大和神国編 決戦酒呑童子 前編
大和神国編ラスボス編前編です。
バイクを片付け,エアーウイングで元・呪われた地に向かうと,前例の人山は気絶してるのか倒れた人の山,あと本陣らしき場所も慌ただしく,指揮官の一人が倒れたとか聞こえた……どうやら悪しき者は人間にも適用したらしい。
地面には刀や剣や魔剣や盾や防具が散乱している,死者のアンデッドの遺品だろうか?軍勢から離れた場所には,倒れた赤や青に緑の和服姿の鬼達が疲労困憊で座って居る,瘴気毒から解放されたは良いが,体力が枯渇してたので上空から回復魔法を使い,回復させながら先へ進む。
「マサさんアレヤバくないですか?」
トムが爪で示した先には,瀕死の悪魔の身体に紫色をしたガーゴイルと衰弱の鎧武者姿の鬼が戦闘をしていた,まあ鬼が劣勢だが紅色の和服と外套を来た大将らしき大鬼を守りながら,防戦してるみたいだから助太刀する。
「行くぞトム,敵は紫の翼のガーゴイルだ。」
「あの無駄に爪を伸ばして戦ってるのですね。」
「耳の形とか気持ち悪い形ですね師匠。」
地面に着地し戦闘開始。
「人よかたじけない,我々は小鬼の里の者だ助太刀感謝す
る。」
「小鬼?まあ良いや,トムとカシム行くぞ。」
「雑魚退治で前哨戦開始。」
「トム師匠にはアレが雑魚なのか?」
瞬動を使いモンスター属のガーゴイルを倒す,異形の魔族と同じく倒すと灰に成るが,エーテル闇魔石と角がドロップする,がたまに爪やダークダイヤを落とす,何故ガーゴイルからダイヤモンド?
「凄いですよマサ師匠の剣,容易く敵を切れます。」
何かカシム君のテンションが異常なんだが。
「瀕死の雑魚ごときでまだまだだね。」
トムがウィップソード改を操りながら,カシム君を評価する。
「さて私も光魔法で殲滅するか。」
手の平前に光の球体を出現させ,前方方向に拡散ビームをイメージに。
「❮レーザー❯発射!」
複数の光の光線を球体から一気に放つ,そして少しすると。
「グォォォー!!」
どうやら放つたレーザーが,酒呑童子だかに流れレーザーが当たったらしい。ガーゴイルが居なく成ったので,鬼達をアースヒールとエリクサーで回復し先を急ぐ。
そして…………
酒呑童子は怒り心頭だった,デモンロードの配下は使えずこの国を滅ぼし,勢力を拡大し他の奴らを出し抜く予定が,未だにこの異次元の異世界の人間に邪魔される。
しかも返り討ちにした勇者や英雄や冒険者の負の魂で,精製したアビス瘴気が一瞬で浄化され,しかもダメージを受けるとはと,アビス酒でダメージを回復してれば光の光線が飛んで来て体に穴が複数空きダメージを受け,怒りで我を忘れかけて居た。
「何者かは知らんが,許さん許さんぞぉぉぉー!!生きてる事を,俺様にダメージを与えた事を後悔させてやる。」
デカイ巨体で地団駄を踏む酒呑童子。
雅史達は千石達の到着前に決着を着けに向かう。
「師匠達なにやらデカイヤツが,何かを飲んでるのが見えます。」
頭にデカイ角に三つ目の化け物が,片手で酒と書かれた酒樽の液体を飲んで居るみたいだ………。
「カシム君,このコートを着てくれ。」
「何ですかこの紫色のは?」
「アストラルコートて言う,全魔法と全異常耐性がある防具だ,まあ物理攻撃以外無敵防具だ。」
「………色は別として,凄い防具ですね。」
トムが何か言いたいみたいだが,無視をしておく。武器倉庫から十六夜を出しいざBOSS戦へ。
「行くぞ神速!」
「「瞬動!」」
枯れた森を抜け彼方も気付いてたらしく,戦いの火蓋はあっさりと開かれた。
「宣戦布告の《流星剣》」
身体がオートでジャンプし刀に光が集まり,刀を振りかぶると同時に光が流星の様に酒呑童子に向かい,複数の光が酒呑童子の身体を貫く。
❪流星剣とは❫
十六夜固有技,星は壊せないが質量は流れ星に匹敵する攻撃力を持つと言われている。
