危機王都アクシズ
遂に登場セーラ姫。
あれから数日が経ちルーシエ達の飛行コントロールは,微妙であるが攻撃魔法のコントロールなら問題ないレベルだが,異形の魔族対策は微妙であるが何か怪しいルーシエ達。
「ルナリアはだいぶ成長したね,エリーも一人立ち出来そうだな。」
「まだ私は飛べ無いです。」
「私も蘇生魔法が,実戦で出来るか不安です。」
ルナリアには一応全ての魔法を叩き込んだが,何故かエアーウイングは上手くいかない。
「………バランス取れる物に乗ってみるか?」
「箒とか………」
ルナリアの言葉に雅史は。
「何処の………」
(ファンタジー世界だったな)
ファンタジー世界だと思い出し,ルナリアに浮遊ボードを出して渡すと,スカート姿で股がろうとするので違う乗り方を教えたのだが。
「「「ルナリアだけ特別扱い!」」」
ロリ三色が文句を言ったが無視。
「魔力を少し込めてコントロールするんだ」
「こうですか?」
エアーウイングの浮遊飛行と,ボードの推進力とバランスで空を飛ぶルナリア,無邪気に手を振るルナリアにロリ三色は雅史を睨む。
「ルナリアに甘過ぎです」
「私も欲しいですわ」
ルーシエと雪が文句等を言い,エリーはルーシエをダシに言う。
「ルーシエは下手なので私に」
「エリー……私に怨みでも?」
「無いけど?」
三人を無視し雅史は,ルナリア用に補助推進アイテムを考えるのだった。
「そろそろあっちも見てくるか」
雅史はハルモニアに向かい,一週間を過ぎた今日聞きに来たら。
「遅いお越しね」
「お兄さん毎日来てて言ったのに」
雅史はルイーズルートを断固として拒否する,まだ十歳位に手を出したらヤバいからだ,まだルーシエは肉体年齢的にはセーフだが、ルイーズちゃんは完全ロリルートだから回避する為に、わざと聞かなかった事にし話を進める。
「で? 決まりましたか?」
「また無視された」
不満顔のルイーズをさて置き、ネフィルさんに聞く。
「土地が決まらないのよ,旦那やフィーネの道具スペースとか、台所とかフィーネとルイーズの部屋とか」
「それ予算大丈夫なんですか?」
「お願いね」
「………………」
雅史に言いようもない不安が過る,そしてうるさいのが現れた。
「やっぱ居たぜ兄ちゃん」
いきなりうるさいオッサンが店の入り口現れた,逃げ道は塞がって居る,裏口にはピンクのクマが立ち塞がって居る逃げ道は無い,何か魔界だなこの店。
「アーノルドめ,祐奈引きこもりの仕返しか?」
「そんな事より緊急で依頼を受けて欲しい,沢山の冒険者達が一方的に蹂躙されてるんだ,頼むこの国の冒険者を助けてくれ」
頭を下げるパウエルギルマス、状況だけ聞く事にした。
「数日前にゴブルリンが不慮の転落した次の日,鉱山付近の村から現れた異様な魔物を,たまたま村に寄った冒険者に村長が,村の予算使って魔物の討伐頼んだらしいが………」
表情が曇ったから全滅したのだろう。
「他の近くの村に奴が現れ若い女を触手で襲い,老若男女関係無く美人の女以外惨殺した,近くで依頼を受けてた冒険者の足の早いのが報告に来たが,近くの街のギルド全体で加勢に向かったが遅かった,その仲間のリーダー等男だけ死体が転がってた。」
「数人は行方不明て事ですね。」
「…………2日後酷い姿で女性達は見付かった,あれは最悪の光景だった。」
どんな姿かは不明だが,酷い最後だったかも知れないと雅史は思った。
「遺体は?」
「ゾンビに成らぬ様に焼いて埋葬した」
「………被害は?」
「このままだと王都に被害が出そうだが,英雄様が来るらしいが少し問題がな」
「?」
「そこのアークプリーストは街を平気で破壊し,借金まみれと聞く・・・」
「…………ダメなアークプリーストなんですね」
「自称女神とか名乗ってるらしいが,破壊プリーストの間違いだろうとの噂だ」
雅史と異世界に転生した少年の邂逅は,在るのだろうか?
