無能と呼ばれた姫 旅立ち編
王位継承の資格を失い、魔力容量の試練から五年後のルーシアは、穏やかな日々の中で弟ジェラルドが新しい水晶球を使い、王位継承の一つ目を切り抜け早三年の春ジェラルドのシスコンは、姉や妹に向く悪意や値踏みに対し殺意を込めて睨むが追加されて居た、悪化するジェラルドの重度を越えるシスコンは果てはない。
そしてルーシアは、同世代の者達との交流も含まれた、本来ルーシアが王位継承者として同世代との交流により、将来のコネクション作りを兼ねて居たが、ルーシアは別の目的で貴族学園に来た。
それは王位継承から外れた事で、見えて来る違う景色でありルーシアは城の茶会で知り合った、数人の貴族の者と入学式に向かう。
学園は王都のシンボルの花である、色取り取りな薔薇が咲く学園に入りローズガーデン等も完備され、昼食はローズガーデンで女子会も普通に出来るが、基本年相応の恋話や化粧品や噂話しが大半である。
一応共学な為、色々な人間が居る…………それはルーシアに対する悪意や嫌悪、王位を無くしたルーシアに対する陰湿な目線や悪意、そしてルーシアを人間性を無視した考えの王族のコネクションとして見る者、そしてルーシアは一番悪寒が走る気配を感じるのは、ルーシアの容姿を王族に見えないと蔑み苛めの対象にする、上位貴族の一部の高学年女性生徒や、性奴隷として手に入れる野望の在る数人のアホな貴族は、この貴族達は例のルーシアの王位継承の件に関わってる貴族の子息の一部だ。
だがルーシアには味方が居る、遠い親戚の同い年の金髪ツンツン系高飛車がたまにキズの残念さん、ネモフィラに一年上の騎士団長の息子の赤毛のイケメンであるベルンハルトに、ルーシアの警護担当のグリーンブロンドの色々な意味で二刀流の曲者、美青年に見えるが某劇団に入れそうなグレイセス、王の懐刀のシュウの最年少の弟子にして、ルーシアの貞操を王からグレイセスと不届き者から守る任務を受けた、変装の達人??? 何故に名前が秘密かは秘密であり、唯一生涯追跡を見失うのはルーシアと雅史一行である。
他にもガラハルド王が放った、この頃不信な学園の内部把握を任された者も居る、王直属の密偵部隊『七剣・聖竜』であるが、何故に忍ぶ部隊がセイグリッドかはツッコミはしては成らない、何故なら歴代王も同じく思ったが、とある王が知った理由がしょぼくそれ以降王族の黒歴史として、オチを封印された日記を発見したガラハルド王が見てしまうが、その時ルーシアが生まれたて日だったので、特に気にする事も無くそしてその日記は消し炭の闇えと消えた。
まあガラハルド王がうっかり、処分機密書類の方に置きそのまま文字通り、高出力火炎魔法で紙屑一つすら残さずに七剣・聖竜が、業務で燃やしたのだった。
基本七剣・聖竜は七グループに別れ、そのリーダーが七色のショートソードを保持している、大半は騎士の特殊部隊から選出されるか、長年使えた七剣の血族の機密部隊の中から選出されるか、国家のスパイ部門から選出され更にその選出者達の中から試練のを越えた、七剣・聖竜に相応しい資格かを判定された者達は、秘密義務絶体以外は給料も福利厚生も良く王家から家も提供される、だが秘密は家族だろうと同僚だろうと知らせては成らない。
基本は戦闘は、特殊部隊上がりの七剣・聖竜が行う為他は変装潜入や王の影からの身辺警護や、敵国に成りそうな他国の調査・国政等を調査、王族の影からの警護等が在る。
因みに王の懐刀は別部隊、王が選出した腹心とガラハルド王のみ、ルーシアのファンクラブ化をしてるので、雅史には天敵である集団である…………後にルーシアの息子と娘を見守る会に、何故か変わるが雅史に敵意は向けてる。
