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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第三話 迷宮とレベル上げ修行
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闇あらば潰して進もうホトトギス

 私達はじい様の警告を無視し、グレイの先行偵察をさせながら一郎………間違えた一路北に向かう、まあ日本的に言えば青森方面に向け北上しながら歩いてたりする、色々違うが秋田県ぽい様な藩も在るし。


「疲れました、しーくん」

「飛行魔法使おうぜ、マサさん」

「でも目立つと、盗賊に奇襲掛けられないしな」

「居ましたよ、黒い変な格好した連中」


 一応確認すると、良く時代劇に出る黒装束の集団や、獣の皮を服にした荒くれ者やらが居たらしい、グレイは胸を張りながら言う…………可愛い息子だまったく、そしてグレイに私は聞くとどうやら複数の拠点が、盗賊達には在るらしい。


「何ヵ所居た?」

「三ケ所に居て、その分布は街道から離れた山に居たり街道近くの洞窟や、竹林に在る盗賊宿らしき家ですかね」


 何か最後のは時代劇なら、鬼平が部下を連れて殴り込みをしそうな気がしなくもない場所だな、白鯨で得た魔法なら制圧出来なくも無いが、まあ普通なら夜襲や寝てる時に突撃がセオリーだろう。


 まあ盗賊が夜寝てればだが、先ずはお約束の洞窟だろう……………お宝沢山在れば良いな、まあ持ち主居たら返すけどね。

 こうして私達は、盗賊の巣に向かった…………黒くてカサカサ動くのと同じだし、巣で構わないよね…………現代社会なら詐欺する奴らも、ゴキと変わらないな………バカな権力者もだけど。


「さて行こう、先ずはルー頼んだ」

「任せて、しーくん」


 先ずは先制攻撃に、ルーが範囲精神魔法で盗賊の意識を狩りそして、魔法防御や範囲外の盗賊をマイケルが制圧し、それ以外を私とグレイが始末する…………まあ生きてるけど、鉄縄で拘束してるし何か変な縛り方のグレイの独特過ぎるが、まあ面倒だし見なかった事にした。


闇の監獄(ダーク・プリズン)!」

「何か凄そうな、魔法ですねしーくん」

「まあ牢屋魔法だよ、だけど中は入った人間しか分からないらしいよ、罪に合わせておもてなしかもね」

「・・・・・・いゃだぁ~」


 一人発狂する盗賊だが知った事か、まあ本当に魔法の効果は見てないし知る必要性がないし、先ずは気絶やした盗賊を異世界闇魔法に収納し、それから簀巻すまきの盗賊等も魔法に収納、そして数人の遺体を回収した。

 死体は冒険者だったり旅の行商人だったりするが、何か薬を飲ませてから副作用で死んだ感じだ、しかも実験に使われたのは若い女性だ。


「媚薬らしいです、マサさん」

「媚薬て言っても、違法性の高い媚薬ですね」

「・・・・・・」


 ルーは何か考える顔をしてる、何か心当たりがあるかも知れない。


「媚薬に違法性て、異世界は怖い世界だな…………麻薬でも入れてるのかね?」


 私がそう言うと、真面目な顔でルーは言う。


「麻薬なんて甘い物ではないですよ、精神を支配して傀儡の様に扱うと父の内務の書類仕事の時に、報告書にそう書かれてまして……………お……父が私が旅立つ前も頭を痛め疲れる原因でしたが、まさか隣国の大和神国までおよんでるとは」


 シリアに言うルー、まあルーの父親なら王様だしルーを後に妻にするんなら、義父に成るしまあ義父に成る人の手助けは必要だな、ルーの家族だしそれに絶対何か悪い意味でこの先のルーが関係しそうな予感がする。


 この嫌な予感は強いし、悪い予感が強い程良く当たる…………悪い意味で、それに誰かに助けを求められてる予感がする、だが私はルーだけ一緒に居たいしそれにルーと出会い旅をし恋人に成り、再び旅をし数ヶ月経つしルーの捜索はそこまで固くないだろうし、まあルーには違う魔法で姿を変えて貰う、某青髪の魔道師容姿だがこのキャラ結構人気在るんだよね、同人誌にされ剥かれる程に。


「じゃあパッパッと倒すぞ!」

「任せろ」

「任せてよ」

「・・・・私また、範囲精神魔法を使うのですね………」


 私は少し不満顔のルーに、とある事を言うと。


「本当にしてくれますか?」

「うん、ルーが望むならマッサージでも、ルーが望むならなんでもね」


 ルーシアはなかなか踏み出せない願望が、脳裏を過る…………そうもうモザイクで見せられない妄想込みで。


「私、全力で頑張ります!」


 鼻息荒く言うルー、私は何か早まったのだろうか?


