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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第2章世界冒険編
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焼き肉……バーベキューと森の調査

強敵出現しますが

雅史は台所でカレーを作ろうか悩んで居た,ファンタジア等この国では甘口と中辛は手に入るのだが,雅史が求める辛口カレーは何故か個数が少ない,そもそも余り作られて居ないらしい。


「種芋は確保してあるが…………」


異世界のジャガイモを何種類か商業ギルド本部から買って,ポテトフライやコロッケにしてみたが,納得する種類は無かった。基本ジャガイモは男爵かメークインに近い品種だらけ,甘さやホクホク感が物足りないのである。


「キタアカリやデストロイ使いたくないしな,シャドークインや十勝も在庫少ないしな………,控えめにポテチやフライにシチュー作るべきだったかもな。」

「何の呪文唱えてるのですか?」


モニカちゃんが不思議そうな顔で聞いてくるが,異世界の……地球の………日本のジャガイモ品種名を説明しても多分,分からないだろうと雅史は思った。


「少し考え事言ってた……」

「珍しい形や色のダンシャクですね?このマダラの紫のは毒ですか?」


デストロイ………他の名前有った気がするが,モニカちゃんが指さし聞いて来る。


「普通にジャガイモだよ,ぶどうとかの成分と同じ効果があった様な………,まあ食べれるよ色はアレだが。」

「興味深いです。」


デストロイを手に取り興味深いく見ると。


「確かに芽が在りますね。」

「芽は取り除けばフライやカレーにも使えるよ。」

「カレーですか……私は甘口派です。」

「私は辛口派だな。」

「………え?,正気ですかあんな辛いの食べるなんて。」

「そうだよ,基本世の中のカレーの辛さは,中辛までだよ。」


熱弁するモカさんだが。


「それはモカお姉ちゃんだけです。」


何やら雲行きが悪く成った来た二人。


「シャロちゃんだって中辛食べてるよ。」

「2つ作る私の苦労も考えて下さいモカお姉ちゃん。」

「生卵やヨーグルトで,辛さ調整したら?」

「生卵なんて入れませんよ」


何かプンプンに怒るモニカちゃん。


「さて何を作るか……」

「あれ?カレーじゃあないの?」

「カレーですよね?」

「誰も作るとは言って無いよ。」

「………言ってませんね。」

「紛らわしいよぉ~」

〘カバンのストレージを見ながら,オオイノシシ肉や霜降り肉に焼き肉の肉一覧表を見てと。〙


悩む雅史………


「肉焼くけど食べる?」

「「バーベキュー!!」」

「でも外暗く成り始めてますよ。」

「用意に時間掛かるよ。」

「そもそも肉や野菜どおするのよ。」


いつの間にか起きたシャロが会話に加わる。


「ジャガイモとタマネギはあるぞ,肉も……私の秘蔵が」


ゴクリ


「ワシも身体が在れば………」

「しかも霜降り肉やハラミにカルビーもある。」

「「「シモフリ?ハラミ?」」」


反応が薄いな,ジュラール爺さんが呼んでる様なので行くと,部屋の隅で話をする。


「基本バーベキューだから,肉の部位はフィレとかしか伝わらんよ。」

「何でですか?」

「肉の部位詳しいステータスや,その知識持った人間が来て無いみたいじゃ。」

「………しっかりしろよ先輩達。」

「ワシに言われてもな………」


仕方無いので私独壇場の焼き肉をする事にした。



「勿論僕のエビや魚も焼いてくれますよね。」


いつの間にか参加してるトムだった。


「何………エビとかあるのか?」

「ゴーストシップのゲソもあるよ。」

「………イカじゃよな………身体に戻れれば,酒の肴に出来たのに。」


悔しがるジュラール爺さん。


雅史は魚や野菜……に,オオイノシシ肉等を放出してバーベキューグリルと,備長炭式の焼き肉専用一式をカバンから出す。


「………炭なんて珍しいわね?」

「早く焼こうよ。」

「野菜も切りましたよ,何故シャロさんがもやしを大量に持って来たのか不思議です。」


準備してる時に,住んでる家まで取りに行ってたシャロ。


「消費期限忘れてただけよ。」


女性陣プラストムの方には,前に釣ったりザンダーボルトで倒した海の幸と,オオイノシシのジビエ等を渡した。雅史は前に練習で竹串した焼き鳥擬きと,カルビーとハラミのストックに,味を染み込ませた羊肉の味付きジンギスを出す。


