休息?と才能開花の片鱗。
季節は春ですが本編は夏前です。
雅史はロイドマスター達と共にCafeRabbitに帰って来たが,シャロはバイトに行き居なかったが,ロゼとメンフィス姉妹はマッタリとカフェを楽しんで居た,客は窓側に超絶美人なお嬢様作家のブルーフラワー先生だけである。足を組み優雅にコーヒーを片手に外を眺める姿は,絵画の様な美しさを放つ。
「他の方々が忙しい中飲む優雅なコーヒーは,なかなか最高ですね,締め切りと怒鳴る担当も居ない場所は最高です。」
締め切り間近らしいが,気にした風でもなくコーヒーを置き,フルーツサンドイッチを手に取るブルーフラワー先生。
「…………」
〘私が思った感想色々返して欲しい。〙
「………………困った方だ。…」
「本当だぜ困った方だ,護衛部署も大変だな。」
ルードリッヒは他人事に言うのだったが,後に暇そうと上から言われて彼女の警護も追加されるのだが………それはまだ少し先の話し。
此方に付いた三人がロイドマスターとルードリッヒの前にやって来。
「お帰りなさい……お父さん。」
「お帰り~」
「オヤジ達お帰りなさい。」
モニカちゃんの一瞬の間は何だったのだろうか?
「常連さん達何人か来店した途端に,腰抜かしてたよ。」
「………腰抜かすレベルなのかこのメンテナンス。」
「まだメンテナンスて言うか,まあ色々助かったが。」
店の入り口外見は変わらないが,中身が改装され建物が拡張し広く成た,CafeRabbitは,数日後有名に成り困った事に成り,店員を増やすことに成るがそれに巻き込まれるロゼはまだ知らない。
「接客バイトしてみようかな?」
「ロゼちゃんは見た目お嬢様だけど,シャロちゃんレベルに家事スキル高いから,キッチンとホールの二刀流出来そうだね。」
「モカお姉ちゃんには無理なスキルですね。」
「小麦使う料理なら任せなさい。」
また腕まくりしてポーズを取るモカ。
「嫁に行けるか父さん心配だよ。」
「?」
ロイドマスターの心配は尽きない。
雅史は店を出てシャロのバイト先に向かうと,店は店員以外居なかった。
「来たよシャロ。」
「………いらっしゃい………」
困った顔のシャロ,話を聞くと店長の噂がいつの間にか広がり,客が寄り付かなく成ったらしいが,たまにシャロとか美人メイド風ウエイトレス目当ての客が来る程度らしいが,かっての活気は無いらしい。
「シャロのサービスを受けに来たのだが。」
「………このままだと私はバイト転職かしらね。」
「………魔力はシャロそれなりに在りそうだし,私の副業のタリスマン作りか小物作りしてみる?」
「………考えとくわ……まだ新居の片付けや,前の家の大家さんに挨拶しないと。」
「無茶するなよシャロ。」
「ありがとう……でクッキーとお茶は何にするの?」
メニュー帳を見て……普通に紅茶を頼む。
「ダージリンね。」
「ご注文はダージリンで宜しいでしょうか?」
「シャロをお持ち帰りで。」
「そんなメニューは無いわよ。」
「あべし」
また雅史はメニュー帳で叩かれるのである。
「はい,ダージリンと私特製クッキーよ。」
シャロ手作りクッキーを一口食べ,可愛い美少女の手作りクッキーに感度する雅史だった。
「美味い………美味いよ………」
「…………本気で言ってる?」
疑いの眼差しで雅史を見る。
「マサの方が私より美味しいじゃない。」
ボソボソとシャロは呟くが,シャロの手作りクッキーに感動してる雅史には届かない,雅史は紅茶を追加注文しシャロの手作りクッキーを完食する。
「ご馳走さま。」
「どういたしまして。」
再びメニュー帳を見ると,"特別サービス"に興味を抱く雅史。
「………何を頼む気かわ知らないけど,特別サービス選んだら許さないから。」
「じゃあその特別サービスで。」
