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元おっさん,猫と異世界ライフと旅に出る。  作者: 猫を愛でる会
新章一話、異世界で旅を始めよう。
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異世界初日は暮れ行く

 何体牛モンスターを倒したか分からないが、鉄より硬い外革のモンスター越後牛を倒せたが、革は高級革鎧の材料で売れるらしい、一応グレイが爪先一つ突いただけで一体の部位解体は終わった、少し汚れたのは自分達のせいだから仕方ないが、次は清潔な場所で解体をさせよう、土やら埃やら付いた肉を食べたくないし。

 

「ご主人、何か良いスキルとか無いですか?」


 さっきから、マイケルとグレイにご主人と言われてるが、もう飼い猫ではないし異世界では家族的な存在だと思うので。

 

「・・・・なあ、ご主人とか無しにしないか」

 

「え!?」

「え!?」

 

 何故に悲しげな顔をする、一応説明する。

 

「マイケルとグレイはもう飼い猫ではないし、新しい肉体だし家族としてマサと呼んでくれよ」

 

 何故か目が潤む二人は飛び付き。

 

「嬉しいですよ」

「マ”サ”さ”ん”」


 マイケル、鼻水を出しながら抱き付くな。


 こうして新たな家族と共に、異世界を旅をする事に成ったが……………鼻水で服を着替えたいが、作業着では締まらないし何か良いスキルか権能が無いか見てたら、何か呼ばれてる気がする…………何かが使えと訴えてる様な気がした。


「権能を見て見るか」


 ………………何個かまだ使えない権能が在るが、時期が来れば使えるタイプだろうな、権能万物創造(ユニバースクリエイト)は無から有を生み出す錬金術師が悔しがる法則と(ことわり)を無視した権能、まあ超兵器以外なら無制限に作れる能力、某主人公みたいに知識で武器を生み出すではなく、自信のイメージの創造を具現化する能力らしい。


 まあいわゆる何でも在り能力、チートやレベチとかチープな言葉では済まない能力なのは、言うまでもない。


「試しに時代劇風の、旅着物をイメージだ」


 雅史がイメージを開始すると、鼻水でびしょびしょの作業着が光り出し、一瞬で江戸時代の旅着物に見えるが実際は聖剣でも邪神の剣も、ダメージ九割吸収能力のとんでもない防具に成ってたりする。


 だが残念な事に、どんな攻撃も一割はダメージを負うし、精神攻撃や魅了等は防げないが何故か毒撃の爪や強酸攻撃は無効化される、なんともアンバランスな性能だったりする、因みに肌が露出してる部分は強酸攻撃等も見えないバリアーにより防がれて居るが、物理や魔法防御力はやはり一割はダメージを負う。