「グォォォー!!人間ごときがぁぁー!!」
黒い血?を撒き散らしながら拳を振り上げ攻撃して来たが,風圧以外的外れな攻撃である。
「太ってるクセに生意気な。」
「鬱陶しいな,酒腹の分際で人を太ってるとか言うな。」
「ちょこまか逃げるな太った人間。」
「お前の素手の攻撃では,当たりはせんよ酒腹野郎。」
「小賢しい人間ごとき,他の勇者や冒険者と同じく返り討ちにしてやるわ。」
黒い空間から鉄塔みたいな大きさの野太刀?………鉈?を取り出す。
「これで終わりだ。」
野太刀?を振りかざし地面に叩き付け,大地を割りそのエネルギーが大地の割れ目から斬撃や風圧が襲い掛かるが,足場を作り出し方向転換し回避する。
「隙ありの一撃」
トムが,がら空きの脇腹に一撃を食らわす。
「足元もがら空きですよ,トム師匠。」
カシム君が,両足スネを移動しながら切り裂く。
「グォォォー!!まだ居たのか雑魚がぁー」
トムとカシムは野太刀?を瞬動で回避しながら,更に攻撃をするが酒呑童子が酒を飲むと,全ての傷やダメージが回復してるみたいだ。
「回復なぞ無意味にしてやる《華撃一閃》」
❪華撃一閃とは❫
花が散るが如く相手を一閃で切り裂く剣技。
「師匠の今の技,何か黒い血の代わりにピンクや白いの花びらが散った様な。」
「グォォォ!!なんだその技は,傷が塞がらない。」
〘どうやら再生阻害も有るみたいだな。〙
「猫精霊剣技《暗剣殺》」
❪そんな技は有りません。❫
トムが酒呑童子の影から出て,背中に一撃を与える。
❪バックスタッパー❫
影渡りによる暗殺技であるが,一撃で倒せる確率は剣の腕やレベルによるらしいが,それは人間同士の確率である。
「グォォォ!!不意打ちに背かなとは卑怯な。」
「モンスター如きに卑怯とか言われたく無いわ。」
「俺様はモンスターでわ無いわー,仕方ないアビスの力を解放ってやるわ。」
酒呑童子の周りの黒い魔法石が六芒星を形成し,六芒星から出た黒い霧を酒呑童子が吸い変貌して行く。
〘何かヤバそうだな,防御力を上げるか。〙
「防御力を上げるぞ,❮ライトガードソード❯」
「あと❮金剛の盾❯3枚×6」
❪ライトガードソードとは❫
光魔法上位の防御魔法。
全ての斬撃や直接攻撃を,光の剣が自動で術者の仲間全てを守る。光の剣の強度と本数は術者のレベルと魔力に左右される。
❪金剛の盾とは❫
上級防御地魔法の浮遊自動盾
地面から高濃度の炭素の盾を形成し,指定された仲間に付与する魔法,盾の枚数は術者の魔力とレベルで1枚~20枚まで出現させれると言われて居る。
3枚に合体したT字した盾を,一人一人に両サイドに展開する。
「そんな盾如きで俺様の攻撃が防げる物か!」
皮膚が青紫に成り角が黒く禍々しく成り,和服みたいな服装は紫色に変わって居た,胸には巨大化した謎の宝石と,腕が二つ増えもう酒呑童子の面影は無い。
「腕と武器が増えたからて,強いとは限らないだよね。」
「この俺様をこの姿にしたのは,貴様が初めてだがもう終わりにしてやるわ。」
「残念ながら死ぬ予定は無いんだよ。」
「ほざけぇ~」
左腕下の鉄棍棒で攻撃してきたが,ライトガード・ソードが受け流し弾くと同時に,右腕の野太刀が襲い掛かるもライトガード・ソードが受け流し弾く。
「小癪な,鬱陶し光の棒だ。」
トムとカシムが隙を突き一撃を食らわす。
「猫と………どうでもイイヤツ許さんぞ。」
「僕は猫妖精だデカ物」
「俺は師匠達の弟子だデカいヤツ。」
「知るかボケェー。」
酒呑童子が地面に棍棒を叩き付け,大地震撃を放つ。
❪大地震撃とは❫
地震撃より広範囲に威力ある攻撃である,地割れや断層異常を誘発・発生させる。
「どわぁー」
流石に足元は防御出来ないので,カシム君がダメージを食らう。カシム君救助し上空で飛行ユニットを装備起動する,大地はひびや地割れで酒呑童子の周りは,マトモな地形ではない,六芒星以外は。