「………これは良い勉強に成りそうだ」
「この頃ゴブリンが活発化し,女性が襲われてる事件も多発している,しかも腕や足が長く四つん這いで素早く移動し,目が赤い異種類のゴブリンらしい」
雅史は異形ではないゴブリンに,少し違和感を覚えたが思った事が口から出た。
「何か気持ち悪そうな、ゴブリンですね」
「街の近くの街道には居ないが,王都付近で被害が出てるから冒険者が撃退してるが,一般人や魔法使いには天敵みたいだ」
さて大変そうだが狩らせて貰うかね。
「敵を確認してからどうするか考えるさ,仲間を連れて来るよ。」
「すまん頼んだ。」
「お兄さん無事に帰って来てね。」
パウエルギルマスに真面目に頭を下げられ困る雅史だった,トムを呼びルイーズちゃん達に見送られ,郊外からエアーウイングで王都方面に偵察に向かうと,王都近くの森に大型のオーク身体にゴブリン頭の見た事あるモヒカンヘアー,背中からウネウネと汚そうな触手が臭い臭いを撒き散らすヤツを発見する。
「トム,スキルで調べたら,ゴブルリン元人間て出たよ。」
トムに話す雅史。
「異形の魔族が元人間ですか?」
だが敵はまだ居る。
「あの黒ローブ異形の魔族だよな。」
「先制攻撃仕掛けますか?」
「一撃で奴を倒してくれ。」
「お任せ。」
トムは自在剣を取り出し,影移動して黒ローブの背後から一太刀入れたが。
「グオォォ,いつの間に……何故だ…身体が半分に……だがこの回復アビスで………何故だ,何故回復しないお許しを主………」
黒い塵に成り消えるが,四つん這いのゴブリンが立ち塞がる,オーク外見のゴブルリンは王都に進み始めた。
「雑魚の相手面倒だ,カシム達を連れて来る。」
「でも奴が。」
「雑魚を相手にしながらは面倒だ,それにまだコイツら増えるぞ。」
王都の方から何か来るが,それより討伐だと雅史はカシム達を迎えに行った。
時系列は遡り数日前。
「良い実験体が手に入った。」
黒ローブの商人を装おった異形の魔族は,崖の下で瀕死で居た人間を運んで居た。
「こやつからは淫らな感性を感じる,顔は汚いが問題無いだろう。」
懐から黒いポーションを出し,男に飲ませると肉体が変わって行き,背中から触手が生える。
「成功だ,これで人間を使った尖兵が出来る,世界に秩序無き淫らな悪夢を,これで主に褒められる。」
数日後自分が滅ぼされると知らず,異形の魔族は王都に絶望と淫らを撒きに向かう。
時系列は戻り雅史はカシム達にゴブリン退治を任せる。
「油断せずに皆で力を合わせて戦えば,変なゴブリンの三万や四万は何とか出来る。」
「「「「……………無理ですよ。」」」」
「出た師匠の無茶振り。」
「個人は無理だが連携すれば負けない実力は在る,ルーシエ達は範囲攻撃魔法で殲滅,エリーは回復を中心にルナリアは状況に応じてサポート。」
「「はい」」
「ポーションを下さいマサ様。」
「私は金剛の盾出してから,皆のサポート?」
「その通りだ。」
ルナリアを褒めるとルーシエと雪の怒りのボルテージが上がる,カシムは突撃しゴブリンの首を切り接近させない間合いを取る。
「私も褒められたい。」
「私もよ。」
「私がまた褒められる。」
「「させるかぁー!」」
「頑張れよー」
雅史は強敵に向かって行く,ルナリアは金剛の盾を展開するの忘れてる為,エリーが代わりに展開しルーシエ達が攻撃魔法を発動する。
「❮メガ・フレアー❯ですわ。」
「❮アイス・シャワー❯を喰らいなさい。」
❪アイス・シャワーとは❫
氷結全体攻撃魔法。
岩クラスの氷柱を降らせて敵を潰す攻撃、先が尖ってるので大型魔物にも有効らしい。
高熱の炎がゴブリン達を炭化させると共に,上空から大きな氷柱の雨が爆撃の様に,容赦無くゴブリンと森を潰していく。
「負けられないの,教えて貰ったリミッター解除で全滅させます,❮グランド・グラビトン❯」
❪グランド・グラビトンとは❫
上級広範囲重力魔法。
魔力と重力質量により術者の見える広範囲の敵を,重力波で押し潰す術。
更に森が潰れ二万のゴブリンは全滅したが,王都に向かってた敵が気付き方向転換し押し寄せる。
「疲れました……」
はしたない姿のルナリアに,注意しながら怒るルーシエ。
「スカート広げないでよ中見えるでしょて,師匠居ない。」
「戦闘開始直後に飛んで行ったぞ。」
カシムの発言に,ルーシエと雪は。
「「早く言いなさいよバカ兄弟子。」」
「気が利かない兄弟子。」
ルナリアにまで言われる始末。
「まあまあポーション飲んで回復しないと………」
エリーが魔力回復果実味ポーションを配る。
「来たぞ。」
「師匠の愛情たっぷりポーション飲んでる時に,仕方無いですわね。」
術回復ポーションに,愛情は無いのである。
「この怒りゴブリンを血祭りにして,晴らします。」
雪が物騒な事を言う。
「怖い二人………」
「「次は私が活躍して褒められる。」」
「私が褒められるはずです。」