「お……………何か良い感じだな」


 股旅用着物は青を基調に縦縞模様は、何か御老公一行みたいでなかなか良い、頭巾と三度笠もイメージし出したが……………刀無いし三度笠より頭巾だな。


「二人はどうする?」


 一応服装を聞いたら。


「同じで」

「同じで」


 同時に言うが、どうやら上の旅着物………まあ股旅用着物は茶色と灰色を基調にした白の縦縞の股旅着物にし、羽織の道中合羽も併せ……………自分用も作らないとな。


 二人は三度笠をご所望だから、少し深い三度笠を創造し自動で顎紐が結ぶ仕様にした。


「武器はどうする?」


 さっきは一撃で、越後牛を殴り倒してた二人に聞くと。


「僕は刀かな」

「俺は何か格好いい、デカイ武器」


「あっ! マイケルさんズルい」


 確かにズルいな、大剣や両手斧が該当するからね、一応某ゲーム最強武器クロスクレイモアをマイケルに、何となくイメージが過った大太刀をグレイに渡した。


「イメージの刀とは違うけど、此も刀だし良いかな」


「忍刀なら短いからな、一応イメージするか……………ほい」


 忍刀を二振り渡したら。


「コレコレ、小回り効くし格好いい」


「くっ! グレイ卑怯」


 卑怯ではないぞ、私のイメージがグレイのイメージと違っただけだ。


「まあ、このスペシャルグレートな剣には勝てないけど」


「それ、クロスクレイモアだけどな」


 マイケルは明後日の方向を向いて、聞いてないフリをする。

 さて私は対人用を先に作る、イメージはやはり十手(じゅって)だ。


「十手て言えば、長谷川平蔵に銭形平次だよね…………一応身を護ったり、対人棒術の基本武装だし」


 最初のイメージは、鬼の平蔵と呼ばれた長谷川平蔵の刀の様な長さの十手だ、グリップは刀と同じ仕様で刀と同じ長さの棒にした、相当痛そうだがリーチが長いのが特長の鬼の平蔵仕様十手と銭形平次当の岡っ引きが持つ十手を二本と、武器の様に尖った先端の三方鉤型十手さんぽうかぎがたじゅってと、普通の護身用三方鉤十手を二本づつイメージし作った。


「岡っ引きや役人ではないが、まあスタンガン系武器も考えたが感電が怖いからやめたけど、対人なら十手だよね……………武器破壊出来るし」


「武器壊せるのか……………」

「武器壊せるんだ……………」


「剣とかね、折ったりね……………」


 洋剣や中国剣辺りは、ポキポキ折れるだろうな……………粘りが刀の様に無いから、特にレイピアの様な細剣はポキポキだな。


「僕らにも必要だよね」

「だな」


 仕方なく二人にも、岡っ引き標準の十手を二本づつ渡した。


「でも対空攻撃は、魔法以外無い……………」


 どや顔で二人は空間から、何処かで見た事あるマシンガンや機銃を取り出す、しかもオーバー火力にしか見えないバズーカや四連装ランチャー、それにジャーベリンらしきランチャー……………何故かどう見ても、リアルロボット系ビームライフを小型化した物まで取り出す。


「僕はビームライフとバズーカに、機銃ですね」


「俺は、四連装ランチャーに無限弾倉機銃に、ショットガンと威力段階調整可能のビームライフです」


「・・・・・・・・・・」

(お前ら武器、チート過ぎるやんけぇー!!)


 心の中で叫んだ、恥ずかしいから普通に叫べないから、あとデカイ声出すのが苦手だから………疲れるし、何か厚苦しいの苦手だから……………松岡○造とか苦手だから。


 まあ熱血漢が無い訳では無いが、無駄に厚苦しいのが嫌いなだけだ、何処かの厚苦しいだけのキャラ達が苦手なだけだ。


「剣は、背中に担げば良いのかな?」


「僕はセオリー通りに、腰に装備……………鞘がない」


 忘れてたと思ったら、鞘は普通に在ったし帯紐が無いだけかな、一応差し方を教えた。


「こう抜くのか……………何か、ご主人………マサさん達が見てたテレビのと何か違うなと思った」


「やれやれグレイは、もう少し頭を使えよ」


 呆れた顔で言うマイケル、少しイラッとした顔をするグレイだった。


「さて服装も決まったし……」


 ぐぅ~

 キュルキュル

 ぐごぉ~


 三人の腹の虫が鳴くのだった。


「何か食いたいな………」

「お腹空きました………マサさん」

「腹減って来た………マサさん」


 そう言えばと権能を見る、∞インベントリに招き猫の絵に「ショッピングへようこそ」と書かれてた、何とも何で此を見落としてるのか、まあ結構普通に見落として普通に有ったな…………意外に、近くに探してたペンが在ったりとか。


 一応金額を指定出来るらしく、この世界の通貨を一万アイリス打ち込んだ、だが惣菜や惣菜パンは無くカップ麺かパック餅やレーション系しか無かった。


「じゃあ僕は猫缶」

「俺はこのヂュールての」

「私は定番の赤いキツネの、BIGお揚げ入りだな」


 水も頼んだが何故か個数単位で頼めなかった、そしてインベントリに買った物が箱買いで届いてた……………届いてたよ。


「残りは非常食で分けようぜ、グレイ」

「そうだね、僕の方が数少ないけど………………」


 種類的にはグレイの方が大漁なんだが、何せバラエティーパックでもセットで大漁に来たのは、猫缶だったからだ…………ヂュールも箱入りで来たが数と量的に言えば、グレイの猫缶の方が多いからね。