「♪~♪~」


ゲームのBGMを鼻歌にし,先ずは焼き鳥擬きを備長炭で焼き始める。


「「「……………」」」

「ゴクリ………」


雅史は脳内BGMと焼きに集中して,視線に気付かない。


「塩コショウしてと。」


団扇を使い火力を少し上げる,肉汁が串を伝い備長炭に垂れ香りがシャロ達に向かって行く。


「焼き鳥擬きにはこれだよな。」


ご飯と玄米茶を出し焼き鳥擬きを,一口食べてみるとやはりプロには遠い気がしたが,自己満足出来る範囲なので焼き上がった串から更に食べる。


「この白いの何かしら?」


シャロがイカのゲソを見る。


「シュリンプ美味しいです。」

「大和車海老を食べたか,目玉魚類を真っ先に食べるとは。」

「………!!高いの?」

「なかなか大和神国でも……,出回らない海老らしいよ。」


海老とゲソをムシャムシャと食べるのに忙しいトムが,大和車海老を話す。


「僕は関係無く食べるけど。」

「プリプリしてて美味しいです。」

「このお肉も美味しいよ。」


モカさんは串刺しにしたオオイノシシのロースを,バーベキューソースを付け食べながら,幸せそうにしている。


「おいしい~」


シャロは涙を流しながら肉や魚を食べて居た,どんな生活をしてるんだろうか?


「このダンシャクのバター包み焼きも,スゴく美味しいです。」


目に星が描かれそうなキラキラな瞳で,キタアカリのホイル蒸しバター味を食べるモニカちゃん,味わいながら無言に成るのだった。


「私も食べる~………あれ?」


モカはデストロイを引いたのだった。


「モカお姉ちゃん引きましたね。」

「………凄い色なんだけど,毒とか無いよね?」

「芽は毒だぞ。」


悩むモカ。


「さっき聞いたら大丈夫らしいよモカお姉ちゃん。」

「じゃあ試しに………」


一口食べたモカは初めての美味しさに,感動して無言で食べるのだった。そして食べ終わった頃合いに,伊岡で手に入れた寒天をゼリーにした,フルーツゼリーを出す雅史。


「綺麗な色ですが食べ過ぎて悩みますよ。」


だがシャロとモカは無言でゼリーを食べていた,ジト目で二人を見るやモニカちゃん。


「良く食べれますね?」

「「スイーツは別腹よ!」」


モカとシャロが同時に言うと,モニカはドン引きする。


「後で二人共ダイエットて泣き叫ばないで下さい。」

「「………………」」

「シャロは軽いからもう少し食べても…………,何でも在りません。」


雅史はシャロに睨まれたのだった。


「やれやれですね。」


と言いつつ牛乳を飲むモニカちゃん,身長を伸ばしたいみたいだが牛乳飲んだ位では,背は伸びないのである。


片付けたらシャロの暮らす平屋まで行き,一部の家具類を移動したいらしいが,雅史は全部収納し新居まで楽々引っ越しするが。


「………何か釈然としない引っ越しだわ。」

〘シャロの家は甘い香りがしたが,あのティーカップの種類と紅茶やハーブの種類は異常だな。〙


雅史は知らないまだこれは序の口だと,シャロは新居に家具配置に悩み,結局その日に家具を移動しただけで終わる。雅史は酒を飲みに店に向かう,ロイドマスターだけしか居ないので,コニャックを注文し味わいながら今後どうするか思考する。