ルナリアに対抗心を燃やすルーシエと雪の魔法レベルは,異常な早さでレベルアップしていく。ルナリアはそれを凌駕し成長し祐奈に追い付く勢いでゴブリンを殲滅していく。
「女として負けられないのよ。」
「初めて気が合いますね,それにルナリアさんには負けられない。」
「二人には負けられない,私を拾ってくれたマサさんの為にも。」
女の戦いが始まった……勝手に。
「「負けないわよ。」」
「まだまだ負けない。」
「…………俺の立場て………,だが俺も負けられん後で怒られたく無い。」
ジト目で兄弟子を見る,雪にルーシエにルナリア。
「「「……………」」」
カシムの発言を無視しルーシエ達はゴブリンを倒す,範囲魔法に巻き込まれない様にカシムは,雅史達から修業で得た技で倒して行く。
「《円月斬乱れ演武》」
❪円月斬乱れ演武とは❫
剣・刀技
斬撃が月の様な形をし,ランダムに素早く回避しながら複数の敵を倒して行く技。
グギャー
斬り終わり鞘に剣を納めると,ゴブリン数体から断末魔が聞こえたが聞かなかった事にした。
(カシム様……格好良いですわ………)
「もうエリーはライバル脱落ですわね。」
「一人減りましたが………」
ルナリアを見る二人は闘志を燃やす、女のプライドを掛け。
「「負けられない! 色々負けられない!」」
「?」
「…………まだ来るぞ」
カシムは成長しモンスターや魔物の気配を,感知出来るスキルを会得したみたいだ。
カシム達は次のゴブリン達と戦闘に入った。
その頃王都アクシズの城では。
「エェェィ! 後手を踏むとは、避難状況はどうか?」
伝令の兵士が答える。
「キャスビル様、老若男女の城下町門付近の住人、無事に避難完了しましたが貴族街が混乱し退避不能です」
「何をしておるか、女子供を優先して退避させろ」
「父上!」
「セーラお前も早く逃げなさい、あと合流したら兄の言う事を聞き妹を守るのだぞ」
「私も戦います………お……と……」
キャスビルは娘を黙らせ、騎士達に預ける。
「連れて行け,娘を頼むぞプリンセスガード」
「「ハッ!」」
女騎士達が気絶したセーラ姫を連れていく。
「生きていればまた会える,状況は?」
エルフ耳の銀髪の女性ギルドマスターが現れる。
「森の偵察からはゴブリン四万が五人の冒険者が殲滅してますが,まだ1万のゴブリンと交戦中」
「何だと俺の冒険者時代のパーティーを,越える若者が出ただと」
驚愕する赤い軍服の様な服装の,金髪オールバック髪型のインテリ風の王キャスビル。
「先程異世界人英雄の,カズマサ様一行が出撃しました。」
「………本当に大丈夫なのか彼等は?」
「私に言われても困りますキャスビル様」
心配な王の思いとは別に,物語は止まらない歯車の様に進む。
「そっちは減らせそうかトム。」
「臭い触手再生早いですよ。」
だが王都手前まで来てしまったが,何故か4人組が戦闘を開始した。
「食らえ❮フレイムボム❯」
❪フレイムボムとは❫
火属性の爆裂魔法だが,分類的には火魔法である。
火の玉が対象に着弾と共に爆裂しダメージを与える。
火の玉がゴブルリンに向かう。
「コラー!連携前に撃つなよて,……効いてねえよ。」
ビキニアーマー姿の眼帯中二病ウイザードが魔法を放つが,無傷だが隙を付かれ触手が中二病ウイザードに向かうと,あっさり捕まり襲われそうに成ってた。
「ヤらせないわよフル・ゴッド………インパクト!」
ブルー系の髪の女性が脳天に光る拳を突き立てる,……異常な魔乳のアークプリーストだが倒せない。
「何で倒れないのよて,私を臭い触手で触らないで。」
「何て羨ましい……じゃあ無かった,仲間を離せ………捕まってしまった~カズマサ助けてくれ~」
金髪ポニーテールの盾しか構えてなかった,防具だけ高そうなクルセイダーが触手に喜んで?捕まって居る。
「…………アイツら本当困る連携しろよ,………作戦失敗だ。」
触手の先からミミズみたいな触手が三人を襲う。
「ビキニアーマーを引っ張らないで,下着無いから……アーマー高いから止めてぇ~。」
「女神を裸に剥こうとするなんて万死に値するわよ,覚悟しなさいよて何処に触手入れるつもりよ,嫌よ履いて無いから来ないで~ぇ~。」
「これが女騎士の定めかくぅ………,私の魂まで落とせると思うなよ。」
ボサボサ黒髪の軽装の少年は,触手に襲われてるアークプリーストに目が釘付けである。
「エロゲー屈辱物てああなのか?」
「和政さん助け………ぐっ…………」
触手をある場所に入れられ,悶絶するアークプリースト。
「こら少年加勢しろ。」
「イヤ~……俺は戦闘力低いので,通常魔法効かない敵には無能ですから。」
あっさりと答える少年。
「仕方無い試すか。」
魔力リミッターフル解除して,魔法を解き放つ。
「行け!最大出力の❮リープ・エアースラッシャー❯」
見えない風のリング刃が一本切り落とした直後,砕け散るが動きが止まった隙にトムが動く。
