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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第2章世界冒険編
33/260

灰色髪の美少女との出会い。

何処にも変な奴らは居ます,新しいおやつも登場しますよ。

あれから2週間経ったが祐奈は最速で大抵の魔法を覚え魔法防御と異形魔族対抗出来るまでに成った。飛行魔法も姿勢制御だけなので,ハルモニアに帰りすっかり良くなったネフィルさんと共に,新しく店のメニューだかを練ってるらしい,内装素材も変えたいとか。


「さてこの残念三人どうしたものか?」

「え?私も?」


エリーが不思議そうに聞く。


「…………上級以外の回復魔法と,防御魔法位だよね覚えたの。」

「ルーシエや雪より,ポンコツでは在りませんわ。」

「エアーウイング制御出来てから言って。」

「ユウナも出来てませんでしたわ。」

「祐奈は大丈夫,安定した姿勢制御の感覚を覚えるだけだ。」

「…………え?」


祐奈はアニメとか観ていたらしいので,イメージし易いらしく後はフラフラ飛ばないだけである,何故かエリーがポカーンとしている。


ザブン


盛大に堕ちる雪。


「雪が湖に堕ちたか。」

「…………」

〘何故か雪姫だけ空中に浮くの早かったですが,()()まででしたわ。〙


その時水から上がった雪が,エリーに雪玉を放ち顔面に直撃させる。


「ぐふっ!」

「エリーさん,今私をバカにしましたか?」


この頃覚えたスノーボールを命中させる。


❪スノーボールとは❫


氷結魔法を得意とした術者が始めに覚える無演唱魔法,だが氷結魔法が衰退した近年ではロスト魔法でしかない。

魔法制御出来ない未熟な者は,感情で吹雪を暴走させてしまうので,スノーボールは氷結魔法制御の基礎に成るらしい。


「だって雪さんは,()()()()(),自分の名前に繋がる魔法以外ポンコツ過ぎですわ………ぐふっ……,冷たい……」


手と顔以外雪玉にされたエリーだった。


「今度バカにしたら,氷漬けにして差し上げますわ。」


冷気を纏いながら,笑顔で雪はエリーに忠告する。


「後は水魔法の回復とか,真面目に覚えてくれれば,まあ得意魔法が在るのは大きな成長だろう,あの三人の中では一番成長したし………飛行魔法は多分…………,まあ覚えるのは本人の自由だが,余り成長しないだ()()()()達はどうしたもんか………。」


雅史は頭を抱える,もう実戦で成長させた方が早いかもと。


「私も❮エアーウイング❯!」


雅史の方にお尻を向けながら,スカートの中身をわざと全開にしピンクが丸見えである,雅史にアピールしながら練習するルーシエ……,残念ロリのラスボスである。


「マサ師匠に何て物を。」


雪がルーシエにスノーボールで池に沈める。


「淫らな悪はこの私が許しません。」


湖から上がり走って雪に詰め寄る。


「何しますの雪。」


雪は涼しい顔で返す。


「はしたないルーシエを倒したまでですわ。」


ずぶ濡れ姫二人に,早く着替えろと言いたい雅史だった。


「確かにはしたないですわルーシエ。」


雪玉姿のエリーが参戦する。


「エリーに言われたくないわ,この頃スカート丈短過ぎますわ。」

「私はたまたまですわ。」


何か疲れたし,この前聞いた街に行くか。


〘祐奈に頼んで三人を見て貰うか。〙


雅史は思い腰を上げ祐奈に頼んで,大和富士の初心者ダンジョンに行って貰う。カシム君に護衛と前衛を頼み,魔法の熟練度上げに行って貰う。雅史とトムが行くと意味が無くなるのと,レベル的阻害に成りかねないからである。初心者ダンジョンには弱いスケルトンや,爬虫類が居るらしいので経験値にも成るだろう,祐奈とカシム君にも。