「マタタビ酒もう一杯………むにゃむにゃ~」


泥酔してグダグダなトムが,テーブルで寝ながら酒を要求するが,只の寝言と思いたい雅史だった。


「………なかなか美味いコニャックですね。」

「………フッ」


機嫌が良いロイドマスターだったが。


「今日も居たな。」


また音無く入って来た中二病ルードリッヒ。


「………眼帯バァーンしたいな。」

「止めろ痛い事言うな。」


眼帯をガードしながら後退る。


「何しに来たルードリッヒ。」

「冷たいなロイド………て,内装何時新品にしたんだな?」


今頃気付くルードリッヒ。


「要件を言えルードリッヒ。」

「何か今日機嫌悪いなロイド。」


ルードリッヒ中二病が来てから機嫌が悪いと,雅史は思ったが言わない。


「お前さんに仕事をして貰いたい,森の調査をな。」


雅史に仕事を依頼したいみたいだが,雅史は眼帯を掴んで引き延ばしたゴムの反動で,攻撃したいなと思って居た。


「依頼料は。」

「仕事を中断した昼の一件の………」

「タダ働きさせるとは良い度胸。」


雅史はルードリッヒに近付く,後退り距離を取るルードリッヒ。


「ルードリッヒの負けだな……フッ。」

「何で喜んでるんだよロイド。」

「昨日一部酒代踏み倒しただろ,部下に払わせたからな。」

「あんな安い酒買わされたんだぞ,友なら奢れよ。」

「破産する位飲んだら考えてやる。」

「俺を破産させる気満々だな。」


ルードリッヒは観念し,報酬交渉を始めるが………。


「この店で私が今日から飲んだ払い半年分で。」

「………ロイド今日何飲んでる?」

「コニャックだな…フッ」

「コニャックか………コニャック!?」

「なかなかマニアックな年代のをな。」

「次リベンジの葡萄酒ね。」

「ルードリッヒ払いで,上物出そう………乙女の」

「またそこの眼帯経由は危ないよ。」

「………何で分かるんだ?」


ルードリッヒが雅史に聞く。


「昨日の酒忘れたのですかな?」

「………他の所から買った,キープ用の葡萄酒のはずだが。」

「そうだっけ?」

「白々しいぞロイド。」


その後鑑定したが一万アイリスにも届かない値段だった。


「またかよ。」

「みる目無いなルードリッヒ」

「こんなはずでは………」


その時またもやロゼが現れる。


「オヤジまたココに,ロイドさんすみませんまたご迷惑を。」


親子して音を立てずに入るて,どんだけなんだと雅史はツッコミたい。


「何時もの事さ,今日はシャロくんの新居祝いもしたし。」

「先輩の新居!?」


そして店を見渡しロゼは唖然とする。


「店内が改装されてるー」

「そのリアクションだよな普通。」

「………て今日も居るし………て猫……アレ?猫精霊様ですよね。」

「確かにトムは猫精霊族だよ,酔いつぶれてるけど。」


ロゼは驚愕するが。


「もしかして!」

「そこの残念眼帯みたいに,勇者とか的外れだぞ。」

「残念眼帯言うな!」

「昨日は失礼な事を言ってすいませんでした~」

「人の話し聞いてる?」


美少女ツインテールのロゼは,土下座して雅史に謝り続けたのだった。


「…………勇者じゃあないんだぁー」

「勇者と名乗った事は無い。」

〘称号すら無いぞ,あったら祐奈に丸投げするぞ。〙


その頃祐奈は…………


「ぐがぁ~………ムニャムニャ………私と付き合いなさいよ………」


寝相悪く腹を出しながら寝ていた。


「それで精霊の森だかに調査すれば良いか?」

「そうだ,君は浄化魔法も使えるし………,実はプリーストでは無いよな。」