「隙あり食らえ闘気全開の,一刀両断。」
伸ばした剣を勢い良く触手を切り落とすと三人は,近くの川や木に落ちて行った,アークプリーストだけ木に弾かれて何処かに飛んで行った。
「スゲェー」
「感心してる場合かよ少年て,あの馬車アホなのか?」
ローゼン家の家紋の馬車が何故か従者無い状態で,ゴブルリンに向かって行く。
「「助けて!」」
「また厄介な,まああの領主には色々世話に成ったけ?まあ助けるか。」
馬車を停め金髪美少女二人と少年を助けたが,父親に似ていない不思議さ。
「助かった礼を」
「まだ助かって無いぞ,何で此方に来たか知らないが領主の子供なら,祐奈の知り合いだろうからな」
「「「え?」」」
「噂のフィーネを丸くした冒険者か。」
「「ユウナに近付いた悪い虫ですわね。」」
「私はロリコンではない,恋人も居るしな。」
「「「「嘘~!!」」」」
「太った兄ちゃんなのに恋人?」
「「ユウナじゃあ無いですわよね」」
「違うけど」
「「なら良いです」」
何故か軽装の少年にまで嘘やら言われた雅史,安心する姉妹。
「失礼な子達だな,あと少年……」
「俺は和政だ。」
「そこのハルモニア領主の子を連れて,森の奥に居る私の弟子と合理しなさい。」
「森にはゴブリンが居るんだろ?」
「殲滅完了したからあとアイツだけだ,馬や馬車を使えるスキル有るだろ,仲間も連れて行け。」
「死ぬなよ兄ちゃん。」
「私は雅史だ佐藤和政少年。」
「え?……何で俺のフルネームを………」
「速く行けー」
「コイツまた再生してますよマサさん」
「ならアレで決着付ける。」
少し開けた場所を馬車がギリギリで走るのを見て,雅史は邪魔が居ないのを確認して魔法を発動する。全力を出す為に魔力リミッターを解除した,そして手ひらに光の球体を圧縮しワームホールを出現させ,ゴブルリン全身をロックするそしてレーザーを放つ。
「汚い汚物は消え伏せろ,ワームスマッシャー!」
前回より光の密度が眩しいレーザーが,無数のワームホールから敵の身体を貫通する,腕や肩が黒い塵に成って行くが……
グオォォーオォォー
触手も塵となり消えたがまだ敵は立って居る,だが美味しい所をトムが持っていく,一刀両断に真っ二つに斬り裂。
「フッ………汚い物を斬ってしまった。」
「私のセリフパクッてないトム。」
「気のせいですよ気のせい。」
肉球を振り否定するトム,異形の魔族ゴブルリンは黒い塵となって消えていく。
「後は何処から沸いたか分からない残党を,片付けるぞ。」
「僕は避難民に接近してる魔物らしきのを,倒して来ますよ。」
「終わったら宴会するぞトム。」
「やった~♪」
影に潜りトムは魔物達の場所に向かうと,棍棒持った布や腰みの姿のゴブリンらしきのが居たが,目の色が赤く異常な殺気で冒険者や避難民を虐殺していた。
「分身で全滅させる。」
トムは自在剣をコントロールし,串刺しや斬り捨て異常なゴブリンを殲滅するも死者多数。
「………私に任せなさい」
いつの間にか少し汚れた姿の,残念アークプリーストが,死んだ冒険者や避難民を蘇生させたが力尽き寝た。
「良くこんな所で寝れるな,合流地点に連れて行くか。」
トムは影移動でカシム達が居る場所に向かう。
その頃セーラ姫はピンチを迎えて居た,目を覚ませば周りには魔物らしき軍勢に包囲され,護衛騎士は最後の一人が鉄の棍棒で倒されてしまった。倒された女騎士達は長い腕のゴブリンらしき魔物に,鎧を剥がされて居た。セーラ姫は武器を探すも馬車には無かった,一応入り口を中から施錠出来る馬車だったが,扉を破壊されるのも時間の問題だった,鉄の棍棒やハンマーを持った見た事無いゴブリンが,馬車の破壊を始めた。
「ユウナ・・・・・・助けて・・・・・・」
雅史は到着すると鎧を剥いでるゴブリンと、金髪で美しき美少女の乗る馬車を破壊してるゴブリンに遭遇した、雅史はピンチの令嬢らしき少女から助ける事にした。
「邪魔だ雑魚共、ファイヤーボール!・・・・・・ブレイク!」
邪魔なゴブリンにファイヤーボールを放つ、着弾と雅史のコントロールで盛大に炸裂し馬車に群がり行く一部が爆風で吹き飛ぶ、着弾したゴブリン達は炭化した、だがその隙に扉を壊され美しき美少女はゴブリン達に捕まり、馬車から引き摺り出されて居た。
「嫌離して嫌・・・・・・イヤァー!」
引き摺り出された少女に、一部盛ったゴブリンがドレスの胸元を破こうとしていた、スカートは破かれ白いニーソとガーターベルトに、綺麗な太股・・・ギリギリ下着は見えていない,嘘です白いレースらしきのが見えてます。
「嫌! ソコはユウナに捧げるの、ゴブリンはいやぁ~!!!」
スカートの中に顔を入れ、ゴソゴソとしてるゴブリンを見て、雅史は羨まけしからんと魔法を発動するが、今の金髪令嬢の祐奈発言にテンションが下がったのは、言うまでも無い。
「美しく可愛い美少女令嬢を、ゴブリンにはやらせんよ!