そして数日後。


「祐奈とカシム君頼んだぞ。」

「仕方無いわね,まあ私も少し素材欲しかったし。」

「この娘達を守りながら修行ですね,俺にお任せ下さい師匠。」

「…………まあついでに宝箱とか漁って来れば,多分初心者レベルのアイテムだと思うが。」

「え?宝箱あるの?」


目をキラキラさせて祐奈が詰め寄り聞いてくる。


「「「コラ!ユウナ近付き過ぎです。」」」


三人に睨まれる祐奈。


「在るぞ,まあトムと攻略したダンジョンにも在ったし,初心者防具や武器や回復薬とか,初心者ダンジョンは出るらしいぞ。」

「そうよこれよ,ダンジョン冒険は宝箱無いと燃えないわよ。」


祐奈はやる気満々である。


「終わったら,次は初心者の試練迷宮に行ってね。」


「「「「「…………え?」」」」」


一同が一斉に固まるそして,祐奈達と見守り兼安全保険のオッサン三人を聖条京近くに送り,私とトムは久々に二人旅をハルモニアから始め………られなかた。


「捕まえた!」


ハルモニアの祐奈の家近くに,マジックポート設置は失敗だったかも,何故か祐奈の家の近くに居た作業着姿のフィーネに捕まり連れて行かれ,祐奈経営の喫茶店に居るネフィルさんの所に連れていかれ,泣きそうな瞳で診断をせがまれた。


〘私は冒険者と言ったはずだがな…………,どうしてこうなった?〙


スキルやオリジナル魔法を使い,一応調べたが異変はない。


「………まあ一応見たが数週間では悪く成らんよ,現状大丈夫だよフィーネちゃん,一応言っとくけど,私は冒険者だよ。」

「ふぅー,良かった。」

「ふぅー良かったじゃあなくて,聞いてるフィーネちゃん?」


安心した顔をするフィーネ。


「貴方ね私を治してくれたのはお礼を言いますわ、ありがとうございます。」


物腰の柔らかい明るい茶色ロング髪のネフィルさんに,礼を言われたが。


「頼んだのは祐奈なので,そんなに深々とお辞儀しないで下さい。」

「命の恩人ですし,お礼にこのフィーネを嫁に………」

「幼女趣味は有りませんのでお断りします。」

人身御供(ひとみごくう)は要らんのだよ。〙

「またフラれた……………。」

「あらあらそうなの?」


何故かダメージが深刻なフィーネだった。


「爆裂のネフィルさんと聞いたが,穏やかなひとに酷い通り名だな。」

「誰からそれを………」


ネフィルさんから紫色の何かが出ていたが,フィーネは父親の冒険者時代と,雅史が売った素材に興味津々である。


「お父さんが昔冒険者て言ってたけど………,そう言えばお兄さんがギルドで売った素材て気になる………,私が解体してない魔物もあるはず。」

〘その通りだよフィーネちゃん,なかなか良いを勘をしているな。〙

「そうアイツアイツね……パウエル許すまじ………,どうしてくれようかパウエル………」


髪が生きてるかの様に,ドス黒いオーラと共に揺れ動くのが見える。


「まあヘクターさんも居たけど………あっ」


口が滑る雅史。


「そうパウエルじゃあなくてヘクター………懐かしいわね,どうしてくれようかしらヘクター。」

「お母さん………」


更に雰囲気が変わった母にフィーネは戸惑う,雅史は失言したが多分大丈夫だろうと失言を忘れる事にした。


〘この二人に試食して貰おうかな?〙


祐奈の店には青い髪を後ろで三つ編みに纏めた,眼鏡をした女性客が涙を流し,プリンの容器4個目を空にしていたが,赤いスカートに茶色のエプロン姿のルイーズちゃんが追加を出していた。