 こうして盗賊狩りは意外に楽しく、ドラルーラから来た媚薬の大和神国拠点を潰すが、どうやら一部商人と代官が関与してたらしく、秋川藩主に密告書状をグレイに持たせ渡して来て貰った。


「密告書状渡して来たら、家臣に曲者扱いされるし……………」

「それは殿様に渡せば良いのに、家臣が居る場所で渡せばそうなるよ」


 そして集まった犯罪者一同は、商業ギルド経由で冒険者ギルドとちょうど居た、国を巡回してる将軍様直属の役人立会人に、まともな奉行所で一ヶ月以上掛けて渡したり状況証拠品や密書を渡した。


 因みにルーの身分は隠してる、それに魔法で見破れない姿を保ってるので、ルーがドラグーン王国のルーシア姫とはバレて無い。


「雅史さん、此は報酬です」

「・・・・・・はい」


 何か千両箱が十箱位在るのだが、しかも何人か男性商業ギルド職員が生きた屍に成ってる、そして黒髪に小動物の様な容姿の受付嬢は言う。


「男共は、少しは身体を鍛えなさいよ」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」


 何か男性職員から、殺気を感じる…………主に喧嘩を売った受付嬢と、こんな報酬を運ばせた苛立ちを私に向ける様に、だが私は頼んではないが可哀想だからみたらし団子を彼等の前に供えといた。


「みたらし団子で、疲労を…………」

「私が食べるわ、男は女性に貢ぐのが当たり前だから」


 私と男性職員は顔を見合せ、心が通じた様に頷く…………『ふざけるなよ、男を舐めるなよ』と沸々沸き上がる怒りを向ける、だがまったく受付嬢は素知らぬ顔でみたらし団子に向かい来る、同時にゾンビの様に起き上がり食べられる前に食う。


「私のみたらし団子がぁ~」

「お前のではないわぁー!!」


 私は全力で言うと、男性職員も言う。


「ふざけるな!」

「丸山ぁ~!!」

「うざ嬢が、調子にのんなよ!」


 鬱憤が爆発したらしく、ギルドマスターが仲裁するまで今までの鬱憤を言う職員達、しかも被害者は多く今回の男性職員に言った言葉により、冒険者ギルドの男性職員からも苦情が殺到した。


 商業ギルドマスターは、受付嬢に対し後日処分を言い渡すとし、この騒動は女性に貢ぐのは当たり前と豪語する女性に対し、凄く立場が悪く成る事件と成ったのだったが、全ての女性がそうではないし男性にだってヒモと言うのが居る。


 そして大和神国の違法媚薬を取り扱う拠点を潰し、皿に……もとい更に北上しドラグーンとの海上自由貿易の北方諸島の一つ、領地は大和神国側だがドラグーンとの国境前の最後の島であり、長い不思議なフロート橋を渡ればドラグーンと大和神国の共同中立統治領、アンパールに行けるが何かアンパールて何かあんパンて聞こえるのは、何故だろうな……………気のせいかな?


 そして大和神国の旅は四ヶ月の旅を終え、次はドラグーン王国に入るがルーには実家の国に数ヶ月ぶりに帰国だ、まあ数人の顔見知りに遭遇したが魔法によりバレなかったらしい、追手の気配や反応も一応確認したが無い。


「しーくん、私は悪を許せません、そして私の学友に危害を与えた黒幕が居たとしたら、私は倒したいです……………だから力を貸して、しーくん」


 勿論力を貸すが、前のルーに言ってそれ以降何も言って無いが、もしかしたら此がルーの望みは此だろう。


「だけど、前に約束した望みとは違うからね、私の望みを聞いて貰うのはこの媚薬の件が終わってからだよ」

「・・・・・・・」


 笑顔で言うルーだが、時折悲しげな表情を見せるが今はさっさと違法媚薬の件を、終わらせるだけだ。

 更にアンパールでの闇組織を壊滅させ、大和神国側に引き渡し更にドラグーン王国の地を歩けば、ルーの姫派閥側の領主側には居ないが王子派閥の一部怪しげな貴族領に、違法媚薬の組織の拠点や隠し下水拠点とかが在り、隠し下水拠点には誘拐した子供や女性が捕まってたが、口の固いルーシアの知り合いの貴族とその貴族がジジイと言い、ルーが先生と呼ぶ冒険者ギルドの偉い人に任せた。


「何かあの貴族、厨二ぽかったな……………」

「彼は優秀な人物ですよ、少し一族に問題有りますが……………」


 目をそらし言うルー、どうやらあの貴族の一族内で派閥分かれしてる様だ。


「あの方は中立ですから、仕事も真面目ですよ…………あの変な偽眼帯以外は」


 呆れながら溜め息をするルー、ドラグーンの情報省も担う貴族故に中立らしいが、一応アレでも腕の良い魔道銃を扱う魔道兵貴族らしい、まあその娘の方が腕が良いらしいが一年下の学年で、ベルフリーデンのお嬢様学校に通ってるらしい。


 まあルーの在籍中の件関係なく、貴族派閥とか面倒だし友が居る街と面倒くさがりの、先輩を護りたかったかららしい、因みにその貴族の娘の父親の片腕部下がその先輩らしいよ。


 こうしてルーを起点に、ゴミ掃除は更に加速しそして情報の集約や、自白魔法の乱発し吐かせまくり半月で敵の本拠地に殴り込み、ルーは魔法を解除し黒幕達は一瞬たじろぎ隙を見せた瞬間に、護衛の兵者共に全員確保した。