雅史に出会わないルーシアは、旅の途中で旅金が尽き見知らぬ土地で腹ペコで、モンスターに倒されるか犯されれ死ぬか、多勢の盗賊に犯されれ死ぬと最後は悲惨な人生を終わらせる、誰かと家庭を築く事は無い…………とある女冒険者パーティーに出会った事により、ルーシアの人間不信が振り切った為。
そしてルーシアは、学園で色々やらかす事により教師の一部や、魔力が平民しかないとゴミを見る目で見る貴族や、学力に嫉妬し密かに嫌がらせする者も居る。
因みに貴族学園では在るが、一般でも入学出来るがそれは魔力もだが学力も含まれる。
一般は二つあり大商会等の商人の受験は、魔力より学力と推薦人の信頼性と責任等が問われ、庶民は学力は学舎の学力推薦と魔力は魔術師相当か、光や闇魔法が使え人格者として推薦人が保証人として、何かやらかしたら同罪の首輪付きであり過去に平民でも商人でも、やらかした者が居た為推薦人は気楽には居られない。
因みに貴族でも、ノブレス・オブリージュの精神にそぐわない者は、退学と実家に重いペナルティが課されるが、それは教師や学園長の匙加減であるが長らく汚職が蔓延してる為、王家が動いてるとは腐敗した学園は知らないのである。
因みに学園長はガラハルド王と面識は在るが、推薦人は教育庁からされた人物な為王家の影響はないが、後に教育庁が大変な事に成り存続の危機に成る、それもルーシアが旅立った年に起きる、国の腐敗した官僚や貴族の一掃の歴史に残る事件の始まりである。
そしてその火中のルーシアは、入学後全てをトップ成績でひた走る…………剣の授業成績は平凡だが、身を守る程度にはショートソードを扱える技量は有った。
走るスピードは平均よりやや遅いが、それは平民の平民や冒険者達の平均であり貴族女性の平均ではまずまずだった、ネモフィラや友がルーシアより体力が無く遅かった為……………。
逆に学力は歴代学年上位の、ルーシア世代だが殆んどルーシアに勉強を教わった仲間達、あとルーシアにライバル心剥き出しな連中のおかげ?
だが王族の教育てよりも、ルーシアの日頃の勉強熱心が教師の間違え指摘が引き金に成る。
「先生、その問間違ってますよ?」
「間違っておらん、私の授業にケチを付けるな!」
プライドの高い教師程、自分の間違えを認めないのは異世界も同じだ。
「でも、間違ってましてよ、ロウエン教師」
「君もかね、ネモフィラ嬢………私の授業を愚弄するのかね」
だがこのロウエン教師は、実はプライド以外にも腐敗した教師の一人である、しかも魔力が低い相手には見下す傾向がある、人格が余り宜しくないがそれなりに優秀な教師である、たまのミスを指摘されると苛立ち敵意を向ける欠点が在るが。
ネモフィラはルーシアと入学後から、勉強を見て貰ってる為と他にも数人の生徒がロウエン教師は、苦虫を噛み潰したように憎しみの目をルーシアに向ける、数日後に謎の失踪により新しい教師が就任する。
ルーシアは平民でも貴族でも、勉強を教えて貰いたい人には分け隔てなく接した、そして魔法も普通に見れば貴族の平均より高く見えるが、測定結果が全てな社会な為ルーシアが再評価される事は無い、伝統とルールに縛られてる為ルーシアラブな王でさえ、初代王の作ったルールに呪縛の縛られている。
「まったく、ロウエン教師は自分の失敗を認めない、頭でっかちですわ!」
怒り心頭なネモフィラと、何か疲れた顔のルーシア。
「ネモフィラ、落ち着きなさいよ…………世の中には、そんな大人も居るて知れた教訓にしないと、私達王族がいちいち気にしてたら過労で倒れてしまうわ」
「でも許せませんわ、あのルーシアに向けた敵意の目は…………しかも、指摘する度に向けて来ますのよ!」