「少し私のお菓子の試食してみない。」

「え?貴方お菓子作れるの?」

「(スキルで)作ってますよ。」

「見かけに拠らないわね。」

「………え?」


ネフィルさん酷いですよ簡単な料理ならスキル無しで,普通に作れるますよ。あとフィーネちゃん何故固まってる。


「お兄さん作れるの,嘘よね………嘘よね…………」


青い顔に成るフィーネ。


「では試食して貰おう。」


カバンから丸いパンの様な,注入口からチョコクリームが少し見える物と,飲み物にココア色の飲み物を出す………まあミルクココアなんだが。


「「…………何これ?」」

「何この甘い香り。」


ルイーズちゃんが近くに来たので,ルイーズちゃんの分も出すついでにオーソドックスのドーナツも。


「次はリング状のお菓子?」

「え?今リング状のお菓子て言った?」

「このリング状のお菓子,昔寄った街で見た様な?」


プリンを食べてた客がいつの間にか来て,ドーナツを凝視している。


「まさかあの街以外で,この伝説のドーナツが見れるなんて………,ユウナちゃんの店に通ってた甲斐が……」


プリン中毒者ぽい美人系眼鏡ボインが,手を合わせ天に感謝していたがやるつもりは無い。


「コロネさん会計済ませて帰ってね。」


ルイーズちゃんが店の時計を見て,コロネと言う女性に会計を促して居る。


「でもドーナツが。」

「これは店のでは無いのでダメですよ。」

「でもドーナツ。」


その時ドアが開き。


「ギルマスお時間です,私が()()払いますから執務室に連行して。」

「了解ですサブマス」

「サブマスて言わないで主任て言って!」

「嫌よ嫌よ,プリンとドーナツ食べたい。」

「「でわ失礼しました。」」

「ルイーズちゃんありがとね。」


商業ギルドの制服二人に連行されるプリン中毒者,真面目なキリとした美人秘書みたいな女性が会計をし,ケーキとか入りそうな箱をルイーズに貰い,ルンルン顔で去って行った。


「嵐の様なプリン中毒者の,商業ギルマスなんだな。」


だがネフィルさんは見なかった事の様に,ドーナツを食べて居る。


「あ~どさくさ紛れてお母さんが,ドーナツ?てお菓子全部食べちゃった。」

「この茶色の飲み物も美味しいわ♪」

「お……お母さん………」


ジト目で母を見るフィーネ。


6個あった普通のドーナツの皿の中身は消えて居た,そして味見予定のあのドーナツを一口食べるネフィルさん。


「………………美味しい………美味しいわ。」

「「え?」」


チョコクリームを口に付け,感動するネフィルさんを見てルイーズとフィーネも食べると。


「凄く美味しい~」

「くっ……何でこんなに美味しいの」


涙を流しながら食べるフィーネ。


〘スキルで作ったからですよ。〙


親子三人は感動しながらチョコクリーム入りドーナツを食べる,カスタードクリーム入りとミルクチョコを付けたリングドーナツも出す。


「止まらない止まらないよ~」

「このままだとユウナお姉ちゃんみたいに,お腹に脂肪が………でも止まらないよ~」


何かフィーネがなにげに祐奈に酷いな。


「うん~ミルクココアは,私には物足りなかったが三人には満足の味か。」


さてマトモなカカオを探さないとな。


「「「美味しい~!!」」」


親子は幸せらしいく喜んで食べている。


ホワイトチョコ等を作るためにも,カカオ豆を探し出すと雅史は思う。


「…………あのぉ~マサさんそろそろ出ても。」

「ダメだぞトム。」

「でも美味しそうな匂いが……………」

「ダメだぞトム。」

〘さて旅に出ようか。〙


雅史はスキルを使い店をこっそり出て,ハルモニアの街を出てバイクを出し,トムと久々のツーリング旅再出発。


「で………僕のおやつは何処ですか?」


キョロキョロと見渡すトム。


「出発!」

「そんなぁ~」


ドラルーラのファンタジアから出発も考えたが,あの人が居るし山や地形で遠いので,少し近いハルモニアから,目的の街ベールフリーデンを目指す事にした,この判断が後に二人の少女を救う事に。雅史はバイクに跨がり前を向くと,冒険者の団体が立ち塞がる様に走って来る。


