異世界文化の街ベールフリーデン
今回は少しのんびりは………
シャロの服も乾き何故かYシャツを欲しいらしいので,昔のなのでもう一枚あげたら凄く喜ばれた何故だ?まだシャロには身の安全が無いので,不思議な髪飾りとエンゲージアクセサリーを取り出す。
「シャロ……,君にまた何かあるとなんだし身を守るアクセサリーをあげるよ,また助けられる保証は無いから。」
「…………ありがとう。」
〘私の事心配してくれるんだ………〙
不思議な雰囲気のシャロに見惚れる雅史,何故か目が離せなく成ったシャロ。
「…………いつまでお見合いしてるのですか?」
「「……………………」」
「………マサさ~ん」
桜の花びらの髪止めを出す。
「髪に着けても良いかな?」
「お願い。」
「何だ?この甘ったるい雰囲気は?」
トムは言い知れない焦りを感じる。
「似合うかしら?」
「…………けっこ…………いや何でもない,似合うよ。」
〘危ない危ない,付き合ってもないのにぶっ飛びプロポーズする所だった。〙
「………嬉しい。」
眼を細めながら,髪飾りを嬉しそうに撫でる。
「あとこのアクセサリーも。」
「?……腕時計?」
エンゲージアクセサリーは何故か腕時計に成って居た,しかも猫のシルエットであるが。
「あっ?もう一つ在った。」
ネックレスだけどこれもルビーが猫の形をした,アクセサリーである。
「ほ……宝石付き。」
シャロが混乱し始めた。
「これはダンジョンから手に入れたのだから,買ったヤツで無いから大丈夫だよ。」
「……でもでも宝石が。」
「魔力含んで不思議な形した原石や,細工品の方が高いよ。」
「え?そうなの?」
「まあ傷物の宝石をアミュレットにしたりするのは,まあ安いけど。」
「高いわよ。」
「………?あれ結構低価格で商業ギルド本部に,お守りアミュレット卸したけどな。」
「…………え?…………冒険者よね?」
「趣味で色々作ったりしてるよ。」
「アミュレット作るのは趣味なの?」
「傷の宝石に遊び心入れただけだ,まあ魔法陣スクロールと魔力込めるだけでも作れるけど。」
「…………理解不能だわ。」
「じゃあこれは」
一瞬考え込むシャロ。
「………じゃあ首に掛けて。」
「喜んで。」
「ぐふっ………」
甘ったる空気にトムはダメージを受けて居る
「なんか緊張するな。」
「私も緊張するでしょ。」
ネックレスを掛けたその時,ネックレスのルビーから光がシャロを包む,そして集束し消えた。
「アレ?ネックレスどうしたんですか?無いですね。」
「何を言ってる?在るだろう。」
「在るわよ。」
「?またまた,エアーネックレスなんて流行りませんよ。」
「「…………………」」
今の光で私とシャロしか見えないらしい。
「どうやら私とシャロにしか見えないらしいよ。」
「無くしたら見付けられなく成るわね,じゃあ外しててアレ?外そうとすると持てない。」
「邪魔に成りそうも無ければ,外さなくても良いだろう。」
「………まあ,早い誕生日プレゼントみたいな感じね。」
「………え?誕生日近いの」
「来月で18歳に成るのよ。」
現在この星は6月である,18月の誕生日の者にとっては,裏誕生日の月である。
「まあ友達のパンでまた誕生日会の予定よ。」
「そうか,善き友が居るんだな。」
「あと10ヶ月で卒業だけどね………」
悲しげに話しそして,前を向き気持ちを切り替えるシャロ。
「じゃあ街に行きましょ,友達の実家が営む喫茶店に案内するわ。」
「楽しみだな。」
「閑古鳥鳴く店ですもの。」
「…………友達に酷くない?」
「私のバイト先に比べたら暇過ぎよ。」
不安に成る雅史だった。
シャロの案内で街へと向かう。
「不思議なアイテムね,持ち運び出来る家なんて。」
「野宿とか無理だからな私は。」
「冒険者て野宿が基本て聞いた事あるけど。」
「私には無理だな,毎日風呂入れないと落ち着かないから。」
「僕は野宿でも木の上でも,寝れますよ。」
「そして寝相悪く落ちる。」