ルーシアはネモフィラ等の理解者が居たし、まだ一年の時はまだ幸せな時であった、そうまだ不穏な空気は有ったが幸せな時で有った………………。
翌年から増える、何故かルーシアが王継承の魔力無いと知る貴族が、裏工作を始めるまでは……………そして、不穏な空気は動き出し王子派閥がルーシアをゆっくりと仲間を減らして行く。
先ずは身分の低い一般生徒が犠牲に成る、不慮の事故で片腕を失くす者だがそれと同時にネズミの貴族の家も消える、だがそれでもルーシアを慕う平民は不安心から自ら身を引き、ルーシアの友は減って行く。
「何かアンナの事件辺りから、学園が不穏ですわね」
「学年が上がったのに、下級生は何か気持ち悪い目で私を見て来るのよね」
「……………まさか、ルーシアに不埒で不敬な事を……………」
この時数人がネモフィラの言葉に反応し、殺気を出すのを抑えてたりする。
『姫に不埒な事をした者は、斬死すべし』と、何やら任務を忘れ周りを目で確認する者も居る、それにこの頃要注意人物が増えた為密偵も警護も神経質に成って居た。
「それは違うと思うよ、魔法の先生だったルーデウス様とは違うから」
「ああ…………あの噂の色物の、冒険者ギルドのギルドマスターの長ですわね」
敢えて否定しないルーシア、基本は良い人物だが元々ムッツリスケベを拗らせていた人物である。
ルーデウスは前世に、色々ヤバい画像のパソコンのデーターが有ったが、それは身内に特に弟の手により明るみに成る事は無かった、まあ一部のデーターは弟が美味しく頂いた。
だが後にバレ幼馴染み彼女に、危うく色々な意味で捨てられそうに成る弟だったりする、兄のコレクションと暴露し封印してからは、嫉妬深い彼女とやっと夜もイチャイチャを始めたが、後にそのコレクションは弟の息子に引き継がれる…………、思春期のおかずとして……………ルーデウス前世は、結構な比率でボイン系画像が多い傾向だったりする、転生後の嫁事情は……………まあその傾向は現実的な方かも知れない。
王子派によりルーシアとネモフィラの仲間は減り、貴族のルーシア推しグループも解散する事態に成った、更に最後の学園の年ネモフィラに襲い掛かる過激派や、ルーシアの環境は悪化した………逆に、王子派閥の貴族の半数がルーシアが二学年に学年が上がり、そこから三十ヵ月以上で減ったがそれでも収まらない。
逆にジェラルドの入学により更に悪化する、姉に会いに行くジェラルドを妨害する王子派閥の過激派、ルーシアを殺害しようとした過激派まで現れ、ルーシアの仲間は傷付き居なくなった。
大抵は負傷し、王命で治療を受けて居るが傷が深い者、闇討ちで犯されれ精神が壊れた者や、昏睡状態の者まで現れた、だがそれでもルーシアを貶めた黒幕達は動いてはない、王子派閥の過激派は普通にお馬鹿な息子や娘だった為であり、世間知らずと言うより自分の行動は正義と疑わない、テロリスト思考な状態に成ってたが。
実はこの状態を影で誘発してたのは、大臣ドアルダンの次男ナベールと三男トランプルだった、長男は父ドアルダンとは違い常識人であり家督を放棄した今は、王宮の親衛隊副隊長まで出世した、人格にも優れ部下からも隊長からも信頼を受ける次期近衛騎士推薦候補である。
因みに大臣は父の背中を見て、人間の嫌な部分を垣間見た為政治家に成る気はない、後に王直々に指名されるが断ると圧力掛けられ、仕方なく空いたポストに座る事に成る。
そして父ドアルダンとは違い、情に熱く仲間を見捨てずに最後まで戦う様な、熱き男だがそれは亡きドアルダンの最初の妻の影響が強い。
因みに次男と三男は、腹違いの不倫相手二人の子でありその二人を妻殺害後と、息子の出家後に招いて夫婦と成ってる。
