マリアとルーテリアを連れ旅へ
扉を開けた瞬間、頭上を高速で何かが飛んで行った、そして皇帝や皇后や幼い皇女が奥の窓近くに居て、壁に成る様に宰相らしき人物や剣を抜き構える騎士、そして広い部屋の中央にはテーブルや椅子だったらしき残骸と、長く美しいオレンジ髪の中世ヨーロッパの貴族ドレスの様な、服装をした少女に見えるが気配からして、女神様みたいだが何故か人差し指を左右に振り、少女は言う。
「違うわよ、私は超次元創造の女神のクリスよ………雅史とやら、まあ私の好きな雅士よりはダサいわね貴方」
初対面の女神にダサいとか言われるが、何か同じ名前の人間を贔屓してる感じがする、そいつは痩せてるのだろうか?
「体型は変わらないけど、料理は美味しいし貴方より誠実だし私に優しいわよ」
微妙に最後辺り目が泳いでた様な…………
「気のせいよ…………」
人の思考を読むなよ、そして振り向けば死にかけた半分人間の教祖らしきのが居た、まあ半分は赤黒い皮膚に禍々しい角に牙、ムキムキの筋肉の腕に凶悪な黒い爪、だが口から歯が抜け落ちてるが…………相当痛そう。
「私の名前を変な宗教に使うからよ」
「あのぉ~」
皇帝が恐る恐る手を上げて言う前に………
「クリスィて何よ!」
「…………確か私に何か言った悪魔モンスターは、クリス教団と言ってたな………何か、宗教の名前を間違えて言ったんだな」
オレンジ色の髪の女神クリス様だかは、私を睨んだ後消えたが………
「備品とか美術品壊して逃げて行ったな、あの女神様は………」
それより死にかけた教祖らしきのは、魔族とかしか痛いダメージを受ける魔法を、ジワジワ攻撃して痛め付けた後に浄化して、人間の肉体を回復させて引き渡した。
「この男容赦無いな………それより、助かったぞ褒美は少し待て………」
そしてその後皇女二人の嘆願は、皇帝の駄々コネによりうやむやにされたが、助けられるか分からないが色々な薬草を使い秘薬を作り、火に焼かれた人間すら回復する秘薬ポーションは、全ては助けられなかったが若い命は何とか蘇った、一旦最初の星に戻って薬草とか回収が必要だ、特に大和神国にしか無い薬茸や素材を回収しないと成らない、あとウロライナーもあの茸がもう無いので回収が必要、トムには近くに代用出来そうな秘薬の薬草を、取りに行って貰ったが………亀の様な珍獣の背中に生える、月夜の晩に咲く月光華が蘇生に使えるらしいが、不死鳥茸に生命の源の苔に月光の苔は大和神国にしかない。
そして銀河鯨に帰って、エナに言ったら呆れられたが自分が正妻だったら、問題はないと言ったがこの発言が後に、マリー姫により崩される事に成る、まあエナは基本マリー姫には逆らえない…………アッチが姉だから。
そして復興を始めたが、アカツキがメス猫の尻を追い掛けてるわ、何故かアカツキとトムが勇者扱いされてた、ルリエの次はアカツキとトムの出番か………助かったが、何故か私は勇者の回復アルケミストやら錬金術師とか、色々変な通り名とか付けられた…………
珍獣モンスターのグランドタイガーの心臓を使い、奇跡的に成功した蘇生秘薬ラストを使い、一滴一滴を無駄にしない様に潰れた騎士を蘇生させた、だが何故か指揮官クラスは蘇生しなかった。
