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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第2章世界冒険編
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激闘?初心者ダンジョン

ルーシエ一行ダンジョン編。

俺はカシム,師匠達に頼まれこの幼き三人娘の前衛をしているのだがアレで一つ下らしい,ダンジョンの中はハッキリ言ってモンスターや魔物が弱過ぎて暇だ。しかも同じく師匠に頼まれて来た,こちらも幼き見た目の娘だが彼女達より戦闘馴れしている,しかもオリハルコンナイフ二刀流でたまに色々仕出かしてるが,俺が居なくても大丈夫では無いかと思う。


「今度こそポーションかお金…………,見なかった事にするわ。」


祐奈は宝箱の中を見た途端に閉めた,何か宝箱が揺れている。


「ユウナ?何か揺れてますわよ。」

「気にしたら負けよルーシエ,この先の安全の為にも。」

「…………またミリスタ様でも。」

「違うけど同行させる?また()()マサさんに怒られたいなら。」

「「「ひぃー!」」」


前に雅史の逆鱗に触れたエリーとルーシエは,それ移行危険な怒りを誘発しない様にしていた。そしてそれを見ていた祐奈と雪もである,魔法も使わずに雷雲が出た時は恐ろしいと思った程,しかも青い稲妻が近くに堕ちた時は,全員震えた記憶しかない。


「師匠を怒らせると説教か?,俺なんて地獄の様な冷たい瞳で此方を見ながら捕まえ,引き摺られてあの広いダンジョンで…………」


血の気が引きガタガタと震え出すカシム。


「あの兄弟子何仕出かしたのですか?」

「私達まだ優しい方らしいですわ。」


だがルーシエとエリーの足はガタガタ震えて居た。


一行はルーシエの火魔法と光魔法で先に進む,途端てスケルトンが数体居たのでエリーの光魔法レベル上げをする。たまに爬虫類モンスターが出たので,雪の氷結魔法が火を吹き寒さで祐奈と雪以外ダメージを受ける,一部オッサン達は酒を飲み上機嫌。


「さ………さ……寒いですわ。」


ガタガタと震えるルーシエ。


「師匠にべ………」


ベシ


「痛いですわ。」

「いかがわしい発言禁止で。」


祐奈に何処から出したか?濡れタオルで顔を攻撃されたエリー。


「全くエリーの下ネタは。」

「流石従姉妹同士,下ネタばかりですわね。」

「雪の妄想癖には勝てませんわ。」


雪とルーシエは火花を散らす。


一行は途中青白く奥の方が光る,不思議な道を見付ける。


「汚い字ですわ。」

「もう古くて字がみえませんね。」

「「「?」」」

「でもこちらの看板には,最奥この先らしいですわよ。」


ルーシエが見る多国籍看板には確かに,矢印付きでダンジョン最奥と書かれて居た。


「進む道は三人次第だろう,まあユウナと俺が助太刀するし対応出来ない敵はそうそう………」

「ハァー知らないわよ今の発言。」


祐奈はフラグが立ったと頭を抱える,どうか変なフラグ立たないでと。だがルーシエと雪は好奇心で,最奥には行かず不思議な道へ向かうと,光苔(ひかりごけ)の群生地に出る,クリスタルや水晶や魔水晶等があるが,飛ぶ事が出来なければ取れない高さにある。