因みに次男と三男には、ドアルダンと同じスキルが遺伝継承が成されて居る、因みに頭の回転は父ドアルダンと兄クラトスより少し劣るが、頭の良い人間よりは頭は回るが特に悪事には、王直属の部隊が煮え湯を飲まされ苦戦していた。
ある意味父ドアルダンよりも、悪知恵だけは上回わる才能のだったが、後にルーシアの逆襲より雅史達に色々悪事を引っ掻き回されるまでは。
特に媚薬や精神干渉薬物や麻薬関連では、雅史達により壊滅的なダメージにより色々な野望が打ち砕かれたりする。
それにより実は、隣国のセーラ姫を犯罪組織を使い拐い、薬漬けにして子を産むだけの妻にする計画が破綻する、まあセーラ姫は不幸体質かまだ色々な者狙われては居るが。
そしてルーシアは決意する、襲われた仲間をこれ以上増やさない為にも、そして弟ジェラルドに話さず父ガラハルドに相談せずに、一人決意して王宮の王族しか入れない宝物庫に入る。
「昔は歴史を知るのに、良く忍び込んで勇者様の武具や歴史書とか読み漁ったのが懐かしいですね」
「昨日の様に…………懐かしい……………ですね」
しんみりとした気持ちを振り払う様に、ルーシアは旅の準備を今やルーシアしか知らない、隠し通路に忍び込み毎日夜中に、自室に持ち込んではアイテムに隠し学園には行かずに。
ガラハルド王の公務を手伝いをしながらたまに女性勇者用のポシェット型、無限倉庫(無限インベントリ)の中に食材を、変身型ミラージュマントで髪の色は変わらないが、平民の冒険者魔術師にしか見えない認識阻害で準備を整える、買い物に一回やらかしをして世間知らずな子と、認識されてしまう失敗もさしたが。
魔術系装備を、宝物庫から古くバレない物を持ち出しを終えて、資金は少し金貨を十枚持って行く…………自分のお金は食料でだいぶ使った為。
そして霧の深い新緑が映える霧深き日に、ルーシアは自室から出ると捕まった。
「まったく、私には話してから行きなさいよ」
「まったくです、私…………泣いちゃうよルーちゃん」
「・・・・・・おねえさま?」
二人の母と、眠い顔の妹が居た。
「御免なさい、でもこれ以上居たら内乱が勃発するかも知れ………」
「それはないわ」
「それはないわね」
「・・・・・眠い~ もう一度寝てきます、おねえさま…………」
フランシスカは自室に帰って行った、此がフランシスカ最大の悔いに成る、まあ数年後に再開した時はフランシスカに大泣きされるルーシア。
「だって、私の身や命が狙われてますし、お友達やあの微妙に素直でないネモフィラが負傷したんですよ、しかも私の何人かのお友達は精神病で…………」
「それでも無いわ」
「内乱が起きる事は無いわ、ガラちゃんそんなに無能ではないから…………、子供の事以外ではね」
何か含みのある発言をする、クラーラお母様……………まあ心当たりが無い訳では在りません。
「ルーちゃんの襲撃された時の、ガラハルドたら…………国全部の貴族を潰す勢いだったわね」
「そうですわね、カテちゃん」
「カテちゃん呼び禁止!」
「えぇ~!」
ルーシアは顔をひきつりながら、おおよその想像が頭を駆け巡る………、王の怒りを静める二人の大臣、やれやれとジェラルド推しのドアルダン大臣が傍観し、近衛兵は隊長が動くまで静観……………王の暴走に、巻き込まれたくないから。
大抵お母様がビンタすれば、少しは冷静に成る……………成らなかったのかな?
「大変でしたよね、カテリーナビンタ乱れ打ちは、学生以来よね」
聞かれたく無かった話しらしく、お母様はクラーラお母様を静かな笑顔で言う。
「……………後でクラーラには、説教ねぇ」
「ヒィ~!!」
恐怖にクラーラお母様の顔から、血の気が引いて行きます……………どんな説教なんでしょうか?