「………はぁ~……仕方無いわね,特別サービスで本当に宜しいですか………」
顔を引き吊りながら笑顔で聞くシャロ,そして他の店員がガッツポーズを取って居た,雅史は個室に通されシャロに膝枕されて居た。
「………すまんなシャロ。」
「仕方無いわよ,マサは知らなかったのだから。」
他のテーブルのメニュー帳を見たら,色が違ったのである。
「………まあ接待希望したのは私だしな。」
「そうよ昨日あんな事言わなければ,膝枕接待なんて事誰も悪知恵働かないわよ。」
雅史は体制を変えシャロのお腹に顔を埋める。
「………何してるのかしら?」
顔が引き吊るシャロ。
「シャロの温もりで癒されてます。」
「……何で匂い嗅いでるのかしら?」
真っ赤な顔に成るシャロ。
「シャロから甘く安らぐかおぐっふぉ~」
膝枕は呆気なく終了した,シャロは赤い顔をしながら怒って居たが,来た時より少し顔が柔らかく成って居た,怒らせた記憶は無い雅史だったが,また出会った時怒ってたら謝ろうと考えながら店を後にした。一応ロイドマスターに異形の魔族の計画を話し,装置的な柱を破壊し森や街の平和は,当分大丈夫と言ってメンフィス姉妹とロゼちゃんに,一応別れの挨拶をした。
「じゃあまた来るよ。」
「お客さん次は私の部屋のモフモフ率を,無料で増やして下さい。」
「なら私の部屋も頼む。」
何故かロゼちゃんにも頼まれるが。
「断わる。」
「そんなぁ~」
「オヤジに頼んで。」
「……………」
二人を放置し雅史はスキル検索し,ルードリッヒ隠し部屋の報酬のワインや葡萄酒の鑑定で,高いのだけ居ない内に手に入れ書き置きしてから街を出て,トムと二人森に入りハルモニアの祐奈の店近くの茂みに向かう。
「いらっしゃいお兄さん。」
「お帰りなさいお兄さん?」
ルイーズちゃんと灰色髪の少女………,ルナリアが出迎えるが何故疑問系?
「元気してたみたいだね。」
「それよりつり目の子がさっき来て,私を見てから何か睨んで行きましたよ。」
「………………」
顔を引き吊りながらルイーズちゃんは,ルナリアを見る………特に胸を。
「そう言えば君の名を聞いてないね。」
〘スキルで見てるから知ってるけど。〙
「私はルナリア………,両親からは凄い魔法使いに成れるて言われた事があります,私の御先祖様には異世界人と魔法特化した人の魔族の血が色濃いて言われました。」
なかなか興味深い,魔法教えたら自分で身を守れるし,不甲斐ない弟子達のカンフル剤に成るかもと思うと雅史は思った。
だが雅史の思惑は意外な方向に結実するのだが,雅史が教えた魔法を使うルーシエ達を凌駕する,最強の灰色魔女の物語が始まるのである。
その実力は異世界人の祐奈すら,魔法では勝てなく成る程にまで成長するが,祐奈達が一番ムカムカするのは自分達より超美少女で,胸が自分達以上にある事だったり,身長も高かったりする。
〘妹と余り変わらん身長だよな,160前半位だよな。〙
「魔法なら私が教えよう,才能在りそうだし。」
雅史は頭を撫でると嬉しそうに撫でられるルナリア。
「むう~」
ルイーズの機嫌が悪くなる。
「ルイーズちゃんもありがとうね。」
頭を撫でたら機嫌は………良く成らなかった。
「お兄さんから前と違う女性の匂いがします。」
「あっ……しまった当初のナポリタン食べ歩き,私はまだナポリタン食ってない。」
「………お兄さん私の質問に答えて。」
「…………ナポリタン」
「むう~」
「僕は食べましたけどまだ一軒しか,食べてませんよ。」
「トムお前は食えてるだけ良いだろう。」
「まだマサさんのから揚げ腹一杯食べてません。」
「後で討伐に行って貰うからな,もう肉無いから。」
〘揚げる手前の在るけど,トムがペロリと簡単に消える程度しかない。〙
「鳥畜生を狩って………」