「居たぞ,アイツを倒して俺達がBランク冒険者に返り咲く。」

「あんな弱そうなヤツなら俺達だって。」


数十人かの何か高そうな装備した,冒険者が行く先に群がり宝飾だらけのチャラチャラした武器で接近して来た。


「命知らずのバカに初遭遇ですねマサさん。」

「やはりお前がインチキ飛び級のマサか。」

「そこの強そうな猫のおこぼれだろうよ,デブだし使えなそうだしな。」


ブチ


何処かのイケメン系ボンボン金持ち冒険者?が,見下しながら言う。


「デブはやられ役してな。」


ブチブチ


世紀末みたいな格好の冒険者が,喧嘩を売る。


「どうやらコイツらあの世を見たいらしいな,トム。」

「バイクなら僕に任せて下さい,それにしてもバカな奴らだな,マサさん手加減して倒して下さいよ。」

「保証は出来んかもよ。」

「テメェごときに負けるかよ,ヤッちまえ!」

「まて,手柄は俺様が貰う。」

「出たなハイエナのゴブルリン。」

「女性の敵のゴブルリン。」

「底なしのエロ変態ゴブルリン」

「媚薬無しでは女にモテないゴブルリン。」

「ゴブリンみたいに言うな,ゴブリンスレイヤー達にまた追われる,あと悪口とか言うな。」


何か何処かの芸人みたいな小太りの………,何かゴブリンみたいな顔なモヒカン風な頭のオッサンが現れた。


「俺様の本名はテンツンロウだ。」

「「「「ゴブルリンだろう。」」」」

「うるさいわ黙れお前ら!俺様をイジルな!」


やかましいから一網打尽にぶっ飛ばそうと,雅史は半殺し程度に力を制御し。


「お前ら全員うるさいから黙れ,《鳳凰飛翔剣(ほうおうひしょうけん)》」


❪鳳凰飛翔剣とは❫


体と剣に炎の闘気を纏わせて,上空から敵に向かって滑空しながら突撃する技。


木刀を取り出しオートでシャンプーし,うるさい冒険者達に突撃し吹っ飛ばす。


「「「ぐおぉ~」」」

「「「ぐあぁっ~」」」

「「「「「「ギャー」」」」」」

「オラー吹っ飛べ。」

「ぐえ~………」


一人木刀先に居たが突き飛ばしたら,予想以上に吹っ飛んで行ったが気にしない,衛兵が飛んで来たので面倒だから任せ,ゆっくりとその場を後にし発進する。そしてバカな冒険者達に到着した衛兵が,次々にお縄にする。