久々のコイツで、サイコフラッシュ!」
ゴブリン達は雅史から放たれた、光の粒子と見えない波動の攻撃に、次々と倒されて行くそして雅史は、少女を掴んだまま事切れたゴブリンを始末する、スカートに顔を入れてるのは放り投げ、ファイヤーボールで燃やす・・・何かアレが濡れてるが、ゴブリンめ色々許せん思いが広がる。
「前より何か違ったが倒せるとはな、大丈夫か美しきお嬢さん」
シャロが恋人に居なければ、恋人にしたい位の令嬢だな……シャロが居るから惚れても、好きには成れない………裏切りたくないからね。
「美しき………初めて言われました………じゃあなくて、私はこの国の姫セーラです、助けて頂きありがとうございます冒険者さん」
両サイドの髪が少し巻き毛の、可愛い顔立ちのセーラ姫から放たれたスマイルに、さっきのセーラ姫の残念発言は吹き飛び、ノックダウン寸前の雅史だ。
凄い可愛い笑顔だな、シャロとは違う魅力が……イカンイカン、好みの容姿だからってぐらつくなよ。
「………たまたま助けただけだ………そうか姫だったのか、家の弟子に姫も居るからな………世話が焼ける困ったちゃんだが」
「姫?…………それより貴方何処かで聞いた事ある、風貌してますね?
それにしても凄い魔法ですね・・・・・・」
何故かジト目で見て来るセーラ姫、あの姉妹と同類かな?
「まあロスト魔法を使う冒険者だから……て,大丈夫か?」
急にうずくまるセーラ姫。
「また何か身体が………」
調べると何か呪い反応が。
「何時からその症状出ました?」
雅史の問いにセーラ姫は答える。
「数ヶ月前に学園の課外授業から帰った後からです」
「………何か心当たり無いか?」
「怪しいボロボロなローブ姿を見た気がします」
「………たぶんソイツだろな、その前にダメージが深刻な騎士達を回復させるね」
「お願いします」
雅史は女騎士達を回復し,ポーションを飲みセーラ姫の解呪をした,次いでに血栓が心臓近くにあったので,血栓を血液に再生させ血栓を無くす。
「…………何となく貴方の正体わかりました、噂のユウナに近付いた………」
やっぱり祐奈の関係者だったか………ガクッ
ガッカリする雅史だった。
「また祐奈かよまったくあの姉妹と言い,私にも選ぶ権利位ある,祐奈を恋人にする気は無いから安心しろ」
「………あの凛々しく強くて可愛い祐奈ですよ?」
「祐奈より可愛いのに,それより私にはちゃんと恋人居るからな」
「私がユウナより可愛い………何人居ますの彼女?」
「一人だが?」
「………いえ何となく複数の女性の匂いがしたので」
シャロやルーシエもだがまたか、この世界の女性は恐ろしい。
「祐奈合わせて魔法教えた子は、娘みたいな者だからな………性格に問題児が多いが」
「貴方一体何歳なのかしら?」
「それは秘密だ」
人差し指を立てて雅史はセーラ姫に言う。
「…………気に成ります。」
(何故だろう知りたい気持ちが増していきます)
「気お付けて城に帰りなよ姫さん」
「あ!………」
不意に頭を撫でられたが悪い気はしないセーラ。
「可愛いく美しい女の子だから,油断したら何時もの癖で………バレたらシャロに怒られそうだな、……まあまた説得するか……じゃあな美しき美少女姫さん………,またゴブリン出るかよ」
「待って貴方の名前教え………居ない……嘘……もうあんな場所に………」
一瞬でまた現れたゴブリン達を倒して行く,名も知らない冒険者の戦いに見惚れるセーラ。
「……………………凄い」
雅史は神速でゴキブリの様に現れたゴブリンを,駆除しに向かう。
「可愛いく美しきか………何でしょうこの鼓動は?,何故か彼を知りたく成りました」
「…………ひ……姫様ご無事で………」
「少し休みなさい,通りすがりの冒険者に助けられたのですから,もう少し休んだら城に戻りますよ」
「でもセーラ姫様避難を!」
「大丈夫みたいですよ」
避難民の列が逆走を始め,王都に引き返して居た。
「このお礼は何時か………彼の素性は,ハルモニアのギルドマスターにでも聞けば分かるかしら?」
(可愛いは昔から言われてましたが,美しきは初めて言われましたが………私彼から見たら可愛く美しい女の子なんだ………)
「………姫様の顔が赤い………何があったのか?」
プリンセスガード隊長の女騎士は,色々悩むのだった。
その頃アストラルでは。
「せっかくあの方が滅ぼした世界の魔物コレクションを,仕方なく貸してやったがしくじったか,主は違えど我れもこの機を使わせて貰う,主の為にそしてあの方が現れる生け贄を捧げる為に」
そして討伐を終えた雅史達は……
「皆無事だな。」
「マサさん私頑張りましたよ……?何か花の様な甘い匂いする」
「「あぁー!!」」
ルナリアが雅史に抱き付き、怒りMAXのルーシエと雪。
「離れなさい」
「離れなさいルナリアさん」
「嫌,離れない褒めて貰う」
「「キィー!!」」
キイキイうるさいなロリ姫二人・・・褒める気失せるな・・・
「何だあのハーレムは,爆発すれば良いのにてギャー!」
ルナリアにスターマインで吹き飛ばされる政和。
「マサさんに害成す人は倒します」
「アレは悪党では無いからダメだぞ,次はもっと手加減してあげなさい」
「吹き飛ばす気満々だな兄さん」
「ハーレムは吹き飛ばすのだろ?」
「…………俺のパーティーはポンコツなので、それにアイツらを俺のハーレムにしないで下さい」
「早く帰って、デストロイヤーズの続き観たい」
「………今デストロイヤーズて言った?」
「? 言ったよ」
「なにぃ~俺途中までしか観てない、兄さん俺も連れていけ」
「…………」
「頼むぜ」
[ 親指立てながらパッとしない少年が,雅史に絡んで来た仲間にしますか?]