「拠点とか沢山居そうな場所のをな。」
「じゃあ行って来ます。」
「もうかよ。」
影に入りトムは行った直後,雅史の解体BOXから悲鳴が起こる,仕方ないので店を出た後一部を彼女に任せる事にした,あとコピー劣化版のBOXも劣化版とは言え,解体職人レベルらしい事は確認済み。祐奈がフィーネ専用の解体小屋に,雅史は来たが暇そうにしてたので頼む事にした。
「たのもー」
「ひにゃ~」
驚かせる事に成功した。
「何で此処を知ってるの?」
「それより仕事を頼みたいのだが。」
悲鳴を上げる解体BOX達,いつの間にかトムが狩ったロック鳥達は2000を越えた。
「………トム張り切り過ぎだな。」
「解体!もしかして凄い魔物」
目をキラキラさせるフィーネちゃんに,ロック鳥を数十羽渡すと目を丸くする。
「高級魔物のロック鳥………,お兄さん何処で狩ったの?」
「大和神国だよ〘多分今トムがそっちでちゃんと狩ってるはず。〙」
「国内だったら捕まってるね,ユウナお姉ちゃんが一時期狩り過ぎて怒られてから,禁猟に成った魔物だから。」
「…………下手するとトムも」
「じゃあ始めるね。」
ロック鳥を数十羽奥の部屋に持って行くと。
「久々に大仕事に成りそう。」
五分後少し手や作業着が血みどろのフィーネちゃんが現れた,頭と足等が無い裸の鶏肉が,フィーネちゃんから渡されたが内臓とかも綺麗に処理されている。
「お兄さん,エーテル魔石と内臓とか羽根とかどうしますか?」
「内臓とかあげるよ,羽根も祐奈に頼んで換金して貰いなよ,大和神国産て申告すれば大丈夫だろうさ。」
「お兄さんのロック鳥を解体したって,ギルマスに言えば大丈夫だと思う。」
「そうか?まだ在るけど,どうする?」
「じゃあ解体するね。」
笑顔でロック鳥を持って行くフィーネちゃん,解体スピードが上がって行き,百羽前後を1時間で解体してしまうのだったが,トムの狩りは6000辺りでやっと終わるそして。
「うるさいオッサンは疲れるから会いたくないが,行かないとな………」
隣でニコニコと歩くフィーネちゃんと共に,ハルモニアの冒険者ギルドに向かうと,美人受付ルリーナさんに連れられて悪魔の部屋に通された。
「やはりこうなったか………」
「お兄さんはルリーナさんに鼻の下伸ばし過ぎだよ。」
かかとで雅史の足を踏むが,全くダメージに成らないが入る成りうるさいオッサンが,此方に来ながら困った事を言う。
「今度はフィーネちゃんに手を出したか?」
「私はロリコンではないと言ったはずだが。」
「私は今年で15に成るよ,大人なんだよ。」
「子供は皆そう言うが,年上からはまだまだ子供なんだよ。」
「今年から成人は18歳に引き上げるて,キャスビルが法改正するらしいから,現在の18歳以下からは成人認定取り消されるらしいから,15歳で成人廃止らしいぞ。」
前のめりに倒れるフィーネちゃん。
「そんな………結婚出来ると思ったのに。」
「フィーネちゃんに彼氏が………祐奈に知らせないと。」
「両者の親の同意在れば,15歳から結婚出来るが子供作るのは16歳まで禁止だけどな,貴族とか金持ちは別らしいが。」
「まあそんな事より。」
「……………」
フィーネはメンタルにクリティカルダメージにより,立ち上がれない。
「パウエルギルマス,立ち直ったらロック鳥の内臓や羽買ってやってね。」
〘少しカバンからフィーネちゃんに内臓をあげたら,私より処理がと悔しがって居たが,まあ人間が解体した物で無いしな。〙
「何処のロック鳥だ?」
「大和神国のだよ,この辺りのは土地勘無いし。」
〘スキルで探せばやれなくもないが。〙
「そうか?なら大丈夫だと思うが,それより向こうでも活躍だったらしいな,また女の子助けたらしいな。」
「女の子を………助けた?」