トムの話を聞いてシャロが笑う。
「フフフ。」
「マサさんのせいで僕笑われたのですけど。」
「本当の事だし。」
「それは昔,寝てた布団の山から落ちた事でわ…………」
「流石トム自爆したな。」
「にゃぁー」
頭を抱え盛大な自爆ダメージを受けるトムだった。
森を出て街道に入りしばらく歩き,街の入り口が見えて来たが,何の塀も無いが結界柱らしき物が建っている。少し街から離れた場所で,何かキョロキョロしてるごろつきが居たが,何を探してるのだろうか?街に入ると木組みの家や石や焼レンガの家が立ち並ぶ,綺麗な街並みでアニメに出てきそうな感じである,途中物影からシャロを睨んでた目付き悪い,金髪ドリルが居たが何故か私を見た後,街の外に向かって走って行った。
「こっちよ。」
石畳……にしては違和感がある感触,何か特殊な舗装の大通りを進み,少しひと気がまばらに成る道に入ると,黒い鉄の看板に執事服姿らしきの兎と何かのカップの看板が。
「ここよ。」
〖CafeRabbit〗
「……………何故英語?」
「不思議な字よね,先代が発注した特注看板ですって。」
横を振り向くと甘い香りとシャロの顔が。
〘シャロが近い近い動悸が………〙
「……………そうなんだ。」
「…………じゃあ入りましょ。」
〘これは助けられたから,ドキドキしてるだけよね。〙
カランカラン♪
扉に付いているベルが揺れ音が店内に響く。
「いらっしいませ。」
「いらっしゃ~い♪」
青みのある銀髪姉妹?が出迎えてくれたが,二人共店の制服なのか?上はYシャツに黒のリボンネクタイと,青いポケット付きエプロンに茶色系のロングスカート姿である,姉らしき少女は後ろで髪をシュシュで纏め,妹らしき子は腰まで伸びたストレート髪に,両サイドには兎の形の✕形髪止めしている………,愛読してたあの作品みたいだなと思う雅史。
「いらしたわよ~。」
なんかシャロのテンションが………。
「おやぁ~シャロちゃん,今日は男漁りして来たのですかな。」
「森で色々た…………た助けて貰ったのよ。」
「なんか怪しいですシャロさん。」
「モカが変な事言うから。」
モカと言われた少女は,ニヤニヤしながらシャロを見ている,チラリと此方を見るシャロ。
「オヤオヤその割にわ。」
「な,なによ………」
「フフフ,これでシャロちゃんは安心かな。」
「何が安心なのよ。」
「それはシャロちゃんファンふぐふぐ……」
「それは言わないで。」
〘何かモテモテなんだな。〙
何故か落ち込む雅史を見て,何故かは分からないが焦るシャロ。
「何で後輩から尊敬がファンクラブなのか,未だに分からないわ。」
「シャロちゃん気品だけはお嬢様だから。」
「特待生で主席の私が,お嬢様学園で生きるための手段よ。」
「そして偶像崇拝されて,後に引けず今に至りますよね。」
「モニカちゃんてたまに辛辣よね。」
「お褒め頂………」
「余り褒めて無いわよ。」
「…………モカお姉ちゃん,シャロさんがイジります。」
姉モカに泣き真似しながら抱きつくモニカ。
「この姉妹わ」
振り回されるシャロが可愛いと思う雅史で在った。
〘何か癒されるなぁ~〙
「何で暖かい目で見てるのよアンタは。」
何故か赤い顔されながら怒られた。
「で彼は?」
「隣街のキモい奴から私を助けてくれたのよ。」
「もう,だから1人で街の外は危ないよて言ったのに。」
「1人誘拐だかで事件になってますのに,シャロさんはハーブ摘みは自重して下さい。」
「………そうねまあ犯人はわかったけど………」
「え?シャロちゃんが通ってる,学園の子を誘拐した犯人わかったの。」
「熊に食べられ………うぅ……」
「ストップストップ。」
吐きそうのを我慢するシャロを介抱する雅史。
「しまったな,妖精のティータイムは無いし………,シャロの為に買って来るか,すまないが少しシャロを頼む。」
「何だか分からないけど任せなさい。」
何故かは不明だが,腕を捲りしながらポーズを取るモカさん?