「トムどうやら棍棒を封じないと,マトモに戦闘出来ないな。」
「?マサさんなら出来そうな気がしますけど。」
「話しながらチョロチョロ逃げるな。」
確かに地形変えるレベルの魔法だったら,たぶん倒せるだろうがだが後方で避難してる鬼達が,巻き添えに成りそうだ。
「先にカシム君を回復させて,❮エリクサー❯?」
〘魔法が発動しない………,術ポイント回復し忘れた。〙
神酒を出して飲み全開に回復させる,ついでエナジー薬用ドリンクも服用してリフレッシュ。
「❮エリクサー❯」
今度はちゃんと回復出来たが,目覚めないのでアンモニア棒を取り出し,鼻にブチ込む。
「グホゲホゲホオェ~」
目覚めたらしい。
「おはようカシム君,次はもっときつめで起こそうか。」
「うっ………,流石にこれキツイですよ師匠。」
「さてトムよ,カシム君を頼んだ。」
「了解。」
「待て逃げるな猫。」
金剛の盾やライトガードソードに攻撃が阻まれ,苛々を募らせる酒呑童子。
さっきから鬱陶しいな,さて武器の試射を試すかなと,脳波でオーラバスタランチャーをセットし,コンバーターからエネルギー供給する。折り畳み式ランチャーが変形し対戦車ライフルをベースにした,ランチャーを展開する。
〘目標左腕の棍棒か野太刀〙
『マスター,ロック完了』
「行けぇぇー!!」
トリガーを引くと共に,収縮したエネルギーが砲身から解き放たれ,襲い来た酒呑童子の左下腕と鉄棍棒を吹き飛ばすと,腕から流れ出る黒い血らしき物が六芒星に入って行く。
「グォォォ!!またまたやりやがったなクソガァー!!」
「口の悪いヤツだな。」
「クソクソクソガァー」
「大振り過ぎてまったく当たらんよ,さっきからな。」
上空に上がってから,大振りに野太刀や棍棒を振り回してるが,空中に居る相手に大振りして当たる程甘く無いが,それに今は左腕下が無いからバランス悪そうだ。
「人間如きに使うとは恥じだが,食らえ。」
黒い炎の玉を放とうとしていたので。
「もう一撃リミッター50%解除版,食らいやがれ!」
砲身から放たれたエネルギー波は青白く光を放ち,黒い炎を貫き減速して酒呑童子の腹に風穴を空ける。
「グォォォ!!またまたか許さんぞ人間。」
「それさっき聞いた気が………,それにしても丈夫過ぎるな……どうやったら倒せるやら………」
なかなか倒れない酒呑童子,あとランチャーはリミッター50%解除を使った程度で,エネルギー波に耐えられずミズン合金砲身が壊れてしまった。
「砲身は改良の余地在りだな,まあ黒い炎は阻止出来たが。」
だが腹の風穴は塞がりつつ有るが,左腕下の腕は回復してないみたいだ,まあ骨らしき物が再生始めてるが………気持ち悪過ぎるな。
〘次はこれでブルーシステム起動。〙
ファン○ルの様に筒が,空中を舞う。
「そんな筒なぞ叩き落として………,なんだこれは!?生きているのか?」
筒の動きに動揺する酒呑童子。
ブルーシステムを通して脳波を送ってるので,当たらせないよ,あとまだヤツは気付いて無いみたいだ。
「クソぉー,今当たったはずなのに手応えが。」
〘ブルーミラージュ更に展開。〙
『了解,ブルーミラージュの拡散範囲と鬼達の退避率あと20%ですマスター。』
「ブルーシステム一斉発射」
青い光線が酒呑童子を襲う。
「グォォォ!!なんだこの攻撃は,何処から何処からぁー」
幻影に踊らされながら,酒呑童子の腕や肩や足を青い光線が貫くも胸やついでに六芒星に弾かれる。
「チクショー,ブッ殺してやる太ったヤツ何処だ,何処に居やがる。」
酒と流血?でフラフラして錯乱してきてるみたいだが,何か達が悪い暴れ方し始めた。
「そこか!」
「的外れな攻撃だが,逃げ回れば当たりはしないよ。」
野太刀を二刀流で,でたらめに振り回す酒呑童子。