ゆらりと立ち上がるフィーネの瞳が赤く光を放つ,ヤンデレ化したかの様に。
「お兄さん………女性助け過ぎな気がしますよ。」
ゆらりゆらりと雅史に近付くが,雅史に一瞬で間合いを空けられる。
「それより用事は何ですか?」
「そうだ,お前さんに喧嘩売った冒険者は,他の冒険者のリークにより冒険者資格剥奪の全員鉱山送りにしたから安心しろ。」
「こっちは安心出来ないのだが。」
フィーネはゾンビの様に雅史を追う。
「嬢ちゃんに執着してた反動だろうよ,思春期の妹……グフ
ッ」
ギルマスが何か飛んで来て物で倒された。
「私は妹じゃあない。」
「私の妹はフィーネちゃん程美少女ではないが,幼くも無いぞ。」
「だから私は今年で15才だよ。」
「祐奈やルーシエみたいな事を言うな。」
「………ルーシエて誰?」
フィーネから黒いオーラが溢れる。
「祐奈と同じく魔法を学んでる姫だな,残念ロリ筆頭だな……祐奈合わせて。」
「ユウナお姉ちゃんが残念?,あの凄いユウナお姉ちゃんが?」
「あの嬢ちゃんが残念なのか。」
何か投げられて倒されたギルマスが,復活していた。
「まあ魔法上達は教えた子の中では,優秀だけど……現状。」
雅史は一度手合せしたけど,間合いと手加減で瞬動を使って,躱すのが容易だった。まあレベル差も在るが神様防具でステータスチートでも,動きさえ見切ったら案外楽だったのである。
「動きが直情なんだよね,モンスターや雑魚には有効かもだが。」
「…………あの嬢ちゃんのスピードを見極めてるのか?」
「大変な魔物や相棒と剣の鍛練してるので,祐奈の攻撃位なら躱せますよ。」
「………やはりお前さん勇者で……」
「冒険者ですよ。」
〘勇者フラグ立てたら踏み潰す。〙
フラグを立てられそうに成る雅史だった。
「お兄さんは体型に似合わずモテ過ぎです。」
「………?モテ?た記憶は………一人だけだな,後は思春期の迷いだろうし。」
「一人………居るんだ…………」
「もう会えないけどね,元の世界に帰ったから。」
「今物凄い事を聞いた気がするが。」
雅史は地球に帰った優姫を思う,もう会えないが元気にしてるだろうかと,セピア色に成りつつある優姫……雅史は,この頃心がざわめく少女に出合い,彼女を守りたいと強く思うのだった。
「………もう会えないなら。」
「まあ守りたい人ならつい最近出来たかな。」
「…………え誰?」
「それはまだフィーネちゃんには早いかな,フィーネちゃんが青春を分かる様に成ったら分かるさ。」
「そうじゃあなくて………お兄さんの鈍ちん。」
「守りたい人が居る男は,強く成るからな。」
「私はそんな事聞いてないよぉ~」
「いつかフィーネちゃんにも現れるさ,君を守ってくれる誰かが,祐奈や私以外でね。」
「…………ダメだ聞いてくれない。」
項垂れるフィーネちゃんを他所に,雅史はルナリアに魔法の基礎とかの計画を練り始める。
雅史はトムと合流し不機嫌なフィーネを家まで送り,ルナリアを連れて拠点に帰ると,ルナリアを連れた雅史を見た途端,突撃してくる祐奈とルーシエと雪が放った攻撃魔法が飛んで来るが,ルナリアを抱っこしながら余裕で躱す。
「また女連れて来ましたわ,しかも私より胸ある許せません。」
「本当に節操無くって許せません,胸ですか………胸が無いから振り向いてくれないのですか?」
「やれやれ,胸の大きさにこだわる私では無いよ。」
「当たりなさいよ嘘つき節操無い人。」
「残念無念当たりはしない。」
「「「くう~」」」
「あの人達怖いです。」
抱き付くルナリアに。
「「「離れなさいよ」」」
「❮爆裂ファイヤーボール❯!!」
❪爆裂ファイヤーボールとは❫
神楽坂祐奈オリジナル魔法,着弾と共にファイヤーボールがその名の通り爆裂し,標的を吹き飛ばす。