「すいませんお客さん,姉は何時もああなんで。」
「酷いよモニカ~」
「トム直ぐ戻るけど,先に何か食っててくれ。」
「ヤッター」
「この猫人?さん面白いです。」
トムを残しマジックポートで白鯨の雑貨屋に向かう,雑貨屋の扉を開けると不機嫌なミリスタが。
「…………何しに来たのかしら。」
「買い物しにだミリスタ店長。」
「…………で欲しい品物は?」
「妖精のティータイム在るだけ。」
「…………アレが売れるとはね,1ダースしかないのよ」
不機嫌に言うミリスタ。
「良し新作のカスタードプ……」
「新作のプリンですって,それを早く言うのよ…………早くプリン寄越しなさいなのよ。」
「物が先だミリスタ。」
「その新作プリン3個であげるのよ。」
〘プリンチョロ妖精だな。〙
雅史はカスタードプリンを3個出し,木箱に入った妖精のティータイムを手に入れた。
「三箱作ってくれたら豪華なプリンデザートを,持って来るぞ。」
「何ですって…………なら次来るまでに作っておくのよ。」
「ミリスタ~が材料精製して作るのが,前提なのぉ~」
「げぇ………何で居るのよ,冒険者探して旅して妖精王様に嫁入りしたいて,昨日出掛けて行ったはず…………」
「そもそも妖精王様に会える冒険者は,この人位だったのぉ~」
「……………………では私はこれで。」
「また来るのよ,プリン持参で。」
「待つのぉ~」
雅史は身の危険を感じ外に出ると,目の前を高速で過ぎるピンク色が。
「逃がさないのぉ~」
「逃げ切れそうだが。」
上空に飛び足に光が集まり,雅史に向かって蹴りを放つも。
「喰らうのぉ~」
「その技はミリスタで見切ってる。」
ギリギリの所で回避され地面に突き刺さるピンク妖精,刺さってる間にスキル移動で喫茶店のトムの後ろに出たはずの雅史だが…………
「お客さんシャロさんを襲いに来たのですか?」
甘い香りと縫いぐるみがある部屋に何故か移動していた,しかもシャロを介抱してるモニカちゃん。
「ココは私の部屋ですよ,変態お客さん。」
「………何故変態が付いたかは聴かない事にして。」
「女の子の部屋にいきなり出現すれば普通に……」
「それよりもシャロは寝てるのか。」
「気分が悪いそうなので,私達の体力の限界ギリギリ運べた私の部屋に。」
「………すまんな。」
「イエイエ,それで何かは分からない物買って来たのですか?」
「このポーションをね。」
「……………ポーション?」
不思議そうにしながら頭を傾ける美少女モニカちゃん,眠そうな顔でポーションを見ると。
「蜂蜜か何かですよね………,飲める物ですか?コレ。」
「何かて何かは聞かないが,精神安定剤みたいなポーションだよ。」
「精神安定剤てのわ分かりませんが,飲める物何ですね。」
「何を持って来たと。」
「蜂蜜てより色的に………ある液体だと。」
「?分からんがさてシャロに飲ませたいが……」
モニカちゃんが何故かガン見して期待して居る。
「私に気にせずに飲ませて下さい。」
「…………何を期待してるの?」
「口移しで飲ませるのですよね?」
眠そうな顔が冴えながら,興奮気味に言うモニカちゃん。
「…………手段の一つだよね。」
「手段しか無いですよね,眠り姫シャロさんに………。」
「……………」
沈黙と共にシャロが赤い顔をして起き上がる。
「残念です。」
「モニカちゃん………たまに恐ろしいわね。」
「お褒め頂き………」
「だから褒めて無いわよ。」
ジト目のシャロ。
「では私はこれで。」
「…………なかなかの子だね。」
「たまにミステリアスな事もするわよ。」
「コレ精神がリフレッシュするポーション。」
「………ゴメンなさいね,お代は後で払うから。」
何か暗い表情のシャロ。
「プリンで買って来た物だから気にするな。」
「プリン?隣の国の有名喫茶店の?」
「いや私特製だ。」
「本当に貴方は何者かしらね?」
「甘党冒険者だ!」
「胸を張る所ではないでしょ。」
クスクスと笑うシャロをみて癒される雅史,彼女の笑顔に心が暖かく成るのを感じる雅史だった。だが扉を少し開け見る人が1人。
「シャロさんのあんな笑顔初めて見ました,これはモカお姉ちゃんに報告です。」
姉に報告に向かうモニカだったが。
「今ファンタジアにお母さんと居る,フローラお姉ちゃんが知ったら気絶するかも。」