「コイツら冒険者狩りして名をあげるつもりだったな,ユウナ嬢ちゃんに負けて大人しくなったと思ったら。」

「隊長どうしますか?」


家紋が入った全身鎧(スーツ)の男に,軽装の部下が聞く。


「縛ったまま冒険者ギルドに渡せ,どうせ冒険者ランクダウンか剥奪だろうさ,数年前の警告を無視した馬鹿だからな。」


衛兵の登場により雅史が倒したゴロツキ冒険者は,ギルドに運ばれ領主に適当に裁かれ他の冒険者から,色々リークされ彼らは犯罪者に転落人生を送る羽目に。


そして数日後彼らは鉱山で働いて居た。


「嫌だ俺様は歴史名を残す男に成って,美女や美少女のハーレムを………」

「ゴブルリンうるせえぞ,本当なら鉱山より厳しい沙汰を減刑した領主様に感謝しろ。」


仲間割れしている元冒険者達,そして妄言にしか聞こえないゴブルリンオッサンの戯れ言。


「うるせえ俺様は金持ちだ,俺様の計画ではフィーネちゃんやルイーズちゃんにルリーナやエルリーナ様やセーラ様を,俺様を求めてグチョ濡れのハーレムにする予定がぁ~」

「このロリコン野郎………て,お前今ヤバい方の名前………あっ………」


その時役人と監視がゴブルリンの前に現れた。


「お前ちょっと来い,非合法等の媚薬買いの罪で再逮捕する。」

「そんなの俺は知らない,美少女に使って俺のハーレム計画な………あっ」

「………そこの馬鹿を連れていけ。」

「嫌だ死にたくない嫌だ,俺は裸の美女と美少女に囲まれて……………」


だがこの発言の後彼は帰って来なかった………,怖い役人と監視に引きずられ連れて何処かに行ったからである。


「ギャ~あぁー」


遠くで悲鳴らしきのを聞いた一同は,心を入れ換えせっせと真面目に働いたそうな。



再び雅史達の旅に戻る。


ハルモニアから雅史達はのんびりと道中を進むも,途中で敵反応を感知したのでバイクをしまい森を進むと,山賊と黒いフードの男達が戦って居た,。


「テメェ,その荷物と女を俺様達に渡しやがれ。」

「これは客の物だ渡さん,野郎達に我がギルドに楯突くを報いを教えてやれ。」

「「了解。」」


スキルで調べたら,片方は山賊で片方の黒フードは犯罪ギルドみたいだ,名前は分からないが。


「何故か分からないが犯罪者同士だし,………あの灰色髪の少女を助けるぞトム。」

「ゴキブリ掃除承り。」

「乱入行くぞ,峰打ち瞬動《円舞の太刀》!」

「僕は木刀で倒すかな《残像剣》!」


❪残像剣とは❫


質量を持った闘気の分身を出現させ,瞬時に複数の敵に斬撃の攻撃をする技である。


「「「「ぐぉ~」」」」

「チィ,冒険者だと仕方ない薬を……グエッ!」

「「「親分~ぐぇ」」」

「先を急ぐぞ。」


黒フードの残りが逃げようとしている。


「逃がすものかよ!」

「逃がさないよ。」


黒フード達も倒して………一人服毒して自害を計るが,エリクサーで解毒して縛り上げる。


「トム何時もどうりに頼んだ。」

「任せて。」


雅史は少女の首の,革の首輪を十六夜で切り火傷や傷や,………薄着の隙間から見えたハート型の刻印がお腹の下に。


〘何だ?この刻印?〙

『マスターその刻印は,性奴隷に付与するギアス系呪いです。』


キャナルが情報提供する。


『しかもこの刻印は不正で悪質な部類です,まだ持ち主登録されて無いと分析しました。』

「黒フードの奴らが犯人かな?」


スキルを使うと闇性奴隷商人ギルドと,犯罪ギルドの構成員らしい,まあ全員捕縛やしたから安心だ。


「さて死んだ奴は蘇生したくないな,まあコイツらこれから向かう街の方向かハルモニアだよな?」


ハルモニアの衛兵が早かったのは,コイツら関係だろうかと雅史は考察する。


山賊はつい最近ここらに拠点を構えたらしく,余りお宝は無かったが金が入った袋に家紋らしきのが入って居た。オリジナル魔法を作り気絶しながらでも,白状させる魔法で山賊の親分から悪事と悪事を加担した者達を自白させた,だが犯罪ギルドの方からは何故か,情報が出なかった。