「仲間にはしないな」
「俺はRPGのモンスターかよ!」
ハウゼンの子供達が雅史の前に来る。
「私はハウゼン・ローゼンの子クロイツ,助けて貰い礼を言う,助かった感謝する」
「私は冒険者の雅史だ,君の父上には盗賊とかの件で世話に成った」
「安眠出来るが、仕事が増えたと愚痴ってました」
金髪でイケメンな少年が挨拶すると隣の美少女は,雅史を睨みながら挨拶する。
「私は双子の妹のエルリーナよ,本当にユウナを彼女にしてないわよね?」
「するわけ無いだろ,私はロリコンではない」
見た目美少女だが、祐奈はないなと雅史は内心思ってる。
「ユウナも私も成人の16歳よ!」
「年上から言わせれば,まだ君達は子供さ」
「子供扱いしないで」
子供扱いするなと言われてもな、行動子供だしな・・・
「やれやれ困ったお嬢様だな」
「困った妹ですまん」
「お兄様まで……………」
身内にまで言われるとは・・・残念・・・
「それにこの人は他の意味で,エルの恩人だぞて聞いてないな」
兄のクロイツ君の一言がダメージらしく,大人しくなるエルリーナちゃんだが,次の末っ子も大変そうな予感。
「次女のエリスよ,ユウナを誑かしてたらゆるしません」
何か酷い目眩がするが、祐奈の責任だよな・・・
「すまない妹達はユウナ信者だから」
「「お兄様はユウナに片思いしてるの知ってますよ,お兄様でもユウナに告白したら許さない!」」
クロイツと言う少年はため息をする。
「やれやれだな,美人な妹達だがこれが無ければ,婚約の貰い手余多なのに」
「私はユウナとお兄様と結婚します」
更に目眩がする、この世界はどうなってるんだ?
「違いますよ私が婿に、ユウナを貰います」
「祐奈は女の子だぞ・・・一応、あと兄妹で結婚出来ないぞ・・・倫理的に」
「性別何て愛さえ在れば」
「性別も兄妹結婚も愛さえ在れば」
深い溜め息をしクロイツ少年は言う。
「すまない・・・妄想が現実を歪めてる妹達で」
「頑張れ少年,苦労が絶えそうもない君にこれを」
雅史は武器庫から剣を一振、クロイツ少年に渡す。
「何て素晴らしい剣,しかも家紋と同じ薔薇の装飾された剣だが………」
鞘から抜き刀身を見て少年は目を輝かせる。
「レーピアの様に長いが剣の様に刀身が広い,しかも軽いが業物ですね」
「我が王家にも欲しい」
カシムが横からガン見する。
「今王家と言いましたか?」
「これは失礼,俺はナージュ王家第二王子のカシムだ」
「私はハルモニア領主の息子、クロイツ・ローゼンです」
握手を交わす二人。
「「王子!?」」
「あそこの二人は姫だが。」
「「「姫!?」」」
「「今は弟子ですよ!」」
「じゃじゃ馬残念姫達が」
「じゃじゃ馬なのはルーシエです」
「じゃじゃ馬が何かは知りませんが,雪に相応しいですわ」
スパークする光が雪とルーシエの間に発生するが,皆無視し挨拶を続ける。
「あそこの残念姫は、聖ルーン騎士国のルーシエと,大和神国の国家元首の姫雪だ,あとこの金髪の少女が………」
「ルーシエの従姉妹のエリエスですわ」
「私はルナリア、マサさんに助けて貰い魔法を教えてもらってる、次期マサさんの正妻」
何か聞こえたが無視をする。
「僕は猫精霊族のトム」
ローゼン兄妹三人が雅史を凝視するが。
「だから勇者じゃあない,そこに英雄居るが猫人や精霊居ないだろ?」
和政て少年を指差し言うと、文句を言われる。
「俺を指指さないでくれ兄ちゃん」
「兄ちゃん止めろ、マサで良い」
納得いかない三人だが,姉妹の後ろに突如黒い霧が現れた,それを見た雅史とトムは戦闘体勢に入る。
「何をする気ですか………」
「私達を殺せばどうなるか………」
「少し手荒だが…………行くぞトム」
「一瞬で仕留めますよ」
「「……そ………そんなぁ~」」
怯える二人の後ろから,霧から出現する包帯巻きされた手が出た瞬間,雅史とトムは少女達の横を過ぎ腕を切り落とす。
「グオォォ………何故バレた………」
「「……………え?」」
「何だアレは!!」
異形の魔族に驚愕するクロイツ。
「流石師匠達凄い」
「「また余計な女達が増えそうな予感」」
宙に浮いた黒いボロボロのフードに石の様な仮面をした,異形の魔族が姿を表した瞬間に,姉妹を雅史は脇に抱き抱えバックステップで距離を取ると,残念アークプリーストが全力で異形の魔族に殴り掛かる。
「あの姫が言ってた奴にそっくりだが………」
「何の話だ?」