フラスコを片手にトムとアカツキに、ティナやルリエが走り回り死体安置所で、蘇生に回るがやはり五十歳近くの人には効果はない、あと蘇生は良いが………肉体が修復するのを見るのは、キツイ………筋肉が再生されたり心臓や脳が形成する光景は、結構トラウマに成るレベルだ………まあ……ティナとルリエが、エグい回復光景に気絶しそうに成ったみたいだし。
色々な場所で人手が足りないらしく、アカツキとトムはモンスターを狩り冒険者組合に、モンスターの山を積み上げた……まあ魚のモンスターだけどね。
ティナとルリエは近くのモンスターを狩り、減った冒険者の代わりに驚異に成りそうなモンスターや、増殖しそうなモンスターを倒してる、虫だけは何故か私やトムにアカツキに押し付けて来る。
マリアとルーテリア皇女とは密会してる、まあ賄賂に皇后様にお菓子を貢いだ、あと皇子には他の惑星の武器を賄賂に渡し、口止めしてある…………まあこの賄賂情報流したの、幼女皇女ちゃんだが………泣く泣く前に買った、猫のコレクションを少し手放す羽目に成った………痛過ぎる犠牲だった。
密会は何をしてるかはナイショだ、だいぶのんびりし皇帝にやっと呼ばれ行ったが、やはり皇帝は不機嫌だが二人が私を見た途端に抱き付いて来たので、外堀賄賂は上手く行ったらしい。
「本来は絶対に庶民には、娘を嫁がせたくは無いが…………」
皇后様や皇子に幼女皇女の視線に耐えられず、皇帝はため息をしながら言う。
「我が国民を蘇生させてくれたし、騎士も全てではないが蘇ったが除隊者続出…………まあ、それでも残り騎士を続ける者も居るからな」
少し間を置き皇帝は言う。
「娘から聞いたが、他の惑星とやらから来たらしいな………異世界人のトウヤ王と、同じくなのか?」
あのバインバイン嫁が居た少年の、あのトウヤは遠くから来たとしか公表してないらしい、まあ転生者だろうな………たぶん。
だが何故かこの皇帝は、トウヤを転生者と見てるらしいが私は残念ながら、この惑星で転生者ではない………それに、言葉で言っても伝わらない事も有るので、その場の皇帝一家に宰相さんに騎士団長を連れ、銀河鯨にご招待した。
「なんだ此処は……………」
「綺麗な場所だお、お父様!」
銀河鯨の尾っぽ近くの庭園に連れて来た、咲き誇る色々な惑星の綺麗な華々から香る匂い、宰相さん達は腰を抜かしながら下を見る、帝都ソロモンを上空から見た最初で最後の者に成るだろう、だって次回は乗せる気は無いから。
「帝都ソロモンの上空に、待機させてる銀河鯨ですよ………視える人には、見えるらしいですが………今の所そのトウヤ王とその嫁だけですね、地上から銀河鯨を見てリアクションしたのは」
だが幼女皇女が言う。
「ずっと見えてたけど、おじちゃん……」
一応二十歳の肉体なのに、おじちゃんと見抜くとは恐ろしい幼女皇女だ…………
結局マリアとルーテリアを嫁に貰った、たまに娘達に会わせろとの条件付きで、二人の部屋は転送ポイントにした。
「此れから宜しく、マリアとルーテリア」
「死ぬまで一緒だからね」
「お姉様は捨てても、私は捨てないでね」
「ルーちゃん酷い~」
「やれやれ………………」
「アラアラまあまあ」
皇帝は呆れ皇后様は楽しそうに見てた、そして皇子は……
「姉上に先を越されたよ…………」
「何で俺達はモテてるのに、婚約前に問題が発覚する令嬢ばかりなんだろうな…………」
だが後にこの皇子に、めでたく尻に敷かれてしまう女性に出会うが、それは違う惑星の姫だったりする、犯人は私ですがなにか?
