人類の最初の国ベルファルベスト王国
紅茶で喉を潤したが微妙な味だ、店を出てまた歩き出すが王都の店の大半は、大理石の粗雑なレンガだったりそれなりの強度の石レンガ作りの、店が並ぶがたまに中世イギリス風な馬車や、簡単な屋根の在る階段付き王都周回らしき乗合い馬車、広い王都だから必要なのだろう。
湖近くて青いレンガの屋根に、白く綺麗に映える城はこの王都の繁栄を表してる、たぶん湖から鏡写りの様に映る様にの湖側に建ててるのだろう、エナの実家は雪に映える城だったが此方は、湖を意識した感じに作られてるのでやはり何か基準なんだな、王都中央には国の中枢省庁が纏まってるらしい、その外部は軍の将軍や官僚に貴族が暮らすエリア、王の弟等は城の反対側や自治領に住んでるらしい、大抵自治領の王族は隠居してた王族の親族が継承してる、たまに途絶えた王族関係者の自治領は後に王が統治したり、その弟や姉妹が統治するらしい、王でも愚行をすると前王か独立した王を取り締まる、そんな組織が在り歴代一人だけ前王の死後やらかした王以外は、途中交代の歴史は無いらしい。
今の王様も人格者だが全てに目が行かない、たまに暗殺されそうに成り助けられたりしてるらしい、一番呪毒暗殺されそうに成り不思議な力で助けたのが、若き現在高冒険者金等級のトウヤらしい、だが近年何かで大活躍しその内冒険者王トウヤが誕生するとか、たまに道行く人々から声が聞こえる。
それにトウヤにより一昨年より悪党は減り、この騒ぎが起きてもまだ一昨年よりマシとか、王都のシンボル広場公園で老人がそう話す、一体一昨年はどんな激動だったんだろうか?
たまに読書喫茶店や何でもペンシルウゴン店、それと新しくオープンしたらしき女神の薬師、カオリとリズの店には行列が出来てたが、お目当ては風邪や擦り傷に冒険の回復ポーションセット、食あたりや胃薬に虫下し等も売ってるらしい。
他にも薬以外も売ってるとか、何かそれってドラッグストワーでは? まあ、たぶんネタ的に異世界人かも知れないが関わり合う気はない、私はこの星に根を下ろす気はない。
暫く歩き王都裏通りに行きたまに、変なのが来たがやはりティナのハートブレイクショットにより、地面に沈む情けない奴が現れるが私の出番は無い、何故かスッキリした顔をするティナに頭痛がする……………
「掘り出し物は、やっぱり裏通りだよな」
「「「?」」」
裏通りの一角に如何にも怪しげな店が在る、看板には『魔法屋リナ・ニムバス』と書かれてた、惜しい………何かとは言わないが惜しい…………
店の中に入ると赤茶髪の髪の長い女性が居た、年齢は二十代~三十代前位で小さな眼鏡をしてるが、何か歴戦の強者感を感じるがティナも私を見て、何か言いたげだがそれよりもだ店の中は広く、外見の店の大きさと中の空間が合わない程横にワイドに広い。
そして魔法屋だが色々売られてる、魔法の巻物まあスクロールだろうが、簡易の使い捨て付与魔法スクロールに空間系の秘伝巻物、魔術師上級鍛錬(極)書に不思議なモンスターの部位、水苔の乾燥素材にマリモの様な物体の瓶詰めの物に、悪魔ポイ角や何とかワタアメて悪魔らしき角、ニンジンが刺さった兎耳にご病気ぽい眼帯、紫色のタケノコの皮が無い感じの角らしき物や、誰かのパンツにカラシらしきのに瓶詰められた、白い狐らしき耳等何に使う素材なのかさっぱり分からない、近くには召喚儀式の書や儀式召喚の必須アイテムや、異世界から呼び出す儀式の代償軽減入門書等が有ったりする。
「異世界から、強い召喚獣でも呼び出せるのでしょうか?」
ミサーナが私に聞くが、そもそも強い召喚獣なのだろうか? そもそも、召喚獣に女の子が履くパンツいる? 要らないよね?
変態紳士とかなら召喚出来そう、まあ鑑定したらナツイロパンツと出た、ナツイロて何だ? まあそれはさておき、魔法を弾くクリスタル魔物の欠片やブラックスターウルフの角に、タイガーキャッツの爪は興味が有ったので買った。
他にはデーモンロードブラッド(悪魔の王の血)は、青紫に炎が瓶の中で揺らめく不思議な物や、女神クリスの涙は金色の液体だが、何故か沈殿してる物資は虹色だ。
何か胡散臭い感じだがどれも本物らしい、異世界の闇より来たりし魔王グラリオンの心臓の欠片や、赤黒き金色より来たりし魔王シャルブラニングドゥーの魂の欠片、金色より更に暗き金色の異界の魔王の頂点の魔王、ダークナイトメアーの魂の一欠片だったりと、何か危険極まりない物もあったりする。
まあ買うには高いので買わないが、何か危険な香りしかしないし………そして他も見る、魔力増幅の異界の魔王の血をタリスマンに込めた物や、異界の女神の力をタリスマンに込めた光属性の増幅装置、あとは普通の御守りのタリスマンや家内安全等だ。
他には魔道書は異界の魔王の魔道書、異界に君臨せし竜の神々の力を借りた魔法の魔道書、どうやって使うのか聞いたら鼻で店主に笑われた、しかもお前には使えない魔法さと、断言されたが何故会ったばかりの人に断言されるのだろうか?