「普通にロスト魔法等使える冒険者だ。」

「職業固定して………」

「嫌だね,残念眼帯の部下に成りたくない。」

「また残念眼帯言いやがった,これでも仕事頑張ってる方だぞ。」

「確かに眼帯は残念だが,仕事は出来る方らしいな。」

「基本馬鹿だが仕事は出来る。」

「こんな残念なオヤジだけど仕事はそれなりだ。」

「………ロゼ酷い………お父さん泣いちゃうよ………」

「構わないけど」


ルードリッヒ残念眼帯は撃沈した。


「それより何か美味しいスイーツ食べたい。」

「何で私に言う,今はバータイムだから無いだろうし。」

「夜に食べるスイーツの誘惑に負けたな,我が娘ながら」

「……………」


何も言えないロゼだった。


「ココアバターとか何処かで売ってれば,あとカカオとか。」

「メテオカカオなら南国の国々で有るらしいが,我が国の輸入量減ってるらしいんだよな,チョコとか加工技術が流れてるかも知れんな。」


ルードリッヒが普通に情報を喋るが。


「え?チョコ減るのかオヤジ!」


ダメージを受ける娘のロゼ。


「毎日食べてるだろう,それに今は国内ではストック在るが,輸入量が生産量を下回れば値上がって行くだろう。」

「………ならオヤジのヘソクリで買い占めに」

「何でロゼお前が俺のヘソクリ知ってるんだ。」

「?分かりやすい隠し扉を開いたら,高そうなワインやウイスキーに財宝や剣に金塊があったから。」

「よし,残念眼帯倒して財宝は貰うか。」

「俺をダンジョンの,ボスモンスターにするな!」

「報酬はルードリッヒ秘蔵ワインに決定だなフッ…」


ロイドマスターが止めを刺す。


「俺の秘蔵のワインだけわぁ~」


色々片付き………


「ワインだけは勘弁してくれ~,娘を嫁にやるから」

「オヤジ冗談でも言って悪い事が……」

「要らないから。」

「言うと思ったぜ。」

「…………オヤジ~」


カシャ


銃を膝下ロングのスカートの中から取り出すロゼ……,白く女性らしいスラットした足に,太過ぎない太ももが雅史は釘付けである。


「待て待て撃つなよ。」

「心配するなオヤジ,中身は物凄く痛いゴム弾にしてある。」

「痛いのは勘弁しろ。」

「店を壊すなら,親子で弁償しろよ。」

「何の騒ぎ………てロゼちゃん!?」

「うるさいわよまたマサが絡みてロゼ!?」

「モカさんにシャロ先輩………」


部屋着かパジャマか分からないが,シャロは赤ジャージ姿でモカはキャミソールとトップスの花柄のピンクの服装。


「………アレ?モニカちゃんは?」

「貴方が作った私の部屋のベッドで寝てるわよ……」


飽きれた様にシャロは言う。


「私の部屋で2日連続女子会だよ~」


モカが胸を張る。


「羨ましい~」


ロゼが本当に羨ましそうに言う。


「ロゼちゃんも泊まりなよ」

「その前にオヤジを始末します,それから向かいますね。」

「残念眼帯でなく何で私に銃口を向ける」

「何でロゼに銃口向けられてるの?」

「さっき私に失礼な事言ったから。」

「あ~嫁に要らないてアレ。」

「嫁…………」


シャロから何やらプレッシャーを感じる。


「シャロ先輩………」

「ロゼは私より背が高いし」

「………先輩!?」

「胸も大きいし………胸かぁー」

「何で先輩怒ってるのぉ~」


なんだか分からないカオスを納めるのに,雅史はシャロを説得と誤解解くのに夜中まで掛かったのであった………



翌日雅史は一人霧立ち込める森に居たはずだった。


「ストーキングとは良くないな,帰る事を推奨するよ()()()