〘そろそろミラージュのタイムリミットかな,もう少し此方も改善の必要有だが。〙
野太刀の風圧でミラージュが拡散されてきた,ブルーシステムのエネルギーも限界なので収納する。
「見付けたぞそこか!!」
「当たりはせんよ!」
回復していた左腕を使い,野太刀と骨の攻撃をしてきたが,遠心力に悲鳴を上げた野太刀は,バランスを崩し明後日の方向に左手のがスッポ抜けた。
「間抜けだな。」
「クソガァー,俺様の流儀では………」
「野太刀振り回してるだけのヤツが,流儀あるのか?」
「俺様の台詞の腰を折るな。」
キレた酒呑童子の残った手に,黒い炎の剣が出現するが………
「諸刃の剣かよ。」
黒い炎の剣が出現と共に,何かフラフラし始めるが六芒星から黒い霧をまた吸い,黒い血?は止まっていて遅れてた再生や傷口が,グロく回復し始めた。
〘アレも破壊しないと面倒だが,さっき破壊出来るかと攻撃したが,ブルーシステムでは破壊出来ないだよね。〙
「今度こそ貴様を葬ってやる。」
「ご遠慮するよ。」
「僕の存在も忘れてないかな。」
トムが見えない斬撃を,酒呑童子の胸の宝石に放つも弾かれたが,右腕下1本が切れ落ちて同時に足に刺さる,腕は落ちてる時にまた六芒星に吸い込まれて行き,まさかあの六芒星が回収した腕や黒い液体を霧に変換し,回復してるのだろうか?
「グォォォ!!なんて事しやがる。」
刺さった足が黒い炎で炭化している,普通自分の攻撃は効かないのがオチのはずだが………。
酒呑童子は炭化した足を切り落とし,黒い液体が入った瓶を飲み干すと,失くなった足や腕が黒い色をした触手に成ったが,何か気持ち悪い光景である。
「奥の手を使わせやがて許さねえ。」
「………………気持ち悪いヤツだな。」
「うるせえ,だからこの姿では奥の手なんだよ人間畜生が。」
向こうも使いたく無い奥の手らしい,黒いデカイ触手三本はうねうねと気持ち悪い………,女性で無くてもコレ気持ち悪いな。
「気持ち悪いから落ちろ,❮リープ・エアースラッシャー❯!」
高速で黒い触手に向かい切り落としたはずだが,リープ・エアースラッシャーは触手に刺さり砕けた。
「何をしたか知らんが,残念と言っておこ………」
「頭は真っ二つに切れたみたいだな。」
だが真っ二つにした顔が再生するも。
「よくもよくもよくもぉぉー,俺様の大切な目を。」
額の目が光を放ち酒呑童子が,大木の大きさまで縮小すると腕が2本に戻り,触手が片足だけに成って居るが胸の宝石が消えている。
「俺様の力が減って行く,アビスの力を再び。」
着地しトドメを刺しに行く。
「行くぞトム。」
「アイヤイサー。」
息を合わせ一撃を技に込める。
「「疾風斬!!」」
❪疾風斬とは❫
疾風の如く敵を複数切り刻む攻撃。
「グォォォ!!」
「胸だけ固いな。」
「胸元周り以外切り刻めましたのに。」
だが空中でバラバラにした部位が,黒い塵になり塊が変化する。
胴体と黒い塵が六芒星に吸い込まれ,そして六芒星から人間サイズの2本角の,全身ムキムキで真っ赤な全裸のヤツが現れた。野太刀と酒瓶を持ってるので,酒呑童子であろう………姿が変わり過ぎだ。
「よくも俺様の本体を呼び起こしたな,これがお前達の最後の日だ。」
「今までのは分身体か?」
「それを知る必要は無い。」
一瞬にして懐に入られる前に,瞬動とライトガードソードと金剛の盾を使い回避すると。
「チィ,逃がしたか。」
私の居た場所に,野太刀が振り下ろされ土煙と土砂が舞う,金剛の盾は木っ端微塵である。
「次こそは倒す,疾風斬!!」
トムが間合いを詰め放つた技は,何故か剣が弾かれた。
「その程度か。」
〘しまった,力を制御し過ぎた………,剣が折れなくて良かった。〙
〘………何かトムの様子がおかしい?がそれよりこれは………,カシム君には荷が重いかもな。〙
その時,枯れた大木に人?影が。
次回へ続く。
次回後編。