステータス大幅アップ!】
【刀・小太刀レベル7アップ!】
【弓・銃レベル20アップ!】
【体術レベル15アップ!】
【風魔法レベル5アップ!】
【精神魔法レベル26アップ!】
【神速1段解放,神速上位トップスピード一段解放しました。】
「なかなかのレベルアップ!だが,さてレベル165でレッドカイザークイーンと,何処まで戦えるかだな。」
「少しダルい気分です。」
ルナリアもレベルアップ!し,祐奈を越えレベル110に成って居た,魔法レベルのアップ!もえげつないと雅史は思った。
「妖精のティータイム飲んでリフレッシュしなさい。」
雅史はポーションを渡すと一気に飲み干す。
「甘くて美味しい。」
「…………甘い物に目が無い子だな。」
リフレッシュしたルナリアは雅史達の後ろを歩く,歩いて20分敵は迎撃に来ないが少し数が増えて居る,羽化して部下を増やしたらしいがアントカイザー6体増えただけ,後はレッドアントカイザーナイト8体とレッドカイザークイーンだけ。
「アントカイザーが6体増えたぞトム。」
「弱ってると楽ですね。」
「だと良いな。」
「?」
ルナリアだけ分からずに雅史とトムは,先に進むとレッドアントカイザーナイトが2体立ち塞がって居た。
「食らえ手加減バージョンの❮ファイヤーカッター❯」
❪ファイヤーカッターとは❫
火魔法初級の半月型炎の刃で,魔法レベルにより炎の刃が増える。
10枚の炎の半月刃がレッドアントカイザーナイトの,1体の首を跳ね燃やす,もう1体はトムの斬撃で頭が地面に落ちている。
だが見えない刃がライトガードソードが反応し,見えない刃を弾くと横穴から全身黒いアントカイザーが現れた,しかも顔は人間で複数の人間の顔が蠢く,趣味の悪いモン………イヤ異形の魔族みたいだ。
「まさか我の実験場を逃げたのが,まさか相棒のゼクルを倒した人間に接触するとはな,しかもよくも我が呪いを解呪したな………」
「ゼクル?知らんな,だがあの姫を呪い掛けてた本人登場とはな。」
空間から黒い霧と共に黒い仮面にぼろぼろの黒いフード,宙を浮きながら前に進む隙にトムが仕掛けるが,フードが斬れただけ。
「蜥蜴の尻尾切りだな。」
「あのバカガルデスと一緒にするな,私は蜥蜴では無いわ。」
どうやらあの蜥蜴騎士の異形の魔族はガルデスらしい,まあもう倒したが。
「アイツの失敗も合わせて死ね人間,このルクセルグが貴様達の最後の相手だ。」
「死ぬかよ,トムは気持ち悪い奴頼む。」
「了解。」
「ルナリアは自信の防御。」
「分かりました。」
黒いデスサイズで雅史に向かうルクセルグ,複合合成金属から作り出したオーラソードとディフェンスソードを,武器庫から出しディフェンスソードと,ライトガードソードでデスサイズを弾く。
「バカな!?……バカな!?我がデスサイズを弾く剣だと。」
「何を焦って居る。」
「お前等を殺さなくては我が滅ぼされるからさ,もう失敗は許されないのだ,我等の主がもうふっ………しまった。」
「お前さんもバカみたいだな。」
「お前達さえ消せば問題ない,デスファイヤー。」
死神の様な姿の黒い炎が雅史に向かう。
「一か八か❮ダークボールクラスター❯」
❪ダークボールクラスターとは❫
闇魔法時空上位魔法
400の術消費と引き換えに無の時空の彼方に,対象を吸い込む魔法。時空を渡れる者や切り裂ける者でない限り,脱出不可能な魔法だが魔力1万以上の制御出来る者にしか使えない超古代異世界魔法である。
黒い炎の死神に黒い小さな黒いボール玉が当たると,黒い炎の死神は吸い込まれて行くが,クルセルグにも流れ弾が当たり身体の1部が吸い込まれて悶絶する。
「グオォー我が身体が……この世界の人間ごときがぁー」
我を忘れて突撃する黒い仮面に黒い霧の身体の,クルセルグはデスサイズを振り上げるもライトガードソードが防ぐが,デスサイズに黒い炎を纏われる前に,雅史は仕掛ける。