「それよりも、此を持って行きなさい…………私の実家の家宝の一つよ、身代わりのブローチ」
カテリーナ王妃の家系は、女勇者の血を引く家系でありそのルーツは地球の、欧州のとある滅びた王族と他の世界から来た魔術師の血を引き継ぐ家系であり、魔力は先祖達よりは低いが現代王族の中では王の次に高い魔力保有度。
そして身代わりのブローチは、勇者が旅で手に入れたアイテムであり実家が、暗殺等を危惧しカテリーナに渡した家宝のアイテムの一つである、実際は普通のアイテムだが今や手に入らない、とある大迷宮と湖の神殿しか手に入らないアイテムであり、とあるモンスターを倒さないと手に入らないレアアイテムである。
因みに水晶球をルーシアの前にヒビを入れたのは、ガラハルド王だったりするが割れる程は無かった…………細工をされなければ、砕けてもルーシアの異常な魔力保有量は証明された、水晶球の台座にはとある仕掛けがされており、好意で水晶球がヒビを入れられて無ければ、ルーシアによりある現象は起きて居た。
しか今やその現象は起きない、初代王と竜が交わした約束が知れるチャンスであった。
そして長く時の狭間に眠ってた竜が起き、新たな王に新たな力を授ける事にも成ってたが、それは後にルーシアと雅史の間に産まれた子がやらかし、王には成らなかったが…………どうなるかは後に分かる、雅史の嫁が三人の時は二人の息子と娘がやらかすが……………。
因みにルーシエの生存により、物語が変わります……………さてルーシエは雅史とルーシアに助けられないと、もう一人の新ヒロインが出ずに終わります………たぶん。
「私は此よ、ルーちゃん」
クラーラから貰ったのは、謎の懐中時計であり一度だけ生命の危機に対し、その事象を無効化するアイテムだが一人以外死んだルーシアは、全員その懐中時計を奪われて居る、一人のみ異世界に跳ばされる現象で違う次元世界に行き、助けられた人の店で働いてる…………その代わり、その男の妻に成る者の人生がネジ曲がり、違う歴史の歩みに変わるのだった。
「ありがとう………………、お母様達…………、グッスン」
「しんみりしないでよルーちゃん、悲しいじゃない」
「生きてまた会いましょう、ルーちゃん」
「はい、お母様達…………たまに使い魔使って、手紙送るね」
他では今生の別れに成ったが、ルーシアは涙を母達と惜しみ泣きながら涙を拭い、城を後にする……………ガラハルド王はその背を悔しさを滲ませながら、娘に背負わせた悔しさに追う事も止める事も出来なかった、だがこのガラハルド王の行動がルーシア生存の鍵で在り、知らずに後悔した世界線は旅立つルーシアの姿ではなく、冒険者から送られた形見や残酷な遺体に再開する、遺体の場合は実は雅史だったりするが、生き返らなかった冒険者として雅史に扱われて居る。
因みにその一人は、カテリーナ母とクラーラ母と再会を果たして居る、ガラハルド王がジェラルド王子のお見合いに同席中に、因みに後にガラハルド王は王位をジェラルド王子に押し付け、異世界の孫に会いに向かう為に全てを捨てた…………息子夫婦に後は任せて。
ガラハルド王が真にキレ、関わった貴族や裏で関わりが有った貴族を、全力で病死や事故死で片付けたのは言うまでもない、一人だけ生き残る以外は。
因みに大半は、犯罪者に犯されれエンドのルーシアである、ただ一回だけ犯罪者に犯されず、何故か殺されそうに成ったルーシアが異世界に飛んで行くが、それは何時か何処かで物語に成るかも知れない。
そして街中の大通りに立つ集団、もうアーティファクトで認識しない筈だが、何故か思考を読まれた様に居る学園の友と、真ん中に不機嫌な顔で居るネモフィラ。
「昨日では在りませんでしたね」
「うるさいわよエリスさん」
「ネモフィラ様が、「絶対に今日よ!」が今日で終わって良かったです」
「・・・・・・・ネモフィラ?」
「黙って学園を辞めた、ルーシアが悪いのよ!」
実際はお父様に頼んで、昨日辞めたんだけど………………ネモフィラ?
「昨日だったわよね?」
「それまでは、休学扱い方でしたわ」
「特に昨日は、ジェラルド様が学園でネモフィラ様と荒れ狂ってましたわ」
「うるさいですわ、ソコ!」
アレ? 皆重傷で皆休学してたわよね?
私の疑問に一人答える。
「私は三日前に復帰しました、ルーシア様」
「私は昨日です、王様のお陰でお嫁に行けないキズは無いです」
「私は病んでましたが、ルーシア様が襲われたと聞いて精神治療院から、無断で走って来ましたわ」
良く見ればミリアは病院服は、結構泥だらけで何処かの森の精神治療院から走って来たのは分かる、だって一番最初の性的に襲われた被害者のミリアから平民や商人の子が、物理的に襲われ始めたのだから。
「私なんて、遠くからルーシア様が襲われた…………暗殺未遂を聞いて、我を取り戻して居ても立っても居られませんでしたわ」
「私なんて、腕が付いて家の財産殆んど無くなったけど、足りなかったお金は王様に補填して貰って、家族離散せずにすみました」
それなりの中規模の商人の実家のアンナは、繋がったとは言え左肩の痛みはまだ残る、完全回復には王であるガラハルド王が責任を持って回復させる、そしてこの数日後に加害者から押収した資金がアンナの実家に払われた、それはアンナを回復に使われた不思議なポーションであり、市場には無い珍しく王族でも手に入らない品物。
因みに何人かの精神治療も、謎の黒髪の異世界人ぽいルーシアに似た、女性と共に薬を激安で買ってたりする、アンナの場合は実家の真意が不明だった為に高かっただけ。
「他の子も来たかったみたいですが……………」
アンナは暗い顔で言う?
