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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第2章世界冒険編
38/260

帝とリフォーム………的な。

さてとんずらした祐奈の運命やいかに……

翌朝雅史はルーシエ達の様子を見に行くと,何故か帝邸に居たが何故か祐奈が居なかったので,一路ハルモニアの祐奈の家に突撃した。


「たのも~」


ドアを破壊しない程度に開け,朝食を食べてた祐奈が喉を詰まらせて居た。


「………いきなり入って来ないでよ。」

「ジャムを口に付けながら言うな祐奈。」

「………で?要件は?」


口を拭きながら聞く。


「…………分かるよな。」

「………ええーとやむ無い事情で,私は帰って来ただけだよ。」


外が暗く成り,雅史から異様なプレッシャーが祐奈を襲う。


「ひぃー」

「で状況は。」


プレッシャーが消えると共に外が明るく成る。


「実は……………」


祐奈は初心者ダンジョンの隠し通路や,皆のレベルアップを報告しそしてダンジョンから転移したら,雅史を呼ぶ為に帝邸に強制的に案内されたて接待されたと聞く。


「……………ルーシエ達の迎えは,面倒だから祐奈頼んだ。」

「嫌よ何だか知らないけど,私が異世界人て知ってたしマサさん呼ぶ為に,ルーシエ達が捕まってるのだから。」

「………接待されてるのだよな?」

「接待て言う名の人質ね。」

「…………さて行くぞ祐奈。」

「………それよりマサさんから女の匂いがするんだけど。」

「…………昨日人助けしたからな,その前日も灰色髪の………まあ後で様子を聞くかな?」

「………また増えたのか………」

「何か言ったか祐奈?」

「何でも無いわ。」


祐奈はモヤモヤする気持ちを抱えながら,身支度を整えルーシエ達の居る帝邸に向かったはずが。雅史が着いた場所は樹海に飛んだらしく祐奈は周りを見渡すと。


「ゲェ………」

「早いお帰りですね,あと雅史殿遅いお越しですよ。」

「……………で?この若作りの化け狐耳さんが,帝なのかな?」


帝の顔が引き吊る。


「何の事ですか?」


顔をピクピクしながら帝は雅史に聞く。


「300歳オーバーの美少女狐耳巫女何て,異世界では普通なんだなとね。」


更に顔を引き吊る。


「私は17歳ですよ~」

「オイオイ」


お約束を言ったら更にピクピクと顔を引き吊る。


「で,何の用かな?弟子を解放して欲しいが。」

「……私を結構愚弄しておいて,弟子を解放を望みますか?」

「戦いを望みますか?」

「私は戦う力は有りませんが,色々出来ますよ」

「まあそれは冗談と受けとっ置くよ,本題を聞こうか。」


色々文句言いたい帝。


「今300歳オーバーて聞いた気が。」

「祐奈さん,女の子なら分かりますよね……」

「私は16歳なので分かりません。」


にこやかに言う祐奈に,ピクピクと引き吊る帝。


「この異世界人二人は…………」

「褒めても甘味しか出さないぞ。」

「私も何か甘いスイーツ欲しい。」

「朝食を食べて来たばかりだろうよ。」

「褒めてませんよ………て甘味!」


甘味の誘惑に帝の怒りの表情は,キラキラとした顔に変わって居た。帝の案内で応接間に通され,生クリームが乗ったワッフルとホットケーキを出す。


「さてロイヤルミルクティーを出してと。」

「私のは?」

「無いぞ?」

「私のは在りますよね。」

「帝はお茶在るでしょう。」


納得出来ない祐奈と帝だが無視をして,食べる雅史だった。


「で,本題だが……」

「私の尻尾をブラッシング?とやらをして欲しいのよ,大和神様の話ではソナタは相棒のトムに,ブラッシングとやらで毛並みが素晴らしい状態で保ってると聞いた。」

「………何だか知らんが,プライバシーの侵害神だな。」

「て事で私の尻尾もブラッシング………」

「待って,マサさんのブラッシングは僕だけだ。」


いきなり影からトムが飛び出て来た。


「良いでわないか。」

「まあ猫集落の猫達のトリミングしたしな。」

「なら私も」

「だが断る。」

「ウンウン」

「当然。」


何故祐奈が頷くのかと雅史は思う。


「それより本題を…」

「私の尻尾はお気に召さないか?」


外見人間の美少女に狐耳だが,年齢はお婆ちゃんである。


「で?本題無ければ,ルーシエ達を連れ帰るが宜しいか?」

「………仕方ない………本題ですが,この数十年この世界に居なかった魔物達が徘徊して居るのです,貴方が倒した酒呑童子もその一つですが,最近増えてるのは通常の武器や魔法が効かない敵の出現です。」