 引き物とテーブルを作り出し、微妙なピクニック状態で火魔法でヤカンに入れた水をチンチンに沸かし、五分待って割り箸を割って異世界最初の食事を楽しむ。


「外カップ麺も美味しい、微妙にモンスターてより獣血臭いけど」


「さっき倒した、モンスターの血の匂いですよ」


「だな」


 腹を満たしさあ出発する予定だったが……………



「鳥モンスターだぜ」

「美味そう……ぢゅるり……」


 何か岩に擬態色の鳥モンスターが居た、何か鶏の様な不思議なモンスターはロック鳥と言う、卵も肉も美味しいモンスターらしいので。


「全力で確保!」

「「イエッサー!!」」


 脳天を狙いマイケルとグレイは、ビームライフの威力を抑えヘッドショットで即死させ、私はリープ・エアースラッシャを使い首を跳ね倒して行く、グレイが先行し素早い動きで巣に向かい卵の回収と掃討に向かい、マイケルはいつの間にか居なく成ってたと思ったら、何もない場所からテレポートの様に現れて大漁と清々しい顔で来た。


「大漁でしたよ、マサさん」

「僕も大漁です」


 一応スキルはスキルだが戦闘スキルはまったく無いのに、非戦闘スキルで鑑定スキルとかしかない……………あんまり無いな………スキル。


「駄目な卵は何個か在るが、孵化して育てれば卵には困らなそうだな…………養鶏畜産する気は無いが、卵は異世界だろうが日本だろうが貴重だ…………普通の鶏の卵より美味しいらしいし」


「僕は鶏肉が食べたい」


「俺も!」


 やはり鶏肉と言ったら、から揚げとフライドチキンだな……………唐揚げ粉買っとかないとな、料理本もついでに買っとくかな。


 なんてやってたら、いつの間にか日が暮れ始めてた…………急いで寝床を作らないと、私はイメージし家を創造してしまった、何故か日本家屋の二階建ての木造の家が一件建って居た、しかも固定型ではない………………。


「解体とかできますかね?」


「鶏肉食べたいしな」


 いや……………二人共、そこではないだろ? 家の中は普通に適当イメージだから、崩れる……………崩れた…………アッと言う間に、やはりイメージは必須だな。


「家が…………崩れた…………」

「崩れて、光の粒子に成って消えて行くぜ」


 なんでやねん!

 崩れた家が、本当に光の粒子に成って空に向かい消えて行く、失敗作はこう消えて行くみたいだ…………まあ結構綺麗な風景だが。


「次は成功させるぞ」


「お願いしますから、解体出来る部屋もお願いします」

「寝床も必須だよな」


 私は要望を踏まえつつ、よく日常作品アニメの現代風の家をイメージする、まあお洒落都会の家をイメージて感じだ、まあ実家は大正時代の木造の家だったが面白味は無かったな、囲炉裏が畳を外し床板を取ると出て来た以外は。


 フローリング調の廊下、二段式の玄関の踊場に手洗い洗面所とトイレ、何故にトイレが玄関近くに設置かと言えば、入って直ぐにトイレに模様した場合の処置、玄関からダイニングまで和室の四部屋をイメージ、ダイニングにはふかふかの長ソファー三つをイメージ、座れる寝れるソファーが理想だからだ。


 リビング横はダイニングキッチン、ダイニングキッチン奥は∞インベントリと繋がった倉庫と、グレイが解体スキルを使い易い様に巨大なステンレス台と、床はタイル張りにイメージ、一応鮟鱇(アンコウ)とかの魚とか吊り下げ用のクレーン付き。


 一応風化とかを防ぐ、インベントリの様な時間が進まない空間をイメージ、成功するかは分からないが、台所はシステムキッチン風だがガスコンロと電気コンロと、異世界の知識を得てから増やす予定、ガスコンロは下に使い捨てのガスボンベに電気は外の風を使ったポール型風力発電、水は魔法でタンクに入れる方式にして、冷蔵庫とかはまあ買ってから設置だがショッピングで何故か燃料は買えないが、カセットガスボンベは何故か買えるみたいだ……………何故にガソリンが買えない!