「あんな目に在ったのよ、外が怖いのは仕方ないわ」
ネモフィラが表情を曇らせ言う、その被害者は男女関係なくルーシアに接してた者達だ。
「俺は大丈夫でしたが、ベルンハルト先輩が卒業せずに居たら、こんな暴挙はしなかった者も居た筈です」
因みにベルンハルトは、何故か一年早く卒業させられてたが何故ルーシアが、暗殺未遂を受けたのかは学園の教師も一部加担した者が居た為。
結局理性をストッパー出来る、脅威が居ないと人は暴走してしまうのだろうか?
それとも計画し誘導した者が、優秀だったかは今は不明であり黒幕は最後まで口を割らなかった。
黒幕はドアルダンより下の貴族であり、そして麻薬や精神干渉麻薬や精神汚染媚薬を、闇流通の犯罪組織とコネクションを持つ貴族である、だが後に世界中で国際問題にまで発展する犯罪組織であった。
「私達の旅の選別ですわ、どうせ止めても無駄ですから」
そうネモフィラが言うと、能天気にピンクツインテールのミリアが旅のお供に立候補する。
「はーい、私が一緒に…………」
「殺すわよ、ミリアさん……………」
「……………はい……」
涙目のミリアを見て、続いて立候補をしようとした全員やめた、何故ならネモフィラの目を見て本気で殺りそうな目だったからだ、しかも目力の圧が凄く誰も何も言えなかった。
ルーシアはネモフィラから、赤い薔薇のブローチを渡されたがブローチは一部壊れてた。
「転んで、落としてはなくてよ……………」
「さっき大丈夫だって…………何でもあひません…………」
緑かみのルリアはまだ病み上がりなのに、頬っぺたをネモフィラにつねられて居た。
「理不尽よネモフィラ」
「私は何もしてませわ」
「痛かったよぉ~ ルーシア様」
「ヨシヨシ」
「クッ!」
(ルリアだけルーシアに甘えて、許せない!)
この時ネモフィラは、百合を少し拗らせた。
「俺は回復ポーション、味は標準だから不味いけど…………」
全員顔が一瞬で、しかめっ面に成ったのだった。
「私は果物を…………」
「私は愛用のポプリですわ」
「私は手製のクッキーを」
「手製はズルい、ルーシア様の胃袋つかみ放題」
ルーシアは内心思った、「食べ物程度で、私は堕ちないわよ」と…………後にこの言葉が無かった事に成る、以外にチョロインである。
こうしてルーシアは、学園の仲間達に見送られながら王都オスローホルムを後にした、王都の薔薇がルーシアの旅路を祝福するかの様に、この日の早朝に風に吹かれ舞い上がった薔薇の花びらは、その日だけの美しい光景をルーシア達に見せた。
他の世界線は不吉な予感を孕んだ、冷たい風と曇り空だったが普通には有り得ない角度で、空の彼方から光の柱がルーシアを祝福する様に光り射す。
「もう少し見たいけど、行き先の国に行くには早く魔道列車に乗らないと…………」
ルーシアは東行きの魔道列車に乗った、それは異世界のイッセキ博士が発明した列車にして、此から国外に行く大和神国の水上飛空艇はダイヤモンドレイクでないと乗れない。
始発の魔道列車に向かい、ルーシアは急ぐのだった。
ルーシア旅立ち編 薔薇と祝福の光の柱にて。
?? ∶此で役者が出揃えば、彼女の悔いは無くなるわよね?
?? ∶私に聞かないでよ、お姉様。
?? ∶まったく、お人好しだな…………俺達高次元体だけどよ。
?? ∶珍しい虫モンスター居ないかしら? 私が、改造してあげるのに…………。
「「「・・・・・・」」」
約一柱空気が読めて無いが、無念の死を迎えたルーシアの魂は願いを叶え、高次元体の二人の女神に連れられ、新たな輪廻に向かって行ったのだった。