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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第三話 迷宮とレベル上げ修行
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聖条京と迷宮だらけの地へ

 聖条京の個室の在る宿屋で一泊した、知らない人間と雑魚寝なんて無理だからだ、食事はマイケルとグレイが完食した…………焼き魚が多いな。

 

 私は赤いアレを、お湯を入れ一人ゆっくりと食べた、何故か私の分の焼き魚を取り合いしてるグレイとマイケル、食意地が悪いぞ二人共。

 

 翌朝までに武器を新調する、イメージはある程度の洞窟でも扱える、普通の薙刀より半分の長さと何匹モンスターを斬っても、刃が曲がらず折れずの薙刀の刀身。

 

 もう一つはハンマータイプの、武器モーニングスターをベースにあのネタをオマージュしながら、推進力と殺傷力を凶暴化したモーニングスターの先端の、鉄球のイガグリ状の突起を凶悪化し敵に容赦しない仕様にした、まあ要するに凶悪化したハイパーハ○マだね。


 ハンマーと取っ手の間は、この世界全ての金属を凌駕する硬度と強度としなやかさを持たせたワイヤーと、標的を追う追尾機能に長さを決めてないワイヤーの長さと、魔力を電流に変える機能を盛った仕様、だが微妙にあの(ヒゲ)が脳裏を過る『○クとは違うのだよ、ザ○とは!』と言うあの髭が。


 他はサブウエポンに、小刀とホーミング機能付き投擲手裏剣………投擲ナイフのサイズの剥き身の刀身の、小刀的なのをイメージかな。


 防具は自動で着替えや、モンスターの血や戦闘の汚れを弾く機能と、防具と肉体の間にダメージを軽減する装置に、オリハルコン類のファンタジー金属防具以上の耐久性と、物理と魔法理ダメージ70%軽減と生体エネルギーフィールドを発生し、魔法や飛翔体武器防御も付与した。


「この大和神国は、江戸時代や明治ぽい服装が多いし、旅着物姿の防具なら誰も気にしないだろう、最初の防具よりは時代劇ぽい旅着物ぽく成ったはず」


 少し寝る時間は減ったが、準備は完了した…………靴は衛生面と防御に重量や動き易さや、どんな足場でも対応出来るしなやかさや耐久性と防水性を追求した、足袋型のブーツ試作一号と二号を創った、イメージで創った物だから何処までダンジョンで使えるかわ分からない、因みに諏訪岡湖の大迷宮で使ったのは試作てより、その時のイメージで創ったのなので、今回は試作を重ねて自分専用の和風ブーツを作る予定。


 水棲モンスターを倒したおかげで、エーテル水魔石は数年分は稼いだので次はエネルギーや風等が欲しい、風は夏の暑さ対策に使えればなと思う。


 そんなこんなで翌朝、ルーシアさんの珍しい寝坊以外はトラブル無く、ゆっくりと初心者が使うダンジョン等が在る、大和富士の裾野に向け広がる聖条京の郊外北東に広がるダンジョン地帯、ダンジョンが多くまだ未発見や最下層に未踏達のダンジョンも在る、全て洞窟だが基本全て同じでは無いらしい。


 同じ岩石洞窟でも、青い炎の灯火ともしびが在る岩石洞窟や、明るい不思議な光苔で視野が明るい洞窟、スタンダードに多いのは薄暗いか何故か明るい洞窟が在るが、視野が取りやすいだけでモンスターが居ない訳ではない。


 群れで襲い来たり、人間を狩りの様に追い込み漁をし捕食や種付けをするらしい、えげつないな……………中規模の初心者では対応出来ないダンジョンは、特に種付けは植物モンスター擬きの大和神国と一部レアエネミーの、妖怪モンスターや変異種モンスターや強敵レアエネミーモンスターが、人間の肉体に種子を寄生させるタイプや襲う、何処かの成人年齢ゲームよりエグい襲い方らしい、特に女性とイケメン男が狙われるらしい。


「私は大丈夫だな」

「俺は危ないな」

「僕もですね」

「・・・・・・マサシさん、私を守ってくれますよね?」

「・・・・・・・」


 何か不安そうに、ルーシアさんが聞いて来たが、そもそも最初にそんな場所には行かないぞ……………たぶん。


「マサシさん!」


守るけど、余り過度の期待はしないでくれよルーシアさん、だがその時爆弾発言する奴が居た、そうグレイだ。


「先ずは未踏のダンジョンだよね」

「だよな」


「だよな」では無いぞマイケル、何か頭が痛く成って来た。


「・・・・・」

「・・・・・冗談ですよね?」


 私は軽く頭痛がした、何で初日から未踏のダンジョン目指すんだよ、普通は慣らしから始めるだろう? グレイとマイケルよ、あと私の方に泣きそうな目で見ないで欲しい、私はマイケルとグレイ達に賛同はしてない。