「「「「え?」」」」


私を尾行するシャロとそれを尾行するロゼに,面白そうと尾行してそうなメンフィス姉妹………頭が痛い。


「シャロは今日もバイトだよね?」

「昼からよ………」


目を逸らすシャロ


「そこの姉妹は開店準備は?」

「お父さんがやってますよ。」

「パンはもう今日のモーニング用は,もう準備できてるし。」


モニカちゃんが平然と言う,モカさんは聞いてもないが答えて居た。


「で……」

「私だけ扱い酷くない」


ロゼだけ素っ気なかったのが気に入らなかったみたいだ。


「銃口向けて来るなよ。」

「ロゼ………銃を仕舞いなさい……」

「先輩?」

「……………」

「判りました………」


シャロの無言の圧力に怯んで,銃を今日は脇に有るホルダーに仕舞うが,何で太ももに一丁に両脇に一丁づつ装備してるんだ?,しかも迷彩服が逆に目立つ。


「ハイハイ四人共帰った帰った。」

「私はハーブが欲しいのよ」

「調査が終わったらピクニックでも採取でもしてあげるから。」

「ピクニックて言ってないわよ。」

「三人は乗り気だぞ。」


目を輝かせる三人。


「私特性の鶏のから揚げとおやつ付きだぞ。」

「「「ゴクリ」」」

「から揚げ?」


シャロ達は帰って………行かない。


「食べ物に釣られないわよ。」

「でもあのから揚げ?は美味しかったです,高い肉ですが。」

「新作にから揚げパンを共同で。」

「私がから揚げ作ればタダだと思ったなモカさん。」

「うん」

「だが断わる」

「私の新作パンの為に。」

「更に断わる。」

「私をお嫁さんに………あれシャロちゃん」


シャロがモカを睨む。


「冗談でも言って良い事と悪い事が在るわよモカ。」

「?新作パンの為なら。」

「そもそも私はモカさんと結婚する気しないし。」

「がぁ~ん」

「姉は美人ですが,色々残念ですから。」

「モニカまで酷い。」

「確かにモカさんは家事スキルが偏り過ぎて,旦那さんが苦労しそうな気がします。」

「がぁ~んロゼちゃんまで……しくしく」


援護無きモカは新作から揚げパンを断念した。


「で,何で帰らないの?」


雅史の後ろを付いて行く四人。


「「「「面白そうだから。」」」」

「全員ハウス」

「「「「犬扱いしないで!」」」」


雅史は頭痛しながら前に進むと。


「その先はハーブの群生………」


シャロは言葉を失う,魔物を見たからだ。


下級異形の魔族(レッサーデーモン)かよ。」

「ココは私に。」

「行けー!」

「「「え?」」」

「何あの光の矢は!?」


この頃サンライトアローだけコツを掴んで来た雅史が放った,サンライトアローがレッサーデーモンに突き刺さると,黒い塵に成り消えるが植物は踏み荒らたり枯れたりしている。


「「凄い………」」

「攻撃魔法も使えたのね」

「冒険者だよね。」


ロゼが失礼な質問をする。


「冒険者は冒険する為の技術を持ってるのだよ。」

〘スキルにちゃんとサバイバルスキル在るぞ,ダンジョンや山登りとかのサバイバルスキルだけど。〙


納得いかないロゼだった,一応瘴気汚染枯れした木や植物を燃やし浄化してから後で,天地返しする魔法を作成しょうと雅史は計画する。


「ハーブが…………」


シャロは精神ダメージを受けた。


「まだ先がある,シャロは三人を連れてマスターを呼んで来てくれ,ロゼちゃんはルードリッヒさんに連絡を。」

「分かったオヤジに今すぐ連絡する。」


帰るかと思ったら魔法のポシェトらしき物から,電話の子機らしき物を出して居た。


「…………オヤジに繋いでくれ………,もしもしオヤジ……何でも良いでしょ今すぐロイドさんと森に来て,今直ぐ………そう彼に言われて連絡………そんなぁ~,でもオヤジ私だけなら………分かった………ハイ戻ります。」


Pi


「………皆街まで帰る事とオヤジに怒られた。」


シュンと落ち込むロゼ。


「トム四人の護衛頼むぞ。」

「やっと僕の出番ですね。」

「「「「!?影から出て来た。」」」」


トムの登場にビックリする四人。


「気お付けてね。」

「ちゃんと帰って来るよ,依頼料消化しないとね。」

「……あっ忘れてたわ,じゃあティータイムまでに帰って来たら,私の手作りクッキー付けてあげるわ。」

「僕の分は?」

「「…………」」

「マサだけよ。」

「依頼受けたのは私だけだぞ,あとで特トロ刺し身出すから。」

「「「「「特トロて何?」」」」」

「渡さない……シャー」


シャロ達はトムの護衛されながら帰って行った,雅史はアルミ製の棒の先端に光エーテル魔石が付いた物を大地に突き刺し,森の奥え向かって歩きだす。

途中レッサーデーモンが現れたが刀で切り倒していく,光エーテル魔石の光が見える間隔で,マーカー棒を刺してるのでそろそろ追い付いて欲しいがと雅史は思ってると,後ろから走る足音が二つ,マップで見るとやっと来たみたいである。


「随分遅いご到着だな二人共。」

「ま………ま………まもの………が……でた……らしいな。」


ヘトヘトなルードリッヒに対照的なのは。


「ルードリッヒはこの程度で疲れるとはな,老いたな。」

「同い年だろうが,そもそも今の俺はデスクワークが基本だ。」


やっと追い付いた二人にココまでの現状を言うと,驚愕の顔をされた。


「まさか魔物が………しかも噂の化け物かよ。」

「娘達は街の入り口で会ったが,なかなか高そうなマーカー在るし。」

「アレは私が作ったマーカーだ,魔物倒したりダンジョンの宝箱にあるのだ,まあ要らない細かいのはチャンとギルドに売ってるよ,まとめてだけど。」

「それ職員が嫌がりそうだな。」

「小さい小石とかのクラスとか嫌がってるね。」

「ロイド此処に酷いドSが居るぞ。」

「それより………」

「ロイドそれよりて…………」


グオォォー


何かの叫び声が響くが雅史とロイドのみ森の奥を睨む。


「何だ今のは………」

耄碌(もうろく)したなルードリッヒ,魔物の気配が近付いてるぞ。」

「コイツがガーデアンかな,この先から嫌な気配が広がる。」


雅史の嫌な予感が更に大きく成る,雅史は瞬動を使い先手必勝で敵に向かうと,黒く硬そうな鱗を全身鎧の様な異形の魔族が居た,姿は中身は蜥蜴(とかげ)?の様な顔と尻尾に,武器は黒いランスを持って居た。