「アレ絶対罠よね。」


祐奈はシラケた目で,開けた場所に地面の中に何か居ますよと言ってる,地面から出た魔水晶を見る。


「アレでマジックロッド作れば,相当な攻撃力引き上げるだろうが……」


カシムは地面の形状に,違和感を募らせる。


「……………ヤバいモンスターかしら?」

「流石ユウナ気づいたか」

「貴方より先にね。」

「……………」


祐奈とカシムはナイフと剣を抜き,形状が変わり始めた地面を警戒すると,魔水晶が地面から飛び後方のルーシエ達に向かって,飛んで行く。


「させないよ❮エアーカッター❯!!」


❪エアーカッターとは❫


異世界人固有オリジナル魔法,イメージによって攻撃が違うので何とも言えないが,異世界人のプレーしていたゲームに左右されるらしい。


風の刃が魔水晶を迎撃するも落下した一部がエリーに。


「キャー」

「瞬動!」


カシムの瞬動でエリーは助けられる。


「………ありがとございます……」

「無事なら良い。」


エリーは何故かカシムから目が離せなく成ってしまった,チョロインである。


「今私の悪口言われた気がしますわ。」

「エリーが何か言ってるけど,行くわよ」

「遅れるなよユウナ。」


カシムは出てきた針ネズミみたいなモンスターに,右前足を攻撃する。


「歯応え無い感触だな。」

「油断すると殺られるよ。」


祐奈はナイフに闘気を纏いガラ空きな腹を,スライディングしながら斬り込む。


ジィィー


痛みに怒り鳴き声を上げる針ネズミの様なモンスター。


口が開いた隙に雪が魔法を放つ。


「行けぇー」

〘❮フリーズ・デッド❯〙

「え?」

「雪さんまさか唱えないで………」


雪の放ったフリーズ・デッドは,モンスターの血を氷漬けにし一撃で倒した。


「何か身体が………」

「貧血?」


祐奈が駆け寄ると,フラフラしてるだけで大丈夫そうだが,祐奈はモンスターのレベル85に驚愕するも,ラストアタックしてレベルアップした雪にも驚愕する。


〘嘘でしょ………さっきまでレベル20位だったのに,今はレベル60位………,これて私やカシムにレベル近付いたて事に,でも腕力や体力は低いのか……人の事言えないけど。〙

「何か身体が強く成った気がするな,今度トム師匠と手合わせ頼もう。」

〘嘘でしょうカシムもレベルアップ!〙


更に驚愕する祐奈だが。


「て事は私も………一応カードを確認確認………,冒険者カードが更新…………え?」


祐奈も思った以上にレベルアップしていた。


「私も………今度フル装備で勝負挑もうかしら。」


ニヤリと笑う祐奈だが,勿論雅史に軽くあしらわれるのだった,しかも連戦でトムに挑むも秒殺KOされる無謀祐奈だった,しかもトムに秒殺KOは相当凹込んで,数日引きこもったレベルである。


祐奈とカシムは素材を山分けにし,雪も魔法の袋で一番高い魔水晶を手に入れた。


「私は活躍出来ませんでした。」

「雪は氷結魔特化過ぎますわ。」


レベルで置いて行かれるルーシエとエリー。


「先に進む?」


祐奈は雪のお付きに雪を運ばせる事にし,先に進むか戻って最奥へ向かうか聞くと,ルーシエとエリーは進む事を選ぶ。


先へ進むとたまにレベル40~60位の骸骨鎧武者や剣と盾を装備するスケルトンが出るも,エリーとルーシエで撃退しレベル40を越えた。


「…………魔法効果てレベル差関係ないのかな?」

「「?」」


祐奈は軽く目眩がする,途中で宝箱があり開くと爆発し,中身が炭化していた。


「…………トラップなんて聞いてなぁ~い。」

「「普通あの爆発で生きてる,ユウナが恐ろしいですわ。」」


ルーシエとエリーが祐奈を白い目で見る。


煤で黒く成った祐奈は,エリーを攻撃した濡れタオルで顔を拭き先に進む。


また宝箱を見付けると,次はスキルを使い罠が無いことを確認して,中身を見たらハズレと紙があった。


「………怒りの巨大ファイヤーボール」


祐奈は宝箱を破壊した。


「「「「………………」」」」


一同何も言わずに先に進む,途中巨大な魔水晶を見付け天井に向かいエアーカッターを放ち,斬り落として落下する巨大な魔水晶を,アイテムBOXに吸い込ませる祐奈。


「やはりユウナも非常識ですね」

「師匠クラスに非常識ですわね。」

「私はマサさん程非常識じゃあないわよ。」


そして祐奈はスキルで地図を見てもうじき最奥に付くと,確認しながら進む。


「何か雰囲気が…………」


ルーシエは何かに気付く。


そして一同は最奥に到着すると神秘的な場所に,一同呆然と見上げる。


「長い階段の上に何が?」

「行くの?」

「「「はい」」」


復活した雪とルーシエとエリーは前に進むと。


「ヤバい止まって………いや逃げて。」


天井にいきなり魔法陣が発動し,大きな花の魔物が降って来た,着地と共に根が出て地面に固定され花びらが光っている。


「何………このデカイ花のモンスター…………」


花びらの光が増して行く,巨大な白い花モンスターは光を収縮させ,熱い光の攻撃をいきなり放つ。


「「「キャー!?」」」

「なんだこれは」

「私には効かないよ。」


ヘクターは盾を出し,ルーシエ達の前に出て盾を立て守る為に全力で攻撃を凌ぐ,祐奈は突撃し花の中心に蹴りを入れるもびくともしない。


「倒れなさよこの魔物。」

「あんな変な格好でユウナは異常ですわ。」

「ほっといてよルーシエ」


ダメージを受けながら祐奈が平然と無傷に,ルーシエは色々思う事が多い。


「強敵に違いないが我等でも太刀打ちできるか?」

「まさかアレは………」


ヘクターがまだ冒険者パーティーに居た頃,一回だけ見た強敵魔物だったが,当時の冒険者達は最強で爆裂と剣技で数分で倒して居た魔物である………,名は確かとヘクターは思い出す。