「僕達なら大丈夫」

「おうよ」

「それ、グレイとマイケルだけだから、普通は初心者ダンジョンから始めるから」

「そうですそうです」


 ルーシアさんが激しく、私の意見に同意する。

 何故か『生温い』的な顔をする、マイケルとグレイは溜め息をしながら言う。


「防御力の高い、初心者二人何て普通は居ないですよ」

「ルーシアさんは特に、身の丈に合わないレベルの防具ですよね、勇者装備ですし………無敵では無さそうですが」


 ルーシアさんが『ギクッ!?』とし、グレイから距離を取る。


「・・・・・図星か……………、色々と私も人の事は言えんが」


 自作だが初心者クラスではない、性能試験や実験とかしたいが、攻撃受けて痛いのは嫌だしとは思ってる、私はマゾではないからな。


「うぅ~」

「まあ、グレイとマイケルは鑑定スキル在るから、騙せないよ…………とあるの以外は」

「? とあるの以外は?」

「? 何か、不安に成る事を言われたぞ、グレイ」


 一応二人に不安を植え付けた、まあ料理やとある装備や武器とかなんだが、他にも鑑定不可視スキルて、何か取って付けた様なスキルがあったが制限が有った為、それを使うには偽名や変装をして他人に化けないと使えない、まあ成り済まし変装時に元のステータスや名前を、鑑定スキルでの鑑定を不可視する機能らしい。


 他にも武器や防具の製作者、料理や道具等の製作者等の鑑定も不可視に出来るらしい。


「バレたら、仕方在りません………私は一人……………ぐすん……ケーキがたべ……(本当は私、雅史さんと……………)」

 

 ルーシアさんが、何か言い始めたぞ…………今ケーキが食べれなくとか聞こえた様な、まあルーシアさんが一人旅出来ないよね…………短い付き合いだが、彼女は一人旅には向かない…………料理は覚え始めたばかりだが、たぶん少し優しくされて馴れた頃に仲間に裏切られたり、搾取されそうな危うさを感じる。

 

 まあ私は他人と旅は余りしたくない、まあルーシアさんは悪い人間ではなかったし何か、苦手な人間特有の目線や気配が無い、それに世の中には人を値踏みする人間が居るが、出会った経験上は大抵クソ人間か悪意を向ける人間だ、マトモな人間は値踏みをしないからだ。

 

 大抵の値踏みする人間は、人をおとしめる傾向が強い…………経験的に、そんな人間しか出会わなかっただけかも知れないが、この異世界にも同じ様な人間が居ないとは限らない。

 

 実際ルーシアは、その手合いの者達に騙され、物を奪われた末路に死んだ悲劇の並行世界である、上手く隠せたあのアイテムのおかげで薄着姿で、他の世界に逃げれたり薄着ではないが女性勇者装備を取られた状態で、近くに捨てられてた勇者の仲間女魔道師ローブ服装で盗賊に襲われてる時に、助けられる以外はこの時間軸以外のルートは、ルーシアの生存率は殆んど低いのである。


 まあ裏切った女冒険者達は、後にルーシアの物を売った後に国際手配に成る犯罪者となり、追われる身に成ったりバレずに金持ちライフを送り死後は、地獄に堕ちて悪魔モンスターとして生まれ変わり、何度も人間達に討伐される無限に救われる事の無い、汚れた魂の終着点に彷徨い続ける。


 さてその冒険者が、旅に現れるかは秘密です。


「良いけどルーシアさん、孤独に寂しく身の危険に何時も身近にある一人旅と、紅茶やハーブティ付きの美味しい休憩付きの旅、どっちを選ぶ?」

「クッ……………卑怯です!(卑怯です、私は貴方の事が……)」

「普通は「卑怯です!」とか言わないよな、そこは「私はそんなのに、屈しません」とかだよな」

「仕方ないよ、まだ僕ら身分バラして無いのに、「バレては」とか言ってるし」


 グレイよ、それ保々『君の身分、僕は知ってるからな』と言ってるぞ。


「クッ…………マサシさん以外は、私の素性がバレてるのですね」

「うん」

「まあな」

「たまにルーシアさん、「我が国」とか「同盟国の方が」とか、言ってるから色々身分自分で自爆してるぞ、たぶん家出した世間知らずの貴族令嬢辺りとは、大抵バレる自爆だぞ」

「・・・・・・・そんな、バカな……………」


 この子意外にポンコツかも知れない、物覚えは凄く良いし努力家の割に…………何か少し、おっちょこちょいな子かも知れん、まあ私は若い子と旅が出来てラッキーだけどな。


 ルーシアは自分の発言を思い出す、途中の港町辺りから確かに「我が国」とか言ってるが、特に図書館では気が緩みケーキの甘さに、色々自爆発言をしてるのを思い出す。


「・・・・・・・私は、帰りたくない……………」

「誰も家出したからって、帰れとは言ってないな」

「だよね、マイケルさん」

「帰りたくなったら帰れば良い、その時の言い訳に見聞を広げて来たとか、魔法や旅の話や此れから行く国の話をすれば良い、白鯨は秘密にして貰うが」

「・・・・・・私、皆さんの秘密を握ってますものね」


 吹っ切った様に、笑顔で恐ろしい事を言うルーシアさん、だが何か忘れてないかな? ルーシアさん、白鯨は普通には見付けられないよ…………巨体だがルーシアさんには、頭上に居る白鯨が見えて無いみたいだし。


「仕方ないから、ケーキ一つ貸しにしときますね、雅史さん」


 笑顔で私に言うが、ルーシアさんは何か忘れてないかな?


