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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
第二話大迷宮と空飛ぶ白鯨
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空飛ぶ白鯨

 不思議な白い石の遺跡らしき、五芒星が描かれた転移装置だった場所から移動した先は、世界樹とは限らないがそれ位巨大な大樹が植わった、白い大地と土の大地が混在する不思議な雲が近くに見える、ファンタジーな場所に転移された。

 

「空の上ですよね、此処何か雲の動きが早いですし」

 

「それに太陽も近い気がしますよ」

 

 グレイとマイケルが冷静に、周りを見ながら言う。

 

「天空の城にしては広いし、城らしき姿…………建物在ったわ二人とも」

 

「本当だ!?」

「確かに、マサさん」

 

 大樹の根本に小さく見える白い建物、他には緑が見えるし色々此処を知る必要が在るらしい、何かワクワク感が止まらない…………久々の感覚だ。

 

「さあ、大樹の根本に行こう…………飛行魔法の練習もついでにと」

 

「飛行魔法の、エアーウイングは背中に風の翼をイメージして、自由に空を飛ぶ感覚とイメージをして下さいね」

 

 自由に空をか…………小さな頃は、そんな夢を見てた時も有ったな…………高い場所が苦手に成ったのは、いつ頃からだろうか?

 

「では僕が先に、試しますね」

 

「使った事無いんかい!」

 

 思わずグレイにツッコんでしまった。

 

「使ってる訳無いですよ、日本の天国にファンタジー要素なんて無いですよ」

 

 まあ、天国にファンタジー要素在っても、戸惑うだろうな…………普通は、あと今のグレイとマイケルもファンタジーな存在だからな。


 私はあっさり飛んでる、グレイと何か空で溺れてる様なマイケルと、何回か墜落しかけた私は二時間掛けマイケルを越して、グレイの次に飛行魔法を制御を成し遂げたが、何回か漏らし掛けたが漏らさなかった自分を褒めたい、何回死を脳裏に過った事か。


 まあマイケルは浮いてるだけで進まないし、マイケルとグレイでは魔法の適正が違うのだろうか?


 違います、実際的にはマイケルの方が魔力操作とコントロールにスピードは、天才の域の筈だが何故か最初に何か変にナルシストや、格好いいポーズとか考えるせいで本来の能力が発揮されない、普通に胸を張り空を飛ぶイメージをすれば良いのに、たまに男子中学生の様なポーズとか色々考え過ぎる時がある、まあ原因は雅史やその妹が原因だったりするのだが。


「空を飛ぶ主人公や、気で空を飛ぶキャラの気持ち良さそうな気持ちが分かるな、何とか高い所に馴れて来たから言えるが…………」


「マイケルさん、しっかり飛んで下さいよ!」


「でもな、ポーズがまだ決まらないんだ」


 マイケルよ、飛ぶのにポーズが要らないだろうよ。


「何かワクワクするが、まだ全容が見えないが・・・・・・たまに鯨の様に吹き上がる光は何だろうな?」


「マサさん、そろそろ認めましょうよ…………鑑定スキルには、白鯨と出てるのですよ」


 認めるものか、認めてたまるか…………普通に大きな島クラスの鯨が要る筈がない、現在位置を調べたら地図まで裏切るのかよ!


「そうだ、此は夢に違い……」


「無理があるよ」

「無理がありますよ」


 二人から冷たい視線を、再び浴びる雅史だった。


「まあ、ファンタジー世界だし…………認めたくは無いが、地図やスキルを疑っては先に進まないしな」


「やれやれだな」

「まったくやれやれだね」


 雅史一行は大樹の近くに近付くと、西欧風の迷路庭園や色彩鮮やかなバラ園、香りが心を落ち着けるラベンダー畑とカモミール畑が現れる。

 カモミールはハーブティに使われる、花だがラベンダーもハーブティとして使われたり、油を取り香料として扱われるハーブ系の花である。


 そしてこの白鯨は、他の雅史達が知る白鯨ではなく他の次元から送り込まれた、皇帝白鯨ホワイトホエールルドルフであり別名では、妖精楽園鯨とも知識の鯨大陸とも呼ばれるがもしも三ヶ月遅かった場合、皇帝白鯨は消え本来の必要とする者達の元に向かってた、ある者は魔王を倒す王子の仲間でありあるオッサンは、異世界のケットシーと日本の食料を使った店を開き、後に地球から異世界に移住しこの皇帝白鯨に住む事に成る、因みにルーシエと最初に出会った雅史の世界の皇帝白鯨が、雅史が来なかった為そうなった世界線である。