こうしてマリアとルーテリアを連れ、先ずは大和神国の拠点に一旦帰る、だが何故か戻る時は一瞬でどうして速かったのか、色々不明である………あとクリスィ教団は皇帝により焼き討ちされた、残党は厄介な国に逃亡したらしい。
そして大和神国の拠点では…………
「吹雪なのですが…………」
「アレじゃあ雪に埋まってそうだよね?」
トムが不安そうに聞くが、一応対策はしてるが拠点の家に入る予定ではなく、素材を取りに来たが不死鳥茸は此れでは厳しそうだ、仕方なくウロライナーに向かう。
途中でマリアとルーテリアに違う惑星での、旅をさせて見たが浮遊バイクに乗せ初日はマリアと、大和神国でお茶飲みデート旅をしたり、大和神国の長門に行き例の戦艦を眺めたりした。
二日目はルーテリア………ルーをサイドカーに乗せて、ドラルーラの王都に行き薔薇を題材に造った王都は、薔薇を題材にしただけは有り街は華々が咲き誇り、薔薇の噴水公園や薔薇を彫刻した城門、水道の橋桁に巻き付く薔薇や白い百合の咲く中央広場、淡いブルーの花咲く立派な屋敷は国王の親戚の屋敷らしい、この屋敷の長女は小説家だと近くを散歩してた、老人が話をしてたがルーは好奇心に火が着いたのか、興味津々に聞いてた。
王都だけあり物価は他より高め、近くのカフェでルーと休む事にした、マリアもだがルーも違う場所の光景は新鮮らしい、まあ色々な惑星や国に行くと同じ気持ちには成る。
色々な店に行き、ルーのこの先の服を買い下着は後で、メイドさん辺りに何とかして貰おう、翌日は王都アクシズにこっそり入り、ミサーナの手紙を置いた次いでに何か、前とは違う空気だったので近くに居た、貴族らしき女性に聞いた。
「すみません」
「何かしら?」
「「…………」」
目が合った瞬間何かを感じた、何か運命的な何かを感じたがそれよりもだ、この空気の理由を聞いた。
「それがね、セーラ姫がゴブルリンて奴に怪しくな媚薬飲まされてね、体調を悪くして寝込んでるのよ………どんな魔法の治療も薬も効かないし、犯人は媚薬の作用の解き方を聞いてるけど、『俺様の女に成る以外方法はねえよ』とか言ったもんだから、国王様がぶちギレちゃって私刑にしちゃったんで、もう情報が無いのよ…………困ったわ…………キャスビル様にも」
まあ私なら何とか出来るが何か、前に聞いたこと有る名前な気がするな………人間らしいが、この二十代前らしき容姿の貴族令嬢に色々聞いて、治せるかもと言ったが条件を出して夜中、彼女の手引きで城内に入り案内させて、今は限定された人しか入れない場所に、魔法で擬態した姿で本来姫の部屋では無い場所に行った。
城の奥に行き見張りの女騎士は、この貴族令嬢ではなく城の関係者のローリエさんの、顔パスで通過し更に奥に進むと何処かの部屋から、甘く切ない喘ぎ声が聞こえる………そしてとある部屋の扉を、ローリエさんが開くとベッドで自慰をする美少女………姫が居た、まあ凄い光景だが理性を今だけは保ちキューブで、状態を確認してから自慰を止め私に抱き付き、本能のまま私を求めて来たが近くからプレッシャーが在る為、さっさと治療を開始した………まあ口移しでポーション飲ませただけだが。
改良ポーションの最後の一本を飲ませて、セーラ姫を媚薬での発情を終わらせた、まあその後は報酬を非公式に本人とローリエさんから貰い、何か色々相性良くって二人とはたまに会う事にした、エナ達にナイショで。
あと不思議な魔法が使えるユイて子は、最初に魔法の治療を試そうとしたが、セーラ姫に押し倒され操のピンチに、心に傷を負い今は心を癒す為に温泉が在る国へ旅に出たらしい。
そしてウロライナーに向け、銀河鯨を向かわせた。
後にポーション瓶を鑑定されたらしいが、誰が作ったかまでは鑑定されなかったらしい、まあ鑑定されない様に銀河鯨の設備はプロテクトされてるけど、ローリエは報酬を獲て後任に役職を投げ後に私の副業の、パートナーとして活躍した……ローリエとは結婚しなかったが、妻以外で早く子を授かった愛する女性の一人でもある、長男ルドルフは後に腹違いの弟に出会う事に成る、まあその後次期国王の家臣に成るが………
その腹違いの弟は誰かは何時かわかるだろう、たぶん………次回に続く。
セーラ「結局治ったけど、何で私はメインヒロインに成らないのよぉ~」
他でメインヒロインだからです。
次回は何時更新か不明です、たまに更新に成ると思います。