「まあ、来た異世界人全員に言ってるが、異世界人の神様チートが邪魔で基本使えないからね、才能ではない力ではね」
何かを見透かした様に店主は言った、だが私には何故それで使えないか分からなかった、そして何故この魔道書とかこの店にあり、銀河鯨には無い意味が理解出来なかった………この時はね、だって今まで色々な異世界の魔法が使えてた訳だし、使えないと言われても信じられる訳がない。
「まあ、異界の魔道書を買っても使えないが、使えなくっても買いたいなら構わないなわよ私は」
また鼻で笑われたが、ルナリア辺りが使える可能性………は何か危なそうだし、買うのは諦める事にした。
「ねぇ? コレて、マサの服に似てるわね」
エナが指差した物は、江戸時代の旅衣装だが何故か私のサイズに似てる、しかも微妙に私のに似てるが何かが違うし違和感が有る。
「それはとある商人猫から買ったのね、何処かの空間歩いてたら漂流してたのらしいわ」
何かさらりととんでもない事を聞いた様な…………
「私も暇ではないから、早く買って店を出て欲しいわね」
まだ半分も見て無いが急かされ、渋々買うだけ買い店を出て明日出直す事にした、その日は他の惑星の王都の宿屋を体験する事にした、一応防音をしてから夜はたっぷり楽しんだよ。
翌日あの店は無く、他の魔法屋が在ったが乾燥したイモリやトカゲ、色々な魔物の眼球の魔法液漬け等、魔女が使いそうな物しか売って無かった…………
それでも珍しい物を買って店を出た、宿屋のベッドはフカフカだったが四人で寝るには、自分の部屋の方が良かった気がした。
ついでだしと冒険者組合で依頼を見てみた、また何人かティナのハートブレイクショットを食らってたが、たまに「メスガキガァ!!!」とティナに剣を向けたのには、人間にカモフラージュしたトムの刀背打ちや、いつの間にか来てた人間にカモフラージュしたアカツキが、特殊弾丸を眉間に食らわせてたが危ないからヤメロ!
「全く…………毎日面倒が絶えねぇ~な!」
白髪オールバックに、立派な筈の服をノースリーブにしたオッサンが現れたが、たぶん冒険者ギルドだったらギルドマスターと同じ身分だろう、まあ冒険者組合だから組合支部長だろう。
「そこに寝てるバカは、等級カードの賞罰の欄を見てから対応せよ、昨日のバカ達みたいなのは剥奪で構わん」
白髪オールバックの言葉に従い、一部の厳つい冒険者組合職員や警備が行動を始めるが、こうなる前に動かないのかな?
「全く、俺が言わないと全く動かねえから困る」
それは職務怠慢ではなかろうか?
「全く、女性職員護ったりや現金や素材搬送の警備以外、喧嘩や厄介事は全く止めに行かないしな…………何の為の筋肉だ?」
ボディービルか魅せる為だけの使えない、筋肉ではなかろうか?
「まあ、彼奴らがどんだけ筋肉見せびらかしても、女性職員にはモテないがな……」
ニヤリ
何故にそこで勝ち誇った様に笑みを浮かべる、白髪オールバックだがエナ達の白髪オールバックへの視線は冷たい、まあこのオッサンも筋肉隆々な類いだからな…………
「悪かったなお嬢ちゃん達と、そこの太ったのぐぇ…………」
エナとティナが同時に、オッサンの腹に拳を叩き込むと何故か、女性職員から拍手喝采だった………人望無いなオッサン、だがオッサンは膝を床に着かないが痛そうに涙目だ。
「何で俺が殴られて、拍手喝采なんだよ」
女性職員は答えない、何も無かった様にオッサンを見ずに受付業務を、爽やかな笑顔で再開し始めた………怖い!
一応迷惑料としてお金をまき………オッサンいや、組合長から貰ったがショッパイ金額だった。
一応近くのモンスターを倒す依頼を手にし、エナとミサーナを帰しルリエとティナと三人で、近くに沸いた畑の作物を荒らすゴブリン退治をした、安い賞金だったがショッパイ金額の憂さ晴らしには良い、倒したゴブリンの山を依頼の代表に見せてから、完了のサインとついでに倒したウルフや毒キノコモンスターや、キノピーて木のモンスターの山は冒険者組合の、モンスター鑑定査定に回される事に成った。
モンスター鑑定査定ではそれなりの査定で、モンスターの死体を売却出来たがランクは一つ上がって、鋼鉄鍍金等級に上がった………鋼鉄プレートにメッキした程度だけど。
こうして数日過ごしてから、また移動しエナとティナは新しいワンピースドレスやら、可愛い服等を買いミサーナはやはりクマのぬいぐるみを、ティナとまた買ってたが……ティナ前に買ってただろうに………
ちなみにルリエは犬のぬいぐるみで、ルナリアはウサギのぬいぐるみシリーズを買ってたりする、ルリエが犬ぬいぐるみを買うと言う新たな発見をした。
そして新たな国に向けて旅を再開した、新たな出会いが有ると知らずに…………
エナ「…………えっ!? まだ増えるの?」