「神速セカンド発動の,オーラ《光速斬》」
❪光速斬とは❫
光の速さで相手に複数の斬撃を放つ技。
雅史は剣に蒼白く光るオーラを纏わせ,剣を振るうと同時に光速の蒼白い斬撃がクルセルグを無数に切り裂く。
「グオォー我が我が滅びるなんてぇー,人間ごときに………」
黒い塵に成って消えるクルセルグ,まさかの敵に疲労する雅史,そしてトムは………
「あの頭怨霊みたいだな」
「………………………」
何かを言ってるみたいだが,興味無いので剣を伸ばし頭を狙って突いたが,顔貫いたのに動く身体にトムは光の斬撃を爪から放つ。
「これで。」
斬撃は腕に阻まれたが人間の絶望した顔をした,腕剣が黒い塵に成るが頭と腕剣が黒い物で再生するが,身体が縮んだ気がするトム。
「ルナリア手伝って。」
「わかった,❮サンライトアロー❯!」
「え!?」
ルナリアの150本のサンライトアローが,アントカイザー異形の魔族に放つと同時に,見えない刃が2つルナリアに迫るも,ライトガードソードにより弾くが1本限界だったらしくくだけ散るが,ルナリアに向けて更に見えない斬撃が放たれた時に,トムは天井から剣を伸ばし頭から地面に貫き,ルナリアが放ったサンライトアローも刺さり黒い塵に成るが,ルナリアに向かう斬撃は消えない。
「逃げろルナリア。」
「❮金剛の盾❯前方二重展開。」
残ってたライトガードソードが2つ砕け,金剛の盾の一枚が砕ける。
「………」
ルナリアはしゃがみ最後の金剛の盾が砕け,ルナリアがしゃがんだ頭上を見えない斬撃が通り過ぎる。
「…………危なかったです。」
「………本当危ない子だな。」
トムはルナリアに呆れるのだった,ルナリアは雅史に貰った帽子を拾い埃を落とし被り直す。
「少し休憩するか。」
雅史はダンジョンマップを確認してから,ダンジョンハウスを出し入って行った。
「トイレ!」
ルナリアはトイレに走って行った。
「僕も!」
何故かトムも二階の猫トイレに飛んで行った,普通のトイレと変わらないはずなのに。
雅史はダイニングでチーズ味とレモン味から揚げと,豆腐と大根の味噌汁を用意し一足先に食べ始める。
「疲れてると余計に美味いな,そろそろハムとかウインナーとか食べたいな。」
丼にてんこ盛りご飯を食べながら,一人食べてるとルナリアが来た。
「顔洗って来なよルナリア。」
顔が汚れてると知り慌てて顔を洗うルナリア,トムがチーズの匂いに走って入ろとしてたが,何かを感じたらしく途中で減速して歩いて入って来た。
「………セーフ。」
「もう少しでアウトだったな。」
ギクとするトムだったが,席に付きチーズ味のから揚げを食べ始める。
「トムさんが食べ始めたヤバいです。」
「反対の方はレモン味だぞ。」
「でもチーズ味はトムさんが大半食べちゃうから,私チーズ味好きなのに。」
「早い者勝ちだよルナリア。」
「…………今度トム専用の激辛チーズから揚げ……」
「要りませんよそんなの。」
「美味しくなさそう……」
雅史は冗談は受け入れられなかった。
雅史は食べ終わり食器を片付け,畳スペースで仮眠を取る。
「じゃあ僕はマサさんの隣に。」
「じゃあ私も。」
「ダメ。」
トムに怒られるが知らん顔で反対側に寝る,しかも雅史に抱き付いて。
「後で怒られても僕は知らない。」
変化し雅史に掛けられたブランケットの中に入り丸まって寝る。
30分後雅史は目を覚ますと,ルナリアに抱き枕にされてるわ脇にはトムが変化して,猫姿で丸まって寝て居たので叩き起こす。
「ルナリア起きろ!」
「もっとナデナデしてぇ~」
「しないよ」
「トム起きろ!」
「ご飯の時間ですか?」
「さっき食っただろ。」
雅史は二人を放置し準備してから,先に出たらアントカイザーに遭遇。
「もうお出ましかよ。」
人間サイズのアントカイザーの腕鎌が雅史に振り下ろされるが。