 そしてダイニングの左に向け廊下を向かった先に、曲がり角を作りその先に選択場をイメージ、水はやはりタンクからだが異世界で水の確保に魔法だけでは辛い、水問題は早めに解決が必要だ。


 まあ電力のエネルギー問題も解決が必要、何か発電的なエネルギーが無いだろうか?


 そして一番必要なのは、やはり人間風呂が無いと疲れが取れないし、病気とか予防的にもお風呂は完全に必要だ、大浴場で魔法で湯を沸かせるのが今の考えられる方式だ、そして排水の汚水はタンクに一旦貯めて下水処理方法考えてから、水を浄化してから放水しよう。


 そして玄関右はトイレだが、玄関左側は二階に向かう階段だ、二階には大きなベット付きのフローリング部屋二部屋と、トイレと二階から風景を見ながらテラス風ダイニングキッチン、まあ朝の風景を見ながら朝食とか天体観測とか何か夢なんだよね。


 トイレは洋式だが、たぶんトイレは個室三つは必用だな…………何となくブッキングしそう。


 テラス風のダイニングキッチンの窓側には、二階の広いバルコニーをイメージ、まあ小物の椅子とかは予算を使う、皿とかは創造より自分達が選んだ皿の方が良い。


 屋根裏には隠れ家的な部屋と、二階で使うだけのウォータータンクに強度を全体的に強くする、外付けのステンレスウォータータンクは真空仕様、真空なら雑菌が入らないからだ。


 タンクに手を当てて、水をステンレス越しに水を魔法で生み出せば解決だ、空に成ると空気が入るから蛇口を開く前に水を満たす必用があるが、20t級のウォータータンクでないと何か不安だ、まあマイケルとグレイも居るしなんとか成るはず。


 さて一階も部屋の外に縁側と、洗濯干せる軒下も必用だな…………何か普通に住む家ぽくないか?


 まあ箱庭の様な、インベントリで持ち運び可能な家にする予定だから良いか、後は箱庭設定ならモンスターを避けに成るかは不明だが、綺麗にした水を使いオドシシや庭園も一応イメージ、小さな小川や色々な異世界の樹花を植えれるスペースと、魔力で枯れない桜をイメージ……………一応普通の枯れない桜をイメージ。


「……………イメージはこんな……………」


 目の前を見れば、イメージ以上の立派な現代風の家と強化アルミの扉に、芝生と日本庭園に桜が咲いてるし、小川には何故か水が流れてる……………アレ? まだ水を入れてないが。


「あの川、魚とか居ますか?」

「俺達の、食糧の魚養殖に使う川だろ?」


 違うぞマイケル、養殖には使えんと思うぞ。

 あとグレイ、魚は入れないと居ないぞ…………それに小川だから川ではない。


「さて、晩飯とか用意して明日に備えるか、まあ先に買い物が必要だけど」


「ですよね…………………」

「ですよね・・・・・」


 何か出足を挫かれた感を出す二人、仕方ないだろ…………皿とか炊飯器とか調理器具とか必要なんだよ、創造して作るより買った方が早いんだよ!


 こうして異世界の初日は、ゆったりと暮れて行くのだった。



 次回に続け。




 マイケル∶俺は刺身が食べたいです

 グレイ:僕も!

 雅史:何処にマグロとかの魚が、有るんだよ?


 ちぃーん


 グレイ∶・・・・・・

 マイケル∶・・・・・・


 さて二人が刺身を食べれるのは、何時だろうか? 次回鰻を食べにマイケルとグレイは向かうのだが、この先のお金は大丈夫なのだろうかはその内分かります、ではまた次回。

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