「私の知識では異形の魔族達ですね。」

「その者達の頂点が数年以内に,この世界を滅ぼす為に出現すると,大和神様以外の存在から予言を受けました。」

「…………予言は予言に過ぎない様な。」


雅史はノストラダムス的な物と思って言って居る,当たるも八卦当たらぬも八卦だろうと。


「私の神託は大和神様だけしか,予言が無いのですがそれに………」


帝は何か不安感を拭えない。


「あの予言は,大和神様より高位の神気を感じました。」


深刻そうな顔で言うが,ワッフルを食べながら言っても説得力はミジンコである。


「祐奈……」

「何よ………」


祐奈がモジモジするが………


「ジャムの次は生クリーム付けるかよ。」

「くぅ~………」


ハンカチを出し口を拭く。


「甘くて美味しい~………」


ニコニコ顔で食べる帝。


「マサさん僕の分が見えませんよ……」

「後でな。」

「…………出ないかも知れないパターンだ。」


トムは影に入り何処かに行ったみたいだ。


「トムさん基本自由過ぎる気がする」

「私の可愛息子みたいな者だからな。」

「マサさんてトムさんには駄々甘だよね。」

「たまに怒ってるぞ。」

「私達の方が怒られてる気がする。」


空がやや暗く成る。


「今回の一件,まだ祐奈を許して無いぞ。」

「ひぃー!」

「何だこの気配は!」


雅史からまたプレッシャーが解き放たれる。


「このプレッシャー………,師匠が来てるみたいだな…………」

「「「ひぃー!」」」


遠くで残念弟子達の声が響く。


「此処でルーシエ達の卒業をさせても良いかもな。」


ルーシエ達の卒業を思い出し,雅史のプレッシャーは消えるが祐奈はガタガタと震えて居る。


「祐奈………」

「なんでしょうか?」

「次は無いぞ。」


ガタガタと更に震えるが。


「まあルーシエ達卒業させるから,次は無いけどな。」

「…………え?」

「それと,どの道私とトムの旅の邪魔をする異形の魔族は滅ぼすさ。」

「………そうかなら私は神託伝えたし,甘味おかわり。」

「出さねえよ。」

「ケチ。」


空に成った皿を渡して来た帝を軽く無視し,祐奈と共にルーシエ達の元に行き卒業させるはずが。


「まだ私飛行が上手く出来ません。」

「「私もです。」」

「お嬢様が珍しく勉強熱心ですから。」

「十右衛門………どう言う意味かしら………」


雪から黒いオーラが出て,気温が下がっていく。


「「さ……さ……寒いですわ。」」


仕方ないのでエアーウイングの制御出来るまでは,卒業は見送りらしい。ルーシエ達を拠点に戻し,祐奈にウィップソード改を餌にルーシエ達のエアーウイングの講師を頼んだ。


「この武器面白い。」

「……あの装備渡したら……」

〘女王様の出来上がりだな,黒いヒールとか用意するか色々似合いそうだネタ的に〙


その後その装備を着けた祐奈に,ネタがバレ追われる事に成るが,攻撃を軽く躱されるので怒った祐奈が色々仕出かしたのは後の事に成る。その後ハルモニアでは女王ユウナ様とか,ユウナ様鞭で叩いてとかドM達に懇願される。新しい通り名に,鞭剣使いのユウナ女王様とか言われる事に。その後剣をある事で壊し,雅史の雷が落ちるのだがそれはまだ先の話し。