拳を光らせ殴る体制に入る、爆乳プリースト。
「変な悪魔ぽいの許すまじ,さっきの奴の恨みと怒りを込めて,ゴッド……メガトンパァーンチ!!」
「何だこの女……いつの間に!?……ぐおぉぉー」
仮面に唸りながら光る拳が突き刺さり,地面にめり込ませる。
「バ……バカな神気の攻撃だと………ありえ……な…」
仮面が砕けると同時に,黒い塵となり消える石仮面?の異形の魔族。
「何でさっきは効かなかったのよー!」
「大きさや弱点の差だろ・・・ティア」
納得出来ないティアと近くでは,クロイツ君は鼻血を出して倒れて居た,アークプリーストのスカートの中身を見てしまったらしい,姉妹は雅史を熱視線で見てる。
「「……………………」」
「ティア復活したか」
「カズマサさん,私………変な悪魔ぽいのに汚されたぁ~」
「………うん……………」
(今晩のおかず決定のシーンだったぞ、ティア・・・)
カズマサの仲間二人はまだ起きない。
「グヘヘ,女騎士の特典………」
寝言を言うクルセイダーを、白い目で雅史とトム和政とティアは見る。
「残念クルセイダーだな」
「残念女騎士ですね」
「コイツの性癖なんだ、勘弁してやってくれ」
「それより今回の報酬で借金返せるかな?」
「お前オークみたいなのに,犯されてただけだろ」
「…………私が犯されてたのに助けなかったわよね、クズカズはここで眠りなさいゴッドラリ………」
「ホイ」
雅史に足払いされ木に激突するティア,命の危険は去る和政だった。
「きゅぅ~」
「「「「「「酷い」」」」」」
「さて帰るぞ,今日は労いに宴会を開くぞ。」
雅史の発言に喜ぶメンバー。
「バーベQですわね」
「あの魚料理美味しかったから,また食べたいですわ」
ルーシエ&エリーが言う。
「肉を食べて更に強く成りますよ師匠達」
「甘いスイーツ食べたいです」
カシムとルナリアがも言う。
「私も食べたいですわ」
「お刺身を所望します」
何故かスイーツに反応するエリーと,刺し身をリクエストする雪と踊るトム。
「特トロ~♪ 特トロ~♪」
「霜降りステーキも出してやるぞ」
「「「「「「なかなか出さない肉キター!!」」」」」」
ゴクリ
歓喜に沸く一同和政は羨ましく見る。
「手柄は和政にやるから、あと宜しく」
「え!?」
雅史達は一瞬で消えた。
「「「「消えた!?」」」」
「転移魔法ね」
どや顔しながら胸をボインボインと揺らして、フフッと和政を馬鹿にした顔で言うティア。
「そんなの在るのかよ」
「でも私は使えないわよ」
「使えねえのかよ!」
「「ユウナより強いて本当かも」」
こうして王都アクシズは英雄カズマサによって救われた,表向きはそう発表された。
数日後ハルモニアのギルド長室。
「用事終わったから帰ろうとしたら,ルリーナさん使って連れて来た用事は何ですか?」
ゲルターさんに土地状況を聞きに来たら,ルリーナさんに捕まり悪魔の部屋に連行されるとは,まあルリーナさん美人だから逆らえないが………計ったなこの二人
「先日は息子達を助けてくれてありがと,礼を言わせて貰う為に来て貰った……あと凄い剣も,子供達を危険に晒したバカは処分したが,あと君はセーラ姫に何をしたんだ?」
「ゴブリンに馬車から連れ出され,襲われてる所を助けただけですね」
「………それだけでセーラ姫も娘達も,君の事を知りたがるかね?まあエルリーナは君に二回助けられてるが」
「?」
「分からなくても構わんよ」
「お前も姫から色々聞かれてたかよ,あと今回はありがとよ兄ちゃん,冒険者ランク何時でもSにしてやるぜ」
「要らねーよ,B級で十分だうるさいオッサン」
「縛られるの嫌いですからね」
「あと君にこれを」
ハウゼン領主から手紙を渡されたが,嫌な予感して燃やす。
「………それ国王の、キャスビルからの手紙なんだが」
「嫌な予感がしたのでつい・・・」
「ついで燃やすか?………まあ内容は城に招待だろう,強い冒険者と手合わせしたい奴だからな」
「嫌です行きたくないですよ,肩苦しいのとか礼儀とか無理ですよ」
「お前さんもユウナも礼儀苦手だな,英雄のカズマサもらしいが」
「終わりですよね?」
「いや……あとこれがセーラ姫からの手紙だ」
なかなか綺麗な封筒にセンスを感じるが,何か嫌な予感が中から感じる。
「………? どうした」
「物凄く厄介な予感がしたので,一応預かりますがて何故三通」