「甘いな……」
拳がアントカイザーにめり込む,まだ産まれたばかりなので外皮が柔らかく,一撃で土壁にめり込み絶命する。
「後5体掛かって来いやぁー」
雅史は容赦なく人間サイズのアントカイザーを,血祭りにして行く………ダークグリーの血の池地獄の完成である。雅史は手を洗いスキルで確認すると,レッドアントカイザーナイトが4体増えて居た。
「さて先に一人で向かうか,トム収納の仕方知ってるし。」
雅史は一人で先に進むとまた人間サイズの,レッドアントカイザーナイトに遭遇したが,まだ産まれたばかりポイ外皮は弱そうだったので,ワンパンでレッドアントカイザーナイトの頭は潰れた。
「レッドアントカイザーナイトも産まれたばかりは脆いか。」
レッドアントカイザーナイト残り成体6体。
雅史は神速サードを使い奥に向かって走って行く,その頃ダンジョンハウスでは。
「寝過ごしたぁ~」
「マサさん居ないよトムさん。」
「急いで準備するよ。」
「うん」
慌てる二人だった。
もう直ぐレッドカイザークイーンの場所だが,4体のレッドアントカイザーナイトが立ち塞がる。
「レベル130が4体かよ。」
腕大剣で襲って来るが神速サードを使い,躱しながら首関節を蒼白いオーラを纏ったオーラソードで,斬り落として行く………
「刀よりあっさり剣が通るな,何処まで通用するか試したく成った。」
雅史は斬ったレッドアントカイザーナイトを踏み台に,他のレッドアントカイザーナイトの首を狙う。
「神速サードのスピード,甘く見られたくないな。」
レッドアントカイザーナイトは反応出来ずに4体は屍と化した。
「さてもう直ぐだ。」
薄明かるい最下層に雅史は向かうとデカイ空間に出た,最後の2体が雅史を潰そうとジャンプするも足場を形成し,雅史はレッドアントカイザーナイトの関節を斬り,そして間髪置かずに隣に方向転換し関節を斬り頭を落とす。
「帰ったら温泉でのんびり寛ぐぞ。」
奥には巨大な体格の人間の女性の顔にレッドアントカイザーナイトの腕大剣や鎌腕に,身体が赤い毛に覆われた蜂の身体と翼をしたレッドカイザークイーンが居た,赤い卵をお尻から切り離して雅史を睨む。
「我が子をよくも………お前を殺して食らってやる。」
〘モンスターと魔物の中途半端な奴が,まさか喋るとはな。〙
「嫌です,共食いしてろ化け物。」
「人間ごときがぁー」
翼を高速で動かしソニックブームを発生させるが,雅史はイヤホンマイクを着けながら回避する,スマホをBOSS戦BGMにし雅史は戦闘スピードを上げる。
「バカな見えない衝撃波を躱すだと。」
「何を動揺してる化け物。」
「煩いわ喰らえ」
「やらせん❮マジック・イージスフィールド❯防音結界発動………物質変換……防具変換。」
雅史の全身が光輝き白い修験者服装に成って居た,レッドカイザークイーンの超音波攻撃を無効化し,雅史は神速を使い突撃と見せ掛け,サードスピードで左からフットキックを食らわす。
「グオォー……いつの間に!?」
雅史は次いでに片腕を斬り落とそうとしたが,全力で逃げられる。
「デカイ図体の化け物のクセに速い」
「人間の中でも異常な強さだが,これなら。」
羽から何かの匂いが撒かれるが雅史には通用しない。
「バカな魅了されないだと。」
雅史は状態異常耐性防具でフェロモンは通用しない。
「何をしたかは知らないが,化け物に魅了されてたまるか。」
「人間の雄は胸が豊満とフェロモンで魅了されるのだろう?」
「残念だったな,私には意味がないのだよ。」
「バカな………」
驚愕するレッドカイザークイーン。
「そもそも化け物に欲情はせんよ。」
「キィィィー許さんぞ人間。」
怒り狂って隙だらけの内に脇腹を切り裂くも,超再生で回復する。
「この化け物も超回復かよ。」
「妹を殺したのは貴様か,楽に死ねると思うなよ。」
「私は死なないから問題ない。」