雅史はベールフリーデンに戻り,ハニートーストとカプチーノをおかわりしていた。


「………お客さん,お連れまだ寝てるのだけど。」


モニカちゃんがトムを指差し,モカさんと日向ぼっこして寝ている。


「さっきまであの仲間に入ってたよね?」

「常連さん居ない時間ですし,シャロさんはバイトで居ないですから。」


シャロのバイトが気になる雅史だったが,外から慌ただしい足音がすると。


「あ………やっぱり居た!」


カランカラン


「シャロさんが殴り込みに来ました。」


白いフリルエプロンに,ミニスカのメイド風ウエートレス姿のシャロが入って来た。


「………可愛いが何かいかがわしさもある,メイド服風の格好だな。」

「マサのエッチ」

「…………何で私がエッチ認定される,昨日それむぐむぐ」

「それ以上言うなぁ~!!」


シャロがダッシュして,雅史の口を手で抑えるのだが,シャロの小さく柔らかい手に雅史は色々ドキドキする。


〘柔らかくて甘い香りが………〙

「なにニヤけてるのよ。」


手のひらを見て赤く成るシャロ。


「お客さんはシャロさんにメロメロですね。」

「シャロが可愛い美少女とは認めよう。」

「だから美少女とか言うな。」

「あぶしー」


油断してメニュー帳で叩かれる雅史だった。


「夫婦漫才は他でお願いします。」

「まだ結婚してない。」

「付き合ってすら無いわよ。」

「…………………結婚する気ですか?お客さん。」

「まあ何時か誰か隣を一緒に歩んでくれる,そんな大切な人が居れば結婚するかもね。」

「「…………」」

「そもそもそんな人居るんですか?」

()()居ると思う?モニカちゃん」

「?今は?……居る様に見えませんね」


今はに反応するモニカちゃん。


「即答過ぎるな………心折れそう。」


シャロから「そうか………」とか聞こえた気がするが,まあ今モニカちゃんにメンタルダメージ受けた幻聴だろう。


「まあまだ旅の途中だから,それに冒険者だけが私の旅では無いしな。」

「「?」」


後々畑や田んぼを作る為にも,天候や季候に対応した技術や土壌知識を増やしたい雅史だった。それに畑を作るにも肥料は必要なので,もう少し野生の牛やら増やして肥やしを増やしたいのである。スライムは分裂し数が増えて衛生面は良いが,スライムが分解した肥やしは肥料には使えるが,量が圧倒的少なくって庭園に使う程度しかない,面白い異世界桜庭園を制作中だし。