 違法媚薬を扱ってたのは、何とドアルダンの息子の次男と三男でありドアルダンは、王の側近の一人で反ルーシア派閥の筆頭。

 違法媚薬はどうやら聖ルーン騎士国の、闇のギルド支部が作ったオークのレアモンスターの素材を使った、精神を魅了し奴隷化や飲ませた相手の意志や人権すら踏み荒らす、人間の尊厳を踏みつけ人間扱いしない扱いすらする媚薬らしい。


 早く言えば人権を侵害する媚薬、それは使った相手に絶対服従の性奴隷よりも酷い扱いの媚薬効果、それは今現在解毒も洗脳解除も不可能な悪質な媚薬であり、使用料によっては飲んだ量により致死量に成るらしい、大和神国の裸の女性達は無理矢理飲まされた量が致死量だったみたい。


 そしてドアルダンの悪の数々も出る、それは国の税金を財務の権利を使い懐に入れたり、賢いルーシアを国王にしない様に裏工作したり、馬鹿貴族を使い襲わせあわよくば命もと思ってたらしい、因みに次男はルーを子を産ませる為だけの女にする画策をしてたが、三男も同じく企んでたらしい。


 因みにドアルダンのバックには、エスタークの領主も居てその背後には、更に闇の商人が居るのも判明したが、厨二眼帯……………ルードリッヒさんが諜報機関をフル稼働した結果だ、しかも大義名分を得てベールフリーデンの領主と殴り込み、部下の娘の誘拐未遂と街の女性連続誘拐も発覚し、エスタークの領主のアフトラ家に突入も息子のゴイロスティンが、行方を眩ませたらしく居なかった。


「俺の警戒網から逃げ出すとは、アフトラのエロバカ息子にしては賢いな」


 何故かシリアスに言う、厨二病眼帯(ルードリッヒ)の諜報機関トップにして情報省の偉い貴族だ、此で厨二病で無ければな………………一応、ルードリッヒさんの屋敷に今居るが、何か微妙に調度品のセンスだけは良い。


「行き場しはたぶん、隣国と思って隣国のハルモニアの領主と警戒し、密入国を警戒したが空振りだった…………、あとすみません姫…………微妙にルーシア姫が関わってると、王がお気付きに成ったぽいですので………」


 何か言い淀むルードリッヒさん、まあルーがベールフリーデンに今居ると、バレそうだと言いたいらしいがまあ来てもルーとは気付かないし、ベールフリーデンには昨日再び来たに過ぎない。


 まあ四回は来てるし、口止めしても何処からか情報は漏れる、さてグレイが着き次第移動を開始するが次の標的は、中二病が捕まえ損ねたゴイロスティンと隣国のレーティシアではなく、媚薬を作ってる聖ルーン騎士王国の闇組織の支部製造拠点を潰す。


「マサさん、痕跡を掴みましたよ」

「では行こうルー、ルーの過去の精算とルーを苦しめた元凶の全てを、破壊しに」

「期待してるはわ、私の未来の旦那様」

「・・・・・・コレ、王が聞いたら卒倒するな」


 それを聞いてルーは、目が笑ってない笑顔で中二病眼帯(ルードリッヒ)さんに言う。


「言わないでね、メンデルスさん……………」


 ルーの圧にビビるルードリッヒさん、この国の貴族に対しては私の知らないルーの一部を垣間見る、だが私に対しては甘々彼女でしなかない。

 因みに姿を変える道具を使わなく成ってからは、食欲が前と変わらない量に成ったと言うが、私的には少食に成ったなと言う程量が落ちたが、でもケーキとか食べる時は食欲が変わらないので、どっちが本当のルーの食の本当かはまったく判明不能だ。


 こうして私はルーと共に、物見遊山や食べ歩き旅よりも悪党退治の旅が続く。




 次回に続く。







 ルーシエ∶クッ! ………見失いましたわ。


 追うモンスターの足跡は、激しい雨により崩れ僅かに残る足跡を見つけ進むが、たまに怪しげな台車が過ぎた跡により消され、他には巨体が倒された跡や複数の足跡の痕跡が残る。


 ルーシエ∶一体この複数の人間の、何かを争った様な足跡は一体?


 ルーシエは知らない、自分の国内に蔓延る悪にそしてその悪が使う原料に、国の民が犠牲に成りそして騎士もその犠牲に成った事も知らない。


 ルーシエ∶それよりも、今私は何処に居るのかしら?


 そして迷子の迷子のルーシエだったりする、だがルーシエはまだ知らない、部下を殺したモンスターは倒され素材に成ったが、再び数体のレアモンスターが突然変異実験され、新たなレアモンスターとして逃げてる事に。


 そして闇がレーティシア国に向け、とある存在が動き出した…………それは闇組織に知識を与えた、人から見れば美しい容姿の男だがその肉体は人間と、人間ではない存在が交わった闇の結晶にして、もう滅ぼされし存在の生き残りである。


 そしてルーシエやルーシアよりも、色々な意味で不幸を呼び込む姫であるセーラ姫に、魔の手は伸びると共にメインヒロイン降格したシャロにも、違う魔の手は向かうのだった。

 

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