モニカはモカの双子の妹フローラの事を思い出しながら,歌手の仕事に行った母の事を思う。
「お母さんは仕事でファンタジアに居ますが,ミュージック祭は賑やからしいですが,私は人の多い場所は苦手です。良くお母さんはあんな沢山の人の前で,歌が歌えるもんです。」
勇者達が伝えた歌やオペラを歌う歌手が集う祭典,たまに招かざる国の客も来るらしい,それでも歌に酔いしれ会場が一体感に包まれる祭りは,今年も開催されるらしい。
「さておも………楽しく成りそう。」
ニコニコしながら姉モカの元に向かう。
「………美味しかったわ。」
「ポーションにその表現はどうだろうか?」
スッキリした顔をしているシャロを見て,安心する雅史。
「…………腹へったな。」
「………何かサラダとか」
「私は肉派だからな。」
「バランス良く食べなさいよ。」
「問題ない。」
「…………色々変わった人ね。」
ジト目で雅史を見るシャロ。
「奥さんは大変だろうな。」
「誰かと家庭か……………,まあ相手が居ればだが。」
〘地球では独身だったな,まあ趣味は広げれたが。〙
遠くを見る雅史………,だが空腹感により現実に戻る。
「さて私はて,何処に行けば店に行けるんだ?」
「…………え?」
「お客さん忘れてました,お連れの猫人?さんが………」
「トムが何か?」
「家にあるナポリタンを食べ尽くして,もう買い物行かないと無いのですが,その前に食べた分だけでもお会計を。」
「……………まだ私は食べて無いのだが………」
「その前に追加注文量の食材が足りません。」
「買って来れば…………」
「現状お店のお金では足りません。」
「トム,どんだけ食べたんだ。」
「ナポリタン20人前程。」
「その程度で?」
「普通はその程度で1日余りますよ,普通なら。」
「……………ハイ」
まだ食べて無いのにと雅史は懐から財布を出し,お金を渡す。
「これで業者さんに頼めます。」
「ん?買い物は?」
「パスタを運ぶ体力は,もう在りませんよ父は寝てますし。」
ナポリタンを諦めモニカちゃんに付いて行き,他の物を食べる事に,カウンター席に付く。
「メニューです。」
「ありがとう。」
メニューは英語と異世界一部共通語があるが,私は両方無理なのでスキルでメニューを見る。
「このとろける美味さの兎パンて?」
「おじいちゃんから教わった,イチゴジャムてのをパンに入れた物です。」
「………食べれば分かるわよ,閑古鳥の意味が。」
「美味しければ,見た目関係無いよシャロちゃん。」
「あのグロテスクにジャムが出なければね。」
不安が雅史を襲う。
「私が考えた看板メニューなんだから。」
「モカが誘導して食べさせた結果,常連さん以外寄り付かないのよ。」
「テヘヘヘ……そんなぁ~褒めなくても。」
「モカお姉ちゃん,シャロさんは褒めてませんよ。」
「絶対褒めないわよアレは。」
「えぇ~そんなぁ~」
「やれやれ。」
〘?今年寄り臭い声が聴こえた気が………〙
カウンターの端に籠に入った,茶色の年老いた兎が居た。
「何か嫌な予感が。」
「?何が………アレは昔から居るココアね。」
「…………心愛ね。」
「おじいちゃんが命名しましたが,異国の字で分かりませんでした。」
「外とメニューのかな?」
「違いますよ,漢字ておじいちゃんは言ってましたが,今謎の病気で眠ったまま,病院で魔法コールドスリープて装置の中です。」
………………コールドスリープ異世界に有るんだ,まあその爺さんの中身はそこに居るらしいが,この子達の祖父は私と同じ日本人みたいだな。転生名メンフィス・ジュラールで,本名は石田武か。
カランカラン♪
「いらっしいませ」
「ブルーフラワー先生いらっしゃい」
「息抜きに来ました~」
薄い金髪のブルーフラワー先生と言われた,デザイン眼鏡をした清楚な女性が窓側の席に向かう。
「モカちゃん何時もの。」
「モニカブルーマウンテン一つ」
「…………たまにはブレンドかモカを頼んで欲しいです。」
「私?」
「違いますよお姉ちゃん。」
雅史は兎の方を見ると,此方の視線にやっと気付いたらしいが,ブルーフラワーの一言で事態は変わる。
「珍しいですね,猫精霊様が居るなんて。」
「「「!?………猫精霊様?」」」