 妖精楽園の意味は後に判明する、まあ分かり易いと言われたらそれまでだが、知識の白鯨大陸はこの地には無数の図書館が在り、それは認めれないと一つ以外入れない厳しいルールが在るのである。


 因みに、他で目覚めた場合の雅史はルーシエを最初の恋人にしたが、この地に辿り着く事はない。


「良い香りだな…………」


「僕には分からないや」


「俺なら、かつお節の方が良いな」


 マイケル、それは食い気だろう……………。


「あの白い建物を調べて見よう」


「その前に、あの家を調べては?」


「本当だ、グレイ凄いな」


 グレイは大樹の近付くに在る、何本か白い花が咲く普通に大きな木の近くに、ファンシーな感じのログハウスの様な建築物…………いや、完全にログハウスが高度を下げると見えるので先にそちらに行く事にした、グレイは結構周りが見えてるのかな?


「誰か住んでるのかね?」


「不思議な蜂は居ますよ」


「・・・・・・本当だ」


 グレイ目が良いな、近くに巣が在るのか大量の日本蜜蜂系だが、丸々太ってゴロゴロ幸せそうにしてる猫位の個体に、小さい蜜蜂らしきのが着いて行き蜜を集めてるて感じだが、大きな蜜蜂らしきのは女王蜂てより現場監督て感じだが…………蜜蜂に、そんなシステム無かった様な気がするんだが。


「捕まえたいな……………」

「捕まえたいですね……………」


 目を爛々と光らせ、獲物を狙う猫の目に成ってるが、やめれ…………蜜蜂は貴重なんだぞ、特に蜂蜜は何千年も腐らない甘味の王様だ…………ホットケーキや、パンに塗ったりホットミルクに入れたり、ローヤルゼリー等は体に良いし栄養ドリンク剤の材料にも成る。


「蜜蜂を狩るなよ、蜂蜜はどんな世界だろうと貴重だ」


 二人は何故か、何か言いたげな目で居た。


「グレイが倒した、鯖やマグロ擬きを後で刺身にスキルで出すから」


「・・・・・仕方ないなぁ~」

「沢山たべるぞぉ~!!」


 頼むから、疲れる程刺身を頼んで来ないでね。


 そしてマイケルとグレイを連れ、ログハウス……………完全に何かカナダとかに在りそうな、クラシカルな丸太組のログハウスだが何故か山小屋感が滲み出てる、空気は薄くないが何故か山小屋のログハウス的な感じがする。


 一応ノックすると声がする。


 コンコン


「開いてるのよ、人間」


「・・・・・・今、人間て聞こえたんだが」


「聞こえましたね、何か鼻を摘まんだ様な声で」


「独特な奴が居るのか?」


 三人で警戒しながら、私達はログハウスの木の扉を開けたら、何か妖精の新作キャラぽそうなねんどろ見たいなのが居た。


「あら? ()()()()()ようやく私を迎えにきたのね」


「ダレ?」

「僕ではないですよ」

「視線的には、マサさんに対して言ってますよ」


 私はエルベアドて名前ではないぞ。


「マサ? エルベアトではないの?」


 どうやら私にそっくりな、人物の知り合いらしいが。


「チィ、やっと謹慎が解けたと思ったのに、違うのか…………なのよ」


 何かガラが悪い生物だな…………。

 そして、ガラが悪い生物は高らかに名乗る。


「私はサポートナビ妖精のミスティ、少しアフロディーテ様を怒らせてしまって今謹慎研修中よ」


 赤いディアンドルの様なドレスの裾をつまみ、可愛く挨拶をするミスティ……ねんどろではなく妖精だったが、サポートナビ妖精てなんだろうか?