「ライトフレアフラワー………,確か弱点は………火と氷結と斬撃だったはずて,ルーシエ様!」


ヘクターが思い出してる時に,蔓が触手の様に動きルーシエと雪を捕まえるが。


「❮エアーカッター❯乱れ打ち」


祐奈が切り落とす。


「キャー」


エリーに迫る蔓の触手をカシムが鮮やかに切り落とすと,カシムは攻撃体勢に入る。


「瞬動!《迅雷一閃》」


❪迅雷一閃とは❫


稲妻の闘気を纏い,雷の様な素早さで敵を斬る技であるが,水棲モンスターや魔物に有効だが土属性や斬撃耐性に雷耐性がある敵には,効果が弱い。


蔓の触手を斬れたが,ライトフレアフラワー自体にはダメージは薄い,根がアースの役割をしたからである,そしてカシムはさっきの光熱波のダメージで体重が載った斬撃は撃てない。


〘今こそ皆を癒さずに何時癒すの私,マサ師匠今こそ修練の実力を出して皆を癒す時ですよね。〙

「皆さん今癒します,❮ライトヒーリングレイン❯」


❪ライトヒーリングレインとは❫


中級光魔法

ライトヒーリングの味方全員回復魔法で,体力を回復させる光の雨の魔法。


光の雨が祐奈以外の仲間達を癒す。


「エリーまさかいつの間に」

「「…………嘘」」


ルーシエと雪と祐奈は驚く,あの回復魔法のレパートリーが増えなかったエリーが,いつの間にか成長して新しい魔法を使ったからである。


〘そう言えば師匠が言ってた,私の壁て何だったのかしら?〙


それを知るのはまだ先だが,エリーの中に新たな思いがその原動力とはまだ知るよしもない。


「皆さん離れて下さい。」


雪は竜巻状の吹雪をイメージして魔法を放つ。


「今なら制御出来るはず」

「「「はずでわ困る」」」

「はずでは我等が死ぬ。」

「❮暴風雪❯!」

「「「「聞いてねぇー!!」」」」


❪ブリザードもしくは暴風雪とは❫


上級水魔法にして氷結上級魔法。

つらら舞う猛吹雪を発生させ,相手の周囲を巻き込み敵全てを攻撃する,追加効果に氷漬けや即死等もあるらしい。


「「「「………制御してるし!」」」」


竜巻が停滞した様に暴風雪がライトフレアフラワーを攻撃する,残ってた蔓の触手は千切れ凍り,胴体や花びらは水分が凍りやがて収まった頃には,雪と凍りに閉ざされた花が完成していた。


パキンミシミシパキンパキン


温度差に凍りがひび割れ砕け散る,倒したか祐奈は確認するとレベル95のボスだった。


「これ初心者ダンジョンではなよ。」

「でも分かれ道の前にまでは…」

「こっちは違うみたいだね。」

〘これって隠しダンジョン的な感じよね。〙


一同は光のエーテル魔石を砕いて分割し,蔓はカシムと祐奈が倒した本体を雪が回収した。


「「身体がだるい」」


雪とエリーがだるそうにしていたので,雅史から預かってたどうしてもの時用のポーションを,雪とエリーに渡し回復させる,ついでに疲労回復等のポーションも全員飲み,階段の上に向かう。