「僕は確かに猫精霊だけど?」
「「「……………まさか勇者!?」」」
「違うよ,冒険者だよ私は。」
もうこのリアクションに疲れて来た雅史だった。
「冒険者なら面白い取材…………」
「普通に嫌です。」
「スランプが抜け出せません,………誰か私を助けて。」
此方を見ながら演技されても。
「私からもお願いしますお客さ~ん。」
「…………………」
「…………姉がすみません。」
「大変何だねモニカちゃん。」
「困った姉なので,たまにあざといですが。」
「モニカたら酷いよぉ~」
「カフェラテとパンケーキお願い。」
「ココで注文しますか?」
「本当に甘党なのね。」
「あと特製ラビットケーキと紅茶も。」
「あそれなら私も。」
「オヤオヤシャロちゃんアピールですか?」
顔を赤くするシャロ。
「あのハチミツ色のポーション飲んだら,気分が楽になったのよ,しかも何か忘れた気がしなくわ無いけど。」
「…………本当にアレ,飲める物だったんですね。」
「…………中身何を想像してたかは,怖いから聞かないよ。」
「妖精のお………」
「ストップ,その先聞いたら何か食欲が落ちる。」
「えぇ~そんなぁ~。」
悪びれもせず言うモニカちゃんが怖い雅史だった,トムは口の回りが恐ろしい事に………,此方を見ている元日本人兎を無視して,生クリームと苺が載ったパンケーキから食べる。
「なかなかだが…………」
〘生クリームの質は私の方が上だな……まあスキルと新鮮な牛乳のお陰だが。〙
「カフェラテなかなか。」
「モカお姉ちゃんには任せられないので」
「テヘヘェ~」
「モニカちゃん褒めて無いわよモカ。」
「私は食べ物専門だから。」
「パスタやパンとか小麦粉や麦製品使う,食材限定でしょ。」
「グフッ…………」
シャロの一撃にモカはカウンターに沈む。
「………容赦無いですね,本当の事ですが。」
「グフッ………妹に見捨てられた。」
「やれやれじゃなモカは。」
「今おじいちゃんの声が。」
「今マスターの声が………。」
見渡すモカとブルーフラワー。
〘まあ処見ても本人は見えないさ,まあモニカちゃんは知ってるみたいだがて,シャロも何か知ってそうな………まあ良いか。〙
カフェラテを飲みながらケーキを待つが…………
「何時ケーキが出るのかな?」
「忘れてました,バカプルさんお待たせしました。」
「まだ付き合って無いぞ。」
「付き合って無いわよて,今まだて言った?」
「さてどうだったかな?」
「あと紅茶はお好みで。」
ブルー紅茶らしき色のガラスティーポットとダージリンぽい色のティーポットあったので,ダージリンのをカップに淹れて,泡立てて無い生クリームとミルクをカバンから出し,グラニュー糖も出し入れてからまぜ,異世界のロイヤル的なミルクティーを飲む。
「「「「………………」」」」
「さてケーキは独特だな,目がチョコ…………味は?」
普通に美味いチョコに感度する雅史,擬きではない異世界カカオを見付けたい雅史だった。
「あの飲み方て………」
ブルーフラワーが雅史の紅茶の飲み方に,記憶にある勇者と先代マスターに似た何かを感じた。
「アンタそんな紅茶の飲み方美味しいの?」
「生クリームとミルクと,砂糖お好みで飲んで見たら?」
「………やめとくわ,私は青紅茶を。」
「バタフライピーが在るとはな。」
「バタフライピー?何それ?」
「……………」
さてシャロの青紅茶にレモンを入れる。
「何入れたのよ。」
「レモン汁だ。」
「あぁ~私の青紅茶がて………変色した,て飲めないじゃあ無い。」
「大丈夫味は変わらない,まあレモン味が追加されただけだ。」
シャロが一口飲む。
「……………本当に飲めなくわ無いわね,何で変色したかは知らないけど。」
まあピンク色なのは地球と同じだな,炭酸でも成るらしいが。奥の扉が開き銀髪紳士な,バーのマスター風な男性が現れた。
「何か騒がしいが……………,この時間にこんなにお客さんが……」
「お父さんおそよ~」
「モニカ変な言葉を覚えない,またモカかな?」
「おはようお父さん,私じゃあないよ。」
「もう3時のお昼寝の時間だよ,じゃあモカお姉ちゃんお休み。」
「………てちょっとモニカ寝ないで,まだお客さん居るよ。」
「…………はぁ~我が娘ながら自由奔放過ぎる。」