「あの御方の邪魔はさせん人間,ここで死ね。」


黒い炎を放つ蜥蜴騎士異形の魔族。


「チィ!初手からとんでもないの放つかよ。」

「何!?……躱しただと。」


黒い炎が木を燃やし炭化する。


「何が起きてる。」

「来るな逃げろ,二人には無理な敵だ。」

「此処は退くぞルードリッヒ。」

「分かった,後は頼んだ。」

「報酬のワインの為にと,危な………」

「チィ……また躱すか見慣れてるな。」

「危なそうな魔法何で避けてるだけだよ。〘嘘だが。〙」


避けられる距離を保つと,蜥蜴騎士がランスに黒い炎を纏い突撃して来た。


「❮金剛の盾❯×4枚合体。」


十字型の金剛の盾を展開し回転しながら間合いを取るが,黒い炎と突きで一枚破壊される。


「邪魔な魔法盾だ。」

「面倒な敵だなだが。」


サンライトアローをフルで放つが,黒い鱗を減らしただけで身体に刺さらない,しかも一瞬で鱗も復活するので厄介。


「残念だったな,まさか我らに対抗出来るのが勇者達以外にも居たとはな,だがあの街の住人を混乱と混沌は善き主の供物,邪魔はさせん。」

「何を企んで此処に居たか分かったが,これ以上好き勝手はやらせない。」

〘シャロを守る為にも,この街に守りたい者が居るからな。〙


蜥蜴騎士が突撃を再開する。


「❮ライトガードソード❯フル展開。」


やはり黒い炎に砕かれるライトガードソード,だが勢いと邪魔は出来て居るが斬撃では無いので意味がないが,間合いを詰めさせない事には成功している。


「えぇーい邪魔な。」


苛立つ蜥蜴騎士は黒い炎を連発し盾等を燃やし,再突撃を開始する前に雅史は金剛の盾を更に増やし抵抗するが,燃やされるが雅史の術消耗が激しく神酒で回復しながら,防御に徹するとトムが登場する。


「僕の見せ場ですね。」


自在剣を伸ばし蜥蜴の騎士の胸を貫く,剣を元の長さに戻し影渡りして,背後から一撃を食らわせる。


「グオォォ……私がこの私が,一瞬で変な奴に負けるなんて……」

「失礼な奴だな,これで。」

「主……申し訳………」


トムの一刀両断で倒され,黒い塵になり消えていく。


イメージ画面が登場する。


【レベル9アップ!】

【ステータス突破アップ!】

【ボーナスステータスアップ!】

【魔力最大値アップ!2万に成りました。】

【剣・大剣レベル20アップ!】

【刀・小太刀レベル2アップ!】

【体術レベル10アップ!】

【土魔法レベル13アップ!】

【光魔法レベル5アップ!】

【オリジナル魔法レベル7アップ!】


だいぶレベルアップしたな,魔力2万て………魔力アップしないとマズイ敵が居るのだろうか?


「マサさん僕凄くレベルアップ!しましたよ。」

「………レベル320だと………」


腕力等雅史のステータスを更にオーバーしてるのだが,まさかこれがまだ氷山の一角レベルとは,まだ雅史もトムも知らないのであるが,その鍵はトムがまだしている蝶ネクタイ型の首輪に在る事をまだ知らないのである。


雅史達は奥に在った黒い柱を破壊し,大地を浄化して街へ帰る途中でロイドマスター達と合流し,シャロ達の元に帰るのだった。





次回に続く。


トム「なにやらフラグが立ちましたよ。」

雅史「……トムにレベル追い付ける気がしない。」

トム「マサさんガンバ」

雅史「………………ハァ~」



次回へ続く。



セーラ姫「此処は何処?」

祐奈「………私の事邪魔だとか言ったよね。」

セーラ姫「?………あぁ~あのユウナ勘違いしてますよ。」

祐奈「勘違いて?」

セーラ姫「ユウナてヒロインてより勇者ですから。」

祐奈「何か色々納得出来ない。」

セーラ姫「あの気品オーラの塊の,あのヒロインを何とかしないと。」

祐奈「マサさんに返り討ち確定だよ。」

雅史「呼んだか?」

祐奈&セーラ姫「「呼んでない」」

セーラ姫「マサさん今日こそは………」

雅史「断わる。」



トムの強さはまだまだコレ位では在りませんよ。

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