「それより昨日のお礼に,私がバイトしてる店に今来なさい。」

「凄い店なのか?」

「色々凄いですよお客さん。」


意味深にモニカちゃんが言うと。


「紅茶やハーブティー出す喫茶店よ。」

「シャロの膝枕のサービスは?」

「そんな物は無いわよ。」

「冗談だ。」

「………怪しい。」


疑いの目で雅史を見るシャロ。


〘仕方ないので本当に仕方ないので,現在の会計だけして…………〙

「………冒険者て………」


会計の値段見てシャロがボソリと言う。


「昨日言ったタリスマンの製作とかの,売り上げとかも有るからそれなりに懐が温かいだけだよ。」

「冒険者に副業に何でもアリね。」

「副業………家のモカお姉ちゃんは無理ですね。」


日向が当たるテーブルで,トムとヨダレを光らせながら寝るモカを見るモニカは溜め息を付く。


「副業すればボロ屋からお風呂付きの集合住宅に,移り住めるかしら?」

「土地さえ在れば,私が家作るぞ。(スキルと魔法とBOXをフル活用して。)」

「そんな土地無いわよ。」

「ワシは在るぞ,無償で貸しても良いぞ」


カウンターの端で寝てたジュラールさんが,話しに割り込む。


「?…………,お爺ちゃんそんな土地ありましたか?」

「家の裏の空き家じゃよ。」

「………え?あの賃貸してる家て,家の土地の家だったの?」

「婆さんの趣味用の家だったのを,数十年前に婆さんの知り合いの孫娘の下宿に貸しただけじゃよ。」

「知らなかった………」


雅史はキャナルに頼んで,鑑定して貰いリメイクか新築かを調べて貰うと。


『基礎が大分危険と判断しますマスター。』

〘ありがとうキャナル。〙

『周りの家に合わせた外見と,マスターの拠点中身を融合を推奨します。』

〘キャナル,なかなか良いアイデアだ。〙

『お褒めい頂ありがとうございますマスター。』


雅史は家の状態をジェラール爺さんに話すと。


「建て直しても構わんよ,それに孫()()喜ぶしな。」

「まだ一人居るのか。」

「今ファンタジアに居るわよ。」

「フローラ姉さんは留学中です。」


何故か胸を張るモニカちゃん,自慢の姉らしいがモカさんそれ聞いたら,泣く様な。


「モカに留学する時に泣かれて,どっちが双子の姉か分からないわね。」

「一応不詳の長女はモカお姉ちゃんです。」

「モカまで留学してたら,店どうなってたかのおぉ~」

「私のバリスタ能力全開で………」

「学校出るまではダメじゃよ。」

「そんなぁ~お爺ちゃん。」

「仲の良い事で。」

「基本ジュラールお爺さんて,孫バカよね。」


シャロの新居は後回しにし,シャロの案内でバイト先に行くと厳ついオッサンが,店の中でシャロと同じミニスカメイド服風ウエートレス姿の美少女達に,なにか話して居た。


「今日店長休みと関係在るのかしら?,あの人店長の旦那さんでね,出張から帰って来たみたいね店に来るなんて珍しいわね?」


厳ついオッサンが店のドアを開け,シャロに話し掛ける。


「シャロくん丁度良い,君にも謝罪と話しがある。」

「?」


どうやらこの店の店長が,旦那さんが出張中に性格が変異したのを昨日の昼に帰って来て知ったらしいが,半年以上の出張てどんな仕事なんだか。


「スマンな無休で働かせて,しかも数ヶ月前から異変があったらしい,まあ天引きされてた給与は払うが,皆がまだ働いてくれるなら,店を残そうと思う………妻の治療で暫く休業か………」


シャロが私を見てから,手を引き旦那さんの前に行くと。


「彼なら治療出来ると思います。」

「………?シャロくん治療と言っても呪いの類いらしくてな………」

「昨日彼に私は助けられました,店長の呪いも解けるはずです。」

「………聡明なシャロくんを信じよう………代金は。」

「美味しいお菓子とハーブティーと,シャロの膝枕接待で構いませんよ。」

「私がさりげなく入ってるのだけど」

「ありがとシャロくん」

「「「ありがとシャロさん」」」

「エ?」


こうして紅茶喫茶ロイヤルティーは,閉店を回避したのであるが,その後が大変な茨の道だったりする。


「妻はこっちだ。」


旦那さんの後を着いて行くと。


「そっちてまさか………」


シャロの表情が変わると領主の管轄区の,罪人病院に入って行く。


「………妻は人格が昨日より変わってしまってな,それに事件に関与も疑われてな。」

「そんな………前まであんなに優しかった店長が………」


何もない部屋でシャロが見たのは,変わり果てた女性の姿……二ヶ月前から笑顔が無くなり,珍しく2日前に無表情で休みをくれた店長が,今夢遊病患者の様に部屋を徘徊している。


