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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第二話大迷宮と空飛ぶ白鯨
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毎度お馴染み、海王モンスター登場

 私はマイケルとグレイと共に、白く美しい不思議な魔法図書館で、大きな扉を開き入りもう一つの内扉を開き入ると、照明がゆっくりと柔らかな光を放ち照らす。


「凄い本の数だ…………」

「俺には、理解できませんね………何に役立つのですか?」

「僕は、食べ物の方が良いです」

「所詮は猫畜生ね、だから猫畜生……………ごめんなさぁ~い!」


 再び睨まれるミスティ、まったく学習しないなミスティさんよ、私は近くの光魔法の本を開き、魔法の仕組みや構成が分かり易く書かれてた、魔法の制御は魔術師の知力に関わってるらしい、魔法の命中率は幸運が関係してるらしく光魔法は特に、幸運が命中率と破壊力に影響を与えてるらしいが、光や全ての属性に魔力適性が高い人間程、魔法の破壊力が個人で違うのは此が原因だ。


 魔法の威力を上げるのは、やはり魔力増幅アイテムは個人差を埋める為の物であり、更に普通に攻撃力を増幅させるので強敵相手にも有効だが、全属性魔力増幅アイテムより単体の魔力増幅の方が効率的らしい。


「光魔法なら、光の魔法が屋ダイヤや、光のエーテル魔石を加工した物か」


 他にも異界上位の、デモンズブラッドタリスマンは闇魔法や、異界の魔王の力を借りた魔法の威力を、異常に増幅し中級魔王クラスなら滅ぼせるらしい、異界の魔王の魔法は私の魔法には無いけど。


「中級魔王て、この世界に居るのか?」


 一応、マイケルとグレイに聞いたら。


「居ませんよ、下級すら」

「居ませんよ、下級すらまったく」


 居ないらしいので、他の世界だかには居るらしい…………たぶん。

 だがまさか他の惑星に、魔王と邪神が居るとはこの時誰も知らなかった、マイケルもグレイも知識を与えた存在に弄ばれる事に成る、それは雅史の行動が読めない為なのが原因な為もある。


「なら、普通のモンスターやダンジョンラスボスが、今の私が一人で倒す様になる目標だな」


 それくらいなら、普通に頑張れば魔法で倒せます。


 こうして私は数日間を、図書館で読書をしてた筈だが…………魔方陣を使い諏訪岡湖の大迷宮に戻ると、何故か変わりなかった…………しかも良く見たらメニュー画面の日にちが変わってない、一体あの皇帝白鯨はどんな能力を秘めてるのだろうか?


 私達は三の転送陣前で立ち尽くす。


「今度はこの三の転送陣ですね、右は何かあったかそうですね、左は何か美味しい魚の予感がしますよ」

「なら左だろ、グレイ!」


 何か私に聞かずに、話し進めてないマイケル。


「まあ、今回は二人が行きたい方に行こう」


「「なら、両方」」

「欲張りセットかよ!」


 こうして我々は左側から行った、転送陣から転送された先は少し肌寒いが、天気は穏やかで高台に行けば広い異世界の海が広がる。


「人が居ない、静かで心がけ落ち着く不思議な感覚だ」


「サカナサカナ♪」

「マグロマグロ♪」

「・・・・・・・・・・」


 皇帝白鯨で諏訪岡のダンジョンの、サーモンマグロとか食い尽くしただろうがお前らぁ~


「じゃあ、手に入れた釣竿で釣りをするか、モンスターとの戦いは私がするから、じゃんじゃん釣れ」


「了解」

「今日はお刺身ざんまい」


 ざんまいやめれ、フジ○ンざんまい思い出してしまうわ。

 こうして第一回、異世界釣り大会が開始された……………まあ、アイテムだしそれは同時に釣れるよね。


「大物来たぜ!」

「ヨッシャ!」

「食らえ! ダブルレーザー!」


 二人が釣り上げた、巨大なカジキマグロの様な一角マグロ皇帝の眼を狙い、光魔法のレーザーを食らわせてからインベントリに入れる。


「次来たよ」

「此ヤバくないか?」


 グレイが釣り上げたのは、巨大な海王モンスターのブルースリヴァイアサン・メルビレイだった、地球でお馴染み太古の鯨最強生物のあのリヴァイアサンよりヤバい、四方向に口が開き襲い来るが此処崖だが関係なく来るよ!


「全員で倒すよ!」

「了解」

「マグロではなけど、了解」


 マイケルとグレイが見合い、同時に魔法を放つ。


「食らいな、サンダーボルト!」

「食らえ、サンダーボルト!」


 巨大な雷球が、ブルースリヴァイアサン・メルビレイに直撃した筈だが弾かれてる様に無傷だ。


 グォォォ!