「娘達の手紙もある………,あと君の腕を見込んで………我が息子に剣の講師に………」
「ことわぁぁーる」
「やはり断るか。」
「カシム君に任せれば」
トムが良い提案をする。
「………そうだな弟子に丸投げするか,王子だし大丈夫だろ」
「……え? 話しに聞いたナージュ王家の,第二王子か?」
「カシムは色々鍛えてあるので,剣術講師は大丈夫だと思いますよ」
「「………」」
「何か言いたそうですね」
「色々私にもあるんだよ………娘に何て言えば……」
「まあクロイツ君の剣の師匠は、カシムに任せますよ1ヶ月」
「短いがまあ良い,王都アクシズの別邸で息子達が待ってる任せた,地図と許可証を渡す」
ハウゼンはポケットから地図と許可証を雅史に渡す。
「………今息子達て聞こえた気が……」
「嬢ちゃんは店に引きこもってるらしいな」
「トムがトドメを刺したからな」
「手加減したマサさんの水魔法で、自信喪失しましたからね」
「「………………どんな凹ませ方したんだそれ」」
「それでは我等は此で」
「「消えた!? これもロスト魔法か!」」
カシムに言ったら喜んだので,王都門前まで送ってカシムは王都アクシズに入って行った。
「俺にも遂に弟子が………頑張るぞ」
張り切るカシムだったが着いたら,クロイツ君以外からは歓迎されなかった。
「おかしい彼が居ません」
「何でセーラが居るのよ」
「良いじゃあない,エルは何故お気に入りの剣を持ってソワソワしてるの?」
「そうです何時もはもっと地味な服装で,木刀持ってお兄様と稽古してるのに」
「エリスも何故いるのよ」
「お姉さまと違って,私はこの前の助けて貰った礼を」
「二人も助けられたのね」
「セーラは何でよそ行きの白いドレスに,化粧してますの?」
「私も助けられたので,お礼と次いでに旅のお話し聞く予定でしたが……」
カシムを睨むセーラ姫。
「そうだマサ師匠から預かり物が,セーラ姫にコレを」
「ワクワク………瓶に入った白い綺麗な花? ですか」
「瓶から出すと直ぐ枯れるらしい,あと手紙だ」
セーラ姫はニコニコし。
「では私は急いで帰ります」
「………セーラだけ羨ましい……私は屋敷に戻ります,貴方強いか分からないし」
「そうですね私も部屋に戻ります,礼を言う相手では無いし」
「妹と姫がすまない」
「………師匠………俺心折れそう」
二十代位の金髪女性が現れると。
「母上,また仕事抜け出しましたね」
「………え? 姉だろ? こんな美人が、三児の母親はおかしいぞ,どんな嘘なんだ?」
「初めまして………君が………お……父上の手紙に書いてあったカシム王子ですね,私は姉の……」
「嘘は良く在りません母上」
「たまにはママて呼んでよ、クロイツちゃん」
「ちゃんは辞めて下さいちゃんは」
「本当に母親なのか,君の父上は相当歳離れた人と結婚したのか?」
「母上の年齢は………何でも在りません」
(父上の数歳下と言ったら,ボコボコにされる気配がした)
睨まれ黙るクロイツ少年。
「息子の剣の指南お願いしますね」
色々納得しないカシムだが気を取り直し,カシムはクロイツと剣の鍛練を始める。
自室に帰ったセーラが開いた手紙には,花の名前があったのみ。
「月下美人て花………どんな意味でしょうか?」
一ヶ月後に枯れる月下美人,何故一ヶ月も持ったのか雅史以外知るよしはない。
「また会いたいです」
月下美人を見ながら溜め息を付くセーラ姫だが,再開出来たチャンスは案外早く来るのだった。
次回に続く。
セーラ姫「真のヒロインの私登場回」
シャロ「面倒な子が増えたわ」
エルリーナ「違いますよセーラ、私が今回からヒロインです」
エリス「寝言は寝て言って下さい三人共、最終的に私がヒロインです」
シャロ「私はマサの恋人よ」
三人「認めないわ、私がヒロインよ!」
シャロ「マサに優しくされてるのは私だけよ」
セーラ姫「印象悪くしなければ………でも美しきて言われたの私だけなのに」
ローゼン姉妹「出会いさえ違えば………」
シャロ「マサの恋人は私だけよ,誰にも渡さない」
セーラ姫「絶対私も彼の恋人に成ります」
次回に続くはず・・・
和政「………やっと俺が登場したのにこの扱いかよ」
祐奈「私はどうして勝てないの?」
トム「お嬢ちゃんだからさ・・・フッ・・・」
祐奈「くっ……いつか倒すわトムさんもアイツも」
アーノルド「僕を巻き込まないでね」
次回アーノルド巻き込まれ回確定だ。
次回めんどくさい騎士登場