「まさか祐奈に一回壊滅された山賊が,祐奈に怨み持つ貴族の計らいで祐奈襲撃の為に居たとは。」

「でも普通のヤツならこの程度のヤツ,襲撃しても返り討ちですよね。」

「普通ならな。」

「………あの陶器の瓶ですか?」


調べたが人間のステータスを越える限界突破薬で,しかも一時的だが異形の魔族中級上位レベルまで,力が得られるらしい。


「まさか前に死んでたギャルの近くに有った,陶器瓶と同じとはな………まあ私が盗賊の頭を倒した時に,割れたけどな確か。」


この陶器瓶は(のち)にまた見るとわ思わない雅史であった。


「さて❮リープ・エアースラッシャー❯」


周りの木を切りユニットBOXに入れ,木材で運搬荷車を作り犯罪者達を載せバイクで牽引する。


「ハルモニアに戻る羽目になるとは。」

「この子どうしますか?」


ケガや呪いに病気は魔法で治療済み。


〘まったく私が出会う16歳は見た目ロリだらけだったが,この子は少し大人びた美少女だが,それに魔力の才能も高いのに性奴隷て,親は居ないかマトモで無いのどちらかだろう。〙


ハルモニアの街の門前に付くと,衛兵が走って来たので犯罪者を渡て終わり………には成らなかった。


「ギルマスと領主様を至急呼んでくれ。」


家紋入りハルモニア全身鎧(スーツ)を来た騎士が,部下に伝令を出し早馬を出す。


「犯罪者渡したので私はこれで。」

「まあ待ちたまえ,賞金とか渡さないとな。」


逃がすまいと雅史の肩を掴む。


「ではこの子を,街の知り合いに預けに行くだけでも。」

「では俺も同行しょう。」

「…………」

〘面倒な。〙


一路祐奈の経営する喫茶店に向かうと,騎士のオッサンの口数が減る。


「…………まさかユウナ嬢ちゃんの知り合いか?」

「一応,まあ用事はとある親子にですが。」

「………………傷知らずのユウナに男が居たとは。」

「ロリコンではないから,そんな仲ではないですよ。」

「嬢ちゃんを幼女扱いとは,恐ろしい兄ちゃんだな。」

「まあ祐奈程度の攻撃なら避けられますから。」

「…………あのバカ達が返り討ちに合うわけだ。」


何か祐奈の次に化け物扱いされた気がする。


「お兄さんおかえりなさい。」


何故か笑顔でルイーズに出迎えられたが,お姫様抱っこされた少女を見た途端に,何故か死んだ魚の目で見られる。


「お兄さん,この店は女の子を連れ込む店では無いですよ。」


何か誤解してるみたいだから,説明をする。


「………ほぇ~て,お母さんちょっと。」

「何?ルイーズとあらまあ,ルイーズやフィーネになびかないと思ったら。」

「………そんな冗談はさて置き。」

「私的には冗談では無いけど。」

「………爆裂」

「私の通り名の由来を体に教えるわよ。」

「余裕でその魔法潰しますから効きませんよ」


ルイーズは母親からの怖いプレッシャーに,店の奥に逃げて行った。


ガタガタガタガタ


近くの騎士のオッサン何故ビビる。


「それより犯罪者から保護したこの子を,暫く預かって欲しいのですが。」

「命の恩人の頼みは聞くわよ。」


生活費にガーゴイルからドロップした宝石等を,ネフィルさんに渡して預かって貰う。


「旅から帰ったら,この子の親子か故郷に帰しますが,不正な奴隷呪いでしたから………」

「………え?奴隷呪いて解呪出来るの?」

「私はロスト魔法の使い手ですから。」

「………昔の好奇心がうづくわ。」


フィーネとルイーズが,魔法使いに成らない事を願う。


「どうせ爆裂系魔法を盗賊やモンスターに放ってたから,通り名にされたオチですよね。」

「キャスビルが毎回魔法指示が爆裂系を頼むから,それを見た他のパーティーに通り名付けられたのよ,あとナンパして来たチャラい男共を吹き飛ばしたからかしらね。」

〘多分それが原因かと〙


ガタガタガタガタ