「ボザケ!」
尻を持ち上げ毒針を連続発射するが,神速と足場を使い回避する。
「ちょこまかちょこまかと鬱陶し人間。」
「お褒め頂き………」
「褒めてないわ人間。」
逆上したレッドカイザークイーンが,翼て風を起こし竜巻を発生させ,雅史をカマイタチの刃竜巻で攻撃するも。
「まさか竜巻を発生させるとはな。」
「バカな無傷だと。」
〘マジックイージスフィールドの効果は,今ので余り無さそうだ。
〙
イメージ画面の端にマジックイージスフィールドの,耐久ゲージらしき物が表示され減っている。
「此方も仕掛けさせて貰う。」
雅史はオーラを更に纏わせ,蒼白い光からマリンブルーに光が変わる。
「喰らえオーラ乱舞❮光速斬❯」
雅史はレッドカイザークイーンに神速サードで間合いを詰め,一気にマリンブルー光速斬撃を放つ。
「ギャー…………この私が……この私が人間に………」
雅史は腕を斬り落とし,超再生が追い付かない速度を保ち更に斬撃を放つ。
「私の回復がぁ………お母様助けて………」
「これでフィニッシュだ。」
ボロボロに成ったレッドカイザークイーンのクビに向かって,斬撃を放つと切れ落ち巨体が地面に堕ちる。
巨体が堕ち大地が揺れる………再生しないか様子を伺うが,再生せずに戦利品として回収された。
「後始末だ,❮メガ・フレアー❯」
卵を焼き処分してると頭上から宝箱が降って来た,次いでに服装も元に戻った。
「久々の虹色宝箱か。」
蓋を開けた途端にトム達がやって来た。
「………やっぱりさっきの揺れは戦闘終わった揺れだったか。」
「何も居ないよ?」
「倒さしたからな,なかなかキツイ敵だった。」
「前は二人でも大変だったのに。」
何か言いたそうなトム。
「戦利品は何かな?………不思議なマジックスタッフ?」
白い棒の杖に精霊石と謎の魔石がトルネードした,不思議な合わさり魔精霊石的なマジックスタッフ。
「何かルナリアが乗れそうな感じだな。」
「………❮エアーウイング❯………こう?」
横座り体制でマジックスタッフに乗ると,自在に飛行して箒に乗った魔女にしか見えない,まあマジックスタッフだけど。ルナリアは目を輝かせながら巣穴最下層を飛び回った。
「これ頂戴マサさん」
「私は要らないからあげるよ,大切に使いなさいよルナリア。」
「ハイ,マサさん。」
イメージ画面がレベルアップを告げる。
【レベル30アップ!】
【ステータス大幅アップ!】
【剣・大剣レベル30アップ!】
【火魔法レベル14アップ!】
【闇魔法レベル48アップ!】
【精神魔法レベル5アップ!】
【魔法物質変換防具スキル会得。】
闇魔法久々過ぎるレベルアップ!だが,使い処なかなか難しいんだよね,戦略級クラスの魔法もあるし。
「さて帰るかな,虹色の宝箱の中身不思議なマジックスタッフだけだし。」
「………マサさん天井に金の宝箱引っ掛かってますよ?」
「トム頼んだ。」
「仕方ないなぁ~」
何だかんだ言ってトムはニコニコ顔で,宝箱を落とし中を開けようとしたら,落ちた反動か?なかなか開かない。
「バール使ってテコの原理で。」
「もう少しもう少し待って下さい。」
仕方ないなので爆破した。
「僕の苦労がぁー」
爆風の衝撃波で開き中には神鉄500gと金塊10kgに,不思議な耳当てと,不思議に変形する浮遊盾が入ってた。
「金の宝箱の方が多くない………」
「僕の日頃の行いが良いからですね。」
「後で後悔するなよトム………」
雅史達はマジックポートを使い帰るのだった。
次回に続く。
??「僕の出番はまだでしょうか?」
雅史「まだ登場してないからな,最強のクルセイダー君」
??「早く出してもらって,カシムと共に戦いたいです。」
トム「真面目過ぎる子だからな,頑張れよ。」
??「ハイ,ニャンコ先生」
トム「僕はニャンコ先生じゃあない。」
次回へ続く。
次回遂に赤い物好き王登場