「どうやら2日前に隣町の領主の娘と,取引したらしくてな………シャロくんの昨日の事件を,領主様達から聞かされて………スマンかった妻が裏で関与してて。」

「………嘘」


力無く膝を崩すシャロを見て,雅史は一応鑑定すると………


「………無罪に出来るかも知れませんよ。」

「え?」

「中二病………ルードリッヒさんを呼ぶ様に,誰かに言って下さい。」

「ルードリッヒ先輩の名前が出るとはな。」

「……?ロゼのお父さんと知り合い?」

「昨日ね,シャロ達が女子会してる時にね。」

「昨日下からロゼの声が聞こえた気がするわね。」


さてと謎の洗脳も呪いの類いで助かるが,普通の洗脳では無さそうだけど解除出来なくは無いよなと,雅史は思うのだった。


ルードリッヒ中二病到着後にこっそりと,鑑定内容を話し解除して良いか聞くと。


「学校の後輩の嫁だ,色々便宜してやるから構わねえぜ。」

「ルードリッヒ先輩,男前です。」

「ロイドより男前だろ。」

「………………そうですね。」


目線を反らす厳つい後輩,上機嫌な中二病ルードリッヒ。


「じゃあ解除しますね。」

「………私を助けた時にみたいに,店長も助けてあげて……」

「任せろ,シャロの願いは叶えるよ………」

〘シャロの為ならと思うと,何時もと違う力を感じる……〙


シャロに店長と呼ばれてた女性に,光が踊り始めるクルクルと回り光が五芒星を描く。


「❮リフレクション❯」


❪リフレクションとは❫


光治療魔法の一つ。


重度の精神支配や普通の呪い等を浄化する魔法。

しかし重度の判定は呪いや精神支配のレベルによるが,普通に呪い等の浄化も可能


「光が消えて行くぞ………」


バタ………


「……今すぐ開けてくれ妻が………妻が………」


精神支配等全て解除された女性は,力無く倒れていたので。


「❮エリクサー❯」


それと旦那さんに薬用エナジードリンクを渡し,回復させる用に渡す雅史。


「店長大丈夫よね…………」

「衰弱してるだけだよ。」


今にも泣き出しそうなシャロの頭を撫でる,雅史にシャロを抱きしめ慰める度胸は無い。


「今日はどうする?」

「ホールリーダーの副店長が働いてるから,私も働くわよ。」

「では私は,シャロの新居を作るかね。」

「猫の顔の家にしないでね。」

「…………ふっ」

「心配に成って来たわ。」


シャロは店に戻り事の次第を話し,店長が呪い解除されたと話した。


「さてこちらも。」


魔法でスキルや魔法やBOXの隠蔽をしながら,先ずは基礎がボロボロな建物を解体する。使えそうな木材や材料はホルダーに入れ,古代セメントしか無かったので拠点近くの川から砂を集め,材料も集め現代セメントにしオリジナル土木魔法を使い,基礎工事をして木材やインフラを拠点以上のクオリティーにし,キャナルに壊す前の家の外観にして貰い,中身を地下室付き二階建てにして,風呂や洗濯機にシステムキッチン風にしメンフィス家を参考に,ダイニングとかを設定しシャロの部屋やベッドや水回り等も,拠点並みに設定してBOXに設計図やキャナルからのデーターを入れ,エーテル魔石を出しまくり材料等ブチ込んでスタート。


「何が始まるのですか?」


ワクワク顔でモニカちゃんが,ジェラール爺さん連れて見に来た………寝ぼけながらトムとモカさんも来た。


「その内分かるさ。」

「ミストが箱から出て来たぞ。」

「次いでだし………」

〘キャナルついでに,メンフィス家のメンテナンスも頼む〙

『了解マスター。』


BOXのミストがメンフィス家にも覆い,ミストの範囲で裏庭が狭く感じるな


「家にもミストが覆いましたよ………」

「木材とボーキサイトに,鉄とか追加と………あと羽毛とか魔物フカフカ素材も追加だな。」

「………それまさか…………」

「お爺ちゃんが気絶しました,あと興味深いモフモフが見えた気がします,あとミストが晴れたら違和感あります。」


モニカちゃんが魔物モフモフ素材に興味津々らしいが,今違和感とか言われた様な。


「マサさん,あの素材入れたのですね。」

「あの人に売ると勿体なくってな,一部しか売らなかったが此処で使えて良かったよ。」

「カシム君はなかなか寝れなかったらしいですよ,貴重な魔物素材だったらしいですから。」

「………一番高いのはトムの部屋の,キングの毛皮だけどな。」

「僕の戦利品ですから。」


メンフィス家を見ると,家が少し大きく成った気がするが気のせいにしておこうと,雅史は見なかった事にした。少しするとメンフィス家に展開してたミストが消え,シャロの新築も外装が終わったが,内部はミストが消えていない。


日が暮れ始めロイドマスターの声が響く。


「此処は何処だー!!」

「お父さんが騒いでます。」

「家なのにお父さんたら。」


裏口から入った二人は固まる,そして雅史に向かって走る。


「家広く成ってるけど何したの?」

「床がピカピカで新築レベルですよお客さん。」

「メンテナンスしただけだ。」

「店もだいぶ広く成って,席が増えてるのですが?しかも椅子が高級ぽく成ってます。」

「気のせいだ気のせい。」


モニカ達はカウンターとか見た後,自分達の部屋に向かって行った。


「私の部屋が理想郷に。」

「何で私の部屋はベッドと床以外そのままなの?」

「モカお姉ちゃんの部屋の本棚,増えてますよ………嘘は良くないです。」

「………本当だぁ~」


何やら小説らしき本棚が並ぶ。


「風呂が広く成ってるぞ,しかもトイレまで最新式に変わって居るぞ。」


ドタドタと足音が聞こえると,ロイドマスターは地下に向かうと。


「ワインセラーとか地下倉庫が新しく…………,これで老朽化の問題も………」


エーテル魔石を使ってるから,店の照明やインフラはほぼ格安である,下水はそのままだが一部には拠点スライムの餌を確保用に,生ゴミ捨て場を作りスライムに食べさせて,肥料増産計画の予定である,まあ大した量には成らないが。