「あの伝説の魔物が泣きながら逃げるや,泣く子も黙る爆裂のネフィルさんとは。」


ビヒリながら地雷を踏むが,顔を一瞬引き釣るが無かった事にした模様。


「この子が目覚めて何か話したら聞いてメモして下さい,まあ何か精神的に不安定そうならこのポーションを飲ませて下さい。」


その時に少女が目を覚ます。


「ココ何処?」


寝ぼけ眼の少女がキョロキョロと周りを見渡す。


「悪い奴らは滅ぼしたから,このお姉さんと娘さん達と暫く暮らしなさい,いつか故郷に帰すから。」


少女は悲しげに言う。


「悪い領主とあの男達に,村は焼かれて大人達は殺されて……,()()()()()()に奴隷にされたから。」


まだ被害者は居るが,もう親は居ないらしい。


「まさかモンスターに襲撃されたと,数週間前に報告があった村では。」


何かキナ臭さが増して行くな。


「あとコレ渡しときますよ。」

「…………この紋章は………」


ネフィルさんに見えない様に騎士に渡すと,表情が変わる。


「これは領主のハウゼン様が,頭痛く成りそうだ。」

「アレなら大丈夫よ,キャスビルの面倒を解決した猛者だもの。」

「…………流石伝説のパーティーメンバーですね,王様や領主様を呼び捨てやアレ呼びするなんて。」

「まあ色々知ってるからね,弱みとか黒歴史とか。」

「…………今のは聞かなかった事にします。」


凄い冷や汗を流す騎士のオッサン。


「私を助けたのに捨てるの?」

「………何で棄てるて発想が出るのかな?」

「このオバチャン怖い。」


ピクピク


「大人気無いですよネフィルさん。」

「お母さんのあんな怖い顔初めて見る。」


ルイーズが物陰で怯えて居る,あとこの子も怯えて居る。


「あらあら昔の私が出て来ちゃたわ。」

「「「「…………………」」」」


どんな昔かは聞かない方が良いと,雅史以外は思った。


「さて後は任せたよルイーズちゃん」

「わかりましたマサお兄さん」

「ぐふっ………」

「………ホホ~」


何やらニヤニヤするネフィルさん,何か悪い顔をしている。


「旅から帰ったら迎えに来るから。」

「本当に本当?」

「ああ来るさ。」


頭を撫でられ嬉しそうにする少女を見て,ルイーズが雅史を睨む。


〘私お兄さんに頭撫でられた事無いのに,あの娘羨ましい。〙


だがルイーズは知らない,祐奈はこの倍頭を撫でられて居る。


「じゃあ頼んだよルイーズちゃん」

「はひぃ」

「?」


不意打ちに頭を撫でられたルイーズであった。


「あらあら」


真っ赤な顔で去るルイーズを見て,通常ネフィルさんに戻って居た。


「ちゃんと迎えに来て約束だよ。」

「ちゃんと来るよ。」

「では領主様とギルマスも今頃来てる筈だ,事情説明をしてくれ。」

「面倒だな。」

「……………面倒で逃げるなよ,何かユウナ嬢ちゃんと同じ行動な気がするな。」

「………面倒が嫌だからでは。」


そして雅史は祐奈の店を後にし,門の前に戻り詰所で事情説明をした。


「お前さんか,ユウナから話は聞いてるよ,娘達が発狂してたが。」

「…………何を話せば貴族の娘さんを,発狂させられるんだ?」

「お前さんがユウナを助けた,それだけだよ。」

「まあ死にかけた祐奈とネフィルさんを助けただけですよ。」

「それだけでも凄い事だぜ,ガハハハ~」

「パウエルうるさいぞ。」

「昔からの仲だろうが。」

「ユウナよりはマシだがな。」


頭を抱える領主ハウゼン,だが金が入った袋を見た途端に顔が険しくなる。


「これは何処で。」

「捕まえた山賊の拠点にありましてね。」

「…………前にユウナが壊滅した盗の書類処理したが,王都近くで壊滅した山賊は死刑に成ったはずだが,やはり一部不正貴族がまだ居る様だな。」

「まあ目的は祐奈に復習する為にみたいですが。」

「フッそんなバカ居る…………」