「マスターお邪魔してます。」
「シャロくん,何時も娘達の相手ありがとう。」
「マスター今日はバイト休みでしたし,私を助けてくれたこの人達を連れて来ただけなので。」
シャロは吐きそうな部分が欠落した記憶を話す。
「今のは事実かい?」
「ハイ,彼が居なかったらあの変態か,熊に食べられてました。」
険しい顔でマスターは熊の事を聞く。
「本当にモンスターみたいな熊が出たんだね。」
「何か様子がおかしかったですよあの熊。」
口回りがベタベタのトムが,熊の様子を言った。
「まあ何故か他の方に運んだら,中身吐いて山の方に帰って行きましたが,まあその…………え~と。」
「シャロよ。」
「を見て一部興奮してましたが。」
「え?…………」
「記憶が無い部分だろう,シャロが気絶してる時に私とシャロを見たあと,今思えば興奮してたな。」
「マサさんはたまに周り見えなく成りますから。」
「………?何か言った?」
「この様に。」
考え事中に何か言ったらしいが,このマスターは情報屋な気がする。
「そう言えば何でバーのマスターの格好?」
「夜はBarRabbitに成るからさ。」
確かに所々にワインやビール樽?が有る,何か高そうなブランデーまで置いてるし,夜の方が儲けてたりしてな。
「それで行方不明の彼女は,拉致して屋敷に居ると言ってたんだね。」
「ハイ,避妊結界を魔道具で無力化して………,私もその魔道具で辱しめられました………。」
「……さてどうした物か。」
雅史が名乗り出る。
「冒険者ギルマス長とコネ在りますから,ルーデウスさんに丸投げ出来ますよ。」
「……え?君ルーデウス様と知り合いか?」
「冒険者ですから。」
「もしや君は盗賊なぶりのマサか?」
「何ですか?その通り名は,センス無いですよ。」
「私に言われてもなぁ~。」
困った顔で言うマスター。
「まあ昨日もハルモニア付近で潰しましたけど。」
「…………君冒険者だよね。」
「困った弟子居るとストレス溜まるので,世の中のゴミをに八つ当たりしてるだけですよ。」
「「「「「…………………どんな弟子なんだ?」」」」」
「「くちゅん!」」
「へちょ」
「ハァ~クション」
「へぷし」
一斉に初心者ダンジョンでくしゃみをする五人。
「「「「「…………」」」」」
「何故ユウナ殿もくしゃみしてるのですか?」
「一応アイ………マサさんに魔法教わったからかな?」
「でも恋の噂ではありませんよ,祐奈さん。」
「………雪姫私の名前覚えてたんだね。」
「引き合いに出されてましたから。」
「…………どんなかは聞かないでおくよ。」
ダンジョン中間に向けて進む一行だった。
「君少し良いかね。」
「………あの兎の所で話しましょうか?」
「良いのかい?」
「ええ,少しあの人にも話をしたいのでね。」
「………君は………いや分かった。」
「カフェモカ一つ注文で。」
「私が淹れよう,娘も寝てるし。」
「お父さん私が淹れ………」
「シャロくんと話でもしてなさい。」
「…………はぁ~い。」
マスターが席に着いた所で防音をし,三人で話す事にする,トムは満足そうに寝ている。雅史は兎に挨拶する。
「初めまして同郷の先輩,私は下沢雅史………元工場のドライバーとかしてた者だ。」
「名刺はないがワシは石田武,元サラリーマンをしていた,そこのはワシのこの世界の息子の。」
「メンフィス・ロイドだ,元国の諜報部に居た。」
「…………良いのか言って?」
「オヤジの同郷なら………しかもあのルーデウス様の知り合いならな,直ぐに分かる事さ。」
「夜にはルー坊も来るだろう。」
「ルードリッヒを坊呼ばわりするのは,もうオヤジだけだ。」
「それよりワシらだけ話があるのだろ。」
「では本題を話そう。」
重い空気の中雅史は口を開く………
次回へ続く
セーラ姫「私の出番が無い,あの作者許しません。」
祐奈「セーラアイツと出会ってから,活発に成ってない。」
セーラ姫「あの貧乳ヒロインに下克上です。」
祐奈「………やはり私をそう見てたんだ………」
セーラ姫「ちょっとユウナ何で怒ってますの?,ちょっとそのドア何処にてイイヤァ~。」
涙を流しながら,ドアの向こうへ連れて行かれたセーラ姫の運命は如何に。
次回へ続く。
セーラ姫「マサさん助けてぇ~」
たまに話を修正してます。