「俺達は、ルーシア嬢の身分握ってるけどな」

「甘いよね、詰めが」

「グフッ!(一番卑怯なのは、此の二人です)」


 ルーシアさんは大地に膝を付き、マイケルの発言に絶望したのだった、確かにグレイが言ったように詰めが甘い。


「じゃあ行こうか、魔法は実践で育つ」

「脳筋な考え方ですよ、雅史さん(ア”ッ! うっかり心で言ってた名前を…………でもまだ、私の……………)」


 マトモに名前を呼ぶように成った、このケーキ好きでおっちょこちょいなお嬢様のルーシアと共に、今度はグレイが特攻先行暴走させないで、ゆっくりとダンジョンに向かおう、何か周りに冒険者が居ないがまあ迷子には成って無い筈だ、四人しか居ない道を歩きながら、私達は一時間掛けて適当な道を歩き、巨大な大樹の根本にある洞窟に向かった。


「誰も居ない、穴場の初心者ダンジョンですよね?」

「・・・・・・」

「・・・・・・」


 私は地図を空中に展開し、地図を見ると大樹の迷宮と出る……………


「大樹の迷宮か…………」

「そんな名前の洞窟なんだ」

「簡単そうだがグレイ、絶対に独断先行するなよ」

「分かってるよ、マイケルさん」

「凄そうな、名前のダンジョンですね……………」


 グレイはマイケルに独断先行するなと、釘を刺されルーシアさんは大樹を見上げて居た、まあ大樹の結構上に何やら小さな妖怪的な白いのが居るが、私は()()で視力0.8位な筈だが、良くあんな遠くまで見れる視力に成ったな私は。


 あと出会った頃のルーシアさんは、平凡な十六から七の少女に見えたが今は、可愛く美しい容姿に美しい青髪が似合うお嬢様に見える、何時からそう見える様に成ったかは分からないが、異世界お嬢様と旅が出来るのも滅多に無い経験だな。


 一生地球に居たら、経験できない経験だな…………さて行くかな。


 私達は大樹の木の根の間に在る、洞窟に入って行く。

 この先に待つのは、どんな新たな異世界の洞窟何だろうか? また、長い階段だけは勘弁して欲しい。


 次回に続く。

 

 ルーシエ∶まだ先が見えない…………

 

 ルーシエは足跡を追い、三日目食料が尽き掛けて居た。

 

 ルーシエ∶もう少し、私に体力が有れば……………

 

 ルーシエは悔やむに悔やめない、自分の昨日までの行動を振り返れば、魔法の威力は半端に弱く体力に至っては、両親が甘やかしてたし誰もルーシエが戦いに行く前提もなく、何処かの国に嫁ぐかも知れないが国王が娘を溺愛し、嫁に出す雰囲気も無いのでルーシエは全く何不自由無く暮らした日々を悔やむ。

 

 ルーシエ∶クッ! ……………

 

 今更悔やんでも意味はない、もう一つのこの世界に来たばかりの雅史に出会って、自分の魂に眠った先祖の力を引き出したルーシエとは違い、このルーシエは他の時間軸よりも更に魔法が弱いルーシエであり、騎士達に護られ過ぎて剣の実力も無いまま実戦に出てしまってる。


 ルーシエの父である王としては、視察して帰るだけだろうと甘い考え方だった、そしてルーシエは夕暮れ近くに半壊した村に立ち寄った、ソコには足で潰された人間らしき地面にめり込み潰れた死体、家屋の瓦礫に潰された死体と死体が腐り異臭を放ちながらも、近くでは未だにくすぶる火事の燃えカス。


 ルーシエは生きる為に、食料を探し唯一の村の食料庫らしき場所から、パンや干し肉等をバックに詰め込み、ルーシエは生き残りは居ないだろうと決め付け食料を持って先に進んだ、茂みに隠れてる小さな憎しみに瞳を揺らす光に気付かずに、そして何人かの小さな影と動きが鈍い影は、暫くしてから食料を集めこの国を去ろうと決意した。


 農業豊かな国、同盟国ウロライナーが比較的に近い場所だった為であり、そして西に向かう街道と大きな街を二つ過ぎれば、同盟国の一つレーティシア王国だが村を襲ったモンスターは、南に南下する様に足跡と恐怖を撒き散らし人々に恐怖の足跡を刻む。


 さてモンスターの正体とはまだ秘密、何…………他でバレてる? はて? 同じモンスターとは限らないぞ、たぶん…………。

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