「食らいなさい。」
スノーボールを放つ雪。
「❮ファイヤーボール❯!」
ルーシエも雅史に向け放つも,全弾躱される。
「まだまだコントロールが甘いな。」
「あのつり目の子,更に目が怖いです。」
更に抱き付くルナリアを見てキレるロリ三人集,一人参戦してないがカシムに視線を送る面白い光景を見て。
「成長したのはエリーだけみたいだな,教えるか迷ってたが今のエリーなら集中して勉強出来るな。」
雅史はルナリアと三階から入る事にした,服等はネフィルさんが大量に用意してくれたので,色々助かったが追い掛けて来た祐奈が,セキュリティに掛かり違う場所に飛ばされたみたいだ。ルナリアには先ずは知識を覚えて貰う為に,知識庫に向かい魔法をルナリアに教えると,飲み込みが早く二時間で基礎の魔法知識の半分位を得た。
「今の書物だったら近い書物,御先祖様の遺品にあったから読んでたのと,余り変わらないですよ。」
「先に回復魔法を覚えようか。」
「プリーストの魔法?」
「回復魔法はプリーストや巫女じゃあ無くても,知識さえ有れば使えるよ。」
「ミコ?」
「先ずは人体の知識からだな。」
雅史は次いでにエリーを連れて来て,あるアニメを見せる……そう戦う細胞と細胞の日常てギャグ日常系アニメを見せた。
「身体の中にこんな妖精が………。」
「興味深い妖精ですわ………。」
「分かりやすい様に擬人化してるだけだから。」
二時間位アニメを見せたら次は模型で説明する。
「この人形痛そうです。」
「………怖いですわ。」
「この半分から見えてるのが内臓,さっき血液循環してたのが心臓……ココね。」
「何か色の付いた線が沢山………」
「身体の中にあの線が沢山………」
「分かりやすくしてるだけだから。」
医療ドラマとか早そうだから自重して,四時間の体内臓器とかの知識を教えるのは,今日は終了にした。
「明日はまたさっきの続き観たら,模型で説明するからね。」
「「夢に出て来そう。」」
「夕方を過ぎたから,夕飯食べたらどうやって回復が早く成るか,エリーはもう少し考えてね。」
「ハイ,頑張ります。」
「良い顔に成ったな,これなら蘇生魔法も教えられるかもな。」
「………蘇生魔法を教えて貰えますの?」
「エリーの努力次第だ。」
「頑張りますわ。」
「色々頑張れよ少女よ。」
「?」
気になってる程度らしいがら,確実にヒーラーとして覚醒を始めたエリーだった。ルナリアには二階の一室を与えたらベッドや布団に喜ぶルナリア。
「こんなフカフカな布団とベッド初めて,フィーネと一緒に寝てたけど狭くて,たまにフィーネがベッドから落ちてるの戻すの大変だった。」
今度フィーネのベッドに,寝返り落ち防止柵でも作ってあげようと雅史は思った。雅史はトムと三階で食事を取り,久々に望遠鏡から空を見ると,恒星の光で見えなかった星が今回見えたが,茶色い地球型惑星が凄く嫌な予感しかしない色だった。
『マスターアレは地球型の文明があった………』
「何となく嫌な予感するから説明は要らないよ。」
『………そうですか?……それにあの星に人類は住め無い程汚染されてますから,誰も居ない惑星です。』
「…………キナ臭い世の中に成りつつあったからな,下手するとアレが未来の地球の一つかもな。」
茶色い大気が吹き荒れる死の汚染惑星,かつて地球と同じ惑星だったかも知れない惑星は,生存可能領域の恩恵を受けて居た面影は無い。
「さて息抜きして来よう。」
雅史はスキルを使いバーに来た,少し遅めに来たのだがヤツは居た。
「ヨオ,旅に行ったはずなの来るとはな。」
「………時間ズラして来たハズだが。」
「何時もの時間だぜ。」
時差計算をミスる雅史だった。
「マスターコニャックを,中二病勘定で。」
「…………俺の秘蔵持って行って,タカるかよ。」