「「「もう足が上がりません」」」

「おおい~」

「「「裏切り者が手を振ってますわ。」」」


祐奈を睨む三人娘達,カシムはトムから教わった宝箱トラップのいろはを試して居たが,トラップはなかったのである。


「金色の宝箱が一つに銀色の宝箱二つね。」

「「「もう疲れました~」」」


祐奈とカシムは銀色の宝箱を開けると,金塊だけが大量に入って居た。


「国庫に欲しい………」


カシムは皆から同意を得て一つの宝箱の金塊を,国庫の為に手に入れた,残りの金塊は祐奈以外の全員で分けた。


「何故祐奈は要らないの?」

「え?私の店儲かってるし,欲出し過ぎると身の破滅するからね,それに魔水晶のデカイ素材である所に依頼出したいし。」


モジモジする祐奈にエリー以外の二人が噛み付く。


「阻止しないとね。」

「氷漬けにしましょうか。」

「何?何か怖いよ二人共。」


祐奈は後ずさるが,カシムは金色の宝箱を開け中を見ると,光輝くネックレスと小太刀一本が入って居た。


「不思議な宝石のあるネックレスと大和神国の刀だな……ぐふっ」

「なに先に見てるのよカシム。」

「ユウナ酷いぞ殴るとは。」


祐奈はスキルで確認すると,ネックレスは四人分あり魔力増幅効果が有るらしい,小太刀はどんな悪しき存在も斬れる小太刀らしいので,小太刀は祐奈が貰う事に成ったが………この小太刀が後々祐奈を救う事に成る。


「素材は不明だけど凄い小太刀………でも名前が無い。」

「後で考えたら?」

「うんそうするよ。」


だが後に中二病ウイザードに変な名前にされ,近くで笑ってたアークウザードをぶん殴る事にした祐奈である。その後雅史に泣き付き,変な名前は消えたが………。


一同は光る魔法陣の光で外に転移された………。


「「「ここ何処!?」」」


樹海に響く三色ロリの声,だが祐奈だけは分かって。


「大和富士樹海みたいね。」

「それ入ってはダメな場所なんですけど………」

「そうですよ,人の忠告無視して帰らなかった人達。」

「「「帝様」」」

「え?」

「この方が大和神国の帝………」


カシムは慌てて膝を付き,オッサンズは大和流と騎士流に別れ片膝や頭を下げて居る。


「帝て狐耳のこの人?」

「「「アワワワワワァ~」」」

「祐奈伏せなさい,国際問題ですよ。」

「私は国際とか関係ないし。」


帝が祐奈に耳打ちする。


「流石異世界の方ですね,神の恩恵を受けてる方は恐ろしいです。」


顔を青くする祐奈。


「何で知ってるの?」

「秘密ですよ。」


お茶目にウインクする帝。


「え?」

「ユウナさん,帝様と何か喋ってますわね。」

「しかも帝様が笑ってます…………」

「「「ユウナて何者?」」」


振り返るとユウナて何者と聞こえたので振り向くと,ひそひそと何か言ってるルーシエ達,ルーシエ達に近づき話す。


「まあ私の術もハズレて平和ですがね。」


お茶目に笑う巫女装束の狐耳の美少女の帝


「…………え?それでは?」

「和の国に侵略したアメリア神国は,聖獣様達に返り討ちに逢ってボロボロらしいですね。」

「笑顔で言うレベルではないようなぁ~」


雪の発言に帝がプレッシャーを放ちながら,目が笑って無い笑顔で雪に向き合うと。


「雪姫何か?」

「ひぃー何でもありません。」


土下座レベルを超えて頭を地面に埋め込む雪。


「…………何で皆青い顔をしてるんだろ?」

「何でこの空気でそんな態度とれますの?」

「?………マサさんのプレッシャーに比べたら。」

「「「違う意味で恐れ知らずのユウナ」」」


祐奈は帝と話し何故雅史は来なかったか聞いたら。


「それ私の治療して忘れたのでは?それに知り合いの治療もして貰ったので。」

「………来る様に言って下さいね。」

「…………多分嫌だと言いますよ。」

「………なぜ?」

「面倒は嫌だとたまに口癖の様に言ってますから。」


考え込む帝だが。


「皆を屋敷にご招待」

「「「「「御意」」」」」

「何で私もー」


帝に引き摺られ連れて行かれる祐奈,か弱そうな腕でに見えるのに逃げられない祐奈,手厚く案内される他の一同は帝の屋敷に向かうのだった。



続く。


祐奈「この後隙を見て私は逃げました。」

帝「異世界人は逃げ足が早い。」

カシム「…………我等はどうなるだ?」




次回に続く。


セーラ姫「雲が大きく見える?」

??「そこの人間うるさいかしら。」

セーラ「貴方は?」

祐奈「………誰が胸無しヒロインよ。」


物陰からセーラを観察しながら,セーラの発言の意図を探る祐奈。












ワクチン三回目の打った場所は,二回目より痛い次の日です。

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