「まあ普通なら無理ですね,まあ異形の魔族の上位体で防御無視する攻撃か,祐奈以上の強い者以外は無理ですね。」

「だろう………まさか」


黒い陶器瓶をテーブルに出す。


「この先の話は,信用出来る人間のみにして欲しいですが。」

「……………分かった。」


雅史の真剣な声にハウゼンはパウエル以外を人払いした。


「一応防音魔法を。」

「………はぁ………,ユウナ以上の非常識魔法を使う冒険者が居るとは。」


無鉄砲娘以上にされ不名誉な雅史だった。


「では本題ですが。」

「この陶器瓶そんなにヤバい代物か?」

「人間のステータスを限界突破し,多分祐奈でも防具突破されない攻撃なら防げると思いますが………」

「何か問題が有るのだな。」


雅史は頷く。


「もし攻撃以外で祐奈を辱しめる為に使った場合,勝つ負けるでは無く祐奈は無抵抗に男達に襲われ,精神的な敗北する可能性が高いでしょう。」

「まあユウナはたまにスカート姿の神官風の格好や軽装して,王都や街の周辺の魔物討伐してるからな。」


コスプレだなそれ。


「まさかウチの娘の求婚阻止したから,ユウナに復習するとはな……まああの親子どちらもやりそうだ。」


疲れたかおをするハウゼン。


「まあ犯罪ギルドとその領主は,これで首に縄を付けれそうだなハウゼン。」

〘それはどうかな?〙


そして雅史の影からトムが出て来た。


「マサさん終わりましたよ。」


ドスン


「ご苦労様,もう一匹だか三匹だかは祐奈が間違えたあの街に居るらしいから,ボッコボコにして良いぞ。」

「ヤッターでは行って来ます。」

「「……………」」


気絶してる悪党に自白魔法を使い,ペラペラと喋って貰った。


「これから大変だから,あのバカ達は冒険者剥奪して,鉱山送りにするか。」

「わかったハウゼン,処理しとくぜ。」

「まあ自白魔法は興味深い,報酬出すからその時は頼む。」

「………トムが帰って来たみたいですね。」

「…………?」


ハウゼンは突然出て来たトムに唖然とし,そして犯罪者を捕まえる手間が省けたが,何より娘の脅威が目の前の男の仲間のおかげで,久しぶりに安眠出来そうだと思うハウゼンだった。


「ハイ追加の三人一丁上がり。」

「王都とココ相当離れてるのにもうか!」

「まあコイツらの自白も頼んだぜ,永久Bランクさんよ。」

「…………面倒だな色々。」



犯罪者の重要人物を領主ハウゼンは,屋敷の厳重区域に閉じ込め執務室から王都に緊急通話を使い,自白させた内容と残党勢力排除を王に直々に話しに帰った。


「さて私達はこれで。」

「まあ待て報酬を持って行け。」

「それならアイツらに焼かれた者の墓と,不正に奴隷呪いを付けられた子を保護する資金にして下さい。」

「………まあ保護は任せろ,ハウゼンと俺で保護しとく。」

「では旅から帰ったら,寄りますよ。」

「まあ数日の旅ですからねマサさん。」

「だな。」

「…………え?」


すっとんきょうな声を出すギルマスだった。



そして雅史達はハルモニアを再び後にする。




次回に続く。



ルイーズ「お母さんは,マサお兄さんのおやつ食べ過ぎだよ。」

ネフィルさん「あらあら,早く食べないと私が食べちゃうわよ。」

フィーネ「お父さんが泣くよお母さん。」

ネフィルさん「大丈夫よだって………」

二人「「だって?」」

ネフィルさん「子供産んだら痩せるから。」

ゲルダー「ネフィル嘘を教えるな,太らない体質なだけだろう。」

二人「「お母さんの裏切り者~」」

??「そうよそうよ。」

ネフィルさん「………………何故ここに?」


涙を流す乙女()()がそこには居た。






次回に続く。




さて次はどんなお菓子を出そうか考え中です。

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