「落ち着かない………,常連客も開いた口が塞がらないでたしな……」


ジュラール爺さんは綺麗に成り過ぎた店を見渡すと,バイトが終わり見に来たシャロが店の中を見て,余りの変わり様に暫く固まって居た。


「…………これメンテナンスてレベルじゃあ無いわよ。」

「常連客さん達も,さっき同じ事言ってました。」


モニカちゃんが目を光らせたまま,ルンルン気分全開でシャロに言う。


「しかも私のベッド不思議な感じの,フカフカに成ったんだよ。」


モカさんがベッドを気に入ったらしいが。


「私は部屋が理想郷に成りました。」

「……モニカちゃんの理想郷て………」

「モフモフな布団にモフモフなカーペットに,バリスタ練習機材とかです。」


呆れた顔をしながら雅史を見るシャロ。


「たまたまだろうたまたま。」

〘メンテナンスが改装レベルに成ってしまってるし,材料入れ過ぎたからか?〙


雅史自体も色々分からない事態であった


「………新居心配だわ。」

「外見は完成してるぞ。」

「今すぐ確認するわ。」


シャロは裏口から出て見ると,前と変わらない外見で雅史に質問する。


「此れからなの?」

「外装は前と同じにしてあるが,ミストが無くなってるし見るか内装?」

「何か不安しかしないわ。」


メンフィス家側の裏口玄関から案内する,入るとキッチンとダイニングが広がり,シャロが涙を流す。


「私の理想のキッチンとダイニング………」

「家より広いです,あれ?はなんですか?」


冷凍庫と冷蔵庫に貯蔵庫を指差すモニカちゃん。


「エーテル魔石稼働の,冷蔵庫と冷凍庫と貯蔵庫だな。」

「え…………エ………エーテル魔石………」


シャロは何故か気絶した,雅史はお姫様抱っこ体制で受け止める。


「危ない危ない,シャロが頭打つ寸前だった。」

〘あとシャロの肌スベスベだし,シャロらしい白のスカートだから色々辛い………魅力的過ぎるくぅー。〙


雅史はシャロをダイニングのソファーに運び,何故か気絶したシャロをソファーに寝かせ,ブランケットを掛けて置くと,モカが冷蔵庫等を興味津々に見て居た。


「シャロさんの所のソファー……,家のモフモフソファーより良い物の気がします。」


モニカちゃんが感触を確かめながら,雅史を睨む。


「私の部屋のモフモフの質改善を訴えます。」


何故か改善を訴えたので。


「ロイドマスターが倒れる値段に成るけど。」

「お金取る気ですか?」


諦めさせる為にあと材料が無いから。


「追加オーダーは取りますよ,そもそも素材がもう無いし。」

「そ………そんなぁ~」


床に両手を着き,絶望するモニカちゃん。


「大半僕の寝床に使いましたからね。」


ドヤ顔するトム。


「その寝床見たいです。」

「嫌だ,僕のフカフカモフモフパラダイスは,誰にも入れさせない。」

「そこを何とか。」


食い下がるモニカちゃん。


「そろそろ寝床の毛玉の掃除しないとな。」

「「毛玉…」」


興味津々の姉妹。


「これがトムの毛玉。」


バレーボール位の毛玉を出すと,二人は興味津々であったがこの毛玉,猫の時の倍の毛をトリミングで取れる,ブラシはプラ製の毛先が丸いアレである。


「マサさんのトリミングは,誰にも渡さない。」

「猫集落でやったけどな。」

「彼等は良いのです,あの帝て狐は僕の敵です。」

「まあ面倒だからやらないけどな。」

「…………基本マサさんは,気分でやりますよね。」


雅史はトムの全身やると,変化の時は楽だけど精霊族バージョンの時は,時間掛かるから嫌なのである。


「でもトムさん艶々モフモフ~」


モカさんが抱きつきモフモフする。


「でわ私も………なかなかのモフモフですね………スー」

「………」

「しかも臭く無いです……スー」


猫吸いを始めるモニカちゃんに困り顔のトム。


「マサさん………」

「モテモテだなトム。」


暖かい目で見る雅史に,トムの助けを求める瞳は届かなかった。



次回につづく



モカ「あのベッドぐっすり眠れるよ。」

モニカ「何で私のベッドで寝てたのモカ姉?」

モカ「………久々にモニカと一緒に寝ようとしたら,いつの間にか睡魔で寝ちゃてただけだよ。」

モニカ「………怪しい。」




…………次回に続く


ミリスタ「うるさいのよ人間。」

セーラ姫「………妖精様………」

ウルピナ「うるさいのぉ~」

ミリスタ「私じゃあないのよ。」

セーラ姫「此処は妖精様の国?」

祐奈「違うけど。」

セーラ姫「ユウナ………此処は何処?」

祐奈「…………」

セーラ姫「何で怒ってるの?て,無言でまた………」

ウルピナ「うるさい人間さんだったのぉ~」


祐奈にまた扉で移動されたセーラ姫の行き先は……







もう春の陽気だけど鼻炎が辛い。

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