「異形の魔族討伐の駄賃には安い。」
「………後で俺の秘蔵リンゴ酒を」
「ハズレ率高いから,鑑定して高いのだけ貰うよ。」
「…………やはり残ってたのは安物か………,俺の秘蔵の酒コレクションて……」
美味い酒飲んでるのに,中二病は横で凹んで居る。
「マスターもう一杯。」
「………そろそろ来るぞ,泣かれても私は知らんからな。」
「?……それよりマスターもう一杯。」
「やれやれだな。」
「昨日とは違う美味さだねマスター。」
「………フッ………上物さ。」
ガタンと裏庭の扉の音と,走って来る足音が聞こえると。
「私に黙って居なく成らないでよ。」
何やらご立腹のシャロ,少し目が赤い。
「来ると思ったから来たんだろ。」
「荷物移動手伝いして貰うわよ。」
「…………マスター?」
「何かね?」
「誰に泣かれるのかな?」
「もう一杯飲むかね。」
〘誤魔化したぞこのマスター。〙
「………マスターの奢りで。」
「…………その前に仕事みたいだ。」
「行くわよ。」
「仕方ないプリンセスだな。」
「………恥ずかしい事言うな。」
雅史は酒を飲みほし,シャロにドナドナされながら連れて行かれる,シャロは雅史に重い物を頼み移動し終えると,シャロはお風呂場に雅史を連れて行くと。
「お風呂てどう使うの?」
「………先ずは魔力をて,色々説明しないと使えないな。」
「そうよ,台所もモカが何と無くで使えたレベルよ。」
「……蛇口捻るだけだが。」
「………………え?」
「まあ初期起動に魔力は必要だが,冷暖房以外は蛇口とボタン操作だぞ。」
「ボタン操作も在るの?」
脱衣場兼洗面所の壁に指を指す。
「脱衣籠がどうしたの?」
「その先の壁にボタン在るだろ」
「私が届くギリギリの場所ね。」
シャロが頬を膨らませる。
「アレは自動で湯舟のお湯の温度設定や,水量設定して溜まったらお知らせ機能もある。」
「…………便利過ぎない。」
「あの日シャロの唇奪った罪滅ぼしだよ。」
「…………ロゼのお父さんを怒ったらしいわね,私の為に………」
〘嬉しかったはよ私の為に………だけど,罪滅ぼしにしては豪華過ぎるのよ。〙
「シャロを危険な目に会わせたからな,大人気ないが私は許せなかったからな,それに私自身も流されて…………」
「………………………」
〘確かにあの日のキスは手慣れてる,凄いキスだったわね。〙
思い出し双方赤く成る。
「シャロの彼氏でも無い,私の自己満足の罪滅ぼしなだけだ。」
「自己満足の為の割に豪華過ぎるわよ。」
「私の知識とか文献等をフル活用しました,シャロお嬢様。」
「誤魔化しでお嬢様言うなぁ~」
コツンと雅史の胸に拳を当てる,そしてシャロは雅史に抱きつく。
「………しょうがないから,雅史は彼女出来そうも無いから,私が彼女に成るわよ。」
「何か酷く無い,でも良いのか私が彼氏でも。」
「キスしたわよね,それに私の裸見たんだから責任取りなさい。」
「…………アレは事故だし,シャロ程の美少女ならイケメン選び放題だろ?」
「私に男漁りして彼氏選べと。」
何か地雷を踏んだ雅史だったが。
「マサからは他の女の匂いがするから嫌なの,何かモヤモヤするから私だけ見て欲しいの。」
「………それ彼女が彼氏に言う嫉妬のセリフ………何でもない。」
シャロに睨まれ黙る雅史。
「どうなのマサ?付き合うの?付き合わないの?」
「……急過ぎだから友達から始めよう,それで付き合う意志変わらないなら,シャロと付き合うよ。」
「………意気地無し。」
「これでも男だから,色々我慢してるのだが。」
「………まったく困った彼氏だわ。」
「…………人の話し聞いてる?」
シャロは雅史に指を指し。
「私に惚れてるなら付き合いなさい。」
ぐうの音も出ない雅史は観念して。
「全力で彼女を守るよ。」