「退避!」

「直撃したのに!」

「畜生モンスターだぜ!」


 私はイメージをし手の平に頑丈な、避雷針にも成る槍を造り出した。


「此ならどうだ、食らえ!」


 ブルースリヴァイアサン・メルビレイの脳天に向け、凄く先端が尖った槍を投げると、予想よりもスピードが出て浅くだが刺さり、その槍の柄に向かいマイケルが一撃を放つ。


「食らえ、キャットパンチヴァンカァー!!」


 気合の一撃を槍の柄に入れ、深く槍は入り怒りの瞳でマイケルを睨むブルースリヴァイアサン・メルビレイ、してやったりとにやけるマイケル。


「そしてラストは僕……」 

「食らえ、神雷!」

「ちょっとマサさん、普通コレ僕の出番だよ僕の」

 

 知らんがな、私は雷の魔法最強魔法の一つを放ち、神の神罰級の稲妻をブルースリヴァイアサン・メルビレイに食らわせた。

 

 焦げた肉の様な香りと、地面に激突前に回収しょうとしたが失敗し、瓦礫やらが降り注ぐ中で私は必死で逃げた、何故かマイケルとグレイは涼しい顔で回避してたが。

 

「・・・・・・・・もしかして、マイケル達は私よりレベル高いのかな?」

 

 答えに辿り着いた雅史だが。

 

「まあ猫は、反射神経が人間より上だからな」

 

 まさかの勘違いで、遠ざかったのだった。

 

「ふぅ」

「ふぅ」


 何故か安心する二人だった、後ろ暗い事なんて無いのに。


「さて回収だ・・・・・回収出来るやんけぇー」


 大地にぶつかる前は、まだ虫の息と判定された為にモンスター素材として、回収されなかったのである。


「でも、回収出来たから良いではないですか」

「美味いもの、食い放題」


 まったく調理するスキルと肉体に、少しはいたわってくれよ。


 こうして左側の転送陣の、名の無い島に印をしたまに海釣りに来る事にした。


「次は右側だよね」

「まだまだ行きましょう!」

「何で二人は、普通に元気何だよ!」


 まだまだ元気な、マイケルとグレイに着いて行き、私は再び転送陣で諏訪岡湖大迷宮に戻り、右側に行くと今度は暖かい風が吹く島に出た、不思議な祠が在るがそれよりも何か南国気分だ。


「次は貝を潜ってゲットだ!」

「ヒャッハァー!!」


 何か変な事を言い出すマイケルと、何かぶっ壊れてるグレイは本当に海に潜り、数秒でびしょ濡れで帰って来た……………情けなさの影を背負い。


「息が続かない………」

「無理だ、潜水は俺には無理だった…………」


 まあ、そうだよね……………さっきのアイテムしてないし。

 そして二人が身体をぬるま湯で、洗って乾かした後に島を探検すると、ボロボロの木の宝箱が在った。


「宝箱ゲッ……………」


 マイケルが触れた途端崩れた、宝箱の中身は中身が無いポーション瓶一本のみ。


「畜生がぁ~!!」


 ハズレだった宝箱、荒れ狂うマイケルに冷めた目でマイケルを見るグレイ、そして再び探検は開始された。


「マイケルさんは日頃の……ぐぇ!」

「・・・・・・・」


 口は災いの元である、マイケルの無言のラリアットがグレイに炸裂した。


「口は災いの元だぜ、グレイ」

「・・・・・・」


 頭から砂浜に刺さって、身体をピクピクと痙攣しながらグレイは復活まで、半分あの世に戻って居たのだった。


「危うく、ミル姉さんにビンタされる所でしたよ」

「もう一回来い」


 マイケルはグレイを睨みながら、怒りの眼差しで言う。


「酷いな、マイケルさんは」

「もう一度行って来るか?」


 ラリアット体勢に入るマイケル、脱兎の如く逃げるグレイ。


「待ちやがれ!」

「嫌ですよぉ~」


「何か殺伐としてる筈だが、見る視点変えると青春ドラマのワンシーンだよな」


「待てグレイ、ぶっ殺す!」

「待ちませんよぉ~」

「何だかなぁ~」


 マイケルとグレイは、島を三十週し日が暮れる頃やっと青春運動会は閉幕した、再びグレイが砂浜に顔から刺さってる光景で。


「南国て感じだな・・・・・こう、砂浜で夕陽を見ると」

「マタタビ酒飲みながらも、最高だと思いますよ」

「・・・・・・・」


 なんでやねん!

 こうして私達は、南の孤島の南西霧島で一泊した、夜の砂浜でインベントリを見てちょうど良いアイテムが在ったので、海中でも息が出来る海王の護りを使い、マイケルと夜の海を満喫した…………グレイは一人解体場でモンスター解体。


「大量に刺身を食べる為に」


 グレイは一心不乱に、一角マグロ皇帝を解体を続けた。

 そしてマイケルは、水中でも何故か喋れる事を突き止める。


「普通に海中で、喋れますねマサさん」

「流石ファンタジー世界だな、地球の常識はまったく無いな」

「アレは巨大サザエですかね?」

「・・・・・モンスターサザエらしいぞ、襲わないみたいだが」


 マイケルは担ぎ、砂浜に向け泳ぎ浜に持って帰り、マイケルは火魔法で巨大サザエモンスターを焼き、仕方なく醤油を入れ火が通ったのを確認後、冷まし待ってからマイケルは巨大サザエモンスターを食べた。


「良くあんな、巨大な岩みたいなサザエ食いたいと思うよな」

「美味しそうだったから」


 分かり易い返事を有り難う。


 こうして更に夜は更け、南国砂浜の冒険は終わりを告げるのであった。


 次回に続く。



 マイケル∶腹一杯だぜ。

 グレイ:…………羨ましい。

 カシム王子∶俺の出番は?


 さてカシム王子の出番は、今回在るかは不明である。


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