「アフロディーテて、妖精の女王様かな?」


「女王様て、前にムチで客を叩きお金を貰うて聞いた、職業の人か?」


「変な人間のオジサンが、言ってたヤツね」


 グレイは何か怪しげな、不審な行動する…………右前足で顔を洗う様に…………私は言う。


「それはたぶん変態なオジサンだし、グレイは分かってとぼけてるよな」


 とぼけた顔で目が泳ぎながら、グレイはマイケルを見るとマイケルが言う。


「俺も冗談で言ってますよ、マサさん」


「・・・・・・」


 お前ら、おやつ無しにするぞオラ!


「アフロディーテ様は、そんな低俗な存在ではないわ、高次元体の世界を創造せし女神様なのよ」


 私は、身体を怒りに震わせながら叫ぶ。


「「「それを早く言え!!」」」


 マイケルとグレイもハモり叫んでた。


「何で私が猫畜生にまで、怒られないと成らないのよ!」


「畜生て言うな、このちんちくりん」

「畜生て言うな、このポンコツ妖精」


「なんですってぇ~!!」


 何か口喧嘩がヒートアップしてるが、まああの自称ナビ妖精だったか? が、余計な一言を言わなければ良かっただけだ、口は災いの元とよく言ったもんだ。


「やるのかよ!」

「やるんか? 上等だ!」

「猫畜生が、私に勝てるとでも?」


 妖精の方が負けそうな気がする。


 …………数分後、妖精ミスティは土下座して居た。


「すいませんでした、許して下さい」


 マイケルとグレイは、爛々した狩をする猫の目をやめながら、狩る気配をミスティに向けたままで居た、「ナメられない様に、してただけ」と後に二人は言った。


「それで、ミスティさんの役割てなんですか?」


 ミスティが居る意味を聞いてみた、何かやらかして来てるらしいが何をやらかしたやら、そしてミスティは言う。


「この白鯨に来た人間に、この地を使う為の注意点を教える為よ」


 ミスティは言う、この地は最初に来た私達に権利が在り、最初に来た人間である私が受取人でありこの場所に住む生物は、モンスターではないから倒してはダメらしい。


「ファンシー的な、モンスターに見えなくないがな…………」


刃傷沙汰にんじょうざたは、二度とこの地に立てなく成るのよ」


 実際した場合、一部権能を失いマイケルとグレイの存在が消え、雅史はそう遠くない未来で一人で死に魂が消滅する、もう輪廻にも魂に眠った権能も失う未来に成る。


「あと、そこの建物は魔法図書館らしいのよ、でも貴方は一つしか魔法図書館に入れないから、何ヵ所かに在る魔法以外の図書館に入りたいなら、貴方はこの図書館に入れないのよ」


「なんでだぁ~」


「規定だからなのよ」


 他に理由が在るが、それはこの世界の雅史のせいではないし、この世界の雅史はどの道一つしか入れない、入れるのは最初にとある魔女に出会う雅史だが、その世界線はアネッサと数人を嫁として冒険仲間として共に、世界をめぐる旅を皇帝白鯨に乗り商売もしながら、色々やらかしてたりする。


「規定は仕方ないな、ルールだからな……………納得はしたくないが」


「私に言われても、困るのよ」


 こうして私は、皇帝白鯨を手に入れたが魔法図書館に入った後、他にどんな建物在るかと見たが、建物跡以外何も無かった…………。



 次回に続け。




 ミスティ∶私の出番は、次回で終わりなのよ。

 グレイ∶今すぐ終われ。

 マイケル∶本当に、次回で出番最後かは誰も言ってないけどな。

 ミスティ∶変なフラグを立てるな、この畜生猫!


 マイケルの言葉は、ミスティの登場に関わるがだが雅史はそんなミスティの出番を、気にする気は無いのだった。

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