妖精の指をカバンから出し,シャロの指に嵌める。
『彼の想いを汝に授ける……精霊達の祝福を………そして幸せを………,汝達に会える日を待つ』
「………え!?」
「どうしたの?」
「今何か声が?…………気のせいかしら?」
優姫達にした時と違い,指輪から暖かい光が二人を祝福する様に,光の玉が頭上に上がり光の雨が二人を祝福する。
「不思議な現象だったな。」
「マサと居ると,色々不思議に出会えそうな気がするわよ。」
シャロはフラグを立てる。
「…………私は不思議野郎では無いのだが。」
シャロの温もりに雅史もシャロを抱き締め,優しく頭を撫でると優しい顔で背伸びをするが,雅史の顔に届かない。
「シャロ…………」
恋人として初めてキスを交わすが………
「お酒臭いわよ」
「さっき飲んでたの知ってるよね。」
「そうだったわね,でも私と会う前に飲酒や口臭いの禁止ね。」
「…………善処する…………」
「仕方ないわね。」
再びキスを交わしぼんやりするシャロ。
「…………………」
「シャロ?」
「…………………この前の方が……」
「?」
「…………何でもないわよ………」
〘あの時の様に求められるキスされるかもて,思ってしまった何て言えない………〙
2人手を繋ぎ雅史はキッチンの使い方や,冷蔵庫等の使い方を教えた。
「…………異常過ぎるわよ。」
「贅沢過ぎるかな?」
「…………生活水準が上がりすぎて,混乱してるわよ。」
途中でシャロが腰を抜かしたので,お姫様抱っこしたら怒られた,ホイホイ安売りするなと。
「背負うのは良いんだな。」
「何で耳赤いのかしら。」
イタズラぽく笑うシャロ,シャロの柔らかい物で辛い雅史だった。
「私のゴニョゴニョ」
〘私小さいのに押し付けただけで,雅史たら………〙
「シャロさん,頼むから背中で色々しないで………理性が吹き飛ぶ。」
〘頼むから胸を背中に押し付けたりや,耳に息吹き掛けないで,特に耳は弱点だから息吹き掛けないでくれ,あと小さくても柔らかいから感触で刺激しないで。〙
「エッチ」
「グフッ」
「体勢崩さないでよ,落ちるわよ。」
「…………シャロの破壊力が増してるから仕方ない。」
シャロを部屋に送り。
「おやすみシャロ」
「おやすみマサ」
「「……………」」
「またいつか来るよ。」
「………どうせお酒飲みに来るでしょ,その前に来なさいよね……放置すると知らないから。」
シャロの可愛さに理性がノックダウン寸前である。
「来るよ………大切な彼女だからね。」
「本当に来ないと怒るからね。」
日付けが変わる前に去り拠点に戻り,シャロと2人で居れそうな場所を探す事を雅史は考えた。
次回に続く。
シャロ「懐かしいわね。」
雅史「出会って数日で恋人に成った日だな」
シャロ「私がこの後大変だったからね。」
雅史「すまんな教え子達が。」
シャロ「まあマサの第2妻を,彼女達狙ってるらしいわよ。」
雅史「……………シャロだけで幸せだしな…………断固として拒否するさ。」
シャロ「何でマサにお嬢様や姫が惚れたのか,大体察するけど助け過ぎよ。」
雅史「男を助けると漏れなくライバルか,弟子志願だからなカシムとか。」
シャロ「恋敵から宿敵にもされてたわね。」
雅史「アレはもう面倒だから戦いたくないよ。」
ルーシエ「私の為に戦ってくれたのでは?」
シャロ「無いわね。」
雅史「無いな。」
黒髪バージョンのルーシエ「二人揃って酷いです,む………」
オッサン「乱入は良くない,さて戻ろうね元の方に。」
雰囲気が違う黒髪ルーシエがオッサンに連行され空間に入って行った。
ルーシエ「あの黒髪の私何だったのかしら?何か色々変装してましたが,……何か私より幸せそうで許せんね。」
次回に続く。
さて次回拠点かエリーとルナリア勉強編かな。